RIZINマッチメイク担当のチャーリーが対戦カードの見所を紹介!選手のバッグボーンやストロングポイントを把握すれば、試合観戦がもっと楽しくなる!観戦前に是非チェックしておこう!
試合順
第12試合/ヴガール・ケラモフ vs. 摩嶋一整
見所解説
RIZINフェザー級の一戦。両者共にRIZIN8戦目となり、共にトップポジションを得意とする。今年3戦目を迎える摩嶋は自身の強みを最大限に鍛え、更に磨いており、展開としては最強のワンパターンというファイトスタイルを確立しつつある。対するケラモフはRIZINでの試合はテイクダウン防御率100%という数字を持っていおり、この完璧な要塞をどのように崩して自分の必勝パターンに持っていくのかが一つの見どころになる。そこを突破した先には下になるケラモフという未知の世界が広がっており、RIZINファンなら是非とも見てみたい世界ではある。今年初の試合となるケラモフは元王者として、大事な復帰戦を落とすわけには行かず、自身の持つパーフェクトTDD(テイクダウンディフェンス)率を維持しつつ、逆に摩嶋の得意な部分を跳ね返して圧倒的に勝ちたい。
初手のグラウンドの展開の行方には要注目だ。爆発力でテイクダウンを奪うケラモフ、丁寧に倒していく摩嶋、この対照的なスタイルで勝負する両者によるトップポジションの椅子取りゲームを制するのはどっちだ。
第11試合/浜崎朱加 vs. シン・ユリ
見所解説
RIZIN女子スーパーアトム級の一戦。怪我により自身のキャリアの中で最も長い期間戦線から離れていた元王者・浜崎の復帰戦の相手を務めるのは、韓国の新鋭シン・ユリだ。シン・ユリはRIZINデビュー戦は惜しくも黒星という結果だったものの、RENA相手に白熱した試合展開を繰り広げトップファイターと戦える実力がある事を充分に証明した。そんなシン・ユリの強みは浜崎の苦手としているフィジカルの強さと、その強さをずっと維持できる脅威的なスタミナにある。
試合間隔が空いた怪我明けの浜崎にとって不安要素がある中、圧倒的な強さを見せてきた元王者が経験と技をどのように使って復帰戦を戦うのかが注目点になる。ベテランらしく相手の穴を見つけ、そこをこじ開けていく展開になるのか、それともニュージェネレーションが攻略される前にパワーと圧力でベテランを押しつぶすのか。元王者の凱旋か、若手の台頭か。
第10試合/昇侍 vs. 芦澤竜誠
見所解説
RIZINバンタム級の一戦。稀に見る激闘の末、総合で初勝利を挙げた芦澤が早くも総合3戦目を迎えるこの一戦。対戦するのは2年4ヶ月ぶりにRIZINに戻ってくる激闘男の昇侍だ。芦澤はこの2戦でグラウンドはほとんど見せておらず、得意の打撃戦に持ち込む事が予想される。総合での経験が圧倒的に多い昇侍は寝技の展開の方が飛躍的に勝率が高くなる中、どのような選択をし、どのような戦い方をするのかが勝負の行方を大きく変える事になる。
打撃戦における距離感が抜群に上手い芦澤の変則スタイルはリズムに乗せると手がつけられない。それに対して昇侍は自身の武器庫の中からどれをどのタイミングで使用してくるのかが非常に興味深い。漢の殴り合いになるのか、それとも互いにエサを巻きながら罠を仕掛け合う心理戦になるのか注目の一戦だ。
第9試合/スダリオ剛 vs. 加藤久輝
見所解説
RIZINヘビー級の一戦。RIZIN12戦目に臨むスダリオに対するのはベラトール、K-1を経て8年ぶりにRIZINの舞台に戻ってくる加藤だ。加藤は空手のバックボーンを持ち、一撃必殺の武器を装備した強力なストライカーだ。過去の試合からスダリオは相手の強い部分で勝負をしたがる傾向が見られるが、体重差があるとはいえ加藤の打撃は軽くない。
打撃のテクニックとスピードは間違いなく加藤が上回っており、パンチの重さとフィジカルはスダリオが圧倒的に上だと仮定すると、両者の戦略は自ずと見えてくる。加藤は何がなんでもスタンドでの展開を死守したい、そしてスダリオが打撃で勝負しつつ、最終的にはグラウンドに持っていくのが得策だと言える。「グラウンドになったら逃げられない」という暗黙の条件が発生する中、自分より大きな相手にどのような作戦で戦うのかが注目だ。
