RIZINマッチメイク担当のチャーリーが対戦カードの見所を紹介!選手のバッグボーンやストロングポイントを把握すれば、試合観戦がもっと楽しくなる!観戦前に是非チェックしておこう!
※見所解説は随時更新いたします。
試合順
第16試合 /弥益ドミネーター聡志 vs. 萩原京平
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
弥益ドミネーター聡志 vs. 萩原京平
総合力 | 変則的 | アグレッシブ | フィニッシュ力
アグレッシブ | 手数 | 打撃 | 精神力
見所解説
RIZIN初登場から驚きのペースで試合をこなし驚異的なスピードで成長を遂げつつ更なる高みを目指す萩原に、策士ドミネーターが立ちはだかる。ドミネーターは今回でRIZIN 3試合目になるが、初めての適正体重での試合になる。共にフィニッシュ率が高く、観客を魅了するようなパフォーマンスをする事を信条としている。
ドミネーターはファイトIQが高く、相手の嫌がる所で戦い、一度握ったペースは決して離さない。萩原はドミワールドに引き摺り込まれる事を避ける為に、常に先手を打ちドミネーターを後手に回すことが必要になってくる。ドミネーターは序盤から様々な罠を張り、萩原が掛かったところを突いてペースを組み立てたい。萩原はその前にドミネーターを守りの姿勢にする事が大切になってくる。自分が昨年大晦日で遂行した戦い方をそのままやられてしまうことは何がなんでも避けたい。
この勝負はとにかく先手必勝。主導権を握った方の試合になる。飢えた狼は幾重にも張られた罠を掻い潜り、高みへの道を切り開くことができるのか、それともドミネーターが檻に収めるのか。猛獣使いと野獣の真剣勝負ここにあり。
第15試合 /皇治 vs. 梅野源治
第14試合 /中村大介 vs. 山本空良
見所解説
歳の差20のマッチメイクが組まれた。中村は山本の父(喧一)の世代がきっかけでこの世界に入り、山本は産まれた時からこの世界に入る。両者は育った時代も環境も違えど「格闘技」という共通言語を話し、体現してきた。山本がプロデビューした頃、中村はすでにプロキャリア14年で50試合弱をこなしてきた。この圧倒的経験の差が試合にどのように影響するのか。
両者ともにグラップラーでありながら高いフィニッシュ率を持ち、流れるような寝技の展開の中から一本をとる事に長けている。山本は独創的なグラップリングもさることながら一瞬の隙を見逃さない冷静さと駆け引きの上手さが光る。中村は自分のスタイルを強く持ち、どんな状況でもそれを貫く巧さと意志の強さがある。
勝負の鍵は試合のペース運び。スタミナ面では山本が有利。試合が後半戦になればなるほど中村は不利な状況に陥る事になる。それを考慮した上で両者がどのような作戦を立ててくるのか。それ以前に技を通して会話する者同士、世代を超えた意見交換を堪能したい。
第13試合 /ストラッサー起一 vs. 阿部大治
見所解説
世界を見てきた者同士のハイレベルな潰し合いが組まれた。ストラッサーは総合力が高く、特にグラップリング力が光る。阿部はボクシング力が高くスタンドでの打撃を当てながら試合の流れを作っていくストライカー。階級を落として臨んだ昨年のRIZINデビュー戦は減量苦による影響か思うようなパフォーマンスができず、今回ウエルター級に戻しての再出発となる。
ストラッサーはこの階級の顔になり発言権を得るためにもRIZIN 4連勝を果たしたい。阿部は本来の階級での実力を思う存分発揮して、燻るRIZINウエルター級を軌道に乗せたい。
スタンド状態での勝負は阿部が有利。寝技になったらストラッサーが有利。スタンド状態で距離を取りながら打撃勝負に持ち込みたい阿部と、寝技で勝負したいストラッサー。両者が組んだ時の攻防に見る方は力が入る。スピードとパワーを兼ね備えたウェルター級でしか見られない重厚な肉弾戦に期待。
第12試合 /北方大地 vs. 村元友太郎
見所解説
パンクラスが誇るフライ級王者・北方とDEEPの雄・村元が団体の威信をかけて大阪の地でぶつかる。北方は装甲車ばりにジリジリ距離を詰めてプレッシャーをかけ、超近距離での打撃と組みの対応にも優れている。RIZINでは辛酸を舐める経験をしており、心身ともに健康な状態で臨む今回の試合へのモチベーションは高い。対する村元はフライ級特有のスピードを体現するスピードスター。素早いステップの体重移動に乗せたキレのある打撃は稲妻を彷彿とさせ、動きの多いスクランブルの展開からは目が離せない。
ジリジリと迫ってくる北方に村元はステップで距離を取り、パンチを出すのと同時に懐に入ってダメージを与え、また距離を取る。そんな村元の飛び込みを迎え撃つ北方は超接近戦に備えている。一触即発の緊張感と目にも止まらないスピード、そして一瞬で試合が終わる打撃の交錯と、フライ級が持つ全ての魅力を最大限に見せてくれる一戦に期待。
第11試合 /大原樹理 vs. アキラ
見所解説
連勝の波に乗っている者同士の戦い。6連勝中の大原はリーチを活かした打撃を振り、遠距離から相手を撃ち落とす事に長けている。17あるのフィニッシュのうち16が(T)KO勝利という数字が示すように激闘型ストライカーだ。対するアキラは現在4連勝中で、フィジカルの強さを活かした戦いを得意とするフィジカルモンスターだ。
