RIZINマッチメイク担当のチャーリーが対戦カードの見所を紹介!選手のバッグボーンやストロングポイントを把握すれば、試合観戦がもっと楽しくなる!観戦前に是非チェックしておこう!
※見所解説は随時更新いたします。
更新情報
【1/31更新】大会名変更のお知らせ
大会名が以下に変更となりました。
- 変更前:RIZIN.47
- 変更後:RIZIN.46
試合順
第10試合/フェザー級タイトルマッチ 鈴木千裕 vs. 金原正徳
見所解説
日本総合格闘技新旧対決。鈴木は今年に入って初めての試合となり、昨年の勢いをそのまま初防衛戦に持ってきたい所だが、大ベテランの金原相手にそれができるのか。金原は鈴木がタップさせられたクレベルを完封している。
「相性」という格闘技ジャンケンの妙がここでどのように形を成すのか。勝負の流れは序盤の打撃での攻防結果によって変わる。金原はベテランらしく鈴木のストロングポイントを一つずつ潰していってセーフティゾーンを作って戦いたい。鈴木はそれをさせず、自分のストロングポイントを挑戦者に押し付けて圧倒したい。寝技の展開になった時、王者はそこに付き合わず、突き放す事ができれば挑戦者に与えられる精神的ダメージは大きい。鈴木は自分のスタイルを貫き、金原は経験と技術で鈴木の良さを消す作業をこなす試合展開になる。
RIZINフェザー級のベルトは進化を続ける現王者の元に留まるのか、それとも新たな持ち主の元へと旅立つのか。RIZINフェザー級戦線はまだまだ熱い。
第9試合/牛久絢太郎 vs. 太田忍
見所解説
元フェザー級王者が階級を下げた事により実現したRIZINバンタム級での一戦。プロ35戦目の牛久とプロ9戦の太田の試合は実に勝負論溢れるマッチアップとなる。太田はRIZINで生まれ育った総合格闘家でそのキャリアと実力は確実に重ねてきている。競技レベルと経験値がアップしている最中、総合力と経験値の高い牛久がバンタムに降りてきた。
勝負の鍵は作戦力になる。牛久は総合的に戦えるからこそ相手に合わせた作戦を練って勝率の高い戦い方で試合に望むが、太田の様に自信を持って勝負できる展開がある相手を攻略するためには自身の作戦に相手を乗せる必要がある。戦いの中から勝機を見出す太田と、勝機を可能な限り高めるために作業をこなしていく牛久の戦い方のコントラストが表面化する展開に期待。
牛久が経験と技術を駆使して太田を自分の計る方向に導いて行くのか、それとも太田が持ち前の爆発力とパワーで牛久の策を一蹴するのか。この試合の結果はRIZINバンタム級の未来に大きく影響する事になる。
第8試合/⽇韓対抗戦 中島太一 vs. キム・スーチョル
見所解説
日韓戦バンタム級の一戦。井上佐藤に続く実力者同士によるマッチアップ。RIZIN代表として元バンタム級王者アーチュレッタと戦ったキム・スーチョルは対日本戦績は9戦全勝でそのフィニッシュ率は78%。そんな日本人キラーに立ち向かう中島は国際戦の経験が豊富なベテランファイター。
両者共に高いレベルのオールラウンダーで打撃のキレでは中島、試合ペース主導とスタミナではスーチョル有利か。どちらも全局面で戦え、状況に合わせた武器を出すことができるが中島はキレのある打撃、スーチョルは粘着スタイルを武器に相手の隙を作っていきたい。機械のように打撃を繰り出す中島が本領を発揮するためにはある程度の距離が必要だが、常に近距離の勝負を仕掛けてくるスーチョルのストーカースタイルをどのように捌くのか。経験豊富な両者の戦いは何度か試合の流れが変わると予想される。ベテラン同士にしか起こせない試合中の波の押し引き、そして高度な技術戦を堪能したい。
第7試合/⽇韓対抗戦 神龍誠 vs. イ・ジョンヒョン
見所解説