また、計量で15kg以上の差があった場合、体重の軽い選手がグラウンド状態における足を使った頭部への攻撃の有無を選択できるRIZINルールをどのように活用するのか。こちらも公式計量に注目したい。
第8試合/鈴木博昭 vs. 秋元強真
見所解説
RIZINフェザー級の一戦。9月に行われたRIZINデビューを最高の形で飾った秋元が早くも2戦目を行う事となる。対するは地元名古屋の雄・怪物くんこと鈴木博昭だ。年の差21歳の対戦は様々な点から興味深く、見どころ溢れるものとなっている。元々シュートボクシングで活躍していた鈴木は立ち技のスペシャリストと言える。打撃に定評のある秋元とて簡単に倒せる相手ではない。反対に秋元は元々グラップリングが強いジムで基礎を学んでおり、鈴木より寝技のベースが高い。こんなバランス感の両者によるMMAの試合はどんな展開になるのか。
勝負の鍵となるのが組んだ時のフィジカルの差になる。期待の超新星とはいえ、まだ18歳の秋元のフィジカルが、プロ格闘家として身体を鍛え続けて16年経つ鈴木のフィジカルに勝るのか。経験が違う、世代を感じさせるマッチメイクは、打撃の差・フィジカルの差・寝技の差、これらの差の答え合わせを目撃するのが待ちきれない一戦であり、ベテランの壁、ニュースターの台頭など勝敗によって様々なストーリーが分岐して続いていくRIZIN劇場からはこれからも目が離せない。
第7試合/キム・ギョンピョ vs. 倉本大悟
見所解説
RIZINライト級の一戦。RIZIN4戦目となる強豪キム・ギョンピョと新たなる日本人ライト級選手・倉本が対戦する。倉本は柔道をベースに持ちながらも打撃戦を好み、柔らかい上半身と長いリーチを使った遠距離攻撃、そして近距離では破壊力抜群の膝という倒せる武器を備えているオールラウンダー。キム・ギョンピョはパワー系ファイターとして打撃でもグラップリングでも安定の強さを見せている実力者で打撃からタックルへの際の動きもスムーズにできるトータルファイターだ。この韓国の雄に対して倉本はどのようなアプローチをするのか。
自ら仕掛けながら弧を描くフック系のパンチを使用するキム・ギョンピョに対して倉本は相手の様子を見ながらまっすぐ伸びるストレート系の打撃を使う為この差がどのように勝負に影響をもたらすのか。ケージで行われる試合のため、組みの展開で両者のケージレスリング力が試され、ここでも試合を有利に運ぶための勝負が繰り広げられる事になる。絶対王者の君臨するRIZINライト級で時代を動かす事を思わせてくれるような試合内容に期待したい。
第6試合/伊藤裕樹 vs. イ・ジョンヒョン
見所解説
RIZINフライ級の一戦。伊藤はRIZIN戦績6勝1敗で現在3連勝中。切れ味の鋭いストレート系のパンチを持ちながらもテイクダウンを混ぜた総合的な戦い方ができる器用さを持つ。対するイ・ジョンヒョンは爆発力のある打撃で数々の衝撃的なKOを演出してきている手数の多いストライカー。ボクシング力を活かしパンチ主体で攻撃を組み立てる伊藤に対し、イ・ジョンヒョンは効果的に蹴りを混ぜながら戦うスタイル。互いに打撃が得意ながらもカウンターを狙う伊藤と距離を測ってから飛び込むイ・ジョンヒョンの相性がどのように噛み合うのか。
互いの打撃スタイルが相殺しあった時に勝負の流れを変えるのがテイクダウンになる。グラウンドでの引き出しの多さは伊藤に分があるがイ・ジョンヒョンが組み技をどれだけ練習してきたのかが一つの見どころになる。絶対的なラスボスがいるRIZINフライ級に挑むべく過酷なサバイバルバトルに生き残るのは日韓どちらのホープか。
第5試合/柴田“MONKEY”有哉vs.ヒロヤ
RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
