試合順
第14試合 スペシャルワンマッチ/昇侍 vs. 萩原京平
見所解説
RIZIN TRIGGER第一回目大会のメインに相応しい気持ちの強い選手同士のマッチアップ。昇侍は苦節16年プロ35戦目にして迎える大一番、流れに乗っている今こそ大輪の花を咲かせたい。対する萩原は昨年RIZINデビューを果たしてから激動の1年間となったがこの一戦にしっかり勝利して次に繋げたい。両者の合計勝利数24のうちKOが18という、数が物語るようにKOを量産する両者に期待される試合内容は自ずと見えてくる。
直近の試合では期待通りのパフォーマンスを見せた昇侍、そして消化不良だった萩原。この心境の差がこの試合にどのように影響するのか。昇侍はフック系の強振、萩原は精度の高いストレート系のパンチ。昇侍がどのようにリーチ差と距離を潰すのかが勝負の分かれ目になる。激化するフェザー級戦線に神戸の地から生まれたダークホースが駆け出す。
第13試合 スペシャルワンマッチ/堀江圭功 vs. 中田大貴
見所解説
オールラウンダーなストライカーでフェザー級期待のプロスペクト同士によるマッチアップ。堀江はパンチのパワーとテクニックが突出しがちだがタックルなども混ぜ合わせて攻撃を組み立てる事ができるファイトIQも持ち合わせる。中田はプロデビューしてからわずか2年でパンクラスのトップ選手になり、そのポテンシャルを思う存分発揮してきた激闘型ファイター。
非常にレベルの高い総合的な試合が期待されるが注目すべきは中田のメンタルの強さとハングリー精神だろう。堀江が持ち前のパンチ力で一撃失神させない限り中田は立ち向かってきて勝機を見出そうとするだろう。技術力の高い総合戦、息を飲むような打撃戦、そして絶対に諦めない勇姿に終始心を動かされる事だろう。
第12試合 スペシャルワンマッチ/ストラッサー起一 vs. 川中孝浩
見所解説
久々に組まれるウェルター級の一戦。世界を経験してきたストラッサーに、国内で経験を積みRIZIN TRIGGERをきっかけとして大舞台に羽ばたこうと目論む川中を迎え撃つ。両者ともにバランスの取れた選手だがグラウンドになった時に真価を発揮するファイトスタイルになる。ストラッサーはグラウンドでのコントロール力に優れ、じっくりと確実に相手を仕留めていく。川中はフィジカルを最大限に発揮して相手を制圧、そこからのパウンドや流れの中でのサブミッションを得意としている。
勝負の鍵はどちらが先にテイクダウンを取り、トップポジションになるか。背中をつけた状態では思うように実力が発揮できない両者ならではのポイントになる。逆に互いのグラウンドが相殺されてスタンドのみでの勝負に発展する可能性もある。
第11試合 スペシャルワンマッチ/住村竜市朗 vs. 木下憂朔
見所解説
淡路島の雄、住村が大応援団を引き連れて神戸大会に参戦する。対するは日本ウェルター級期待の新星、無敗街道を突き進む大阪の木下だ。プロ12年になる住村はBELLATOR JAPANでの敗戦以降4連勝中ではあるが内容に課題が残る。新星・木下を納得のパフォーマンスで下してこの試合を引き金に再び上を目指したい。
アマプロ通して無敗、そしてフィニッシュ率100%を誇る現時点でのパーフェクト君が勢いに乗る経験豊富なベテランにどのような試合を見せるのか非常に楽しみだ。現RIZINウェルター級の未来を占う一戦から目を離してはいけない。
第10試合 スペシャルワンマッチ/獅庵 vs. 魚井フルスイング
見所解説
KO決着必須!ワンショットキラー対フルスイング。バンタム級を代表するノックアウトアーティスト同士の対決の展開は想像もつかない。勝利への鍵は「当てたもの勝ち」と言いたいところだが、いかに当てる状況を作り出す事ができるか、そのセットアップが重要になってくる。右の獅庵に対して左の魚井、自ら打撃を繰り出して前進しながら試合のペースを作る獅庵に対して、フェイントなどを駆使して出てきた相手に左のカウンターを合わせる魚井。超至近距離で大砲の打ち合いになった時と同時に両者必殺の射程に入る瞬間までの上等な緊張感を合わせて堪能したい。
静と動のコントラストを演出する二人の戦い方に注目してみると、より深い段階で楽しめる事間違いなし!我慢比べの展開に発展する可能性もあるからこそ勝負が動いた時の興奮と期待も大きい。
第9試合 スペシャルワンマッチ/竿本樹生 vs. 松場貴志
見所解説
RIZINフライ級がまだまだ熱い。RIZIN.31の熱戦で一気に脚光を浴び始めたRIZINフライ級に新たに加わる松場は、奇天烈なキャラでファイトスタイルは常にアグレッシブ、打撃も威力があり、組みではフィジカルの強さ、グラウンドでもコントロールが目立つオールラウンダーだ。対する竿本は驚異のスタミナを誇りフィジカルの強さ、グラウンドコントロールに特化したファイトスタイルを持ち、この試合では常に動きのあるフライ級特有の試合展開に期待したい。
