5月30日(日)に開催するYogibo presents RIZIN.29(大阪大会)の見所を、RIZINマッチメイク担当のチャーリーが徹底解説する『チャーリーガイド』!選手のバッグボーンやストロングポイントを把握すれば、試合観戦がもっと楽しくなる!観戦前に是非チェックしておこう!
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第12試合 バンタム級トーナメント 1回戦/金太郎 vs. 伊藤空也
待望のRIZIN復帰を果たす金太郎。バンタム級GP一回戦で指名したのはGRACHAN王者の伊藤だ。金太郎は交戦的で打ち合いの中での巧さと強さが際立つがタックルからグラウンドの攻防もしっかりやれるトータルファイター。対する伊藤も動きが多く、打撃からのタックル、離れ際など常に試合の流れの中での攻撃ができる無尽蔵スタミナ型ファイターだ。
アメフトの様に一つ一つの攻防の中で勝負を仕掛けていく金太郎に対し、伊藤はラグビーの様なノンストップの戦い方をする。どちらのスタイルも甲乙付け難いが型にハマった時の伊藤のスタイルは下馬評の高い金太郎とて無視できない厳しい展開になる。
勝負の鍵になるのは打撃の中で繰り出されるタックルとそのディフェンスの攻防だ。金太郎は足を止めての打ち合いをするが伊藤は常に足を動かしながら打撃だけではなく様々なものを混ぜてくる。金太郎は二次元の対応ではなく三次元の対応が必要になってくる。ベスト8に進むのはどっちか、目が離せない試合だ。
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第11試合 バンタム級トーナメント 1回戦/大塚隆史 vs. 獅庵
2017年バンタム級GPベスト4の大塚が、2021年に行われるバンタム級GPでRIZIN復帰を果たす。プロ生活15年で48戦を戦ってきている大塚にとってこの日本グランプリは一つの集大成になるか。対する獅庵はRIZIN初参戦で衝撃的なKO勝利をあげ、バンタム級トーナメントの切符を勝ち取った。
戦績と経験だけで見るとこの勝負は大塚が圧倒的有利だが、何が起こるか分からないのが格闘技。獅庵は一発で試合を終わらせることができるという事を実際に証明した。大塚は経験とレスリング力で獅庵を圧倒的に上回っており、勝ち方が求められてくる反面、獅庵はどのような奇策を持って、安定した強さを誇る大塚を切り崩して来るのか。
グランプリならではの組み合わせでどのような化学反応が起きるのか。大塚が無難に勝つのか、獅庵が噛み付くのか。シングルマッチでは組まれないようなマッチアップが生まれるグランプリ抽選会を象徴したかのようなこの試合は大塚の凱旋 / 獅庵の成り上がり / 試合中の意外性など、様々なアングルから楽しめる一戦だ。
併せて見たい大塚隆史の過去の試合動画
併せて見たい獅庵の過去の試合動画
第10試合 バンタム級トーナメント 1回戦/瀧澤謙太 vs. 今成正和
昨年RIZINのリングで強敵と対峙してきた瀧澤にまたもや試練か。プロキャリア20年以上の経験を誇る今成がRIZIN初参戦する。
英語で"Imanari Roll=イマナリ・ロール"という格闘技用語が存在するほど今成の経歴とファイトスタイルは独特だ。一撃必殺の足関節という武器を持ち「誰にでも勝つ可能性があり誰にでも敗ける可能性がある」という言葉通り、今成が立つリングには異質の空気が漂い、観客と対戦相手を飲み込む緊張感を作り出す。ストライカーである瀧澤はそんな今成の寝技にどこまで付き合うのか、はたまた一切付き合うつもりはないのか。得意の足技を多用すれば足を掴まれて寝技に持っていかれてしまう可能性が出てくる。試合が決まった時点で己の武器が強すぎるが故に相手が戦い方を変えてこなければいけないほど今成の存在感は未だ健在だ。瀧澤は立ちはだかるベテランの壁を乗り越えてベスト8に辿り着きたい。
全ては事前の戦術にかかってくる。新世代のストライカーかベテラングラップラーか。この試合で醸し出される異質な空間を堪能したい。
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第9試合 バンタム級トーナメント 1回戦/倉本一真 vs. アラン“ヒロ”ヤマニハ
フィジカル | スピード | ジャーマン | パウンド
フィジカル | 総合力 | バランス | グラウンド力
