格闘技観戦 初心者の雷美(らいみ)が、RIZINマッチメーカーのチャーリー氏とともに、試合の攻防や技などを教えてもらいながら“これを読めば格闘技観戦がもっと楽しくなる!”を目指して見どころを紹介していく企画、それが「教えてチャーリー!」。

相手のミスを見逃さない!これぞ北陸天然記念サブミッション

画像1: 相手のミスを見逃さない!これぞ北陸天然記念サブミッション

ーーさぁさぁっ!3R目が始まりましたよ~~っ!!さっきの構図はそのまま続いていますねっ!!

このままだと元谷選手が試合を握ったまま終わってしまうので、魚井選手は積極的に行かざるを得ない。魚井選手は積極的に、今までよりも思いっきり打ちに来る。ただそうするとスキが出来てしまうんです。元谷選手としてはそのスキを狙いたい。

ーーたしかに~~っ!1・2R目よりも魚井選手のフルスイングっぷりが上がった気がしますっ!!

魚井選手もアッパーを出したり、試合に変化をつけようとしてはいるんですけどね。やっぱり自分の暴風域しか攻められていないんですよ。強い台風でも、この暴風域の中に入らなければ被害を受けることはないですからね。そして元谷選手は変わらず魚井選手をコーナーに詰める。コーナーに詰めることで更に魚井選手が手を出さないといけない状況を作っているんです。

ーーぐぬぬ…っ!!元谷選手、涼しい顔をしながら、かなり策士ですね…っ!!

魚井選手は追い詰められたら手を出して突き放すしかないので、元谷選手はそこを狙って何かしたいと考えているんです。言い方を変えると、やっぱり元谷はいやらしいですよ、めっちゃいやらしい。ジワジワ追い詰めてミスを誘う。まるでいじめっ子ですね。

画像2: 相手のミスを見逃さない!これぞ北陸天然記念サブミッション

ーーちょっと、チャーリーさんっ!!元谷選手は絶っっ対にいじめっ子なんかじゃないですよっ!!!いじめっ子じゃなくて、戦略家とか、なんかもうちょっと良い言い方にしてあげて下さ~~いっ!!

は、はぁ…すみません。。いじめっ子はともかく、ジワジワ追い詰めた結果、ここで魚井選手はミスをしてしまうんです。そしてその一瞬のミスを元谷選手は見逃さず極めたというわけです。

画像3: 相手のミスを見逃さない!これぞ北陸天然記念サブミッション

ーーわわわわわーーーーーっ!!一瞬の間に試合が終わってしまいました~っ!!!

正直、この時の元谷選手のバックブローの意図は僕は良く分からなかったんですが、ただこれが変化のきっかけになりましたね。魚井選手はフルスイングを空振りしてバランスを崩すんですけど、その時に咄嗟に元谷選手の腰に手を回して倒れまいとしがみついた。しかし元谷選手はその一瞬のスキを見逃さず、ギロチンで仕留めた。凄いです、鮮やかでした。

ーーなるほど~~っ!!そういうことなんですねーーっ!!チャーリーさんに教えてもらってそういうことなんだってやっと分かりました~~っ!!

魚井選手が組み付いてから完全に極める姿勢に入るまで、2秒もなかったんじゃないですかね。本当に一瞬ですよ。しかも3R目の、お互いが汗でヌルヌルしている状況であのギロチンを極められるのって、凄いですよ。お見事です。

ーーチャーリーさんの「お見事」いただきました~~っ!!

元谷選手のこれは、たぶんもともと狙っていたわけじゃないと思うんですよ。試合の流れの中で、たまたまこういう体勢になった、そこでこの体勢で最適の技が出来るように身体が動いた、というだけだと思うんです。ここがRIZIN.22のアーセン選手との違いですね。自分が思っていたことと相手が違う動きをした時に、パニックになるか、相手の動きに合わせて最適な動きをとれるか。

ーーんん~~、それは経験値の差ってことですかぁ~~??