20代同士による日韓戦フライ級の一戦。RIZINに新設されたフライ級初のタイトルマッチに抜擢された神龍が大晦日の激闘を経て同世代のイ・ジョンヒョンと対戦する。Road FCが育てて来た21歳イ・ジョンヒョンは当て感が良く打撃の回転が速い怖いもの知らずのストライカーだ。
構図としてはグラップラー対ストライカーになるが、両者共に新世代MMAファイターとしてどんな状況でも戦える武器をしっかりと揃えている。その上で両者が得意な試合展開が神龍はグラウンド、イ・ジョンヒョンはスタンドという対比になる。神龍は堀口との対戦をどのように活かして試合に臨むのか。イ・ジョンヒョンは自分の得意分野で戦うためのテイクダウンディフェンスやグラウンド状態から立ち上がる為のスキルが高く、それがそのまま神龍対策になる。神龍はスタンドにおいてイ・ジョンヒョンの攻めに対してどのように対処するのか、そしてグラップリングにおける神龍の攻めをイ・ジョンヒョンは防ぎ切れるのか。若く、動きの多い展開を続けた後、どちらのスタミナが先に尽きるのか。
第6試合/⽇韓対抗戦 倉本一真 vs. ヤン・ジヨン
見所解説
日韓戦バンタム級の一戦。組みの倉本と打撃のヤン・ジヨン。スタイル vs スタイルのマッチアップ。両者共にまだ伸び代がある中で、自身の強みを最大限に活かせる戦い方を確立させつつある。ヤン・ジヨンは打撃の攻防の中から勝機を見出し、倉本は組みの展開で主導権を握りにいく個々のスタイルが両者の勝利への道しるべになる。
自身の必勝パターンをいかに相手に押し付けることができるのかが勝負の鍵になる。組みにいきたい倉本と、打撃戦を維持したいヤン・ジヨンとの間には14cmのリーチ差があり、倉本はこの距離をどのように潰して接近するのか、倉本のエントリーの仕方、そしてそのバリエーションに注目したい。ヤン・ジヨンはジャブとフットワークを使って距離をとりつつ焦らずに自分の心地よい距離で左を撃ち抜きたい。両者持ち込みたい展開が明確なこの試合のポイントはその展開になる手前の攻防になる。本命の動きに持ち込むための動きに注目したい。フェイントの戦い。
第5試合/“ブラックパンサー”ベイノア vs. 井上雄策
RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)
“ブラックパンサー”ベイノア vs. 井上雄策
パンチ力|蹴り|圧力|精神力
フィジカル|経験|グラウンドコントロール
見所解説
RIZINライト級の一戦。MMAの底上げのために虎の穴AKAで1年間修行したベイノアが再びRIZINのリングに戻ってくる。その相手はベイノア不在中に派手なKOでRIZINデビューを果たした井上だ。井上は柔道、レスリングのバックボーンを持ちながら打撃で勝負するMMAストライカー。グラップリングをベースに持ち打撃を磨いてきた井上と打撃のベースを元にグラップリング集中講座を受けてきたベイノアの打撃対決も寝技対決も実に興味深い。
勝負の鍵はありとあらゆる場面での実力比べになり、試合序盤から相手より勝っている部分を探り当てて行く作業も一つの見どころだ。ベイノアがこの1年で驚異的な変貌を遂げて衝撃的なカムバックを果たすのか、それともその不在中に枠を与えられた井上が自らの立ち位置を死守するのか。至る所で勝負論があり、期待感もあるこの一戦は見逃せない。
第4試合/中原由貴 vs. ビクター・コレスニック
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
中原由貴 vs. ビクター・コレスニック
組み力|打撃力|ファイトIQ|爆発力
打撃|蹴りバリエーション|スピード|アグレッシブ
見所解説
