RIZINマッチメイク担当のチャーリーが対戦カードの見所を紹介!選手のバッグボーンやストロングポイントを把握すれば、試合観戦がもっと楽しくなる!観戦前に是非チェックしておこう!
※見所解説は随時更新いたします。
試合順
第11試合 /弥益ドミネーター聡志 vs. 平本蓮
RIZIN MMAルール:5分 3R(70.0kg)
弥益ドミネーター聡志 vs. 平本蓮
総合力 | 変則的 | アグレッシブ | フィニッシュ力
パンチ | パワー | コンビネーション | プレッシャー
見所解説
異色のメインイベントでぶつかるのは総合格闘技プロ20戦目を迎える弥益とプロ4戦目の平本だ。キックボクシング出身の平本の打撃は申し分なく、弥益は打撃だけでの勝負は避け、競技の名の通り総合的な戦い方で対応したい。全てのスキルがバランスの良い弥益に対して、平本は自分の強みである打撃が他のスキルより秀でているため、いかに自分の強みを活かした戦いをするか、戦略と試合序盤での仕掛けが必要になる。格上の弥益を序盤で考えさせマインドゲームにもちこむ事ができれば勝機が見えてくる。
弥益にとってはリスクしかない試合だが、受けたからには平本を一蹴してRIZIN首脳陣にアピールしたい。名古屋大会のメインは大方の予想通りの結果になるのか、それともビッグアップセットが起きるのか。試合前のインタビューやSNS上の発言で楽しませてくれる両者の試合にはファイトウィークから注目したい。そして名古屋のメインには魔物が潜んでいることを忘れてはならない。
第10試合 /今成正和 vs. 鈴木千裕
見所解説
摩嶋の負傷欠場により今成の対戦相手として名乗りを上げた鈴木は現在RIZIN3連勝中と波に乗っている。今成は触れば極める事ができるという“今成スタイル”を貫いており、攻略が難しい。キックと総合の二刀流の鈴木は、いわゆる「今成攻略法」を駆使して戦うのか、それとも新たな攻略法を実践してみせるのか、プロファイターとしての選択肢が求められる。
試合の展開は、鈴木の戦い方次第で大きく変わってくる。キャリア初めての一本勝ちをした前戦の勢いで今成の寝技に向き合うのか、破壊力抜群のパンチを振り回してKOを狙いに行くのか、それとも判定勝ち狙いで行くのか、たくさんの選択肢があり、戦い方にも多様性が求められる。対する今成は“今成”をしてくる。名古屋で今成旋風が巻き起こるのか、それとも鈴木が連勝を4に延ばすのか。急遽組まれた試合とはいえ、見応えのある試合に期待したい。
対戦カード変更のお知らせ
当初、今成正和と対戦を予定しておりました摩嶋一整は左肘関節内側側副靭帯損傷によりドクターストップとなった為、欠場となりました。そのため対戦カードが「今成正和 vs. 鈴木千裕」へ変更となりました。
第9試合 /元谷友貴 vs. 倉本一真
見所解説
混沌のRIZINバンタム級至極のマッチアップ。元谷はRIZIN旗揚げから出場しているRIZINバンタム級を代表する選手で、RIZINバンタム級の門番として現在3連勝中と勢いに乗る。倉本はRIZIN参戦から2年弱だがそのファイトスタイルで強烈なインパクトを残しながら現在2連勝中。元谷はベテラン選手らしく全局面においての技術と対応力が高く、早いペースで試合を組み立てることができる。倉本はフィジカルの強さと圧倒的組みの強さを駆使して相手の身動きを封じて叩きのめすスタイル。
勝負の鍵は倉本の必勝パターン「相手の動きを封じて殴る」が元谷に通用するかどうかだ。元谷は脱力する事で動きがしなやかになり、テイクダウンを取られてもすぐに立ち上がる事に長けている。逆に倉本は力む事により爆発的な瞬発力を生み出し、破壊力あふれる数々の攻撃を繰り出す。元谷の「脱力」か、倉本の「力み」か。組んだ時にどちらのスタイルが試合を有利に進めるのか非常に興味深い一戦だ。
第8試合 /ミノワマンZ vs. 侍マーク・ハント
見所解説
RIZINヘビー級にストライカー対超人という異色なマッチアップが組まれた。侍マークはRIZIN初参戦時に見せた壮絶な魂の殴り合いと、決して折れない屈強な心のインパクトが強い。この試合で115戦目を迎えるミノワマンは、まさに超人。26年間戦い続けることもさながら、数々の強敵と立ち向かう姿にファンは勇気づけられてきた。決して退がる事のない超攻撃的な重機と生まれ変わった超人がどのような化学反応を起こすのかは誰にも想像できない。スタミナ度外視してKO勝ちを狙いに来る侍マークハントは判定の事など考えず、人間を超越したミノワマンZはフィニッシュしか狙っていない。
