ロシアで最も寒いシベリアで生まれ育ち、7歳から兄・セルゲイと共にムエタイ、サンボに取り組む。総合格闘技とキックボクシングのローカル大会でキャリアを重ね、ロシアのムエタイ王者に2度輝いている。04年5月に地元のローカルプロモーションWSFC(West Siberian Fighting Championship)でプロデビューを果たす。06年の8月と10月にはMARSに参戦し、日本で2試合を行っている。ニコラス・ペタスと1年間トレーニングを積んだ経験があり、08年には兄と共にオランダで研鑽を重ね、さらに10年にアメリカで強化に励む。その強化が実り、11年からは10連勝を記録した。

2017年10月頃からSNS上でRIZINへ猛烈なラブコールを送り始める。再三に渡るラブコールが一部のRIZINファンの間で人気となり、次第に多くのファンから後押しを受けるようになる。2019年4月にはRIZIN事務所へアポなし訪問、RIZIN.15前日の公開計量や大会当日の会場にも赴き、多くのRIZINファンにそのキャラクターをアピールし更にファンの心を掴んだ。その努力が実り、遂にRIZIN初参戦の切符を手に入れた。

RIZINデビュー戦となった2019年7月のRIZIN.17ではアメリカのジェイク・ヒューンと対戦、打ち合いを演じ会場を沸せたが3Rに左眉をカットされレフェリーストップによりTKO負けとなった。2019年の年末には兄のセルゲイ・シュメトフと共に再来日を果たすが、大晦日のRIZIN.20でカメルーンのシモン・ビヨンの鉄槌を浴びTKO負け、兄弟共にRIZIN初勝利を上げることは叶わなかった。

シベリアの赤い“愛戦士”は、2020年も変わらずSNSでRIZINへ猛アピールを続ける。