RIZINフェザー級の一戦。柔道ベースながら打撃に重きをおくスタイルの中原とRIZIN3戦目を迎える7連勝中のコレスニックのストライカー同士によるマッチアップ。RIZIN5戦目となる中原はパンチ中心の打撃で戦うオールラウンダーなのに対しコレスニックは相手に息をつかせないペースで機械のごとく試合を進めて行くストライカー。両者共に総合力に長け、寝技の攻防もこなせるが打撃で試合を組み立てる事を好む。コレスニックの一定出力に対して中原がどの様に緩急をつけながら戦うかが見どころだ。
勝負の鍵はリズム。コレスニックはリズムに乗ってから主導権を握るのに長けており、相手にを自分のペース巻き込んで疲弊させたい。中原はそれを阻止するべく緩急などで変化をつけたい。両者構が逆なので前脚が近い事も、リズムに変化をつける時のポイントになる。中原が総合的に戦いコレスニックを失速させて後半勝負を仕掛ける可能性も十分に考えられる。動きと展開が多く、技術が詰まった至極のMMAに期待。
第3試合/篠塚辰樹 vs. J.マルチネス
- ベアナックルルール:2分 5R(58.9kg)
- ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ(Bare Knuckle Fighting Championship、BKFC)提供試合
第2試合/山本空良 vs. イルホム・ノジモフ
見所解説
フェザー級の一戦。RIZIN7戦目を迎える山本は勝ち越しをかけてアゼルバイジャン大会でRIZINデビューしたウズベキスタンのノジモフと対戦する。グラップラーの山本は常に動いて流れの中で一本を狙いに行くスタイル。ノジモフは長身で、長いリーチから繰り出されるパンチとバリエーション豊富な蹴りが強みのストライカー。自身の強みを理解しそれを活かした戦い方を確立している両者、そうでない部分で相手とどこまで戦えるのかが気になる所。山本はノジモフの打撃に付き合えるのか、ノジモフは山本の回転系寝技について行けるのか。互いにまだ底を見せていない部分を引き出し合う総合的な試合展開に期待したい。
勝負の鍵は両者の蹴りへのアプローチ。ノジモフはテイクダウンを警戒しながらの蹴り、背中をついてからも引き出しの多い山本は思い切り打てる蹴り。海外武者修行を終えた山本がこの国際戦で覚醒するか、それともミルコに憧れ東京で試合をする事を夢見たノジモフがフェザー級タイトル戦線に名を連ねるのか。
第1試合/高木凌 vs. 西谷大成
見所解説
20代同士によるRIZINフェザー級仕切り直しの一戦。高木はKO率83%のストライカー、西谷は全てのフィニッシュをチョークで極めてきているグラップラー。高木は距離とタイミングを取りながら必殺の右ストレートを当てるための技術が光る。グラップラーとして分類されている西谷も自分の得意な状況に持って行くために積極的に打撃を出す思い切りの良さが魅力の一つだ。
この西谷の思い切りの良さが今回の勝負の鍵になる。西谷は相手に距離やタイミングなどリズムを作るために必要な要素を準備時間を与えずに攻撃を仕掛ける事があり、準備不足の段階での仕掛けに対して高木がどの様な反応を示すのか。高木はテイクダウンを狙ってくる相手に対する免疫があるの為、簡単にグラウンドに持ち込まれる事は無いと予想される。テイクダウンの攻防の中ではフィジカル、テクニック、スタミナが大きな要素となり、打撃の高木、寝技の西谷とジャンル分けされるこの試合で中間に位置するの四つを制して試合の流れを掴むのはどっちだ。
【試合中止】鈴木博昭 vs. YA-MAN
YA-MANが練習中に怪我をし、膝内側側副靭帯損傷、膝前十字靭帯損傷で全治2ヶ月のためこの試合は中止となりました。
この試合を楽しみにされていたファンの皆様には申し訳ございません。