12月31日（火）さいたまスーパーアリーナにて開催されたRIZIN DECADE Yogibo presents RIZIN.49の出場選手たちの試合後インタビューを公開！
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伊澤星花「周りを認めさせながら、自分が世界一であることを証明していけたら」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
伊澤 勝ててホッとしているという気持ちですね。
ーー今回対戦したルシア選手について、対戦前のイメージと実際に戦って違ったところなどがありましたら教えてください。
伊澤 まあ本当にイメージ通りで、すごい打撃が強くて、気持ちも強い選手だなという印象でしたね。
ーー怖い姿を見せるということでしたが今回も圧勝でした。その後に発表したのは「今年は泣かない」ということでした。決意が固い理由があるのですか。
伊澤 まあそうですね、そろそろチャンピオンとして強い姿を見せていきたいので、泣くのをやめようと思いました。
ーー今回も見事な勝利でした。今後の目標・展望を教えてください。
伊澤 今年、2025年になってまだ次の試合とかも全然わからないのですけど、自分は世界一になるためにやっているので。まあ階級だったり、いろいろ難しいことはあるのですけど、ちょっと、周りを認めさせながら、自分が世界一であることを証明していけたらいいと思っています。
ーー昨日の公開計量で、対戦相手から、顔に拳を出されていました。結構本気でムカついてましたか？
伊澤 そうですね。あの、計量のフェイスオフの前に、五明くんがバチバチやっていて、結構すぐバチバチになるのでみんなで「短気だな」と笑っていたら、まさか自分がやられて一番キレるっていう。「あ、意外と怒るんだな」って。自分もと。初めてやられたので、結構怒っていました。
ーー怒りが試合に出た？冷静でしたか？
伊澤 まあそうですね、その時は怒っていたのですけど、試合になったら切り替えられるので試合は試合で戦いました。
ーーストライカーである相手の打撃は、向き合って、受けてみて、いかがでしたか。
伊澤 ストライカーで、打撃がめっちゃ強いと思っていたのですけど、実際向かい合ってみたら、やっぱりキックボクサーだったので距離感がちょっと違うなと思って、打撃でも全然勝てるなって思ったんですけど、気づいたら組んでました（笑）。
ーーリング上のマイクでは、RENAへの決別宣言がありました。そこにとらわれない意志の表れですか？
伊澤 そうですね、RIZINの上の方がずっとRENA選手を押してくるんですけど、自分としては全然レベル違うんだぞって思っているので、それを改めて見せたっていう感じです。
ーー自分自身は世界の強豪とやっていきたいということですか。
伊澤 そうですね、そこで足踏みしている場合じゃないと思っています。
ーー団体として、対戦相手を選ぶのが大変になっているなか、UFCデイナ代表が新しい階級を作るかもしれないということで必然的に海外と比較されてきます。今日とは違う海外の敵を連れてきてほしいですか。
伊澤 日本だと正直敵がいないと思っているので、海外の我こそは一番強いという人とやって、見せていけば、UFCもアトム級に注目してくれると思うので、もっともっと強い選手に怖い勝ち方をしてアトム級でも女子格闘技はおもしろいぞっていうのを見せていきたいなと思います。
ーー女子ストロー級で挑戦している日本の選手はいますが、なかなかランキングには入れなくて落としてくる選手もいると思います。そういう選手と対戦してみたいとも思いますか。
伊澤 そうですね、強い人とやりたいので。やっぱり自分は今体を作っているのですけど、まだ仕上がりきらないというのもあるので。で、今アトム級とかスーパーアトム級でやっているのですけど、自分のしなやかさや強さを見せられるのはアトム級だと思うので、できればアトム級で戦って。まあアトム級だったらどんなに強い海外の選手とやっても負けることが想像できないので、挑戦したいなと思っています。
ルシア・アプデルガリム「今は休養して回復を待ってまた練習したい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
アプデルガリム 残念ながら、負けました。
ーー今回対戦した伊澤選手について、実際に対戦してみた印象を教えてください。
アプデルガリム チャンピオンですので、彼女の勝利を祝福します。
ーーファイトの印象はいかがでしたか。
アプデルガリム 彼女はやるべきことをやったと思いますし、自分達のほうもやれることを精一杯やりました。ですから彼女のことを祝福します。