両者強みが似ているが、主に組みから試合展開を作っていく竿本に対して、松場は打撃の展開からでもペースを握ることができる。序盤では松場が距離を取りながら打撃を繰り出し、竿本が距離を詰めて組みの展開を狙いにいくという構図になるか。最終的な鍵になるのは竿本のスタミナか、松場のファイトIQか。
第8試合 スペシャルワンマッチ/鈴木千裕 vs. 山本空良
見所解説
新世代ストライカーvs.新世代グラップラー対決。両者ともにRIZINアマチュアチャレンジの優勝者。鈴木は打撃に特化し山本は寝技に特化しており、両者自身に足りない部分を相手が持っているという非常にユニークなマッチアップ。スタンドで打撃の展開であれば鈴木有利、寝技の展開になったら山本有利という非常に分かりやすい構図だ。
勝負の鍵は山本が鈴木の暴風雨のような打撃に耐え、タイミングよくタックルに入る事ができるかどうか。鈴木としては全体重を乗せたパワーショットを空振ってしまうとテイクダウンの隙を与えてしまう為、打撃スタイルをどのように変えて来るかに期待。RIZIN TRIGGERのコンセプトに相応しい将来有望な若手同士の試合を堪能したい。
第7試合 スペシャルワンマッチ/奥田啓介 vs. グラント・ボグダノフ
RIZIN MMAルール:5分 3R(73.0kg)
奥田啓介 vs. グラント・ボグダノフ
アグレッシブ|打撃パワー|組み力|プロレスラー
グラップリング力|柔術|グラウンドコントロール
見所解説
プロレスvs.柔術。RIZIN LANDMARK vo.1で打撃のスペシャリストと対戦したプロレスラー奥田が今回対戦するのは、寝技のスペシャリスト・グラントだ。グラントは隙があれば足関節などを取りに行くアグレッシブなグラップリングスタイルを持つ選手で、寝技の展開でも動きが多く見るものを飽きさせない。総合格闘技を始めてから日が浅い為、打撃やフットワークに穴があり、奥田はラウェイ出場の経験を活かし、打撃でアドバンテージを取りたい。
打撃と力は奥田、寝技と技術はグラントという構図になるが、グラントが柔の技術と技で奥田の力を封じ込め「柔よく剛を制す」を体現するのか、はたまた奥田がレスリングとフィジカルでグラントの寝技を押しつぶし「剛よく柔を断つ」事ができるのか。
第6試合 スペシャルワンマッチ/釜谷真 vs. ダイキ・ライトイヤー
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
釜谷真 vs. ダイキ・ライトイヤー
経験|総合力|パンチ
総合力|試合運び|リーチ
見所解説
日本のバンタム級をDEEPと修斗、それぞれの団体を支え続けてきた陰の立役者たちがRIZIN TRIGGERの金網の中で相見える。釜谷は経験豊富で総合的に優れているがボクシングで培ったジャブなどのパンチを武器に数々の強敵と激闘を繰り広げてきた。ダイキ・ライトイヤーは生粋のシューターで場面に合わせて打・投・極を円滑に使い分ける事ができ、そのリーチの長さを活かした試合展開を作る事に長けている。経験値だけでいうとRIZINでも馴染みのある昇侍、元谷、白川などとの対戦経験がある釜谷に分があるがダイキ・ライトイヤーは地元・神戸の大声援を力に変えて勝ちにいきたい。
両者ファイトスタイルは類似し総合力に長けるため、際の強さ、そして持続力が勝負の鍵となる。陰の実力者と言われ続けた両者、RIZIN TRIGGERの舞台を機に日の目を見るのはどちらか。
第5試合 スペシャルワンマッチ/政所仁 vs. 平松侑
第4試合 スペシャルワンマッチ/市村大斗 vs. テーパリット・ジョウジム
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(61.0kg)
市村大斗 vs. テーパリット・ジョウジム
第3試合 スペシャルワンマッチ/百花 vs. 未來
第2試合 スペシャルワンマッチ/加藤ケンジ vs. 藤原克也
見所解説
潰し合い必須の剛腕同士のマッチアップ。パンチの当て勘とスピードでKOを量産してきた加藤が今注目度急上昇中のSMOKERジムから送り込まれてくる殴り合い上等の藤原と対戦する。プロとしての経験の差は否めないが藤原は空手のバックボーンとアマチュアでの土台、そして数々の非公式戦で培った経験と度胸がある。
勝負の鍵は加藤が経験の差をどのように活かして総合格闘技の試合をするか。よりタックルやフェイントなどを織り交ぜながら攻撃に徹した方が、得意の打撃を当てる機会が増えてくる。一瞬で試合を決める事ができる者同士の試合から、決して目が離せない。