そうですね。元谷選手にはそういう動きが出来るだけの経験値がありますね。

画像4: 相手のミスを見逃さない!これぞ北陸天然記念サブミッション

ーーなるほど~~っ!それにしても、フィニッシュのきっかけになったあのバックブロー。元谷選手は勝利者マイクで「回転技は余裕があったら出そうと思っていた」って言ってたので、もともと出したかったものなのかもですね~~!!

もしかしたらですけど、魚井選手はあの回転技でテンパっちゃったのかもしれませんね。あのバックブローを見て魚井選手はチャンスと思ったのかも。ちょっと崩れた!と思って、ここはフルスイングするチャンスだ!って。

ーーおおーーーっ、その可能性はあるかもしれないですね~っ!!

あのバックブローはこの試合中にまだ見せていない動きでしたからね。この試合は、構図を崩し、試合の流れを変えた選手が勝者となる、まさにそんな感じでしたね。2Rの膝の時もそうですが、元谷選手が構図を崩し、流れを変えた。それ故の勝利でしたね。

ーーなるほど~~っ!試合の流れを作ったのも、流れを崩したのも元谷選手だったんですね~~っ!!

この試合、元谷選手的には判定勝ちでも良かったと思うんです。でも、こういうところで極めれるのって凄いですよ。

ーーチャーリーさん、元谷選手をベタ褒めですね~っ♪

とはいえ、魚井選手も1発を振るうだけで会場をどよめかせることが出来る、魅力的な選手ですよ。ただ今回の魚井選手のフルスイングの打率は、ほぼ0割でした。今回は元谷選手の完封勝ちでしたね。

空気を読まない元谷と決意を固めた魚井

画像1: 空気を読まない元谷と決意を固めた魚井

ーーあ、そういえばっ!!この試合が注目されたのって、大会一週間前に配信された直前スペシャル番組で、榊原CEOが「僕は元谷にフルスイングに敢えて付き合って欲しい」って発言したこともあって、ちょっと話題になりましたよね~~っ!!

まぁ、元谷選手はそういう空気を読めない男ですから。読まなくて良いんですけど。

ーーええ~~っ!!...とは言いつつ、まぁ、私も元谷選手がそういうのにはノラないんじゃないかな~~と思ってましたけどねっ!!でも、ちょっと、ほ~んのちょっとだけ、期待しちゃったな~~。

良いんです、元谷選手は元谷選手のしたいことをすれば。

ーーあとあとっ!魚井選手に関しても、対戦カード発表の記者会見の時は「元谷選手となんで試合をするのか答えがまだ出来ていない」っていう感じのコメントをしてたんですよぉ~~。

あぁたしかに、そんなことを言ってましたね。

画像2: 空気を読まない元谷と決意を固めた魚井

ーーでもでもっ!試合後のインタビューでは「チームの協力のおかげで、元谷選手と対戦するに値する選手として、今日リングに上がれた」って言い切ってて、魚井選手の男気を感じましたね~~っ!!

良いですね。だから、ああやって試合の攻防の構図が出来たんだと思います。元谷選手はこうしたい、魚井選手はこうしたい、お互いやることがしっかり決まっていたから今回のような試合になったんです。じゃあどっちがその均衡を崩すのか、というのがはっきりしていたから見ていて伝わる試合になったと思うんです。そういうのが見えたからこそ楽しめたんだと思いますよ。

ーーなるほど~~っ!!たしかにそうですねっ!!今回もチャーリーさんと振り返って、より一層この試合を楽しめた気がしまっす!!

それは良かったです。さてもう9月ですからね。そろそろ次回大会の準備で忙しくなりそうですね。

ーーはいっ!!追加のカード発表もありましたし、だんだん盛り上がって来ましたね~~っ!!今回も前回以上に気合いを入れて頑張りましょうーーーーっ!!ねっ、チャーリーさんっ★

僕は僕のペースで頑張ります。これからは雷美さんがRIZINを引っ張って行って下さい。

ーーちょっとチャーリーさんっ!!なんか心が全然こもってないんですけど~??!次回も、た~~~っぷりお話聞く予定なので、よろしくお願いしますねーーーーーっ!!

なんだろう…今から次回が不安だ…ま、またよろしくお願いします。

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