ーー初参戦のRIZINの舞台の感想を、オープンニングセレモニーや花道などの印象を含めて教えてください。
アプデルガリム 本当にすごかったです。みなさんの人気もすごいと思いましたし、チームともども感謝しています。ここに来られたことを名誉に思っています。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
アプデルガリム 次の試合のために、今は休養して回復を待ってまた練習したいと思います。
ーーアルゼンチンの女性ファイターは珍しいと思います。今回RIZIN参戦し、もっと日本にアルゼンチンの選手が来られるきっかけになると思いますか？
アプデルガリム はい、そう思います。
ーーぱんちゃん選手との再戦は？
アプデルガリム また向こうがリベンジマッチと言ってくると思いますので、是非やりたいと思います。
ーー髪を切って計量をクリアしたそうですが、どんな気持ちでしたか？
アプデルガリム もちろんその犠牲を払ったとも言えますが、公式計量をクリアするのは私どもの責任だと思っているので、やりました。
元谷友貴「3月までに自分の力を高めて。いい試合できるように頑張りたい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
元谷 本当、勝てて嬉しいなっていうのと、ちょっと試合内容的にしょっぱいなと思いました。
ーー当初の作戦だったり、どういうことをしようと思ったかを可能な範囲で教えていただけますか。
元谷 打撃でもやりながらしっかり全局面で、組みも使ったり、色々使って勝とうと思っていました。
ーー今回対戦した秋元選手について、実際に対戦して試合前と印象の違いがありましたら、教えてください。
元谷 自分にバックつかれたときにすごい対処がしっかりしていて、いい動きだったと思いました。
ーー勝利を収めリング上で3月に井上選手のタイトルへの挑戦が発表されました。それを受けての今後の展望・目標を教えてください。
元谷 しっかりまた3月までに自分の力を高めて。そうですね、こんな試合して本当に井上選手の相手が務まるのか？と言われると思うのですが、しっかりいい試合できるように頑張りたいと思います。
ーーバックキープの時間が長かったですが1R動いてみて、これで行けるという感じだったのですか？
元谷 バックは、四の字組めたら大体はキープはできるので、そこから首を狙っていたんですけどやっぱズラしてきたり、四の字の解除しようとしてきたので、相手の対処も良くて、極めきられなかった
ーーキープが長かったのは、秋元選手の対処がうまかったのですね。
元谷 うまかったですね、そこで逃してしまうとまた違う対処になるので、あそこのポジションを取ってバックチョークを狙うのが一番勝ちに繋がる、一本も取れますし、自分が攻撃されることもないですし。自分の、何と言うのですかね、MMAのなかではすごくいいポジションだと思ってキープしていました。
ーー3Rに打撃で押される場面がありました。あのときはどのようなことを考えていましたか？実際どういう状況でしたか？
元谷 1、2Rめを僕が取っていたと思うのですけど、3Rめ絶対出てくるなと思って、膝、ストレート、フックとか、ぺースを上げてきたのですけど、自分のやるべきことというか、しっかりテイクダウンして、いいポジションついて削ってくっていう流れができたので、それはよかったかなと思います。
ーー向こうが怖いものなしでガンガン来て、3Rああいう展開になると、気持ち的に押される場面にはならなかったですか？そこは気持ちを強く持って、戦えましたか？
元谷 自分がですか？そうですね。やっぱりまだキャリアも浅いというか、あまり劣勢になったことないと思うので、1、2R。だからちょっと自分のほうが優勢かなと思いました。
ーー3月に試合がありますが、もう1回すぐ米国に行って練習して戻ってくる感じになりますか？
元谷 できるだけ早くアメリカに行って作って、試合前には戻ってきて。アメリカでしっかり作りたいと思っています。
ーー10回目の大晦日で勝てたことへの思いは？
元谷 大晦日は戦績が悪いみたいな話でしたけど、僕のなかではここ最近いい状態でリングに上がれているので、すごいそういう面では成長できていると思います。
ーーご自身では「しょっぱい試合」ということですが、見ている側としては完璧な勝利だったと思いますがもっと試合内容で魅せたいという欲がありましたか？
元谷 そうですね、やっぱりああいう、しょっぱい……、しっかりいいポジションを取ってからもっとフィニッシュに、バックを取ったならしっかり取らないといけない。そしてバック取ったら取れると思っていたのですが、予想以上にしっかり対処していて、そこが悔しいですね。
