10月1日（日）にドルフィンズアリーナにて開催されたFor Japan presents RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAの出場選手たちの試合後インタビューを公開！
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佐藤将光「対戦を求められる選手になりたい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか？
将光 デビュー戦しっかり一本・KOで勝ちたかったというのがあるんですけど、概ねプラン通りできた試合だったかなと思います。
ーーそのプランとはどのようなものでしたか？
将光 プランは、もちろん最初は打撃で行って、テイクダウン切れるなら切りたいんですけど、これ絶対にテイクダウンとられるだろうなと思って、押し込まれてボディロックとられた時の対処っていうか、壁際で横向いて踵でケズったりする動きをして、で、テイクダウンをとらせて立って、とらせて立ってというなかで削って行って、バテてきたところ離れたときに打撃でまとめるか、テイクダウンそこで来たところを切ってバックに回ってバックチョークかパウンドアウトを狙っていました。
ーー太田選手と実際に手を合わせてみて、いかがでしたか。
将光 うーん、まあ概ね、戦前のイメージと一緒ですけど思ったよりタフで。で、効いてからが結構頑張るなというところがあったのと、思ったより自分も削れた部分があって、疲れてちょっとパワーをコントロールしながらやった部分があった、ですね。
ーー判定（2-1）を聞いている瞬間はどういう思いでしたか？
将光 いや、（相手に）1、入るんだなっていうのはびっくりしましたけど、やることはやったからあとは委ねるっていうか……まあ、でも、びっくりしました。
ーー今回勝利しました。試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えていただけますか。
将光 これから考えるんですけど、対戦を求められる選手になりたいなというのはあって。自分が誰かを追いかけるというよりは、しっかり毎試合で自分のベストを見せて、おもしろいところと絡めればいいなとは思います。
ーー太田選手の攻撃で効いたものはありましたか？
将光 ダメージになったのはないですね。1回1Rで膝ついた状態で膝を狙ってきたのが当たっていたらヤバかったなって瞬間があったくらいで、実際当たって効いたみたいなのはなかったです。
ーー太田選手の攻撃で、想定外だったものはありましたか？
将光 想定外はあんまりなかったですね。
ーーすべて想定内だった？
将光 攻撃で想定外は……、そうですね、そんなになかったです。
ーー今後、RIZINでの活動でこうしたいというのはありますか？
将光 何かあれば言いたいんですけれどね（笑）、何か、みんな楽しめるように言いたいんですけれど本当に何も決まってないです。
ーー動き続けて攻め続けているのが太田選手で、間隙を突いて佐藤選手が打撃を入れる展開だったですけれども、本当に一本に繋がるサブミッションまでいかずに、あのパンチ、あの膝を入れていて、あれだけ組まれてでも判定を取れるという作戦があったのでしょうか。
将光 そうですね、まあ本当はもっとまとめる部分だとか、しっかりタックル切って僕が押しているところを見せたかったですけど、そういう見え方、太田選手がずっと押している展開が評価されるんだなというのが、今言われて「あ、そうなんだな」と客観的に見えたというか、それまでは僕的にはまあ30-27のゲームというか、そういう風に感じていたところではあります。
ーーそういうなかで、がぶりからの膝。本当にがぶらせないように戦っていたのは伝わってきましたが、気にしていたところですか、その前の作りからしても。
将光 そうですね、がぶられると、膝もそうですしコントロールタイムがすごく長く使われて、僕ががぶられたところから攻めるっていうか、そのポジションでは100%太田選手の攻撃しかない状態、首を狙われたり、そこから膝だったり、離して打撃というところで、完全に太田選手のポジションになっちゃう、がぶりになると。ただガードとか、ハーフとかだとスイープとか狙って下からも攻められるポジションではあるのでそこは気をつけていました。
ーーテイクダウン対策。上を向いて体が伸びている状態でしたけどあれはケージスペシャルで、リングであれば、太田選手云々ではなく今後RIZINに出るとしたら、対策が必要になってきますか？
将光 どうでしょうね。ボディロックはとられると思っていたので、リングでボディロックは取りやすいと思いますね、もちろん。ボディロックとられてからも、今回もケージでもボディロックとられていたので、そのなかでも、できるっちゃできる。頭が出たり、リングの場合、押し込まれてたわんだ時に、自分の体が浮いている状態というか、そうなったらちょっと……うーん、やってみないと分からないですけど、もうちょっと不利に働くような気はしましたね。寝てからも勝負できると思っていたので、逆にもうちょい寝技の展開で動き作れてもよかったとはぼんやりとは思いますけど、セーフティに行っちゃったというのはあります。
