5月5日(祝・木)に開催された+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.3の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
クレベル・コイケ「次はタイトルマッチでよろしくお願いします!」
ーー宣言通りのリアネイキッドチョークでした。今のお気持ちは?
クレベル 嬉しいです。ハハハハハ!良かったね、ありがとうございます。
ーー目の傷が痛そうですね。
クレベル そう〜。今日は残念、ちょっと当たった。でもしょうがないな。
ーーパンチでカットされたのですか?
クレベル そうそう。ストレートが入ったので真っ直ぐにカットしましたね。それは、しょうがないな。それが試合です(笑)。
ーー流血がすごかったですが、大丈夫でしたか?
クレベル そうそう、大丈夫です、分かっているから、寝技になったらすぐに一本勝ちできるよって。最初だけは心配でしたね、当たったら血が出てしまったから。それで目が使えなくならないか心配だったけど、その後にすぐ一本勝ちできましたからね。
ーーパンチが当たってもすぐに一本取れるだろうと思っていたのですか?
クレベル そうそうそうそう。間違いないです。
ーー萩原選手と対戦して、イメージが変わったところはありましたか?
クレベル 彼の?そうですね、ちょっと変わっています。いつも、みんな変わります。どの試合もやるまでは、友達だとか知り合いっていうことは、したくない。でも試合が終わって仲良くしたり、話ができればそれでOK。でも試合の前は、みんな一切コンタクトしたくないです。今日試合の後、最後に彼が「ありがとう」って挨拶してくれたりして、彼は「いい男」。なので、彼のマリファナ吸うようなポーズは間違ってるっていうのは、まあしょうがない。ポーズだけだし、私は分かっているよ、彼はいい人だから。それが大事で、いつも自分が教えている大事なことで、リスペクトとリスペクトでやっている。試合の前のことはしょうがないよね、2人のファイトで、戦っているから。でも終わったら、リスペクトが一番大事です。
ーー試合後のリングの上では、どんなことを話したのですか?
クレベル 自分は「アカボー」だから、いつも。(※Acabou...ポルトガル語で「終わり」という意味)
ーー萩原選手とはどんな話をしましたか?
クレベル 終わった後に彼とは「ありがとう」とか、彼には「いい男。試合ありがとうございました。」って、自分はリスペクトだけ、それだけ言うから。でも彼はポーズだけで言っているだけで、多分悪い人じゃない、多分いい人だよ。
ーー今回の勝利で5連続で一本勝ちをしていますね。
クレベル (サトシに確認し、)覚えてないや。そう。
サトシ 自分でも数えてないから(笑)。
クレベル 自分ではトーナメントのイメージでやっているけど、ちょっと長いトーナメントになっていますね(笑)、全部で6試合かあ。次はタイトルマッチかな?まあそれくらい待ちますよ。でもそれは、約束しましたね、榊原さん!次はタイトルマッチでよろしくお願いします!
ーーありがとうございました。オブリガーダ!
クレベル オブリガード。あっ!今日は「ボペガー」言わなかったですね!ごめんなさい皆さん!間違えた。次は絶対言うです!
ーー今回の試合に臨むにおいて、テーマは?どのように戦おうかというテーマがあったら教えてもらえますか?
クレベル ああ、もちろん試合中ずっと考えながらやっている。イメージは合っています。だから最初だけ間違えてるよ(苦笑)。サトシ先生、鈴木(博昭)先生に何回言われたことか、「気をつけて!ストレート」とか、あとはバックキックとか。だからそれは私が間違えてる。でもまあしょうがないね。まだ勉強したね。それがイメージだったら、やっているよ、それは間違えないんです。それがテーマでやっている。
ーー打撃を被弾したときのパンチの威力に焦りはなかったですか?
クレベル まあ、ストレートだけ。それで目をカットしただけ。試合が短かかったから。試合全部で1分半くらいで、すごく早く終わっているから。ストレートだけ(笑)。
ーー今後タイトルマッチ、牛久選手との試合を見据えてどういう準備をしたいと思っていますか?
クレベル あー、間違いないのはみんな分かってる。私もっと打撃の練習。今日は自分に怒っているから、なんで私は、相手はストレートが強いって分かっていて間違えてるんだって、自分を怒れるのは自分です。私は練習をサボらないし、毎日練習すっごい頑張って、すごい勉強しているのに、まだ間違えているよ。まあもちろんもっと打撃を練習したいし、フィジカルとかメンタルとか全部をもっと強くしたい。私は本物のチャンピオンになりたいんです。
ーー連勝が止まるとタイトルマッチが遠のく、と言うプレッシャーにどう立ち向かっていましたか?
