RIZINマッチメイク担当のチャーリーが対戦カードの見所を紹介!選手のバッグボーンやストロングポイントを把握すれば、試合観戦がもっと楽しくなる!観戦前に是非チェックしておこう!
※見所解説は随時更新いたします。
更新情報
【1/31更新】大会名変更のお知らせ
大会名が以下に変更となりました。
- 変更前:RIZIN.46
- 変更後:RIZIN LANDMARK 9 in KOBE
試合順
第12試合/ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 中村K太郎
RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 中村K太郎
柔術 | サブミッション | グラウンドコントロール | 試合決定率
グラップリング|バックチョーク|寝技バリエーション|経験
見所解説
日本を代表するウェルター級のK太郎がライト級に階級を落としてきた。ブラジリアン柔術界の至宝 vs. 裸絞め十段@ライト級のこの一線。現役ライト級王者のソウザはブラジリアン柔術の脅威を保ちながら打撃の強化をした事で戦い方の幅が増えて来ている。K太郎はウェルター級で世界を知る歴戦の猛者で世界トップレベルでの経験値が非常に高く、ソウザのような寝技に特化した選手用の戦術は充分にあると予想される。
日本のベテラン選手がどのように現王者ソウザと向き合うのかが興味深い。フェザー級で実現した「ブラジリアン柔術 vs. ジャパニーズグラップラー」の対決はジャパニーズグラップラーに軍配が上がったが(※)、ライト級ではどんな結果になるのか。ベテランにしか出せない味と戦い方に対してソウザはどんな選択肢を取るのか。
鍵は打撃。打撃戦でイニシアティブを取ったグラップラーが試合のペースを握る事になり、それが寝技の展開に繋がる。外国人天国のRIZINライト級にアラフォーK太郎が新風を巻き起こすのか。
第11試合/武田光司 vs. 萩原京平
見所解説
一人ライト級グランプリを終えた武田が新たな戦いの場に選んだのはRIZINフェザー級戦線。歓迎会の幹事に抜擢されたのは殺傷能力の高い打撃を武器とする萩原だ。1階級下げて来たグラップラー対正規フェザー級のストライカーという構図のマッチアップだが、両者共にこの試合で良い勝ち方をしてRIZINフェザー級の選手等に宣戦布告の狼煙を上げたい。
武田は組んでからやる事は決まっている。課題は組むまでのプロセスになる。萩原は組まれないで打撃でいきたい為、組まれないためのプロセスが課題となる。組めば武田、組まなければ萩原という非常に分かりやすい見所になる。互いに足りない部分を補っているマッチアップの為、自分の得意とする土俵はそのまま相手の不得意な土俵になる。
勝負の鍵は、不得意な部分をより補って来ているのはどちらか、ということになる。武田は打撃、萩原はレスリング。荊の道を歩み続けて来た武田にとってフェザー級は新天地になるのか、それとも先住者の萩原がそれを拒否するのか。激動のフェザー級戦線がまた面白くなった。
第10試合/井上直樹 vs. 佐藤将光
見所解説
世界を知る本格派による対戦。両者共にMMAを極める為、総合力に長ける。井上はスピードと総合力で勝負。佐藤は経験と総合力。
勝負の鍵は経験値になる。佐藤の方が10歳年長者でプロとしての試合は井上よりも32試合多く戦っている。対外国人戦績も5戦2勝3敗の井上に対し、佐藤は15戦とより多くの選手、ファイトススタイル、戦略と向き合って来た。そして井上はベテラン選手に攻略されがちな部分がある。ここをベテラン佐藤がどのようにアプローチするのかが見所だ。
井上はバンタム級屈指のスピードを持ち、高い運動量で相手を動かして隙を作っていく。対する佐藤は超効率的な動きでジリジリと間合いを詰める。打撃はコンパクトに、とにかく省エネスタイルだ。佐藤は若くて捉え辛い相手を追うのか動かすのか、そしてその先にはどんな仕掛けを用意してあるのか。井上は自分も動きつつ佐藤を動かしながら展開を作っていきたい。ベテランと若手が作り出す世界レベルの駆け引きと動きの多い展開に期待したい。
第9試合/RENA vs.シン・ユリ
見所解説