ーー打撃をもらった太田選手が結構嫌そうな素振りでした。もしあれが、平気そうにガンガン来られていたらまた変わっていましたか？
将光 まあ、そうっすね。来られたら嫌だは嫌ですけど、もうちょいあそこで……、そうですね、あそこで嫌がってくれたから攻めこめた部分だとか、僕が優位に見えるような展開になったのはあると思いますけど、ああいう感じになるだろうという想像はあったので、そこは想定内だったから助かったというのはあります。
ーー試合後のマイクでご自身を「にわかか、にわかじゃないかのセンターライン」とおっしゃっていました。そこはご自身の中で引っ掛かっているのか、思うところがあるのでしょうか？
将光 いやなんか、フックになるっていうか（笑）。まあみんな、それで、そういう発言をすることで、注目を集められるかなと思って言っただけで、別にそこは僕は気にしていない。そんなに知られていなくてもいいというか、知ってるヤツだけ知っていればいい、知らない人は知らない人でそれでいいって思っています。
ーー佐藤選手の参戦が決まったあとも、朝倉海選手や皇治選手の参戦が取り沙汰されたりと、思うところはありましたか？
将光 まあ僕じゃ足りないっていうのは理解できるし。所さんがメインになるのも理解できる。けど、自分の力のなさっていうか、まあ僕だけじゃどうにもできないんだなという寂しさや虚無感のようなところは感じます。
ーーRIZINには大晦日というビッグイベントがありますが、そこへの思いはありますか？
将光 今は考えていないですけど、また次の試合を見据えてやっていくだけなんですけど、特に大晦日とかっていうのは考えていないです。
ーー試合前のインタビューで、ご自身の勝利は妥当だとおっしゃっていました。今日試合をしてみて、内容もトータルに考えて妥当だとお考えですか。
将光 概ねプラン通り。もうちょっといいところ作りたかった。けど、うん。概ねプラン通り、です。
ーーRIZIN初参戦で、国内で一番大きな団体で戦って、たとえばONEなどと比べて感じたところはありますか。
将光 うーん。まあ久々に日本のケージで戦って、あたたかさっていうか、やっぱ日本なんで声援も日本語で聞こえるし、何を言っているかとか応援もすごく分かりやすくて、すごいあたたかさを感じたというのがあります。
ーーベルト挑戦に近いポジションにいた太田選手に勝ったことで、RIZINファンは、そういう目で期待をすると思います。たとえば朝倉海選手やアーチュレッタ選手と戦うイメージはされていますか？
将光 まあそうね、来る前から、あの辺とはやり合えるっていうか、普通に戦えるだろう、まあめちゃめちゃ強い、井上直樹もそうですけど、朝倉海、アーチュレッタ、あそこら辺とやったらどうなるかな？というのは同じ階級だから見てます。で、何かボコボコにやられるっていうイメージはないです。普通に戦えるイメージは持っている。
ーー……。
将光 え？何か言ってほしかった？
ーー結果はどうなる、というところは……。
将光 結果は分からないですけど、まあそれくらいのレベルに自分がいてると思っているというか。逆にどうお思いですか？**ハハ！
ーー太田選手を圧倒した試合内容でしたので、当然その2人にも勝てる自信があるのかな？と。
将光 ま、スプリットですけどね！はい。
ーー先ほど大会の盛り上がりに関して「虚無感」という言葉も出ました。RIZINを盛り上げるにはSNSを使って発信するとか、時には過激なトラッシュトークも求められて来るかと思います。佐藤選手は性格的にそういうのは向かないのかとは思いますが、それが時に試合結果よりも重視される風潮をどう思いますか？
将光 それはそれで全然あり、だと思っている。で、自分自身がそういうことをやるかというと、やらない。で、僕のやり方で盛り上げられたらいいと思っている。もちろん世間というか、一般層に向けて、まあトラッシュトークをやる必要はないと思うけど、何かフックが必要だと思っていて、僕はこのやり方で来ていて、僕の中で自分のファイター像があるので、それでやっていくつもり。今までと変えていくつもりはないっていうか、自分の、自分らしさでやっていけたらいいな、って。全員が全員それする必要はないし。うん。ま、それぞれあっていいと思う。
ーー大晦日は考えていないような発言をされていましたが、RIZINから是非と要望があった場合は受けますか？
将光 大晦日を考えていないというか、大晦日だけを見てやっていないという意味で、どの大会でも、次どれになるか分からないけれど、という発言のニュアンスなので、まあ次何になるか分からないけど次に向けてやっていくという意味で、大晦日はナシってワケじゃない。