クレベル まだ強くなるために色々やりたいけど、全部で直してる。今日はすぐにサブミッションだったけど、サブミッションだけじゃなくてもっと打撃とか、自分にいつも言うのは、自分の試合では柔術や打撃だけじゃなくて、自分の試合ならもっとMMAを、もっと強くやりたい、全員に寝技だけじゃなくて打撃をもっと、レスリングももっと強くやりたい、メンタルでももっと強くなりたいけど。自分がチャンピオンになるまで、休憩とか休みはなし!サボらない。ずっと練習がんばってるよ、それが自分の自信になっているよ。
ーー牛久選手とやることは前提として、今、勝つ自信ありますか?
クレベル ふっ(笑)。間違いない。私、間違いない。私は何回も日本の強い選手たちと試合をして戦って勝っている。ウシクはまだ、サイトウだけねRIZINで戦っているのは。彼は日本のトップ選手と戦っていないけれど、でも私はリスペクトしてる。彼はDEEPとRIIZNのチャンピオンだから。だけど、彼はまだ自分と同じレベルで戦えないよ。絶対私が勝ちますよ、間違いない。ウシクにバックステージで言って覚えているのが「ここまで。じゃなくて、これから。」ね。「待っててください、私、絶対あなたに勝ちますよ!」って。
ーー萩原選手のことを「ケンカが強い」と試合前に言っていましたが、実際にパンチをもらって、彼がケンカが強いのか、格闘技としての打撃がうまいのかどちらだと思いましたか?
クレベル 私ずっとそれを言っていたね。今日の試合で大事なこと。私がたとえば7月とか、9月にタイトルマッチができるだろうと待っていて、ハギワラの試合はやりたいけれど、ハギワラにはリスクがない。前の試合に負けてもう一回負けてもいいでしょう。で、彼が勝ったら「よかった」。今日も同じ負けでも彼は、しょうがないですね。だから、彼がケンカをやるやらないは関係ない。私が分かっているのは、彼が100パーセント、ノーリスクで、私にはリスクがある。だから私はずっとこう緊張じゃなくて、心配だった。自分はこの試合に負けたらゼロに戻ってしまうから。それだけ。まだ彼は、ケンカだけやってる。
ーー今日、萩原選手のプレッシャーから、自分からコーナーを背にしたのか、それとも何か狙っていましたか?圧力があったから下がってロープを背中にしたのですか?
クレベル それは最初から分かっていたことでした。彼は始まったらずっと来ると分かっていた。私のイメージでは(自分から)行くけど、でも彼が入ってくるから、自分は待っている。いいよ、しょうがないって。自分は待っているほうがいいと思ったから。それで、彼のパンチが当たってすぐにカットで、私はそれは「しょうがない。ケンカやるぞ、行くか」って(笑)。でもそれは、私の本当のプランは自分から行く。でも彼が早く来るから、じゃあしょうがない、待っていればいいと思った。それで。
ーーこれから牛久選手や朝倉未来選手と試合をするうえで、自分のスタイルが相手に研究されていくことに対する不安はありませんか?
クレベル ううん、多分、自分はそれ変わらないです。長くやってきた自分のスタイルで、RIZINなら5試合出て5試合が1本勝ちね。今から私が変えるかといえば、それはあんまり変わらない。直しているということは大事です、寝技、打撃、レスリング。だから自分のスタイルは変わらない。それはしょうがない。まだ勝っているからよかったです。負けたら、変わるかもしれない。とりあえずまだ同じスタイルで。
ーーみんな戦う選手はタックルや寝技を研究してくる。それでも一本極められるのはどうしてだと、自分は思いますか?
クレベル なんで?私すごい練習頑張ってるから。それが、いつも言っていたね、前の試合が2月23日で、試合が水曜日だったら、木曜日はちょっと楽にして、金曜日には練習にもどってる。私は練習をあんまりサボらない。毎日練習を、毎日頑張っている。だから私はそれをもっと強くやりたい。みんな分かっているんですよ、それが得意技だって。でも自分はもっと練習して、もっと強くそれをやりたい。
ーー次はタイトルマッチだと思いますが、クレベル選手にとって、RIZINのベルトはどんな意味があるものですか?