柴田“MONKEY”有哉 vs. ヒロヤ
グラップリング|経験|極め力
体幹|スクランブル|精神力
見所解説
RIZINフライ級の一戦。RIZIN5戦目となるヒロヤはポテンシャルあふれる26歳、フライ級の中では群を抜くフィジカルの強さを持ち粘り強いグラップリングで相手を組み伏せるスタイルで毎回好勝負を繰り広げるも、RIZINでは1勝3敗と結果が伴わない。対する柴田は現在3連勝中でその全てを一本でフィニッシュしている技術あふれるグラップラー。
パワーとスタミナのヒロヤvs技の柴田という構図になるこの一戦は、ヒロヤのパワーに対して柴田がどのように向き合い、どんな技術を使って仕掛けるのか、逆に柴田の用意する寝技のフィールドにヒロヤは入っていくのか、それとも打撃戦に持ち込むのか、各選手の選択肢が試合の流れをその都度変えていく事になる。何がなんでも勝って、盛り上がりつつあるRIZINフライ級で存在感を示しておきたいヒロヤと、ここでインパクトのある勝ち方をしてRIZINレギュラーの枠を勝ち取りたい柴田の人間ドラマにも注目。両者共に全てをかけてリングに入るが、格闘技の神様は一名にしか祝福をしてくれない残酷な世界。だからこそ強く光輝く両者の激闘を見逃すな。
第4試合/村元友太郎 vs. トニー・ララミー
見所解説
RIZINフライ級の一戦。RIZIN6戦目となるフライ級のスピードスター村元が初参戦となるカナダの新鋭ララミーを迎える形となる。村元はグラウンド力が優れ軽やかなフットワークで飛び込みながら打つ打撃の速さとスクランブルの強さに定評があるオールラウンダー。対するララミーは現在7連勝中(うち5KO)のカナダフライ級期待の新人で軽い階級には珍しいパンチでのKOを量産するハードヒッターだ。元UFCファイターの兄と共に苦難を乗り越え、MMAに全てを捧げるその志の高さと競技に対する献身は目を見張るものがある。常にフィニッシュを目指すファイトスタイルは闘牛を彷彿させ、対峙する村元はマタドールさながら前後左右のフットワークで迎え撃つ。
打撃の展開は非常にスリリングなものになる事は間違いないが、村元がタイミングよくタックルに行った時にララミーがどれだけ寝技できるのかによってその先の勝負の土台が変わってくる。ララミーの実力次第では動きの多いスクランブルが見られるかもしれない。RIZIN最速の階級で打撃でも寝技はもちろんリング内外でも魅せる事ができる両者からは試合前から目が離せない。
第3試合/白川ダーク陸斗 vs. マゲラム・ガサンザデ
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
白川ダーク陸斗 vs. マゲラム・ガサンザデ
アグレッシブ | 圧力 | ボクシング力|精神力
レスリング|フィジカル|爆発力|パウンド
見所解説
RIZINバンタム級の一戦。RIZINフェザー級で活躍してきた白川がバンタム級に落として初めての試合になる。対するはアゼルバイジャン第五の男、元アゼルバイジャンレスリングフリースタイル国内王者マゲラム・ガサンザデ。ガザンザデはレスリングバックボーンを持つが対戦相手と打ち合う事も躊躇わないメンタリティを持ち、トップポジションから撃たれるパウンドは脅威だ。
ストライカーである白川がケージで行われる試合を前にどんなレスリング対策を練ってきているのかによって勝負の展開が変わってくる。また、ユニファイドルールに慣れているフリースタイルレスラーにとってRIZINルールが思わぬ落とし穴になる事もあり、チャンスがあれば白川はRIZINにおける先輩としてRIZINルールの洗礼を浴びせたい。
コーカサスの選手特有の身体の強さと爆発力に対して階級を落としてきた白川がどのように対応し、勝負を仕掛けていくのか興味深い。RIZINバンタム級に新たなる風を吹かせるのはどっちだ。
第2試合/アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 山本聖悟