ーーこれっていう相手で、準備期間がちゃんとあれば？
将光 準備期間なくても心が躍ればやります。
ーー今回の試合は、たとえば準備期間がもう少しあったら違う試合内容だったと思いますか？
将光 どうかな、どうかわからないけど、もっといろんな仕掛けっていうか、こうなったらこうできる、というのは試せた。で、もうちょっとトライできたかもしれない。というのはありますけど。まあでも２週間の割にはうまく作れたかと思います。
ーーキャリアを重ねている。40代の選手が健闘している中で年齢を意識するところはありますか？
将光 意識はないんですけどやっぱりこ、落ちていく部分も感じるし、技術的に成熟していく部分も感じるし、まあ全部受け入れながらやっていくっていうか。まあ、歌手じゃないですけど声が全然出なくなってもアレンジしてうまくやっていくというのをMMAでもできると思っている。だから自分の変化を受け入れながら、戦いをアレンジしていけると思っていますし、それである程度戦えるっていうか。抗ってもしょうがない部分があるので、受け入れて戦っていくという感じですね。
太田忍「すぐまたやり返したいです」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか？
太田 めちゃくちゃ悔しいです。本当に、もうちょっと出せたかな？って思います。余力を残して負けてしまったので悔しいですね。本当に佐藤選手すごく強かったです。
ーー余力を残してとのことですが、まだ戦える体力があるということですか。
太田 体力もそうですし、もっとできたなっていう。まあ出させてもらえなかったと言ったらそれまでですけれど、試合巧者だと思いました。
ーー実際対戦しまして、佐藤将光選手はどんな印象だったか、教えていただけますか？
太田 実績もすごくあるし経験もすごくあってRIZIN出場する前は非RIZINで日本人トップと言われていた選手で、まあ実際僕も、RIZINにいる井上直樹選手や朝倉海選手よりも強いと思って僕は対戦したのですけど、そうですね。本当に上手でしたね、試合が。実際、僕判定になったときにまあ勝ったかなと思ったのですけど、やっぱりジャッジやレフェリーに与える印象が向こうの方が上だったなという感じなので、すばらしい選手だと思いました。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えていただけますか？
太田 ダメージも全くないですし。なので、年末出させてもらえるのだったら、勝って年末アーチュレッタとやらせてくれというのがベストですけれども、まあ負けてしまったので、また1からやり直さなければいけないと思っていますけど、それなりの戦いは見せられたという自負はあるので、年末使ってくれるのであれば100%準備して戦いますし、すぐまたやり返したいですね。
ーー先ほどダメージがないと言われましたが、ジャッジの裁定はきっとコントロールよりダメージを見て佐藤選手に入れたと思います。実際にダメージがないという上でこの裁定をどのように思いますか？
太田 ジャッジの判定なので、僕は何も本当に文句を言いませんけども、実際僕自身のダメージはないです。ぶっちゃけ、今からもう1試合しろって言われても全然できますし、まあでもやっぱり実際にダメージがあるかっていうのよりも見せ方であったり、ダメージが入ってるっていう風にジャッジに見せるというのも、やっぱり試合の巧さですし。実際、僕がもらったっていうのは事実なので。まあ顔もこんなですし。何発か貰ったっていうのも事実ですし。自分が何発か入れたっていうのも事実ですけど。うーん、まあ、試合全体をコントロールしたのは僕だという風に思っていますし、実際割れているわけですから。うん、まあでも……、もう1回映像見てもらえれば、効いていないというのは分かると思うのですけど、その場にいてジャッジをする人がそういうあの審査って言ったらあれですけど、そういうジャッジをしたんであれば、まあしょうがないかなと思ってます。僕が圧倒的に勝てなかったのが悪いので。やっぱり判定になると審判の主観だったり見せ方に頼らざるを得ないという状況になってしまうので、僕が圧倒的に勝っていたら圧倒的にダメージを与えて、試合をコントロールしてるって印象だったら割れもしないで、しっかり勝つことができたと思うんで。まあ僕が悪いです。
ーーダメージはなかったかもしれませんが、打撃をもらっている仕草が嫌そうには見えました。平気であるように見えなかったことが影響したとすれば、どう思いますか？
太田 全部ガードの上からなので、もらわないようにガードをしていますし、実際、佐藤将光選手のKO率を見れば分かるように、あの人のパンチもらったら倒れるんですよね。クリーンヒットもらったら。でも倒れてないので、僕はそんなに実際……そうですね、実際一番嫌だったのはケージ際の踵ですよね、あれはすごく嫌だったです。あとは全然パンチは何ともなかったですし、クリーンヒットしていないので。まあでもそういうふうに見られてしまった僕が悪いです。