クレベル ベルト獲ったら多分、引退です!冗談、冗談、冗談(笑)。ベルト獲ったら、もちろんね、リベンジじゃないけど、私、アサクラもう一回戦うかもしれないかな?あるいはBellatorの選手かな?面白いと思うのです、サトシ先生と一緒に二人がベルトを持ってBellatorの選手と戦うのは。
ーーBellatorのチャンピオンともやりたいけど、未来選手から試合をしたいと言われたら、それも嫌ではないですか?
クレベル 私、それは逃げられない(笑)。私がアサクラとやりたいのは(ファイト)マネーがいいから。でも、アサクラはリスペクトしていて日本のトップ選手だから。彼がもう1、2試合したら、私は待っていますよ。あるいは、Bellatorの選手かな。同じようにお金は大事です。自分は子どもがいっぱいいるから家族を助けるためにお金が大事です。ハハハ!ごめんなさいね!
萩原京平「『今までやってきたことが間違ってたんかな』と考えさせられるような日」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
萩原 何も言うことないっすね、もう。
ーー萩原選手のパンチがヒットした場面もありました。あの時は手応えはありましたか?
萩原 そうですね、手応えはまあ、ありましたね。
ーー実際に拳を交えてみてクレベル選手の印象は違うところがありましたか。思っていた以上だったものはありましたか。
萩原 まあ、そうっすね。やっぱり寝技が強かったですね。
ーーそれは予想していたより格段に上だった?それともそれよりもちょっと上だったとか。自分の中でまだ伸び代があると思いますか?
萩原 自分が対応も全然できなかったというのもあるので、まあそうですね。自分の対応が悪かったですね。
ーー寝技を指導してくれている岩崎(正寛)さんからは何かアドバイスはありましたか?
萩原 アドバイスはもらったんですけど、何言われたか忘れましたね。
ーーそれは負けたショックでですか?
萩原 まあ、それもあるかもしれないですね。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の展望を教えていただけますか?
萩原 うーん、ちょっと今は、先のこととかそういうの、なかなか考えられへんというか。ちょっと考えたくないですね。
ーー結果はこうなってしまいましたが、やってよかったとは思っていますか?
萩原 うーん、まあ、そうっすねえ……やって……。うーん……。やってよかったとは思うんですけど、まあでも、何て言うんですかね、すぐにそういう気持ちが出てくるんじゃないというか、複雑な感じですね。
ーー今現在がっかりされているのは、自分に対してですか?
萩原 そうですね、それもあるし、やっぱりチャンスをものにできなかったという悔しさが大きいですかね。
ーー前回ドミネーター選手に負けたときにしばらく連戦を休むという方向性についてお話されていたように思いますが、やはりちょっと連戦しすぎたと感じていますか?
萩原 まあ、それに関してはそんなに思わないですけど。まあちょっとねえ、「今までやってきたことが間違ってたんかな」とも考えさせられるような日ですね、今日は。
ーー事前にクレベル選手がバックチョークで仕留めるというような発言をしていたと思いますが、それに対する対策として考えてきたものはどんなものでしたか?
萩原 特にそういう細かい対策とかはしていなかったんですけど、まあその、バックチョークのディフェンスっていうのは、普段の練習からもしっかりしていて。そういうのが本番になったら、身体が勝手に出るかなとは思っていましたね。
ーー普段の練習よりもクレベル選手の技術がすごかったでしょうか。それとも力がすごかったですか?
萩原 力はそんなことなかったんですけど、やっぱりテクニックがすこかったですね。
ーープランとしては打撃でダメージを与えてそこからのフィニッシュだったと思います。右ストレートで目をカットさせたところまではプラン通りだったと思いますが、あそこから詰めに行けなかったのは振り返って何が原因だと思いますか?
萩原 そうですね……。何が原因かっていうのはちょっと分からないですね。
ーーやってきたことが間違っていたのかというのは、具体的にどのあたりで悩んでいるのでしょうか?
萩原 具体的にというか、「全てのこと」じゃないですけど、ちょっと色々、間違っていたのかなと考えちゃったっすね。
ーーこの後、クレベル選手と牛久選手のタイトルマッチがあると思いますが、クレベル選手の強さが今日も際立ってしまいましたが、この対戦の行方をどう思いますか?
