BELLATOR JAPANの見所をRIZINマッチメイク担当の「チャーリー」が徹底解説!選手のバッグボーンやストロングポイントを把握すれば、試合観戦がもっと楽しくなる!観戦前にチェックしよう!
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第1試合/RIZIN×BELLATOR対抗戦
ゴイチ・ヤマウチ vs. ダロン・クルックシャンク
総合力 | 柔術 | フィニッシュ力 | ガードポジション | 経験
蹴り技全般 | アグレッシブ | 完全決着 | 経験
対抗戦の先鋒戦。初の試みとなる対抗戦一発目の試合は両プロモーションの顔馴染み同士が対決する。柔術をベースとするゴイチに対してダロンはコテコテのストライカー。両者経験は十分に積んでいるため、試合の駆け引きにおける引き出しが多い方が有利。いかに自分の得意分野で勝負できるかが勝敗を分ける大きな鍵になる。
グラップラーの一瞬の仕掛けにかかってしまいがちなダロンにとって、ゴイチは厄介な相手。逆に、遠距離から蹴りを多用しサイドキックで距離をとって一回一回リセットしてくるダロンは、ゴイチにとって厄介な相手だ。そんな状況をどちらがどのように打破していくのかが見ものだ。
第2試合/RIZIN×BELLATOR対抗戦
イララ・ジョアニ vs. 渡辺華奈
対抗戦の次鋒戦。ピットブル・ブラザーズに所属するベラトール女子フライ級期待の新星イララは総合格闘技において流れるような動きができる器用なファイターだ。突出して強い武器よりもどんな状況でもそつなく対応する万能型のイララに対して渡辺華奈はグラウンド力とフィジカル力に寄ったファイター。渡辺選手は打撃の攻防の中で組み付き投げからの抑え込みから試合を作りたい。イララは打撃の攻防の中で組み付かれない、またはグラウンドの展開になっても動きを止めずスクランブルの展開から一本の機会を作りたい。
ポテンシャルを十分に備えた渡辺選手がベラトールの新鋭相手にどのような試合をするのか、両者にとって今後の方向性が見えてくる一戦になる。
第3試合/RIZIN×BELLATOR対抗戦
ロレンズ・ラーキン vs. 中村K太郎
対抗戦の中堅戦。ストライカー対グラップラー対決。共に世界最高峰を経験したもの同士。互いに団体と国を背負い望む一戦。境遇が似ている選手同士だがファイトスタイルはまるで逆。ラーキンは暴風雨のような打撃と爆発力があり、且つ深追いしないクレバーさを併せ持つ。中村選手は前回の試合こそ打撃で勝利したものの、真骨頂はやはりグラウンドでの展開、そして裸締めでのフィニッシュ力。
試合のポイントはズバリ中村選手がラーキンのヒットアンドアウェイスタイルをどう崩してグラウンドの展開に持っていけるか。打撃のみの勝負ではラーキン有利か。
第4試合/スーパーファイト
マイケル・“ヴェノム”・ペイジ vs. 安西信昌
打撃 | 打撃センス | タイミング | 当て勘 | スター性
レスリング力 | フィジカル | パウンド | 精神力
ベラトールのスターがさいたまスーパーアリーナに登場する。ベンソン・ヘンダーソン欠場を受けてBellatorが急遽組んだこの試合に、Bellatorの日本との向き合い方が表れている。
マイケル・“ヴェノム”・ペイジは「ノックアウトアーティスト」という言葉がふさわしく、多彩な打撃とショーマンシップ溢れるパフォーマンスは「好き」か「嫌い」かがはっきりと分かれますが、試合は見たくなるような選手です。そんなMVPと対戦する安西選手は世界のトップ戦線で活躍してきた貴重な日本人ウエルター級の選手。明治大学レスリング部主将として活躍したレスリングのエリート。MVPを攻略するのはグラップラーだという風に言われている中で今回の急なオファーに白羽の矢が立った。MVPは距離感がでたらめで動きも読めない為、安西選手がタックルに行くタイミングをいかに掴むかが勝敗の分け目になる。
第5試合/スーパーファイト
マイケル・チャンドラー vs. シドニー・アウトロー
総合力 | 打撃パワー | フィジカル | 経験 | レスリング力