ーーフィニッシュボーナスも……、
元谷 それも悔しいですね、ハハハ
ーー秋元選手は18歳。年齢差があるなか渡り合ってきましたが、肌を合わせてみて、まだまだ成長できると感じましたか。
元谷 そうですね、打撃はすごいうまいですし、18歳であれだけしっかりバック取られても極められずに対処できて。で、ああいう舞台でいろんなものを、次期挑戦者とか、いろんなものを背負ってああいうところで戦えているのは本当にすごいなと思いました。
ーー井上直樹選手との試合が決まったことで、前戦のイメージがあると思います。それを乗り越える作業があることで初めて対戦する相手との試合とは異なりますか。
元谷 前戦……ちょっと前戦は僕のなかでは僕の動きができてなかった、自分の力がちゃんと発揮できていなかったと思っているので、
自分の力をちゃんと出すことを目標にしたいと思っています。ちゃんと自分の力が出せればいい勝負はできると思っているので、そこを目指しています。
ーーすぐ渡米ということでしたが、年始はご家族、お子さんとゆっくり過ごしますか？
元谷 そうですね、ちょっとはゆっくりするのですけど。本当に早めに、すぐアメリカ行きたいと思っています。
ーーちょっととはどれくらいですか？
元谷 1週間、1週間も一緒にいるかもわからないですけど、週末だけ地元に帰って、そのほかは名古屋に行ったりして練習して。で、練習しておかないとアメリカ行ったときにスタミナ落ちて練習にならないので、ずっと上げながらそのまま行きたいですね、アメリカに。
ーーご家族を大事にしてください。
元谷 はい。まあでも「今回はいいよ」って言ってくれているので！ハハハ。
ーー奥様も王座戦に向けて背中を押してくれているのですね。
元谷 そうです。「行けるなら早よ行ったほうがいい」と言っているので。
ーー今日の動きを見ていて、ちょうどこの間の（UFCの朝倉海戦での）パントージャのバックテイク、引き込みに四の字、そしてワンハンドチョークと元谷選手の昔からの得意技が研ぎ澄まされていました。ATTのなかで、パントージャのスパーリングパートナーだったとも（本人から）聞いていますが、そのなかで元谷選手が精度を高めた感じですか？
元谷 そうですね。スパーリングパートナーと言っても、何回かスパーしたくらいなんですけど、精度としては、もともと四の字取ってバックチョークは得意で、練習でもまあ結構極まるんですけど。（今日は）極まらなかったですね、ズラしていました。
ーーちょっと大きかったから極めにくかったですか。
元谷 ああ、それもあるかもしれないですね。バックはサイズ感とかもちょっと上に来すぎたりというのもあるので、ちょっと合わなかったですね。
秋元強真「ちょっと休んで練習して、必ずベルト獲ります」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
秋元 まあ自分を信じたというか、まあ自信はあったんですけど、ちょっと足りなかったっすね。
ーー今回対戦した元谷選手ですが、実際に対戦してみて試合前のイメージと違ったところありましたら教えてください。
秋元 うーんまあやっぱ想定よりも組みが強くて、こう、一個逃げても次また狙ってきたりして、まあ想像よりも上手かったかなと思います。
ーー秋元選手は、9月、11月、大晦日と連戦でしたけれども、この期間はどんな期間でしたか？
秋元 うーんまあ、すごい、連戦でここまでこれたのはああいう連戦があったからだと思うので。連戦したから調子悪かったとかじゃなくて過去最高に調子よかったし、怪我とか何もなかったので。まあでも、この短期間で試合できたのは良かったかなと思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
秋元 気持ちが折れたとかではないので、すぐまた、ちょっと休んで練習して、必ずベルト獲ります。
ーーRIZINの試合を見ているファンにとって、秋元さんがああいう長い時間バックコントロールされる姿を見るのは初めてでした。どういう心境で耐えていたのか、教えてください。
秋元 まああそこから逃げるのは本当に得意だったので。けどやっぱこう逃げようとしたらマウントのプレッシャーだったり、極めるプレッシャーがやっぱり思ったより強くて。だけど、自分の気持ちの弱さが出たんかなと思って。
ーーそこに対してトレーニングや向き合い方は見えていますか？
秋元 そうっすね、まあ。本当は四の字作らせない作戦だったので。1R始めみたいに片足だけ入った状態で逃げていくプランを自分で決めていたのですけど、でもこう入っちゃうとだめだったですね。
ーー同じジムの朝倉未来選手が復活し平本選手と再戦することについては、どのような感情を持ちましたか？