勝負の鍵となるのは試合のペースと緩急になる。主に打撃で攻める侍マークはリズムに乗ると止まらない。逆にミノワマンZは緩急をつけながら相手のペースにならないように戦いたい。次の展開が読めないヘビー級の戦いに一喜一憂したい。
第7試合 /カルリ・ギブレイン vs. 貴賢神
見所解説
RIZINヘビー級戦線に完全決着必須、破壊力抜群の試合が組まれた。カルリは打撃の圧と攻撃力に特化したストライカー。貴賢神は大相撲から総合に転向して2戦目でまだスタイルは確立していないものの、デビュー戦で見せたフットワークはヘビー級では見られない軽快なもので、その格闘技センスが伺えた。ともにRIZINの初陣で苦杯を嘗めた者同士、カルリは何がなんでも自分の持ち味を出し切って観客を沸かせたい。貴賢神はこの6ヶ月間で自分がどれだけ成長したのか披露したい。カルリは得意の打撃の展開に持っていく為に序盤は様子をみて自分の距離設定を作りたい。貴賢神は自分の打撃の距離を設定しつつ、体格差を生かすための超接近戦、クリンチ、ケージレスリング、そして最終的にはグラウンドで上を取りたい。
鍵となるのはカルリのフットワーク。ストライカーのカルリは体重差もありグラウンドの展開で上を取られたら圧倒的に不利となる。その為には掴まれない距離を維持しつつ遠距離砲を撃ち込んでいきたい。「掴んだら勝ち」「掴ませなかったら勝ち」。このリピートを続けるための体力を有しているのはどちらか。
第6試合 /SARAMI vs. ラーラ・フォントーラ
RIZIN MMAルール:5分3R(49.0kg)
SARAMI vs. ラーラ・フォントーラ
総合力|ハンドスピード|フットワーク|精神力
グラップリング力|柔術|アグレッシブ|極め力
見所解説
女子スーパーアトム級裏トーナメントの一戦がRIZINのケージで行われる。SARAMIはRIZIN初戦で本領を発揮できないまま敗退し、このままでは終われない。ラーラも現役王者相手に善戦はしたがキャリア初のタップアウトを強いられ、このままでは終われない。総合力のSARAMIか、寝技のラーラか。修斗の現役王者が2度目のRIZIN参戦で何を見せるのか、試合のパフォーマンスで何をアピールするのか、実に気になるところだ。ラーラは初の黒星からどのように這い上がり、何を強化してきたのか、実に気になるところだ。
総合力ではSARAMI、グラウンドでは寝技に特化したラーラ。試合の鍵になるのはラーラの打撃力だ。グランプリ一回戦ではラーラは打撃を披露する事なくグラウンドでの展開に持ち込み、その流れで試合は終わってしまった。ラーラがどれだけ打撃ができるのか次第で展開が大きく変わり、そしてそれによりSARAMIが立ててきた戦略を大きく崩すかもしれない。SARAMIの対応力が試される試合になる。
第5試合 /中村優作 vs. 征矢貴
見所解説
RIZINフライ級のストライカー同士による注目の一戦。両者合わせてKOが17、一本が0という数字が表すように、この試合は打撃戦になる事間違いなし。中村は現在連敗中でなんとしてもここで白星先行になっておきたい。征矢はRIZIN参戦してから3勝3KOという好成績を残しているが、試合間隔が空いてしまっているのが懸念材料だ。両者ともに軽快なフットワークを駆使して戦い、ともに打撃を当てるタイミングが上手く、軽量級ながら倒せるパワーを持っている。まさに真剣で切り合う侍の決闘のような緊張感あふれる試合になるだろう。
勝負の鍵はフェイントになる。両者ともにタイミングを合わせて打撃を当てるスタイルのため序盤からたくさん餌を撒いて相手の反応を伺う。意表をついてテイクダウンなどを混ぜる事ができればより極上の駆け引きが見られる。年末のフライ級日本人頂上決戦を皮切りに2023年はフライ級の年になるのか。この一戦の内容次第では一気に面白くなる。
第4試合 /青井人 vs. 鈴木博昭
見所解説
打撃主体で戦い、フィニッシュするパワーを備えた両者によるフェザー級の一戦。青井は修斗の叩き上げで試合決定率も高い。一回り年上の鈴木は、シュートボクシングで数々の実績があり、絞め技や関節技にも免疫がある。上位争いが熾烈を極めるフェザー級において次のグループに位置する両者だがここで良い勝ち方をして上位陣との試合をアピールしていきたい。