レスリング力 | 爆発力 | フィジカル | 運動神経 | 精神力
ベンソン・ヘンダーソンの負傷欠場により組まれたこの試合。シドニー・アウトローはテイクダウンの爆発力を備えたフィジカルレスラータイプの選手だ。マイケル・チャンドラーとは身長も体格も似ていて、ファイトスタイルも似ている。打撃とフットワークではマイケル・チャンドラーに一日の長があるが、爆発力とフィジカルの強さはシドニー・アウトローの方が上か。
急遽組まれた試合ではあるがBellatorの看板選手に挑む27歳のシドニー・アウトローのモチベーションは高い。現在9連勝中のシドニー・アウトローが大番狂わせを起こす可能性は大いにある。
≫ ベンソン・ヘンダーソン欠場による対戦カード変更について
第6試合/スーパーファイト
エメリヤーエンコ・ヒョードル vs. クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
打撃パワー | 爆発力 | 総合力 | 経験 | レジェンド
ボクシング力 | 打撃パワ | フィジカル | 経験 | レジェンド
日本の格闘技全盛期を支えたヒョードルの日本ラストマッチ。相手は同じ時代を走りぬいたランペイジ。共に日本に思い入れのある選手同士、共に魅せる戦いを理解しているもの同士、そして友人同士がどのような試合をするのか。時代を作ってきたオールドスクールな両者の生き方と魅力が詰まった試合だ。
第7試合/スペシャルワンマッチ
シビサイ頌真 vs. セルゲイ・シュメトフ
打撃 | 体幹 | 当て勘
情熱 | 企画力 | SNS活用力 | 弟思い | セコンド力低め
日本重量級期待のシビサイ選手。前回の試合ではスタンドの状態からのキムラロックで見事な秒殺勝利を収めている。この勢いで今回の試合も勝利し日本人重量級のエースとして地位を築きたい。対するはシュメトフ兄弟の兄、セルゲイだ。セルゲイもビタリーと同じく打撃をベースとする選手。レスリング力は欠けているが寝技のベースはあり、多彩な蹴り技と体重を乗せて打ってくるロングフックは破壊力抜群だ。
シビサイ選手もまだ発展途上の選手ではあるが、シュメトフ兄弟も総合格闘技においての伸びしろがまだある。打撃ではセルゲイ、組んでからはシビサイ選手か。両者が見せるヘビー級ならではの迫力のある動きの多い試合を期待したい。
第8試合/スペシャルワンマッチ
住村竜市朗 vs. ジョン・タック
日本有数のウェルター級 住村選手が再びRIZINのリングに戻ってくる。対戦相手はグアムからの刺客 ジョン・タックだ。打撃による打ち合いを得意とする住村選手が自分の得意な状況で試合が組み立てられるか。対するジョン・タックは世界のトップの舞台を経験しており、強豪と戦う術を熟知している。1つ上の階級で初参戦するとはいえ世界のレベルを見せつけて継続参戦の為にインパクトを残したい所。
もともと組みが強く、脇を刺してから試合を組み立てていくタックは住村選手にとっては相性が悪いが、今回はケージでのRIZINルールという事で要所要所の際にチャンスが訪れるはずだ。そのチャンスを上手く掴んで、両者ともRIZINに継続参戦したいところ。そんな2人がどのようなパフォーマンスを見せ、どのような試合になるのかが見ものだ。
第9試合/スペシャルワンマッチ
アンディ・ウィン vs. あい
あい選手の国際戦2連発目の相手は、RIZIN常連のアンディ・ウィン。アンディは過去に山本美憂選手から一本を取っている実力者で、あい選手としてはここを超えて行かないとスーパーアトム級での先が見えてこない。アンディはRIZINデビュー戦こそ一本勝ちを収めたものの、その後RIZINでは2連敗している。ここで成長株のあい選手から勝ちをもぎ取っておきたい所。
あい選手は持ち前のレスリングから重圧と強いパウンドで相手の心を折るアグレッシブスタイルだが、まだ下からの攻めの対処が甘い部分が見受けられる。アンディは打撃を得意とする選手だが下からの引き出しをいくつも持っている。あい選手は前回の試合から学んだ点、アンディは山本美憂選手とやった時の反省点を出せば両者に勝機が出てくる試合だ。
第10試合/スペシャルワンマッチ