秋元 うーん、まあ「勝ってほしい」って感じですか。**
ーー同じ大会に出たいですか？
秋元 いや、出たいのはもちろんですけど相手もしっかり見て、出させてもらえたらって感じです。
ーー今後2025年以降試合していくうえで階級的には上げてベルトを狙うのか、もう少し、できるだけバンタム級でやりたいのか、現時点で考えていることはありますか。
秋元 うーん、まあ自分の口で言ったからにはまずバンタム級のベルト獲ることが目標なので、来年以内には必ず獲りたいなと思っています。だからまだバンタム級でやります。
久保優太「完膚なきまでにやられてしまった」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
久保 まあまず、あそこでミドル打って膝蹴り行ってしまって、距離が近くなってしまったので、簡単に懐に入りこませてしまったのでしっかり距離を取れなかったことが、早い時間で自分が効かせるまえにテイクダウンされてしまったので、ちょっと、なかなかプラン通りに行かなかったというか、本当に完膚なきまでにやられてしまったという感じですね。
ーーシェイドラエフ選手と実際に戦ってみて、試合前とイメージの違うところがありましたら教えてください。
久保 本当に強いってことは、想像はしていたので、想像通り強かったのですけど、うーん。そうですね……、なんだろうなあ。いや、でもMMAにおいて、パウンドとかよりサイドを取られたりハーフのところからのあの肘がめちゃくちゃ効きましたね。肘がかなり効いて。だから最後まで自分は諦めたくなくて。結構レフェリーも「動かないとストップ」というのも聞いていたので「なんとか動かなきゃ」と、バックチョークとか、1Rから十字取られそうになっていたので、そういう局面も何とか凌がないと、止めめられないようになんとか動かないと、最後まで自分の打撃を当てる逆転のチャンスを見出すまで、最後の最後まで試合を投げないっていう、何て言うんだろうね、もっと早く止めろとかセコンド早くタオル（バトン）投入しろと言われているけど、弟にコーナーストップのバトンを託して、「僕は腕折れても失神しても試合最後まで投げないから」ということをお願いしてバトンを弟に託したので。まあ……そうですね、最終的に、レフェリーストップという形で負けてしまって、力尽きてしまったというところでしょうか。**
ーー今は考えられないかもしれませんが、今後どうしていきたいか、どういう目標を持って練習するかなど教えていただけますか。
久保 うーん、まあ、そうですね……、まあ本当に僕はやっぱこのRIZINフェザー級でチャンピオンになるという目標のためにがんばってきたし、横にいるサラちゃんにかっこいいところ見せるために毎日がんばって、37歳になって夢追い人で最後まで試合投げないつもりでがんばってきたけど。どうしたらいいかなサラちゃん、僕はどうするべきなのかな？
サラ えー……、えー、でも、わかんないけど、夢を見るって大事だし、夢追い人やってたじゃん。それでみんなも夢見てるから、今回執念みたいなやつを、みんな感じたと思うし。すごい良かったと思う。褒めてないよ、負けたから。
久保 ハハ
サラ 褒めてない、Yogibo乗れてないし椅子硬いから嫌だけど、でも執念感じたから感動したよ！
久保 そう言ってもらったらもう今は、ちょっと、今から病院直行するんですけど。
サラ まあとりあえず治して、怪我。で、（歌い出す）「負けられないから、終わらないから、僕は最後まで立つよ」って。
久保 何それ？何の歌詞？
サラ 私の。
久保 あ、入場の？何て言ったの？
サラ （もう一度口ずさむ）
久保 歌詞聞こえないんですよ、歌とBGMが一緒に聞こえないからちょっとわからない。終われない？
サラ 終われないってこと！
久保 そこは聞こえた。今後のことは、全然まだそうですね、わからないというか。とりあえず今は顔が痛いというか。肘が、グラウンド状態の肘は危ないですね、めちゃくちゃ勉強になりました。なかなか立ち技において、思い切り肘をガンって、あれま打たれたところから後頭部マットに倒れるから余計効く。勉強になりましたね。
ーー2Rの試合開始早々、久保選手はニヤっと笑っていました。覚えていますか？
久保 そうですね、セコンドの指示で「とにかくよく耐え切った」と。「1Rとりあえずよく凌いだ、ハイキックで逆転狙え」という指示だったので「よっしゃ絶対やってやる」と思ったけど、ダメージで体がついていかなかったですね、体力を相手に削られてしまって、気持ちしか僕は出すことができなくて、そういう点でも相手に上回られてしまったので、そこは悔しいですね。