萩原 どう思う?うーん……、どう思うか。特に何も思わないですね。
ーー最後のチョークに行く前の段階で足を巻かれたと思います。あそこの展開は思ってたより早くセットされてしまったという感じですか?
萩原 そうですね、ちょっと腕のディフェンスを意識している間にもう気がついたら入ってしまった感じですね。
ーー最後はパームトゥパームでしたが、あれは顎上から入っていた感じですか?もう喉の下に入ってきていましたか?
萩原 あれは、そうですね。喉の下に入っていましたね。
ーーおそらくあの展開は十分予想して岩崎さんと対策していた中で、想定外だったのはやはりセッティングの速さでしたか?
萩原 うーん、まあ、そうですね。
ーークレベル選手優位という中で期待してくださっていたファンの方にメッセージがあればお願いします。
萩原 期待に応えられへんかったというのが悔しいのと、うーん、まあ、そうっすね……、うーん……、まあ……、何て言うんですかね……。うーん……、ああそうですね、期待に応えられなかったことが一番悔しいですね。
倉本一真「KO出来る打撃を入れられなかったのが悔しい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
倉本 やー、えっと、やっぱり苦しい試合になってしまって。勝ったんですけど、悔しいっすね。
ーーとくにどんな部分が悔しかったですか?
倉本 やっぱり1個1個ちゃんと強いのを入れられなかったので。KO出来るっていう強いパンチなり蹴りなりを入れられなかったのが、悔しいっすね。
ーー相手の何かに対して警戒していたとか、ご自身でやりづらいところがありましたか。
倉本 もちろん魚井選手、フルスイングだけじゃなくて、結構プレッシャーもありますし、やっぱり下になっても下からの蹴り上げもうまい。本当に、戦う前に見ているより、戦ってみるとうまいところが多いので、そこでやりにくいところもありましたし、ちょっと今回、金太郎選手との試合が一回流れて、その間に膝をやってしまいまして。で、もう10日くらい本当にまともに歩くことできなかった感じになって、だいぶやばいなと思ったんですけど、病院でいつも見てもらっているドクターだったり、トレーナーさんが昨日の夜も診てくれて。治療してくれて、なんとか勝つことができて、まずほっとしています
ーー戦ってみて戦う前と後で印象が異なる部分があれば具体的にどんなところでしたか。
倉本 パウンドをもっと強いこと打ちたかったですね。それの対処が、蹴り上げもですが、パスしてからも、肘だったり、鉄槌なり、強いのを打てなかったので、そういう細かいところで、抑えられてしまったので、上にいるのに、いいのを当てられなかったのは魚井選手の巧さだと思います。
ーー試合が終わってから奥様とはどのようなお話をされましたか。
倉本 ホッとしていると思います。息子も見に来ていたので。今日はこどもの日なので、もっと快勝しているところを見せたかったんですけど、ちょっと苦しい3ラウンドになっちゃいましたけど、ホッとしてくれてました、とりあえず。
ーー試合を終えたばかりなのですが、今後の展望を教えていただけますか。
倉本 もちろん今年、こんな偉そうなことを言うのもあれなんですけど、ベルトを獲るためにやってきているので僕は。上位陣を全員食って行って、1個1個しっかり勝ち上がりたいですね。
ーー2ラウンドの終盤の方からかなり両選手ともスタミナが切れかかっている感じを受けました。実際どうでしたか?
倉本 自分、必死なんで。ちょっと鼻血出ちゃったのもあって。鼻血が出ると本当に呼吸ができないので、それも大きくて。で、やっぱり僕ちょっと10日間くらい動けなかったので、足悪くて。歩けなかったので。そういうのもあって、スタミナ切れに繋がったっすね。本当にダメっすね。
ーー魚井選手も削られているようでしたか。
倉本 まあそうですね。でも魚井選手いい殺気があるので。お互いまあまあバテてるなあ、とは思っていました。
ーーそれだけの怪我を負って欠場しようという選択肢はなかったのですか?