中村優作 vs. 神龍誠
今フライ級で最も勢いのある神龍選手とベテランの中村選手がケージの中で対戦する。この試合で大きくものをいうのが試合経験になる。大きな舞台、ケージ、RIZINルール。ケージ以外は神龍選手にとって初めての部分が多い。加えて中村選手は歴戦の強豪で、まだまだ若い選手には負けてられない。
中村選手は距離感と試合運びで勝負する選手なので、神龍選手は自分の距離で試合を勧めなければならない。試合決定率こそ低いが、一度ペースを握れば安定したパフォーマンスを見せられる弱冠19歳の神龍選手がどこまでそのポテンシャルを発揮できるのか。はたまた中村選手が地力と経験で圧倒するのか。
第11試合/スペシャルワンマッチ
平本蓮 vs. 芦田崇宏
影響力抜群のキックボクサーが満を持してBELLATOR JAPANのRIZIN提供試合に参戦する。19歳で大金星を挙げた平本選手が約2年ぶりの試合でどのような成長を遂げているのかが見ものだ。対するは日本の66kgを代表する総合格闘家の芦田選手。経験が豊富で様々な対戦相手に対応できる器用さを備えている。
今回の試合はキックボクシングルールで行われるが、平本選手の慣れているスタイルではなく、ケージの中でしかも総合格闘家相手という、復帰戦にしてはハードルが上がった形となる。両者共にここで勝って来年へ良い形で繋げたい。
第12試合/スペシャルワンマッチ
越智晴雄 vs. ジャレッド・ブルックス
総合力 | タックル | フィジカル | 爆発力 | スピード
爆発力 | パワー | スピード | テイクダウン | パウンド
前回はまさかのバッティングによりノーコンテストとなったストロー級最高峰の試合。両選手共に“打倒極”全てできるオールラウンドファイターでストロー級の中でも打撃で倒せるパワーを持ち、スピードと無尽蔵のスタミナでハイペースの攻防を持続できる。
越智選手が鋭いタックルを持ち味にしているのに対し、ジャレッドは組んでからのパワーを活かしたリフトからのスラムで試合を組み立てていく。グラウンドになってから越智選手はじっくり勝負を決めていくのに対してジャレッドはパウンド殺よろしくガンガン打ち下ろしてきて弱った所をチョークで仕留めるパターンを得意としている。ポイントはどっちがリングの中で上手く戦えるか、そしてRIZINルールのサッカーボールキック、グラウンド状態での頭部膝蹴りが勝負のポイントになる。両者共に前回のノーコンテストのうっぷんを晴らしたい。
第13試合/スペシャルワンマッチ
浅倉カンナ vs. ジェイミー・ヒンショー
レスリング力 | ドライブ | グラウンドコントロール | グラインド
フィジカル | 総合力 | フィニッシュ力 | スタミナ
2019年は山本美憂選手に判定負けを喫してからInvictaトップランカーのアリーシャに勝利して自信を取り戻した浅倉選手。この試合で更なる成長を見せ来年に勢いをつける事ができるか。相手はKOTCの現役王者ジェイミー・ヒンショー。ニューメキシコの名門ジムFITNHBに所属し、浅倉選手が仕留める事が出来なかったメリッサ・カラジャニスから一本勝利をとっている極めの強い選手だ。
レスリング力だけでみたら浅倉選手が有利だが、ジェイミーは下になった状態からも十分に仕掛けを持っている強豪だ。また、ケージコントロールに長け、打撃も良く伸びる左ストレートを多用してくるのでスタンドでの展開でも緊迫した試合になるだろう。
第14試合/スペシャルワンマッチ
矢地祐介 vs. 上迫博仁
日本人ライト級の生き残りをかけた一戦。ライト級グランプリ一回戦でカットによる無念のTKO負けを喫した上迫選手と、RIZINで波に乗れていない矢地選手が意地をかけてケージの中でぶつかる。
打撃一発の重みは矢地選手だが、多少被弾しても前に出続ける上迫選手のプレッシャーに耐えられるか。パワーとフィジカルでは矢地選手、手数とテクニックでは上迫選手。交わった事のない両者がどのような化学反応を見せてくれるのか非常に楽しみな一戦。
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