日韓ストライカー対決。RIZIN17戦目のSB女王・RENAとRIZINデビュー戦を迎える元ROAD王者のシン・ユリ。互いにストライカーとして打撃での試合展開を得意とする。遠い間合いからのパンチと蹴りを繰り出すシン・ユリと、コンビネーションと上下の打ち分けを得意とするRENA。立技とMMA両方の経験値で上回るRENAに対してシン・ユリは体格とフィジカルを上手く活用して差の穴埋めをしたい。
シン・ユリの作戦がそのまま勝負の鍵になる。打撃力、総合力ではRENAが有利、体格・フィジカルではシン・ユリが有利。RENAは相手の力量を図りながら試合展開を作り、シン・ユリはRENAの距離を把握しつつ早い段階で金網際の展開に持ち込んで体力を奪いたい。
この試合における両者のモチベーションが非常に高く、日本の女子格闘技を牽引して来た競技者として新参者には絶対に負けたくないRENAは、ファイトキャンプをタイでセッティングし、シン・ユリはフィジカルの大幅強化に加え、格闘技を続ける事への意気込みが強い。
第8試合/イゴール・タナベ vs. ストラッサー起一
見所解説
イゴール・タナベの勢いが止まらない。MMA転向後5戦して5フィニッシュ。そのすべての作業を5分以内にこなして来ている。まだまだ底の見えないイゴール・タナベの相手は、怒れるグラップラーのストラッサーだ。日本を代表するウェルター級として世界を渡り歩いて来たストラッサーは、世界へ飛び立とうとする若手に世界を知る先輩ファイターとして何を伝える事ができるのか。両者共にグラップリング力を武器として備えているが、同じ土俵ではイゴールの武器の方が強いか。ストラッサーは自身の持つすべての経験を使ってイゴールの柔術を攻略したい。
典型的な若手vs.ベテランのこの一戦。前に立つ者は誰だろうが容赦無く一本を取りに行く“ファットニンジャ”の勢いをベテランMMAファイターがどのように対応し、対等の勝負に持っていくのか。ストラッサーの老獪で周到な作戦に期待。
勝負の鍵はMMAにおける両者の打撃スキルの差になる。この差が、寝技の展開へ行くシナリオを大きく変える事になる。1ラウンド、打撃の差に注目したい。
第7試合/柴田“MONKEY”有哉 vs. 山本アーセン
RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
柴田“MONKEY”有哉 vs. 山本アーセン
グラップリング|経験|極め力
レスリング力 |ポテンシャル |爆発力|スクランブル
見所解説
アーセン、フライ級3戦目。アーセンにとってこの一戦はある意味、原点回帰。柴田は極めが非常に強いグラップラー。隙を見せたら一瞬で一本を極めにくる危険な相手。柴田の敗北している相手は皆ベルトを巻いたことのある強豪ばかりで、間違いなく実力は日本フライ級トップレベル入ってくる。知名度のあるアーセンを食ってのし上がっていこうというギラギラした野心をもってこの一戦に臨んでくる。
勝負の鍵はアーセンの成長。フライ級に転向後、RIZINレギュラーの伊藤に唯一RIZINで土を付け、DEEPフライ級王者の福田にはカットで敗北。ここで柴田とやるのはアーセンの総合格闘技における一つの試験になる。総合デビュー戦でクロン・グレイシーに三角絞めで破れてから早9年。今こそその成長ぶりを、本当の実力を世間に見せつけたい。柴田はそんなアーセンがぶつけてくるすべての行動を完封し、アーセンに代わって日本のフライ級を盛り上げていく一員になれるのか。
第6試合/金太郎 vs. ダイキ・ライトイヤー
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
金太郎 vs. ダイキ・ライトイヤー
打撃 | アグレッシブ | 気迫 | ハイペース
総合力|試合運び|リーチ
見所解説
関西を代表する選手による一戦。大阪の金太郎と兵庫のダイキ・ライトイヤー。パンクラスの金太郎と修斗のダイキ・ライトイヤー。共通点が多く、一度も交わったことのないもの同士による一戦は興味深いものになる。金太郎はギラついたオーラと一撃必殺の打撃を兼ね揃え、総合的に戦える技術を持つ。ダイキ・ライトイヤーはシューターらしくすべての状況で戦えるオールラウンダー。なんでもできるからこそ相手に対応する作戦を練ってくるスタイルは巧さが光る。そうなると金太郎の出方次第で試合の流れが変わってくる。