ーー過去にこれだけダメージ負った試合はこれが初めてですか？
久保 たしかに、そうですね……、あの、やっぱり本当に、うーん。なまじちょっとがんばりすぎちゃったっていうか。それで、何とか対応、対応と、セコンドのBRAVEの宮田（和幸）先がいて、バックチョーク2回来られても凌いだからそこでパウンド決められたりとか。そうですね、だからそういう、ちょっとがんばって、何とかディフェンスしようとがんばっちゃったから、こういう余計ひどい結果になっちゃったかも。僕は人生懸けてがんばっているつもりなのでとにかく最後まで試合を投げたくなかったし、最後の1分1秒まで諦めたくなかった。応援してくれるファンのためにも試合投げたくない、そういうところを見せたいという思いがあるので。ただやっぱ、力及ばなかったっていう結果です。
ーーいろんな試合の選択があったなかで、本当の強敵シェイドラエフと戦って、ダメージもあります。こういうチャレンジをしたことに後悔はないですか？やれて良かったと思っていますか。
久保 そうですね、やっぱり本当に自分の人生「挑戦」っていうテーマだし、僕はこれでも自分達とサラちゃんとかで全国無料で参加できる子供教室をやったりしてその子たちに、夢とか希望の大切さを日頃から説いているのですよ。自分自身で、子供たちにそういうことを伝えているから自分自身もそういう夢を持って挑戦することが人生のテーマなので、全くそこに対して後悔はないですし、今回自分の力が及ばなかったっていうところが残念ではあるのですけど後悔はないです、挑戦させてもらって点については。
ーー顔の傷が多数ありますが、脳のダメージを感じましたか？
久保 めちゃくちゃ控室入ってもめっちゃ吐いて。最初吐いて「うわあ」と思って。結構、かなり、今も意識朦朧とはしているんですけど。そうですね、やっぱ本当にあのパウンドのサイドポジション、ハーフガードからの肘ですね、あれはめちゃめちゃ想像以上に効くというか。効いたなあっていう。だからまあ客観的に、そういう技術あるのを映像で見ますけど、やっぱり見るよりやられるほうが、実際効いたというか勉強になったので、今後そういうふうに自分が指導したりするときは、こういう経験を元に伝えられたらと非常に勉強になりました
ーー顔以外、体のダメージはいかがですか？
久保 体は、鼻とかは多分折れているだろうということで、そうですね……、顔くらい。あ、体（胴体を指して）、（全体ではなく）こちら（胴体）の体ですか？体は特にないですね、ピンピンしているというか。もっとだから……（サラに胸のあたりを触られ）……え？
サラ 心は折れてないって言ってました！
久保 ハハハ
サラ 体は折れてるけど心は折れてない、でしょ？**
久保 うまい。でも勝てなかったことよりも、なんかその、今までやっぱりこうやって５連勝させてもらって、今回挑戦する、本当にこれで勝てればもしかしたらタイトル挑戦できるかもしれないという位置づけまで来れて、そうするとやっぱり自分の目標実現に近づくじゃないですか。そこから後退してしまったので、自分の37歳という年齢を考えたなかで、今は本当に「うわー」って落ち込みますね。ただやっぱり先ほどのご質問ではないですけど、この挑戦を、まわり道で受けていたとしたらもっと、自分の年齢的なピーク持って来れなくて、もしかしたら後悔していたかもしれないし、タイミングとしてはベストな挑戦だった。ただ、結果を出すことができなかったという、そういう思いですね。
ーーサラさん、傷だらけの久保選手はかっこいいですか？
サラ かっこいいとかかっこよくないとか、そういう言葉で表せないですけど。初めて格闘技っていうのを見て感動したというか、ちょっと涙が出そうになったっていうか。何でかっていうと死に際まで行っていたんですよ。あの世の、三途の川が見える一歩手前まで。
久保 途中なんども意識途切れたけど
サラ （三途の）川、見えた。
久保 「うわ、ヤバい！」っていう感じから、くらくら〜「うわヤバい、保たなきゃ」っていう。
サラ やっぱ、人間ってそこまで自分の人生でなにかの夢に向かって死ぬ直前まで何かを挑戦することって今みんなできていないと思うのですよ、私もできないし。だから見ながら勇気をもらったというか、こんな軽い言葉じゃ表わせないくらい、みんなにもインスピレーション的なものは伝わったと思うから、格闘家の本来の目標は叶えていたと思う。褒めてないよ、負けたから。だけどすごいみんなに夢を与えた試合だったと、私は……、
ーーこれまで勝ってきた試合よりもですか？
サラ 全然、全然。勝ってきたのは、トン、トン、トン、ポン！みたいな。「あ、勝った！」「あ、勝った！へー」。心はそんなに動いてなかったけど、今回は「うわぁ」と。感動した。
久保 それを聞くと、がんばった甲斐が。心が救われます。
