試合順
第10試合 バンタム級トーナメント 2回戦/朝倉海 vs. アラン“ヒロ”ヤマニハ
RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
朝倉海 vs. アラン“ヒロ”ヤマニハ
当て勘 | ボクシング力 | 試合運び | 圧力
フィジカル | 総合力 | バランス | グラウンド力
見所解説
一回戦で元王者に相応しい貫禄勝ちを見せた朝倉。そして勢いに乗るボンサイ柔術の看板を掲げるにふさわしい幅広い戦い方を見せて勝利を勝ち取ったヤマニハ。ヤマニハは打撃の圧力と当て勘の良さに加えサブミッションも仕掛け、トータルファイターとしての完成度の高さとその存在感の大きさを知らしめた。朝倉はしつこいテイクダウンにも冷静に対応し、全国のグラップラーへ痛烈なメッセージを残した。
勝負の鍵を握るのは打撃のスピード、そしてグラウンドの展開になった時のスクランブルをどちらが制する事ができるのか。打撃のスピード、フットワークでは朝倉がヤマニハを上回っているが、ガードを固めてコーナーやロープ際に追い詰めればヤマニハにもチャンスが訪れる。ヤマニハは前に出て朝倉を下がらせたい。朝倉はヤマニハの圧に屈せず押し返したい。打撃の展開では下がった方が不利な状況に身を置くことになる。テイクダウンを防ぐ高い能力を発揮し続けている朝倉に対し、ヤマニハがどのようにアプローチしどのように攻略していくのかが見所だ。
前進することで活路を見出し、後退は地獄を意味するこのマッチアップは序盤から目が離せない。
第9試合 バンタム級トーナメント 2回戦/井上直樹 vs. 金太郎
見所解説
東京ドームで戦慄のKO勝利を飾った井上と、丸善インテックアリーナで死闘を演じた金太郎。初めてのKO勝利を飾った井上は一本決着の多さからグラウンドが得意と思われがちだが、その打撃力も一目置かれるものがあり、一回戦ではそれがついに火を吹いた。タイミングと精度で相手を仕留める打撃は、まさに日本刀さながらの切れ味を持つ。対する金太郎は破壊力抜群の重いパンチを連続で振り抜く、まさに回転ハンマー。これに巻き込まれたらひとたまりも無い。
この戦いは例えるならば刀対鈍器の構図になる。圧力の金太郎に対してタイミングと精度の井上。スタンドの展開で両者が打撃の距離になる度に息を飲む緊張感が繰り返し漂う。グラウンドの展開でもスルスルとポジションを移行して極める井上に対して、パワーと圧力を駆使して鈍器さながらのパウンドを叩きつける金太郎。こちらも極めるか叩くかのヒリつく展開になる。
試合のポイントは打撃の距離と交錯の際の精度だ。また、打ち合いの最中にタックルを織り交ぜリズムを変えることができる選手がペースを握るだろう。バンタム級グランプリ二回戦屈指の緊張感を演出してくれる試合になりそうだ。
第8試合 バンタム級トーナメント 2回戦/扇久保博正 vs. 大塚隆史
見所解説
総合力に長け、経験豊富な両者のマッチアップ。グランプリ一回戦では総合力の高さを駆使して相手を完封した大塚と、拳を骨折しながら3ラウンドコントロールし続け勝利を勝ち取った扇久保。大塚も扇久保もトップポジションからのグラウンドコントロールに優れ、一度握ったペースは崩さない。例え打撃で相手にペースを握られてもテイクダウンで流れを止める強さを持っている。
スタイル的に背中をマットに付けることを嫌う両者が戦った場合、どちらがトップポジションを維持できるのかが一つの見所になる。はたまた両者の武器を相殺し合う消耗戦になるのか。打撃の流れの中でタイミングよくテイクダウンを仕掛けられた方が得意のトップポジションを取ることになる。
勝負の鍵は、際の強さとスタミナになる。総合力の高い両者の試合は作戦と際の仕掛けが流れを大きく変える。また、両者15分戦い切ることには慣れているが、単純なスタミナだけ見たら大塚が有利か。扇久保はスタミナの調節をしないと後半失速する可能性がある。試合巧者同士による壮絶な駆け引きと削り合いを堪能したい。
