4月5日(木)、都内ホテルにて『RIZIN.10』(5月6日、マリンメッセ福岡)のカード発表会見が行なわれた。
会見には榊原信行実行委員長、髙田延彦統括本部長と那須川天心、そして今回、初参戦が決まった松本光史、中村優作、浜崎朱加が登場。以下の対戦カードが発表された。

[5月6日『RIZIN.10』決定対戦カード]

RIZIN キックボクシングルール(58.0kg)3分3R/インターバル60秒
那須川天心 vs. 中村優作

RIZIN女子MMAルール(49.0kg)5分3R/インターバル60秒※肘あり
浜崎朱加 vs. アリーシャ・ガルシア

RIZIN MMA特別ルール(70.0kg)5分3R/インターバル60秒※肘あり
ダロン・クルックシャンク vs. 松本光史

RIZIN MMA特別ルール(120.0kg以下)5分3R/インターバル60秒※肘あり
ジャルジーニョ・ホーゼンストライク vs. アンドレイ・コヴァレフ

松本は修斗ライト級世界王者、中村はDEEPで活躍し、WSOF GCのタイトルを獲得。浜崎はアメリカの女子MMAイベント・インヴィクタFCでアトム級王者となった強豪で、髙田本部長いわく「女版堀口恭司」。榊原氏が「トップアスリートが集まる場にトップアスリートが吸い寄せられた」と表現する、ハイレベルなメンバーだ。

MMAファイターだがキックルールで那須川と対戦することになった中村は「いつもマイクでは滑るんですけど、試合は滑らないので。キックルールはほぼ初めてですけど、絶対面白い試合ができる」と意気込みを語ると「(ベースである)日本拳法はどれくらい活かせそう?」という髙田本部長からの質問に「日拳は3歳からやってて、今も週一回練習してます。日拳が僕にとっての格闘技。ルールは違っても当たれば倒せる自信があります。僕の踏み込みは速いですよ」とも。また那須川対策に関しては「毎日、天心くんのことを考えてます。朝から晩まで」と言う。不慣れなルールだが「世界最強と言われてる選手と試合ができるのは幸せなこと。オファーが来た時ワクワクしたし、ルールに関係なく絶対やりたいって思いました」と中村。

対する那須川は「中村選手はイケイケで打撃が強いファイター。那須川天心はもっともっと上を目指して闘ってるというところを見せて、KOしたいと思います」と語った。髙田本部長に今年の目標を聞かれると、無敗キープとともに「団体統一」を掲げた那須川。「いろんな団体のチャンピオンを倒して、世界最強を証明したい」という野望を持っているという。そして「強い選手と闘っていきたい」という言葉に対し、本部長から「堀口恭司は?」と聞かれると「もちろんやりたいです。堀口選手はキックルールでも最強だと思うので。決まったら相当ワクワクしますね」。
また中村のベースである日本拳法については「パンチがまっすぐ、縦拳で伸びてくる印象があります」としながら「僕の踏み込みも早いので。そこでも負けないです」と語った。ムエタイも含め多くの選手が“打倒、那須川”を狙う状況にも「僕はプレッシャーを感じないタイプ。プレッシャーというのが何なのかが分からないんですよ。闘って勝つだけだし、声援が大きくなるのはプラスです」と自信のコメントも。

画像1: [5月6日『RIZIN.10』決定対戦カード]

過去に宇野薫、五味隆典、ヨアキム・ハンセン、川尻達也といった名選手たちが巻いた修斗世界ライト級のベルトを持つ松本は、初参戦にしてクルックシャンクとの対戦。「修斗のベルトを巻いての参戦ということで、歴代のチャンピオンに恥じない、最高のパフォーマンスを見せたい」と言う。その実力への評価から「UFCも近いという話だけど、そこでRIZINを選んだのはなぜ?」という本部長の質問には「すべてまとめて簡単に言うと、求められたからです。評価していただいたところに出させていただく」。安定感のある試合ぶりに加え、先日の防衛戦では1RKO勝利。勢いに乗っての参戦だけに楽しみだ。

画像2: [5月6日『RIZIN.10』決定対戦カード]