サラ みんなも感動したんだなって。
ーーゆっくり休んで、サラさんも労ってあげてください。
サラ 私はあしたから旅行いってくるけど
久保 え？まじ？
サラ がんばって治して！
久保 （笑）
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ「王者（クレベル）と、今年いつでも対戦する用意があります」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
シェイドラエフ 今日はうまくいって、勝利できたので、大変嬉しく思っています。
ーー対戦した久保優太選手は、対戦してどんな印象だったか、どんなファイトだったかを教えてください。
シェイドラエフ 私自身はこの試合に向けて入念に準備してきました。久保選手は、肉体的、体力的に非常に強かったと思います。
ーー今回見事な勝利を収めました。試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
シェイドラエフ 今はちょっと疲れているので、1週間ぐらい休んで、それから2025年の計画を練りたいと思います。
ーーメインイベントのフェザー級タイトルマッチはご覧になりましたか？見ていたら感想を教えてください。
シェイドラエフ 見ました。わざわざ会場のほうに行って。特別「うわあ、すごい」と自分を驚かせることはなかったです。フェザー級でチャンピオンになった方（クレベル）と、今年いつでも対戦する用意があります。
ーー最後のレフェリーストップのタイミングは遅すぎたと思いませんでしたか？もっと早くても良いとは思いませんでしたか。
シェイドラエフ おっしゃる通りで、実はレフェリーがもっと早く止めると思っていました。パウンドをどんどん落としても止めないのでさらにパンチを打たないとならない状況ですか。**
ーーこんなにたくさん鉄槌、パウンドを打ったのは初めてですか？
シェイドラエフ 初めてです。あれだけパンチを入れたのは。
ーー母国のキルギスはレスリングでアイスルー・チニベコワ選手など五輪メダリストがいますが、格闘技が強いと讃えられるお国柄のようなものはありますか？
シェイドラエフ ええ、やはりレスリングは非常に活発な国だと思います。
ーー次に戦いたい相手はRIZINにいますか？
シェイドラエフ 今日勝利したブラジル人のフェザー級王者、（名前を聞いて）そう、そう。クレベル・コイケ。彼と戦いたいです。
ーー勝利おめでとうございます、いつも1日2試合戦いたいと言っていますが、今回久保選手と2R戦って、それでもまだもう1試合できそうですか？
シェイドラエフ ありがとうございます。もう全然問題なく次の試合でもすぐにでも戦えます。今回2R戦いましたが、どこにも怪我もしていませんし。
ーーご自身の試合の前のYA-MAN vs.ダウトベックはご覧になりましたか？
シェイドラエフ 自分の試合が迫っていたので見る時間はなかったです。最後の、フェザー級タイトルマッチは見ました。
ーーダウトベック選手とタイトル挑戦をかけて戦うのは、いかがですか？
シェイドラエフ これは、なかなか難しいですけど。おそらくその選択はないんじゃないかと思うのですけれど、スポーツはスポーツですから。やっぱりRIZINのほうで対戦してほしいと言われればやることに依存はありません。
ーー今年5月に東京ドーム、国内最大級の会場で行われる大会に出場意欲ありますか？
シェイドラエフ もちろんやりたいです。
ーーそこでクレベル選手とのタイトルマッチをするのが理想ですか？
シェイドラエフ やっぱりベルトをかけた試合をやりたいです。
ーー勝利おめでとうございます。打撃の展開でもストライカーの久保選手相手に右を当て、立ち合えていました。ご自身の打撃の進化について、特別な練習などをしてきましたか？
シェイドラエフ 自分としてはやはり今回の試合に向けて打撃もグラウンドも両方の技術を進化させるようトレーナーと相談しながら練習してきました。なので、その成果が出たんじゃないかと思います。
ーータイトルマッチの次期挑戦者となった場合、あのチャンピオンのクレベルに勝つのに何が必要だと思いますか？
シェイドラエフ やっぱりまず準備ですね。対戦相手をしっかり研究して。
ーーどんな準備になりそうですか。
シェイドラエフ やっぱりグラップリング能力と、柔術に特に重きを置いて練習していかないといけないと思います。（最後に）タイトル戦の機会が得られれば私はこの階級で絶対チャンピオンになります。（日本語で）ありがとうございます。
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