金太郎がこの1年間でどのように成長し、ATTでどんな武器を増やして来たのかが勝負の鍵を握る事になる。対応型vsカウンター型は流れの中の一瞬で展開が作られていくので、戦う方も見る方も我慢の展開になる可能性もある。
第5試合/貴賢神 vs. コーディー・ジェラベック
RIZIN MMAルール:5分 3R(120.0kg)
貴賢神 vs. コーディー・ジェラベック
パワー|フットワーク|伸びしろ
打撃|空手バックボーン|フィジカル
見所解説
総合格闘技に転向してから4戦目にして初勝利を狙う貴賢神。その対戦相手は総合格闘技で初の連勝を狙うアメリカンアスリートのジェラベックだ。元ラグビーアメリカ代表の運動能力と、幼少期の頃より続けている空手を混ぜ合わせたジェラベックは蹴りを主体として試合を組み立てて、接近したらフィジカルで対応するスタイル。貴賢神は自分のポテンシャルを最大限に発揮できるストライカーとの対戦でどのような戦い方を見せるのか。
貴賢神はパンチ、ジェラベックは蹴りを武器として使うため距離設定が重要になってくる。グラウンドになった場合は体格差、体重差が一つのポイントになってくるが、寝技の展開になるのかどうか、ここも一つの見どころになる。共に他競技からの転向組ではあるが、勝利を手にするのはどちらの選手か。
第4試合/久保優太 vs. 高橋遼伍
見所解説
久保のRIZIN4戦目。対するは初参戦の高橋。久保はデビュー戦でレスラーの太田に敗北してから“変なの”を挟んで3連勝中。正直、総合格闘技でどんなレベルなのか判断するはまだ難しい。木下カラテ戦ではテイクダウンディフェンス力の高さ、そしてグラウンドになってからの対応もでき、自分の得意な分野で戦う事を徹底している様子が伺えた。高橋は日本で最初にカーフキックを使い始めた選手の一人として知られており、その破壊力は折り紙つき。カーフキックから試合を組み立てていくスタイルで8連勝した。弟はレスリングで活躍する高橋昭五という事もあり、レスリング力も申し分ない。このマッチアップは久保にとっては大きなステップアップと言える。久保の成長を測るのもそうだが高橋はRIZINの舞台で自分の実力を証明できる格好の相手となる。
勝負の流れは高橋の作戦によって変わり、久保のテイクダウン対処能力が鍵となる。久保は生粋のMMAファイターを倒してキックボクシングからの転向組として結果を出す事ができるのか。
第3試合/ブアカーオ・バンチャメーク vs. 木村“フィリップ”ミノル
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(74.0kg)
ブアカーオ・バンチャメーク vs. 木村“フィリップ”ミノル
第2試合/憂也 vs. 蛇鬼将矢
第1試合/中村優作 vs. アルマン・アシモフ
見所解説
フライ級ストライカー同士による一戦。中村は安定したステップから飛び込みながら打撃を振ってくる。対するアシモフはボクシング技術に長けパンチのスピードと回転力が武器のパンチャーだ。高速の階級の両者は共に一瞬のタイミングをみて打撃を当てていくスタイルなので両者が接近する瞬間は瞬き厳禁になる。短い時間でどれだけの打撃数が交錯するのか、電光石火の一撃は決まるのか。世界的にみてもカザフスタンの選手たちの活躍が増えて来ており、情報の少ないアシモフの実力がどんなものなのか、この一戦で明らかになる。
勝負の鍵はタイミング。動きが多く、素早い相手に打撃を当てるためにはある程度相手のタイミングとリズムを把握する事が必要になってくる。このタイミングをいち早く把握する事が勝利への鍵につながる。新王者の誕生したRIZINフライ級はこの先どのような階級になっていくのか、非常に楽しみになる一戦だ。
OPENING FIGHT 第3試合/野田蒼 vs. 上村雄音
OPENING FIGHT 第2試合/松山瞬 vs. 櫻井芯
OPENING FIGHT 第1試合/赤平大治 vs. 雄希
【試合延期】高木凌 vs. 西谷大成
RIZIN LANDMARK 9 in KOBEで行う予定でした西谷大成 vs. 高木凌は、4月29日(祝・月)開催のRIZIN.46で試合を実施する事となりました。
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