倉本 そうですね。今回はちょっと……、欠場するのも、やるのも、どっちも僕、プロやと思うんですよね。アマチュアレスリングの時なんか、試合欠場したら、それで、例えばそれがオリンピック予選だったり、オリンピック本番だったりしたら、欠場したらそれで終わりなんで。でもこのMMA、プロの試合って、負けるぐらいなら欠場、大怪我を負って負けるなら欠場っていうのもプロだと思うんですよね。断ることもすごいことだと思うんですよね。でも僕は、今までその経験もないし、しかも僕のために組んでくださった大会。魚井選手だったり。その中で僕が欠場することは1ミリも考えなかったですね。でも、とりあえずできる限りの治療はしようって思って、ドクター、トレーナーに毎日のように診てもらって。周りの方にお世話になって、ここまで来れてよかったです。とりあえず勝ててよかったです。
ーー現在の状態は?
倉本 半月板やっちゃって。靭帯とかは何回もやっていたのですが、初めて半月板をやって、それを庇うのに、足の甲だったり、変な激痛が起こることがあって、歩けなかった。足曲げれない、指曲げれない、みたいな感じになって。痛風じゃないかみたいな。痛風になったことないですけど。そんな状況やったんですけど、本当に治療でここまで来れてよかったです。シャドーも今日初めてやったし、ここまで出来て良かったです、本当に。
ーーそういう苦しみを乗り越えられて勝てたことは自信やいい経験になりましたか?
倉本 そういうことかもしれないですけど、やっぱりそこで怪我してしまった自分が悪いですし、怪我した俺のせいですし、これは。ああいう、もっとちゃんと決めて勝つっていうのを僕は練習してきているので、それで怪我したからって、ああいう3ラウンドもつれてちょっと苦しい試合になるっていうのはよくないので。とりあえず勝ったんすけど、悔しいですね。出しきれていなかったな、と。
魚井フルスイング「自分の心の弱さがやっぱり克服できていない」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
魚井 自分の心の弱さが、やっぱりちょっと克服できていないと。弱かったですね。悔しいです。
ーー自分の心の弱さとは、もう少し行けないところがある、などでしょうか?
魚井 死にに行けなかったというか。終わらせに行けなかったというか。そうですね。やりきれなかった、行ききれなかった、という。悔しさです。
ーー倉本選手の印象は戦う前と後で違う部分はありましたか?
魚井 戦う前の方が、もっともっと大きいものとして捉えていて、手を合わせてみて、思ったよりこう、ちゃんと対応できるな、とか、やれるなという部分と、やっぱりとんでもないなという部分が色々ちゃんと形が見えたかなと言う風には思います。
ーーやれると思ったというのは、今までよりできた、ここは伸ばせそう、などを試合で実感できたということでしょうか?
魚井 そうですね。はい。
ーー試合後、大沢(ケンジ)さんから言われたことはありますか?
魚井 変わりなく、自分の気持ちの部分だったり覚悟の部分で、「これじゃちょっと終われないな」というか、あとは「選手として、格闘家として、これじゃダメだよな」ということで、なんでしょう、叱られる、ではないですけど、指摘されましたね。
ーー今後どうしたらそこが鍛えられるとか、自分の中でどうしていこうと、マインドを変えるなど具体的にありますか?
魚井 いつまでも「どっかでできる」みたいに思ってるんじゃないかなあと。こんだけ激しい無茶苦茶な競技なのに、なんかどうもこう、あとはこんな大きい舞台に呑気に「いつまでも呼んでもらえる」みたいな風に、どっか何か、物事を軽く見ているみたいなのが自分にもあるのかなと。それは試合前からずっと、そこをこう、良くないと思って、やっぱりやりきりたくて、こっちに来て格闘技してここまで来たんで、そうですね……、前回よりはマシだと思うんですけど、負けてしまったということで、勝ち負け関係なく、自分のこの気持ちの部分っていうのが、グっと入りきれなかったというのが、周りのサポートですごく、あと一歩のところまで仕上げられたんですけど、やっぱりちょっと悔いが残ります。
ーー試合が終わったばかりですが、今後の展望を教えていただけますか?
魚井 すぐに練習に戻って、気持ちの部分、あとは技術的な部分ですね。自分のいいところは残して。でも結局足りない部分。穴が多いなとすごい感じていて、客観的に見て。だからもっともっと強くなりたいですね。もっと強くなって、この選手の試合見たい、この選手の試合見たら元気出る、勇気出るみたいな、自分が憧れた選手たちは、そういう、テレビとかで見ていたような、そういう選手たちなので、そういう選手たちみたいになりたいので、もうちょっと、もうちょっと頑張りたいです。
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