試合順
第13試合 スペシャルワンマッチ/RENA vs. 山本美憂
見所解説
5年という歳月で両者がどのように成長したかが見られる非常に楽しみなリマッチ。RENAはこの間、MMAを12戦して9勝3敗。対する山本は10戦して6勝4敗。RENAは本場アメリカでケージでの試合を経験し、山本はRIZIN王者2人と戦っている。この経験、敗戦から何を吸収してどのようにMMAファイターとして大きくなったのか、その真価が問われる一戦となる。RENAは寝技に対する対応力と自身にあったサブミッションを身につけ総合力が増し、山本は自身の持つレスリング力を強化し、最大限に活かしたMMAスタイルを確立した。
勝負の鍵はおそらくテイクダウンに行きたいであろう山本のタックルに対してRENAがどのように対処し、そこに何を用意しているのか。リマッチとはいえ5年前とは全くファイターに成長した両者がどのような試合、どのような人間ドラマを見せてくれるのか、沖縄のメインにふさわしい試合を堪能したい。
第12試合 スペシャルワンマッチ/皇治 vs. 祖根寿麻
見所解説
RIZINらしい華のあるキックボクシングの一戦。キックボクシング一筋の皇治に対して沖縄出身MMAの祖根がどのような戦い方をするのかが注目だ。皇治は前に出続ける交戦的なスタイルと天性の打たれ強さで数々の名勝負を演出してきた。祖根は地元沖縄で4年ぶりに戦うこともありモチベーションは高い。キックボクシング参戦もKOで勝利を飾っており、距離を詰めてから重いパンチを当ててくる皇治のスタイルとは噛み合うことは間違いない。
ガードを上げてノシノシ前進してくる皇治に対して祖根はフットワークを駆使し、自分の距離を保ちつつ連打で突っ込むという息を飲むような展開の繰り返しになるだろう。RIZIN参戦後は苦手なサウスポーとの対戦が多かった皇治だが、今回オーソドックスの祖根とはどのように噛み合うのか、KO必着の試合展開に期待したい。
第11試合 スペシャルワンマッチ/砂辺光久 vs. 前田吉朗
見所解説
20年前から日本格闘技界の軽量級で活躍し続けてきたベテラン選手同士の18年ぶりの再戦。ともにパンクラスの軽量級で活躍し、前田はそこから国内メジャー大会を経てアメリカでも試合をし、砂辺は国内に留まりパンクラスの看板を背負い続け、現在に至る。砂辺はタックルのタイミングが抜群に上手く、トップポジションを取ってからの展開が得意。前田は倒せる打撃を持ちながらもグラウンドでのスクランブルの展開の中から一本を取る技術が高い。
砂辺がパンクラス初代フライ級王者に輝いた試合に前田が率先して解説に名乗りを上げたエピソードなどから垣間見えるように、この試合は技術や相性よりも両者の歩んできた人生と人間ドラマに注目するとより深みが増す貴重な一戦だ。経験豊富な両者にしか魅せられない、ベテランだからこそ出せる味、沢山のものを背負っている漢同士、そして盟友同士による「伝わる試合」を堪能したい。
※村元友太郎が怪我による欠場の為、砂辺光久の対戦相手が前田吉朗へ変更
第10試合 スペシャルワンマッチ/ボビー・オロゴン vs. 北村克哉
見所解説
ボビーは14年ぶりの復帰戦、北村は初の総合格闘技公式戦。両者ともに常人離れしたフィジカルを持ち、リング上でどのような非日常を演出するのかに注目。
ボビーは過去にビッグファイトを戦ってきた経験をどのように活かすのか、北村はレスリングのバックボーンと体重差をどのように織り交ぜてくるのかが勝負の展開を大きく左右する。ゴングが鳴るまでどんな試合展開になるか分からないミステリーファイト、その時まで期待して待つ。
第9試合 スペシャルワンマッチ/ロクク・ダリ vs. “ブラックパンサー”ベイノア
RIZIN MMAルール:5分 3R(72.0kg)
ロクク・ダリ vs. “ブラックパンサー”ベイノア
パワー | フィジカル | 精神力 | 圧力
パンチ力|蹴り|圧力|精神力
見所解説
RIZIN初参戦ではキックボクシングルールで戦ったMMAファイターのロククと、RIZIN初参戦でMMAルールを戦ったキックボクサー・ベイノア、両者初参戦ながら強烈なインパクトを残した。ロククは柔道のバックボーンを持ちながらもラウェイなどに参戦し、撃ち合いを恐れない圧力型ファイター。対するベイノアは、エリートストライカーながらMMAデビュー戦では寝技への対応力と腰の重さを見せた。
勝負の行方を左右するのはロククがどのように攻めてくるのかだ。重い打撃を武器に圧力をかけながら距離を詰めてくるロククはキックボクシング王者に対してそのスタイルを貫くことができるのか。ベイノアは打撃の展開では思う存分に力を発揮できるが組まれた時にどう対処するのかが非常に気になる所だ。魅せる試合を心がける両者がぶつかるこの試合は、間違いなく盛り上がる。
第8試合 スペシャルワンマッチ/大原樹理 vs. 渡慶次幸平
見所解説