ーー疲れていないということですが、練習を再開するとしたらどんなところを強化していきたいと思いますか。
太田 まあ……、打撃っていうのはやっぱり僕の中で永遠の課題だと思うのでしっかりもうちょっと倒せる打撃だとか、あとは試合の作り方だとかっていうのをもっと細分化してやらなきゃいけないというのと、タックル入ってもすぐ立たれてしまって、ケージ際で、倒されないようにしてしまったり、そこの部分でコツコツ殴られたのも印象的に悪かったのかなと思うので、本当に細かい部分ですけど、しっかりテイクダウンをしに行ったり、頭の位置だったりをもらわない位置をちゃんと考えながら、レベルの高い選手に勝つための練習をしなければいけないなと思います。まあ、それでも佐藤選手はONEで、本当にトップで、世界のトップでやってきた選手に、自分、あそこまでできたというとアレですけど、あの試合、本当にもうちょっとだと思うので、今までやってきたことは間違いじゃないと思うので、もうちょっと詰めてやっていきたいなと思います。
ーー以前、佐藤選手と練習したことがあるそうですが、その時の印象とはだいぶ違いましたか？
太田 いやでも強い選手、その時よりはちょっと自分がマシだったかなっていう。スプリットになるくらいの内容の試合はできたので。勝てれば本当によかったのですけど、試合前は本当に一本・KO取るつもりだったんですけど、その時よりはやっぱり僕も成長していますし比べものにならなかったんじゃないかなって。向こうは僕のことを覚えてるかわからないですけど、ちょっと試合前の映像というか「RIZIN CONFESSIONS」を観て（佐藤選手は）僕の印象がないとおっしゃっていましたけど、しっかり印象は植え付けられたかなと思っています。
ーー試合直後は涙を流していましたがどのような感情からでしょうか。
太田 試合前にデカいこと言って、僕がここで勝って、アーチュレッタに宣戦布告して、RIZIN的には朝倉海選手とやらせたいだろうけど、僕がそこを文句ない試合をして奪い取りたいというふうに思っていましたけど負けてしまったので、この1試合、2試合、元谷（友貴）選手に負けてから積み重ねたきたものが、ゼロにはならないかもしれないけど、また1から始める形になってしまったという気持ちと、対戦相手は直前に変わり、契約体重も変わりましたけど、この10月1日に勝つことを考えて、そのために準備してきたし、いろいろな人に支えてもらったし、その人たちにも申し訳ない気持ちもあったし、いろんな感情ですね。
ーー太田選手の大一番の前に、朝倉選手とアーチュレッタ選手の試合の話を進めるということを榊原さんが発表しましたがそのことが何か影響しましたか？
太田 影響はないですけど、実際ちょっとムっとはしました。まあでも僕がこの試合に勝って、いろいろ言いたいこともあったのですけど。「待った」をかけられればよかったですけど、このまま決まっても、今は何も言えない立場なので。まあ、影響はなかったですね。
ーー今回対戦相手が直前で変更になりそれでも試合に出るという決断をしたことが結果的に黒星になったことについて、その点に後悔のような思いはありますか。
太田 僕は基本的にどんな相手でもどんな条件でもいつでも戦えると思っているので。本当に僕が目標としているところまで行くためにはどんな相手でもどんな条件でも倒さなければいけないと思っているので、今回試合したことに関しての後悔はないですし、勝てばよかっただけの話なので、僕が負けてしまったのが悪いので試合をしたことに対しての後悔は全くないです。負けたことに対しての後悔と言ったらアレですけど、残念な気持ちであったり、悔しい気持ちです。
ーー対戦相手にがぶりを警戒されていながらも何度かクラッチして投げることができていました。そこで殴れなかった部分は、佐藤選手画巧かったと感じていますか？
太田 そうですね、巧かったですね。そこでもっと殴ったり膝を入れたりというのは狙っていたのですけど、エスケープされてしまったので、僕の実力不足です。
ーー今回は相手もスクランブル参戦ですが太田選手にとっても直前で変更となり、井上直樹対策をしていたところからスライドできた部分もあったと思いますが、井上選手とどこかで対戦したいという気持ちはありますか？
太田 そうですね、チャンスがあれば。僕が上に行くためには、チャンピオンになるためには通らなければいけない道だと思っているので。オファーがあればもちろん受けますし、大晦日スライドって可能性もありますし、全然オファーが来たら僕はやりますし、誰でも井上選手に限らず強い選手たちを倒して僕はチャンピオンになるという。僕には時間がないと思っているので。このままじゃ本当に終わりたくないので、すぐにでも試合して、全員ぶっ倒してチャンピオンになりたいと思っています。
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