打撃の試合ではリーチで勝る大原に分があり、アキラはどうにかして懐に入って勝機を見出したい。大原は遠い間合いからの打撃と近距離で放つ膝で相手を削り、弱った所で一気に勝負を決めにいきたい。アキラはまず距離を詰める作業から始め、ミドルレンジで打撃を出すのと同時に踏み込みながら距離を縮めて初めて自分の強みが活きてくる。距離を空けたい大原と、距離を縮めたいアキラ。互いが得意な距離は期せずして相反し、自分の距離にするための作業が繰り返し行われていく試合展開になる。壮絶な陣取り合戦の末に連勝記録を伸ばすのはどちらの選手か。
第10試合 /大雅 vs. 髙橋亮
第9試合 /アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 手塚基伸
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 手塚基伸
フィジカル|総合力|バランス|グラウンド力
グラップリング力|駆け引き|経験|総合力
見所解説
8年ぶりとなるリマッチ。初戦は手塚がわずか69秒でヤマニハから一本を極めて勝利している。この8年間で手塚は21戦して勝率は71%、ヤマニハは14戦して勝率55%。同世代の両者がこの期間をどのように過ごし成長して来たのか、その真価が問われる一戦になる。
手塚は経験豊富で勝負の駆け引きが非常に上手く、打撃と組みを状況に合わせて使い分ける事ができる。ヤマニハは打撃を当てながら手塚のペースにならないような工夫が必要になってくる。互いに打撃も寝技もやりながら、一瞬の隙をついた攻めと守りの攻防が繰り返される『ザ・総合格闘技』という試合展開に期待。
UFCにも参戦し今回対戦するヤマニハ含むRIZIN常連選手の魚井、祖根、伊藤空也等 全員から一本を奪っている影の実力者・手塚が、RIZIN初参戦にしてどんな嵐を呼ぶのかに注目だ。
第8試合 /竿本樹生 vs. 宇田悠斗
見所解説
現在破竹の勢いで13連勝中の竿本が、プロ無敗の新鋭・宇田を迎え撃つ。竿本は今まで年齢も経歴も上の相手を追い続け追い抜いて来たが、今回初めて自分より若い選手に追われる立場となる。宇田は血気盛んで自らがフライ級の顔になると豪語し、その第一歩目として竿本を食ってやろうと息巻いている。勝負以前に、今まで追ってきた者が追われる立場になるのは、竿本の精神面やパフォーマンスにどのように影響するか。竿本の最大の武器はその豊富な運動量で、動きの中から勝機を見出していく。対する宇田はアグレッシブで独特なスタイルを持ち、未だ発展途上だ。
勝負の鍵はプロとしての経験値になる。竿本は試合に勝つ方法を熟知しており、そのノウハウを発揮すれば負ける事を避ける事はできる。宇田はそんな竿本を全否定する展開を押し付けてくるだろう。試合をする度に飛躍的な成長を見せる怖いもの知らずの宇田が、経験豊富で勝ち方を熟知している竿本にどのような試合展開を突きつけるのか非常に興味深い。勝ちの美学と魅せる美学が全面衝突するフライ級戦線の未来を占う一戦だ。
第7試合 /福田龍彌 vs. NavE
見所解説
元・修斗フライ級世界王者vs.現・GLADIATORフライ級王者のマッチアップ。福田はムエタイ仕込みで破壊力抜群の打撃を主軸に試合を組み立てていく。NavEは柔道仕込みの組みと打撃をバランスよく織り交ぜ、状況に合わせて相手の苦手な分野で戦える器用さを持つ。福田は独特のリズムを刻みながらジリジリと距離を詰め、切れるような蹴りとパンチを速射砲のように打ち出してくる。その威力はどれもフライ級には例を見ないもので、その打撃で相手の攻めを単調にする事に秀でている。NavEは総合的に戦い、打撃のキレもあるが最終的には組みの強さを活かした展開で勝負を決めにいくスタイルだ。
打撃対寝技の構図になるが福田は組技のレベルが高い相手を苦手としている節があり、NavEがどこまで福田の打撃を封じ込める事ができるかがポイントになる。修斗とDEEPを主戦場にする福田に対してNavEはここで食らいつき、更なる飛躍のきっかけにしたい。
第6試合 /憂也 vs. 洋輔YAMATO
第5試合 /笠原友希 vs. 元氣
第4試合 /政所仁 vs. 佐藤執斗
第3試合 /RYUKI vs. 山本歩夢
見所解説
両者共に総合格闘技の経験は浅いが突き抜けるポテンシャルを持つ、若手同士のマッチアップだ。RYUKIはキックボクシングで身につけた技術を余す事なく使い、あくまでも自分の持ち味が最大限に出る場所で戦いたい。山本は柔道で培ったフィジカルの強さを駆使して序盤から突っ込んで相手のペースごと飲み込むようなアグレッシブな戦い方を信条としている。洗練された技と刀を持つ侍のRYUKIに対し、荒々しく全身に凶器を備えている野獣の山本といった所か。
試合展開としては試合開始直後から山本が距離を縮めるために剛腕を振りながら突っ込んできて、RYUKIがそれに対応するという形になるだろう。RYUKIはパワーで上回る相手に対して後手にならず、距離をとって打撃でペースを作りたい。そのためにはリングを丸く使ってフットワークで山本の猪突猛進に対応したい。この試合は序盤からハイペースで手に汗握る展開になる事、間違いなし。