11月29日(水)、東京都内で、12月29日(金)、31日(日・大晦日)にさいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND』の記者会見が行なわれた。
会見は1部と2部で行なわれ、1部にはRIZIN実行委員長榊原信行、RIZIN統括本部長髙田延彦、中井祐樹、佐藤ルミナ、長南亮、大沢ケンジ、吉澤昌が出席。3年連続の開催となった『格闘技EXPO』の詳細が発表された。
期間は12月29日・30日・31日の3日間。「格闘技とのふれあい」を大きなテーマに、格闘技の聖地・さいたまスーパーアリーナを中心に格闘技の持つ魅力を多くの人々に伝える。
今年はアマチュアMMA大会、オープングラップリング大会、柔術大会、全日本中学生サンボ選手権大会、ガンバレ☆プロレス、護身術教室、柔術セミナー、飲食コーナー、物販コーナー、各格闘技団体ブース、トークイベントや公開計量を行うステージイベントなど盛りだくさん。入場料は無料。
榊原実行委員長は「年末が格闘技のプロ、アマ問わずみんなのお祭りになるようにとの想いを込めて3年前RIZINを開催するときに『格闘技EXPO』を始めました。さらにスケールアップして特にアマチュア選手たちの発表の場として届けていきたいなと思っております。自薦、他薦問わず普段は格闘技と関わりがない方でもぜひともこの機会に一歩踏み出して一緒にさいたまスーパーアリーナで汗を流したいと思っています。全国からたくさんのご応募をお待ちして居ります」とコメントした。
佐藤ルミナ氏は「アマチュアの最高峰を決める大会にすべく携わっています。実際に去年の優勝者、上位の方はプロになって大活躍されています。非常に注目度も高くレベルも上がってきています。日本の格闘技の底を支える人間たちの熱い闘いを感じてもらえたらと思っています」とコメントした。
日程 : 2017年12月29日(金)・30日(土)・31 日(日・大晦日)
各日11時〜19時 ※ 飲食店は一部本会場イベント終了後も営業
会場 : さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ
■『RIZIN FF アマチュアMMA 2017』 12月29日(金) 開催
http://jp.rizinff.com/_ct/17132502
●出場選手募集中。
■『第1回 全日本中学生サンボ選手権大会』 12月29日(金) 開催
http://jp.rizinff.com/_ct/17133737
●出場選手募集中。
※ 2002年4月~2005年3月に生まれた、日本国内の中学校に在籍する男子が対象。
■『RIZIN FF オープングラップリングトーナメント2017』 12月30日(土) 開催
http://jp.rizinff.com/_ct/17132490
●出場選手募集中。プロ選手も参加可能です。
●65キロ、75キロで実施。各階級優勝賞金を贈呈。
■『RIZIN FF JIU-JITSU オープントーナメント 2017』12月30日(土) 開催
https://www.jbjjf.com/upcoming-events/rz_op2017/
●出場選手募集中。
記者会見第2部は年末の追加カード発表。RIZIN実行委員長榊原信行、RIZIN統括本部長髙田延彦、五味隆典、矢地祐介、神取忍、伊藤盛一郎、朝倉海、那須川天心、砂辺光久、藤田大和が出席。髙田統括本部長からカードが発表された。
追加で発表されたのは、五味隆典vs矢地祐介(31日)、伊藤盛一郎vs朝倉海(29日)、ギャビ・ガルシアvs神取忍(29日)、砂辺光久vs藤田大和(31日)の4カード。
那須川天心の大みそか出場は決定したが対戦相手は現時点では未定。これから公募により対戦相手を決めることも発表された。
さらに大みそかにキックのワンデイトーナメントの開催が決定。那須川天心、砂辺光久、藤田大和、公募で決まる選手の4人で優勝を争う。
29日出場が決定した朝倉海はアウトサイダーを主戦場に活躍し、今回がRIZIN初出場となる。朝倉は「いままでアウトサイダー、韓国の ROAD FC で闘ってきました。日本の格闘技を盛り上げるためにRIZINにやって来ました。俺の試合を観たことがない人が多いと思いますけど、いままでプロで10戦以上やってきて判定は一度もないし必ず面白い試合をしてきました。今回もKOで勝って会場を盛り上げます」とコメント。
対戦相手となる伊藤盛一郎は4月のRIZINに出場し才賀紀左衛門から勝利を挙げており、今回が2度目の参戦となる。伊藤は「去年の年末の出場が決まっていたんですがケガで出場ができませんでした。なので今年の年末に向けて1年間ずっと頑張ってきました。男らしい熱い試合見せれるように頑張ります」とコメント。
そして、満を持してのRIZIN出場となる神取忍は念願のギャビ・ガルシアとの一戦に臨む。
神取は「去年は発表まで来てケガでRIZIN出場を断念しました。悔しさと同時に関係者の皆様にご迷惑をおかけしました。そしてまたこのカードを組んでいただけたことを感謝いたします。この1年間女子格闘技は盛り上がっています。その中でもあっと驚くような試合をしてギャビは必ず倒します」とコメント。
ここで司会者からギャビのコメントが読み上げられる。
「私は対戦相手を選ばない。RIZINが目の前に用意した相手とやるだけ。カンドリは対戦相手ですらない。楽にお金を稼がせてもらうビジネス相手だ。カンドリはそのまま負傷していれば良かったのに。この試合を受けたあなたの勇気を周囲は称えるだろうが、現実はそうではない。あなたはただ単に一方的に痛めつけられるためだけにリングに上がる事になる。試合当日にそれを思い知らされることになるわ。」