MMAの鉄人とラウェイの鉄人がぶつかるこのマッチメイクは激闘必須。大原は昨年の9月にRIZINで衝撃的な初参戦を果たしてから3戦をこなし、いずれも勝利して凱旋する。対する渡慶次は沖縄で育ちMMA選手になるために上京するも、ラウェイに転向してから本場ミャンマーの選手たちと死闘を繰り広げている。ともに鉄の精神力と鉄の拳を持ち合わせた激闘型のファイター同士がRIZINルールで戦ったら激しくならない訳が無い。
細かな技術よりも耐久力と精神力が全面に出る試合展開に期待。身長差と総合ルールという部分で大原がやや有利かもしれないが、渡慶次にはそれをひっくり返すパンチ力と精神力がある。瞬き禁止の一戦だ。
第7試合 スペシャルワンマッチ/越智晴雄 vs. 曹竜也
見所解説
沖縄の格闘技を牽引してきた曹が2年の沈黙を破ってRIZIN沖縄大会に参戦する。対する越智はストロー級から階級を上げての出場となる。越智は総合力が高く、いかなる状況でも戦うことができるオールラウンダーだが、そのフィジカルの強さと爆発力を駆使してトップポジションから試合展開を作り出す。曹は非常に交戦的で打撃から組みついて寝技と総合的に戦うが、寝技では上からも下からも勝負ができるスタイルだ。越智がテイクダウンして上をとっても、曹は下から様々な攻めを見せるだろう。
勝負の鍵は、越智が身長とリーチ差をどのように攻略するのか、そしてブランクのある曹が久々の試合でどのようなパフォーマンスを見せるのか。曹は宿敵・砂辺に勝っている越智を倒し、砂辺にリマッチを突き付けたい。
第6試合 スペシャルワンマッチ/安谷屋智弘 vs. 宮城友一
見所解説
役者が揃いつつあるRIZINフライ級で、沖縄を代表するフライ級同士による一戦が決定した。空手のフットワークで様々な角度からの打撃を繰り出しながら距離を詰めて組みついてくる安谷屋。身長とリーチの長さ、そしてしなやかな上半身を活かした攻防一体の打撃で試合の流れを作っていく宮城。試合の展開は宮城がストレート系のパンチで一定の距離を作りたがるのに対し、安谷屋はフックの連打を振りながら距離を詰めてクリンチからの寝技に持っていくという形になる。
勝負の鍵はクリンチの状態でどちらが自分のやりたい事をやり切れるか、安谷屋はグラウンドに持っていきたい、宮城は突き放してリセットしたい。互いに打撃を出しながら安谷屋がタックルを混ぜる事で動きが多く、流れが止まらない試合展開に期待。
第5試合 スペシャルワンマッチ/にっせー vs. 古賀愛蘭
見所解説
RIZIN女子スーパーアトム級に加えられた将来性のある両者。共に打撃を得意とするので動きの多い素早い試合展開に期待。沖縄出身のにっせーは強烈なローキックを武器に持ち、思い切りの良い打撃を振りながら試合を作っていく。古賀は独特の構えとフットワークから一気に飛び込み、抜群のハンドスピードでパンチのコンビネーションを放つ。
打撃では緊張感あふれる場面を演出する事のできるソリッドパンチャー同士特有の空気、そして組みの展開ではにっせーの身体の強さ、そして古賀のしなやかさで膠着の少ないスクランブルが多い展開になるだろう。数年後、振り返ってこの試合が何かのきっかけになったと思わせるような好勝負に期待。
第4試合 スペシャルワンマッチ/熊澤伸哉 vs. タナー・ロレンツォ
見所解説
波乱の格闘技人生を歩んできた沖縄の武術家・熊澤がRIZINのリングでどのような戦いを見せてくれるのか、注目の一戦だ。熊澤は両足タックルからグラウンドの展開で試合を組み立ててくるが破壊力抜群の左ストレートも持っており、立ちの展開でも十分に勝負ができる経験豊富なファイターだ。タナーは現役の軍人で、沖縄に駐屯する前はアメリカでレジェンドファイターのババル・ソブラルのジムで柔術コーチとして働いていた経歴を持つ。プロでの試合こそ無いが、アメリカのアマチュア試合では無敗、そして軍に入ってからは基地内で行われている非公式戦を数々こなして実践の経験を積んでいる。
身長とリーチ差があるため熊澤はタックルに入るタイミングやセットアップに工夫しなければならない。テイクダウンに成功してもタナーの柔術の実力がどれほどあるのか、非常に興味深い展開になる。
第3試合 スペシャルワンマッチ/宮城寛克 vs. ロペス薩摩
第2試合 スペシャルワンマッチ/TARKER vs. 関原翔
見所解説
フライ級ハードパンチャー同士の戦い。TARKERは剛腕を振るう地元・沖縄のハードパンチャー。常に前進しながら打撃で勝負するハズレなしの試合をするスタイル。対する関原は素早い打撃を繰り出すストライカーで現在4連勝と勢いに乗っている。TARKERは地元の声援を力に変えて大舞台でインパクトを残したい。
勝負の鍵は打撃の精度と圧力。両者ともにフィニッシュしている試合はいずれも1ラウンド打撃で終わらせているため、1ラウンドに両者が打ち合った際、先に当てて主導権を取れる選手に勝機が訪れる。試合開始のゴングから目が離せない打撃戦に注目。
第1試合 スペシャルワンマッチ/寺山遼冴 vs. 弘樹
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