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 山本聖悟
フィジカル|総合力|バランス|グラウンド力
打撃力|リーチ|アグレッシブ
見所解説
RIZINバンタム級の一戦。久々のRIZIN参戦となる両者は継続的な参戦のためにはここでインパクトを残しておきたい。1年ぶりの参戦となるヤマニハは昨年の名古屋大会のメインを務め見事勝利しているが、フィニッシュからは遠ざかっている。対する山本は2021年以来の参戦だが現在3連勝と勢いに乗っており、モチベーションは高い。
ストライカーの山本とグラップラー寄りのヤマニハの間には明確な身長差とリーチ差があり、組みたいヤマニハがどのようにリーチ差を埋めて近づくのかが一つの見どころになる。反対に山本は近づきたいヤマニハに対して遠距離攻撃はもちろん、どのような超近距離攻撃の武器を用意しているのかにも注目したい。
ケージ内で繰り広げられる攻城・籠城戦を制して新王者の待ち構えるバンタム級戦線に躍り出るのはどちらか。
第1試合/北方大地 vs. アリベク・ガジャマトフ
RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
北方大地 vs. アリベク・ガジャマトフ
ファイトIQ | 総合力 | プレッシャー | 運動量 | スクランブル
打撃|スピード|距離感
見所解説
RIZINフライ級の一戦。プロ33戦の元ストロー級キング・オブ・パンクラシストの北方が、ダゲスタンの新鋭プロ4戦のガジャマトフを迎え撃つ形となる一戦。ベテランvs若手の構図の一戦は、RIZIN初参戦かつプロでの試合数も情報も少ない未知数な外国人相手に北方がどのようにアプローチし、試合中に適応していくのかが試合の流れになる。
ガジャマトフは立ち技のバックボーンを持ちながらも軍隊格闘技を使いこなすオールラウンダーで、キレのある打撃と極められる寝技という自身のスタイルをそのままRIZINのケージに持ち込む。それに対して初見の北方が手合わせしながら戦い方を固めていく事が予想される。ガジャマトフはプロ無敗で全ての勝利をフィニッシュしてきているが経験豊富な北方をフィニッシュする事は容易い事ではない。
散打王者の総合力は、歴戦の猛者で元KOP(キング・オブ・パンクラシスト)の手に負える範囲なのか、それともフライ級における新たな脅威がRIZINのリングに解き放たれてしまうのか。
OPENING FIGHT 第4試合/窪田泰斗 vs. 日比野“エビ中”純也
RIZIN MMA特別ルール:5分 2R(61.0kg)
窪田泰斗 vs. 日比野“エビ中”純也
OPENING FIGHT 第3試合/稲田将 vs. 佐々木克義
稲田将と対戦が決まっておりましたステファン“スマッシュ”が諸般の事情により欠場、代わりに佐々木克義が稲田将の対戦相手となりました。
OPENING FIGHT 第2試合/TATSUMI vs. 平松翔
OPENING FIGHT 第1試合/としぞう vs. JIN
【試合中止】イゴール・タナベ vs. マルコス・ヨシオ・ソウザ
マルコス・ヨシオ・ソウザが腰部打撲傷 右肋骨骨折でドクターストップのため、今大会への出場が難しいという判断に至りました。よって、イゴール・タナベ vs. マルコス・ヨシオ・ソウザの試合は中止となります。
この試合をご期待いただいたファンの方々には謹んでお詫び申し上げます。
【試合中止】ビクター・コレスニック vs. 武田光司
ビクター・コレスニックは感染症を罹患し緊急手術を行った結果、全治4週間のため今大会への出場が難しいという判断に至りました。よって、ビクター・コレスニック vs. 武田光司の試合は中止となります。
この試合をご期待いただいたファンの方々には謹んでお詫び申し上げます。
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