コメントが終わるとすぐに神取が反応「いってくれるじゃん!そっくりそのまま返します。それとルール覚えておけ!ルールも知らないで闘うな!」と声を荒げた。
大みそかに試合が決定した五味隆典vs矢地祐介。矢地は「お祭り男ヤッチくんです。この試合が決まるまで凄い紆余曲折あって正直、五味選手にはがっかりしたし、イライラした部分もあって俺の大好きだった五味隆典はこんな感じだったのかな?って思いました。だけどやっぱり五味選手は俺の中でヒーローで。ガキの頃五味さんはPRIDEで暴れまわってて、『俺もこんなつえー男になりたい』と思って格闘技を始めたと言っても過言ではないと思います。そんな五味選手と日本のリングで大みそかに闘えることを幸せだと思うし光栄に思っています。ただ俺の役目はしっかり勝って世間に、世界に、そして五味選手自身に『時代は変わったんだよ』ってこと。世代交代さらには俺がエースだっていうことをわからせたいと思います」と力強いコメント。
それに対し五味は「ああ……頑張ります(笑)。なんだろうな? いいコンディションでやれるようにしっかり練習してきます。それだけかな」とコメントをした。
前回RIZINにMMAでプロデビューし、那須川との激闘を繰り広げた藤田大和はキックのワンデイトーナメントに参戦。藤田は「砂辺選手もチャンピオンということで凄くワクワクしています。10月大会でMMAで負けた天心くんへのリベンジにもつながります。まず勝たないとダメなのでガンガンぶっ倒しに行きます」とコメント。
今回がRIZIN初出場となる砂辺光久はパンクラスストロー級の王者。砂辺は「このトーナメントは天心選手のものだとみなさん思っていると思いますが、天心選手以外の3人は優勝すれば人生を変えることができるトーナメントだとも思っています。挑戦する姿を観に来てもらえればと思います」とコメント。
那須川は「RIZINの舞台で僕がずっと望んでいたキックルールでの試合が組まれることを本当に嬉しく思っています。僕のためにあるトーナメントだと思っているので、全員倒します。本当の那須川天心の姿をみせることができると思うので、期待していたください。必ず大みそか盛り上げます」とコメント。
最後に榊原実行委員長から「とにかく既成概念とか思考を固定化したことはやめたいなと思っています。枠にハマるとかルールがこうだからとかどうでもいいです。とにかくむちゃくちゃはみ出して行きます。無謀なことにRIZINがチャレンジしていく」と語った。
フジテレビでは12月31日は18:30〜23:45まで5時間15分放送。その中で生放送される試合もある。
そして、今回もスカパー!では29日、31日ともにノーカットで放送される。
以下、質疑応答
——この対戦についてどう思っていますか?
五味 そうですね……まあやるって決まったんだから交渉のこととかガタガタ言わなくてもいいことだから。9月にUFCで試合をして。現役の中で一番長くUFCに所属して一番多くの試合をしたところなのでね。それでRIZINに参戦させてもらうのはありがたいことなんですけど、すぐにってわけにもいかないですし。キチッとオファーを受かるのでしたら、またトップクラスの練習をやれるかどうか自分で試して、その上で受けないとプロじゃないと思いますし。年間3試合やることがここ数年なかったことなので。やれるうちに挑戦してみようってことでこの試合を受けました。
——矢地選手の印象は?
五味 そうですね。元気のある選手で、なんで矢地くんの試合がはハイライトなのかと思ってたんですよね(笑)。もう時代が変わったのかな?って思ってたんですけど。まあ、ここで真剣勝負のいい試合ができればいいと思ってます。
——公募で対戦相手が決まるわけですがどんな選手とやりたいですか?
那須川 強い選手なら誰でもいいかなと思っています。一流を目指していて僕に勝ちたい、勝って人生を変えたいと思っている選手と闘っていきたいと思っています。正直もっともっとレベルの高いトーナメントをやりたいなと思っていますし、相手が誰でも1R、1分あればぶっ倒せます。こないだも試合をしてきましたけどダメージもなく調子がいいので、年末一番盛り上がる試合をしたいと思っています。
——那須川選手の相手を公募にしたのは?
榊原 いままでと違う形でやりたかったのと、僕らが知らないところに知らない選手がいるはずなんです。知ってる中だともう天心の相手は大概いないですよね。だからもっと広く開放したい。まだ見ぬ強豪を世界中から集めたいなと。本当に既成概念にとらわれたくないんですよ。人がやってきたこと、なぞるっていうことはしたくないので。ひとつチャレンジしようということです。
——日馬富士が引退しましたがオファーはかけていますか?
榊原 僕らは格闘技というコンテンツで大みそかに紅白のウラを張るわけですよね。お茶の間に届かないといけないわけです。お茶の間はいまの話題に常に首ったけなわけです。ちょっと前まで相撲を見なかった人でも日馬富士の名前を知らない人はいないですよね。貴ノ岩なんて知ってました? それがテレビの力ですし、世の中の流れです。当然大みそかで勝負する我々は、「日馬富士」「大相撲」「モンゴル」って言うキーワードは欲しいですよね。ギリギリまではやってみたいと思いますね。世の中に振り向いてもらう何かそういうチャレンジはしたいですね」
追加対戦カード
KICK ワンデイトーナメント
[RIZIN キックボクシングトーナメントルール(57.0kg)]
那須川天心 vs. TBA
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