第7試合 バンタム級トーナメント 2回戦/元谷友貴 vs. 瀧澤謙太
見所解説
グランプリ一回戦では試合巧者の相手に先手先手で手を出し続け、試合のペースを握らせなかった元谷。前回の試合ではこれまでの打撃と寝技に加え、戦略とスタミナの強化が見られた。対する瀧澤は難解な相手に事前の戦略を最後まで遂行し勝ち切った冷静さ、意思の強さは感じたが、技術面においての成長は影を潜めた。瀧澤はこの試合で前回の鬱憤を晴らしたい。
この試合は様々な部分で見所が多く、どの展開になっても目が離せない。打撃における長距離では瀧澤の長い蹴りやパンチが、近距離では元谷のパンチコンビネーションが鍵となる。また、他の四天王との試合を経て強化をしてきた瀧澤のグラウンド力が元谷の豊富な引き出しに対応できるか。下になっても問題なく技を仕掛ける事のできる元谷に対して、瀧澤が長いパンチを利用してパウンドを打てるかどうかでも試合の流れが大きく変わる。
勝負のポイントは打撃の距離、そしてグランド状態で瀧澤がパウンドを打てるかどうか。RIZIN立ち上げから最前線で活躍し続ける元谷が、鬱憤を晴らしにくる瀧澤をどのように迎え、RIZIN初参戦からイバラの道を歩み続ける瀧澤がどのように元谷へ挑むのか、非常に楽しみな一戦だ。
第6試合 スペシャルワンマッチ/浜崎朱加 vs. 藤野恵実
見所解説
9年越しのリマッチが組まれた。浜崎はこの間、国内外で活躍し世界タイトルを2つ獲り、藤野は国内に拠点をおきながらも世界のトップレベルの選手と拳を交え、国内タイトルを獲得している。二人の初めての試合後から共に練習するようになり、私生活でも関わりを持つようになった両者だが、常に強者との対戦を臨む者同士、対戦となるとそんなことは一切関係ない。
藤野の強みは圧倒的な身体の強さ。浜崎は手首のコントロールから相手の体勢を支配する試合作りを得意としているが、圧倒的フィジカルを前に巧さで対応する事ができるのか。藤野にとって49kgでの計量は未知の部分であり、まず減量という一戦に勝たなければならないが、ここをパスできれば試合当日はかなりの体格的アドバンテージを持って試合を迎えることができる。
試合のポイントはやはりフィジカル差と体格差でアドバンテージを持つ藤野がどのようにそのアドバンテージを活かしていくのか。そして浜崎がどのようにそこを攻略していくのか。テクニックvs.パワーという構図が当てはまる一戦だ。全く根拠のない予感ではあるが、この試合は「肘」が何か一役買うかもしれない。
第5試合 スペシャルワンマッチ/武田光司 vs. 矢地祐介
見所解説
修斗王者、パンクラス王者を直接対決で破ってきたDEEP現王者・武田が、「国内王者狩り」を公言している「ブランニューやっちくん」こと新生・矢地の挑戦を受ける。両者ともに直近の試合では見た人を納得させる好パフォーマンスを見せている。武田はアグレッシブに打ち合い、ハートの強さを見せながら自分の得意技も出し、矢地はしっかりとした戦略を立てそれを最後まで遂行するという、両者とも今まで足りていなかった部分をしっかりと補って勝利を手にしてきた。
一皮剥けた者同士の試合は激しいものになる事、間違いなし。打撃の攻防では矢地のパワーか武田の圧力か、組みの攻防では武田の技術か矢地の腰の強さか。寝技の展開になる事は予想し辛く、激しい打撃の応酬と組みの状態での攻防を入れた動きの多い試合になるだろう。打撃から組みになる流れの中で武田は両脇を差したい、矢地はそれを防ぎたい。当たれば倒れるという打撃の応酬の中、その変化を作れるか、またはその変化に対応できるか、先を考える力と対応する力が必要になる。
第4試合 スペシャルワンマッチ/佐々木憂流迦 vs. 堀江圭功
見所解説