RIZIN初参戦では圧倒撃な実力を見せつけた修斗トップランカーの倉本がバンタム級GP一回戦で、RIZIN無双を続けるボンサイ柔術の特攻隊長でありパンクラスランキング1位のアラン・ヤマニハと激突する。ベスト8に勝ち進む事だけではなく、団体を背負うという精神的な部分にも注目したい。
倉本はバックボーンであるレスリングを駆使した抜群のコントロール力で破壊力抜群のパウンドを打ち込む。ヤマニハは総合力に長け、打撃の攻防も積極的に望むハートの強さを持つ。勝負の鍵はグラウンド展開になった時にどちらが主導権を握れるか。ともにコントロール力に長け、武器は違えどグラウンドになってからの引き出しは多い。スクランブルの中で自分の有利なポジションに持っていけるかどうかが勝負の行方を大きく変える。倉本のパワーか、ヤマニハの技術か。
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第8試合 スペシャルワンマッチ/矢地祐介 vs. 川名TENCHO雄生
カウンター | 当て勘 | フィジカル | 打撃パワー
総合力 | 打撃 | フィジカル | 試合運び
RIZIN24で惜敗した矢地と川名が、絶対に負けられない復帰戦で生き残りをかけ、大阪の地で激突する。各団体の現役王者も参戦し、群雄割拠となりつつあるRIZINライト級戦線に留まるのか退くのかが問われる、まさにサバイバルマッチ。
年齢もプロ選手歴も同じ両者。共に海外挑戦をして世界を肌で感じて来た自負があり、この一戦には単純な勝敗よりも漢として負けられない部分がある。経験豊富な両者が作り出す試合展開は、まさに総合格闘技という競技を体現する戦いになるだろう。
スタンドでの制空権争いから変化を付けたタックル、組みの駆け引きから寝技の攻防、そして立ち上がるという一連の攻防が全てできる両者だからこそ見せられるハイレベルな試合に期待。
一見共通点がなさそうで実は共通点だらけの両者が作り出す試合の鍵は、この試合にかける気持ち。勝負への執着心と、背負う物の重さが試合にそのまま現れる内容となるだろう。
各所攻防の際、集中力、戦略など細部まで見どころが詰まったマッチアップだ。修斗王者の威厳を取り戻すために燃える川名か、心機一転した新生・矢地か。
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第7試合 スペシャルワンマッチ/白川陸斗 vs. 青井人
ハードパンチャー同士による激闘必至のカード。共に大阪に住みながらもRIZINの舞台に上がるまで、それぞれ両極端の格闘技人生を送ってきた。勝ち負けを繰り返しながらもアウトサイダー、DEEP、パンクラスなどさまざまな団体を経て辿り着いた29歳の白川と、アマチュアから修斗一筋、期待の新人と注目されながらも連敗から這い上がってきた24歳の青井。両者、紆余曲折を経て2020年8月にRIZINの舞台に立ったもの同士が地元大阪で、いわゆるRIZIN同期生として絶対に負けられない勝負に臨む。
白川は攻守のバランスが良く、繊細かつ有効的なパンチ主体の攻撃で試合を組み立ててくる。対する青井は蹴りとパンチを織り混ぜながらも、機を見て一気に爆発するダイナミックな攻めが魅力だ。技術対パワーの構図になる。
また打撃だけでなく流れの中でタックルや寝技で試合を組み立てる技術を持つ方が、拮抗した試合の中で得意の打撃を大いに役立てる事ができるかもしれない。両者ともにこの試合で勝ち、RIZINフェザー級戦線に割り込みたい。
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第6試合 スペシャルワンマッチ/中村優作 vs. 北方大地
フライ級日本トップレベル同士が互いのホーム大阪で激突する。RIZINの舞台で相手とルールを選ばずに激闘を繰り広げてきた中村は持ち前のフットワークと打撃、そしてそのキャラでRIZINで勝利を上げたい。対する北方はRIZIN初参戦ではフライ級特有のスピーディーで動きの多い試合展開を繰り広げ、惜しくも判定で敗れはしたもののインパクトを残した。
中村が独特のフットワークを駆使して遠い間合いから一気に飛び込んで攻撃を繰り出すスタイルなのに対し、北方は真正面からジリジリと相手にプレッシャーを与えながら距離を縮めていく。
この試合は前進する北方が距離を作りながら機を伺う中村を追い回す状況から中村が爆発して両者コンタクトの機会を作り、緊迫した拳の交錯の後リセットするというような緊張感の緩急が著しい展開になるだろう。
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第5試合 BODYMAKER presents RIZIN KICK ワンナイトトーナメント 1回戦/