そして今回、世界の舞台で活躍してきた浜崎朱加が、待望の初参戦を果たす。
「前々からオファーをいただいていたんですが、アメリカでの試合がありました。今回、このタイミングで参戦できるのは嬉しいですし、インヴィクタの代表のシャノン(・ナップ)も快く送り出してくれました」と浜崎。アトム級はUFCにない階級だけに、インヴィクタ王者はイコール、世界一と言っても過言ではない。日本では3年半ぶりの試合。しかも福岡は出身大学があるゆかりの地だ。「アメリカで世界一として闘ってきたので、福岡でも世界一の試合を見せたい」と語った浜崎は、これまで指導してきたRENA、あるいは浅倉カンナとの対戦にも「プロ格闘家なので、やれと言われれば誰とでも」と前向き。RIZINのレベルアップをセコンドなどを通して感じてもいるだけに「(浅倉やRENAと対戦することになれば)油断はできない」というコメントも。ただし、榊原氏によれば浜崎はRIZIN参戦にあたって階級へのこだわりはなく、49kgだけでなく55kg〜56kgくらいまで視野に入れているという。その意味でも、榊原氏も「今回は圧倒的な実力を見せてほしい」と期待を寄せていた。

画像3: [5月6日『RIZIN.10』決定対戦カード]

また、今大会もフジテレビでの全国中継が決定。19:57から2時間枠の放送で、前回の福岡大会と同じく生中継が2試合ほど入る予定とのこと。


以下、選手コメント


ジャルジーニョ・ホーゼンストライク選手
「私の母国スリナムを代表して日本のリングに立てる事を誇りに思うと共にこの機会を与えてくれたRIZINに感謝したい。 私はオランダで10 年以上格闘技を通して恵まれない子供たちに希望を与えてきた。そして今回の様な大きなチャンスをもらえた。だから絶対に負けるわけにはいかない。私のパンチは強力だ。数々の男たちを倒してきたパンチには自信がある。それをみんなは福岡で目の当たりにする事でしょう。」

アンドレイ・コヴァレフ選手
「日本の RIZINという舞台で試合ができる事を非常に光栄に思います。過去に日本で活躍した同胞、ウクライナの英雄イゴール・ボブチャンチンに恥じないよう戦います。ウクライナ人ファイターに引き継がれる伝統に従い、いかに早く、いかに効率的に敵を倒すかを追求し、その闘いぶりを日本の皆さんにお見せしたい。私より身長が 20cm 低く、体重も 10kg 軽 かったにも関わらず、イゴールは大きな相手に挑み、日本のファンに受け入れられました。私も彼のそのスピリットを受け継ぐものとして、ハードパンチャーのジャルジーニョに真っ向から立ち向かいます。彼を倒し、ミルコに挑戦状を叩きつけます。」

ダロン・クルックシャンク選手
「1年ぶりに日本で試合ができる事をとても嬉しく思っている。今回は福岡という新しい環境に対応できるか懸念もあるが、楽しみにしている。対戦相手は総合的にまとまっていて良い選手だ。よく言えば穴が無く、悪く言えば特別に良い部分もない。対戦相手については実際に向かい合ってみないと分からない部分が多いが、間違いなく自分の方がダイナミックなストライカーだ。試合展開は彼が打撃を嫌がり、距離を詰めてテイクダウンしに来るだろうね。いずれにしろ勝つことよりも福岡のファンに喜んでもらえるようなパフォーマンスをするだけだ。みんな楽しみにしていてくれ。」

アリーシャ・ガルシア選手
「私にとってリングで戦える事は非常に楽しいことなの。今までも試合する度に大興奮したわ。みんな技術と精神力を試すために試合をするんだったら、世界最高の舞台でやった方が良いじゃない?RIZIN からのオファーならいつだって誰とだってどんなルールでも受けるわ。浜崎選手は私にとって今までで一番の強敵だし、私はまさに生贄ね。でもそれは構わない。だって私は負けると思われるような試合で力を発揮するから。浅倉カンナとの試合も負けると言われていたけど、 空気読まずに勝っちゃったでしょ!浜崎選手は有名で強いし、この試合にも勝つと思われてるでしょ。でもだからこそ、私には超おいしい試合だわ! あと、話が変わるけど、昨年末のグランプリで私はマリア・オリベイラに負けちゃったけど、マリアに勝ったカンナに私は勝ってる。てことは優勝したカンナに勝ったことがある私が優勝したみたいなもんでしょ?とにかく、RIZIN 女子は私を中心に回ってるってことよ!」

画像4: [5月6日『RIZIN.10』決定対戦カード]

RIZIN.10 大会情報はこちら

This article is a sponsored article by
''.