RIZINのフェザー級戦線に新たな大波が立つ予感がするマッチアップ。海外ではフライ級で戦い、日本ではバンタム級で4試合を経た憂流迦が、現在混沌のフェザーに階級を上げて来た。対するはRIZINデビュー戦で鮮やかなKO勝利を見せた堀江だ。両者ともに総合力が高いコンプリートファイターではあるが、打撃でのフィニッシュが多い堀江と寝技のフィニッシュが多い憂流迦と互いに得意分野が異なっているので、『打撃対寝技』という形の闘いになるだろう。
着目すべきは、憂流迦がフェザー級でどのようなパフォーマンスを見せるのかという点だ。もしかしたら元々身長のある憂流迦にとってフェザー級が適正かもしれないし、フィジカルの差が出るかもしれない。試合の見どころは最初のタックルの攻防、そしてその後の流れがどのようになるのか、これによって試合の流れと運命が大きく左右される。
最初に組み合った時の内容が非常に大切になるため、序盤から目が離せない試合になるだろう。この試合の結果が両者にとって、RIZINにおける立ち位置を決定づける事になる。
第3試合 スペシャルワンマッチ/太田忍 vs. 久保優太
見所解説
レスリングから総合格闘技に転向して2戦目の太田と、キックボクシングから転向して1戦目の久保。総合格闘技のリングだからこそ実現できる異種格闘技の要素がたっぷり詰まったマッチアップだ。両者共に総合格闘技の練習を始めてからの期間が短いため、己の持つ武器で戦う事が予想される。太田は組んでレスリング力を活かしたい。久保は組ませずに打撃の距離で戦いたい。事前の戦略と、コーチ陣の采配にも注目だ。
勝負の鍵となるのは、戦いが行われる距離にある。太田は接近しないと持ち味が出せず、久保は組まれたら太田のジャーマンにより宙を舞うというあからさまな図式の中、互いが如何にそこの場面に至るまでの武器を用意しどのように出していくのかが注目だ。太田の安全圏である超近距離で久保が仕掛けを用意しているのか、あるいは太田が組むと見せかけて打撃の一発を用意しているのかなど、予想を裏切る展開にも期待したい。
両選手ともに総合格闘技に関してはまだまだ伸び代があるだけに、両者持ち味を出しつつエキサイティングな展開に期待したい。
第2試合 スペシャルワンマッチ/昇侍 vs. 鈴木千裕
見所解説
MMA新旧ストライカー対決。昇侍はキャリア16年の中で世界トップレベルの選手たちと壮絶な死闘を演じてきた。鈴木はMMAから格闘技の世界に入ったものの、今では日本屈指のキックボクサーとして活躍している。両者ともにアグレッシブネスと打撃の強さ、打ち合いを好む姿勢でファンから沢山の支持を得てきた。
得意分野が同じ者同士が戦う場合、自身の得意分野を相手により押し付ける事ができるか、その為の強引さ且つ狡猾(こうかつ)さが必要になってくる。強引さは鈴木に分があり、経験値による狡猾さは昇侍に分がある。また、同じスタイルを正面衝突させる事を避け、さまざまなアングルから総合力で試合を組み立てていく事も考えられる。
若くて血気盛んな鈴木の圧倒的な前進を、ベテランの昇侍がどのように迎え撃つかで試合の展開が大きく変わる。そのまま『殴り合い上等』で正面衝突するのか、それとも老獪さを見せて若手の裏をいく戦術を取るのか。非常に興味深いマッチアップだ。
第1試合 スペシャルワンマッチ/ぱんちゃん璃奈 vs. 百花
見所解説
RIZIN初の女子キックボクシングの試合に抜擢されたぱんちゃん璃奈と百花。女子キックボクシングの将来を担う大切な一戦を両者どのように捉え、どのようなパフォーマンスを行うのか。ぱんちゃん璃奈は無敗街道を突き進む逸材で、手数で相手を圧倒するアグレッシブネスが強みのファイターだ。対する百花はプロ40戦以上をこなし、経験値が豊富なベテランファイター。
勝負の鍵を握るのは身長差とリーチ差だろう。丁寧なジャブと前蹴りを駆使するぱんちゃん璃奈の攻撃を、百花がどのように掻い潜り得意の右ストレートを当てて乱打戦に持っていけるか、そこの駆け引きが見所となる。
Yogibo presents RIZIN.30 大会情報
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