両者ともに倒せる打撃を持つストライカーだが、試合は寝技での攻防がこの勝負の鍵になる。鈴木はMMAに転向してから4戦して打撃戦を挑んでくる選手には打撃力で返り討ちにしているが、総合的な戦いをしてくる相手は攻略ができずに黒星を喫している。当然“打・投・極”すべてできる青井はそこを狙ってくるため、グラウンドの展開になった時に鈴木が何を用意しているのかが試合の流れを大きく変える。鈴木の用意している武器と青井の対応に注目したい。ストライカーの両者が見せる寝技の展開、そして鈴木が手土産を用意しているのかいないのか、そしてそれが青井に通用するのかしないのか。
第3試合 /アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 河村泰博
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 河村泰博
フィジカル|総合力|バランス|グラウンド力
ファイトIQ|グラウンド力|極め力
見所解説
RIZIN5戦目を迎えるヤマニハが地元で迎え撃つのは、Fighting NEXUSバンタム級王者の河村だ。ヤマニハはボンサイ柔術で培った柔術と、身体の強さを活かしたレスリング、そして破壊力の高い打撃を武器に戦うトータルファイター。河村は戦略を立てるのがうまく、作戦遂行力が高いグラップラーだ。現在RIZINで柔術旋風が巻き起こっている中、どんな体勢からも一本を狙いにいく河村のスタイルは、バンタム級をかき乱す事ができるのか。
両者ともに柔術をメインの武器として戦う為、打撃の差で試合の流れが変わる。打撃の展開で有利になれば相手は寝技に持っていかざるを得なくなる為、動きが読みやすくなる。寝技の展開ではともに柔術を学ぶ身として意地でも負けられない。ヤマニハがボンサイ柔術の勢いを加速させるのか、Fighting NEXUS王者が新風を巻き起こすのか非常に楽しみな一戦だ。
第2試合 /魚井フルスイング vs. ヤン・ジヨン
見所解説
日本格闘技界のスラッガーがプロアマ通して敗北を知らない韓国の雄と対決する。魚井はリングネームの通り常にフルスイングでホームランを狙うスラッガータイプ。ここ数戦は不発に終わっているが当たればその破壊力は凄まじく、一発で試合を終わらせる事ができる。ヤン・ジヨンはRIZINデビュー戦で対戦相手の尺骨を折りチョークでフィニッシュするという強烈なインパクトを残した。
試合の展開はヤン・ジヨン陣営が魚井の打撃をどれだけ脅威に感じるかによって戦う距離が変わってくるため、1ラウンドで行われるやりとりが大切になってくる。打撃戦になった場合、魚井はパンチの距離、ヤン・ジヨンは蹴りの距離で戦う為、魚井は自ら前に行かないと勝機が見出せない。ヤン・ジヨンは適正のバンタム級でどのような動きを見せるのかが非常に興味深い。打率5割の職質常連男と無敗のコリアン・ジェントルマンがケージ上でどのような作品を見せてくれるのか。
第1試合 /奥田啓介 vs. 久保優太
見所解説
奥田はプロレスラーとしてRIZINのリングに上がる二刀流ファイターでプロレスラーとして魅せる試合に拘る『ザ・プロフェッショナル』。久保はキックボクシングの実績を引っ提げて総合格闘技に転向し、満を持してのデビュー戦はほろ苦いものとなった。
奥田はバックボーンのレスリングを使うべく大きな打撃とともに一気に距離を詰めて戦いたい。久保は組むよりも打撃の距離で戦って、自分の得意な展開を作りたい。互いのストロングポイントが両極端な為、先に自分の得意な形を作る事ができた方がそのまま試合の流れを持っていく可能性が高い。名古屋の地で初勝利の味を経験するのはどっちだ。
OPENING FIGHT 第3試合 /日比野“エビ中”純也 vs. 吉田陸
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
日比野“エビ中”純也 vs. 吉田陸
OPENING FIGHT 第2試合 /久保健太 vs. 秀義
OPENING FIGHT第1試合/佐藤執斗vs. KAZUNORI
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