白鳥大珠 vs. 髙橋亮
大阪で行われるワンデートーナメントに名乗りを上げた髙橋亮、初戦の相手はRIZINキックで数々の名勝負を繰り広げてきたテクニシャン白鳥だ。決勝まで辿り着かないとこのトーナメントに参戦した意味を持たない白鳥は、名実ともに日本屈指の実力者であり、階級を上げてこのトーナメントにチャレンジしてくる高橋の前に立ち塞がる大きな壁になる。
パンチの技術が高い白鳥は恵まれたリーチを最大限に利用して幅広い距離の中で闘うことができる。高橋は打撃のテクニックに加え、左の蹴りの威力と体幹の強さが持ち味だ。一日に2戦しなければならない状況の中で、初戦をどのように戦うのか、両陣営の戦略が注目だ。トーナメントならではの試合展開とドラマに期待したい。
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第4試合 BODYMAKER presents RIZIN KICK ワンナイトトーナメント 1回戦/
皇治 vs. 梅野源治
RIZINキックを定着させるために大阪でのワンデートーナメントを発案した皇治の初戦の相手は、“日本ムエタイ界の至宝”と呼ばれる梅野だ。ムエタイで数々の実績を持ち、そこで培った技術と経験を活かした絶対的な空間把握能力に長けた強敵に対し、決勝を見据える皇治はどのように戦うのか。
地元大阪。自らが発案したトーナメント。このプレッシャーを皇治がどのように受け、力に変えるのか。ローと前蹴りを多用し、一度ペースを掴むと流れを変えない梅野と、素早いコンビネーションと爆発力が光る皇治がワンデートーナメントという過酷な状況の初戦をどのように捉え、どのように戦うのかが非常に楽しみな一戦だ。
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第3試合 スペシャルワンマッチ/吉成名高 vs. 誓
19歳でNJKFフライ級チャンピオンになった誓。右のミドルキック、ローキックを起点にパンチの打ち合い、クリンチでの体幹の強さを持ち合わせたファイターだ。ディフェンスに優れ、精度とタイミングに非の打ちどころの無い同い年の吉成に対してどのように戦うのか。
吉成は一度距離とペースを掴むと崩すのは至難の業。誓は常に先手を打ち続けて吉成にリズムを作らせてはいけない。カウンターの精度が高く、殺傷能力の高い吉成に向かっていく事は困難な作業ではあるがそれを見据えた上で、誓はその先に武器を用意しておけるかが鍵となる。
ムエタイルールで日本国内に敵なしと言われる吉成を相手に持ち前のアグレッシブネスで同い年の吉成に一泡吹かせられるか。
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第2試合 スペシャルワンマッチ/植山征紀 vs. 泉丈成
パンチの技術が光るRIZINレギュラーの植山が、初参戦で同じ地元の泉と対決する。ジャブを起点として試合を組み立てていくパンチ主体の植山に対して、泉はスピードの早い蹴りを多用し距離とリズムを測る。この武器の違いが序盤の主導権争いでどのような差を見出すのかが一つのポイントになる。パンチの距離になった時に植山は回転の早いパンチのコンビネーションを繰り出し、泉は素早いワンツーで返すというような緊張感溢れる拳のやりとりに期待。
互いに地元での試合で絶対に負けられないという意地と執念のぶつかり合いになる。両者常にプレッシャーをかけ続けながら戦い続けるスタイルを持っているため、どちらが先に下がるのか、心理戦と試合の急展開が期待できる一戦だ。
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第1試合 スペシャルワンマッチ/山畑雄摩 vs. 髙橋聖人
RIZIN2戦目の山畑が地元・大阪の高橋三兄弟の末弟・聖人を迎え撃つ。互いに左のパンチ、蹴りの使い方が上手く、山畑は左の蹴りのバリエーション、高橋は左パンチのバリエーションが豊富で様々な角度から有効打を当てる事ができる。
RIZIN初参戦で激戦を繰り広げるも惜敗した山畑は今回、何がなんでも勝ちに行きたい。高橋は兄の参戦するトーナメントに負けないくらいの活躍を見せて存在感を見せつけたい。中距離での探り合いからどちらが先に仕掛けるか。そこの駆け引きとその際の緊張感が見どころになる。悲願のRIZIN初勝利か、兄の活躍に華を添るか。
併せて見たい山畑雄摩の過去の試合動画