ルール
RIZIN MMA トーナメントルール:5分3R/インターバル60秒 61.0kg
試合結果
2R 0分14秒 KO
試合内容
「堀口恭司が石渡伸太郎をKOで下し、トーナメント優勝!」
バンタム級トーナメント決勝戦。1R、お互いに軽いステップでセンターで対峙する両者。堀口が左ローで先制。さらにカウンターの右ミドルがヒット。再び堀口が放った右ミドルが石渡の下腹部に当たりタイムストップ。すぐに再開。堀口は左ロー、右前蹴り。石渡の左ヒザが堀口のアゴにヒットするが、そのまま石渡の蹴り足を抱えて堀口がテイクダウンに成功する。堀口はマウントを奪取すると強烈なパウンドの連打を落とすが、これを石渡が凌いで立ち上がり、1R終了。
2R、ゴングと同時に石渡が積極的に前に出るが、ここで堀口の強烈なカウンターの右フックがヒット!この一発で石渡は崩れ落ち、堀口がKO勝ちをおさめた。
2017年の過酷なバンタム級トーナメントを制したのは堀口恭司!!
ベルトを腰に巻いた堀口恭司にインタビュー。「ありがとうございまーす!今日は来てくださってありがとうございます。29日と同じく、メインの仕事できましたかね?やっとベルトが取れたかなと思うんですけど、これからがスタートだと思ってるんで。これからRIZINを盛り上げていくんで、日本の格闘技を盛り上げていくんで、ぜひ来てください。よろしくお願いしまーす!自分は結構計画を練ってATTのコーチたちとやってきたんで(この結果に)納得してます。(石渡とは)一回対戦しててその時も打たれ強かったんで、今日も来るなと思ってたんで想定内でした。RIZIN、これから盛り上げていくんで絶対に会場に来てください。来れない方はテレビで見てください。もっともっと面白くなるんで。よろしく お願いしまーーーす!」と喜びを爆発させた。
「全試合終了!髙田延彦RIZIN統括本部長が二日間の激闘を締めくくる」
Cygames presents RIZIN KICK ワンナイトトーナメント、女子スーパーアトム級トーナメント、バンタム級トーナメントの各表彰式が行われ、浅倉カンナが「本当に優勝できてよかったです。女子格闘技がこうして盛り上がってるのがRENAさんのおかげなので。立ち技から総合に来て結果を出しているRENAさんを尊敬しています。ありがとうございました」とRENAへの感謝の言葉を述べると、堀口恭司も「本当に今日はご来場いただき、ありがとうございました。RIZIN、ここにいるみんなと、新しい選手もいますし、もっともっと盛り上げていくんで応援よろしくお願いしまーす!」と2018年のRIZIN躍進を誓った。
そして、29日と31日に激闘を繰り広げた出場全選手がリング上に登場し、最後は髙田延彦RIZIN統括本部長がマイクを取ると、「会場にいる皆さん、スタッフ、選手、RIZINガール、みんなで乾杯で締めたいと思います。私はつくづく思いました、格闘技って素晴らしいなと。今日バックステージで、ある方に『29日、そして今日途中までの試合がすごい。素晴らしいね』という声をたくさんいただきました。それは、ここにいるファイターたちの試合に他なりません。RIZINは2015年に始まり、2016年、そして今日が2017年。これから3年目に突入し、ここからが勝負だと思います。当初より魂が宿り、発信力がつき、このRIZINという生き物が成長したのではないかと実感しています。素晴らしいファイター、応援してくれる多くのファンの後押しがなれればここまで来ることはできませんでした。これからもっともっとUFCに負けないように、RIZINという場所から、日本という場所から作り上げていきたいと思います。皆さんの応援よろしくお願いします。それではカンパ〜イ!」と締め、2017年のRIZINは熱狂のさいたまスーパーアリーナで幕を閉じた。
試合後インタビュー:堀口恭司
「自分は、試合があればどんどん出て行きたいなと思っています。そのためにRIZINに来たんで。」
――ベルトが似合いますね。今の気分をお願いします。
堀口 ハプニングとかもあって、ヤバイと思った時もあったんですが、しっかり有言実行することが出来てよかったです。
――堀口選手にとってのバンタム級トーナメントを振り返っていかがですか?
堀口 マネル・ケイプ戦は、思ってた以上に打たれ強くて、何発もカウンターが入ってたのに倒れなかったり、テイクダウン狙ってきたりとか結構トータル的なファイターだなと思いましたね。右がモロにカウンターで何発か入ってグラつくんですけど、そのあとすぐ立て直してきたんで、タフでしたね。
――フィニッシュはテイクダウンから絞め技に移行しましたが、スタンド勝負から切り替えましたが。
堀口 相手の頭が僕の顔面にモロにぶつかるバッティングのアクシデントがあって、ちょっと意識が朦朧としてたので、打撃勝負だと危ないなと思ったので戦略を変えてテイクダウンにいきました。
――決勝戦の石渡戦はどうでしたか
堀口 決勝は、カウンターのストレートを当てることを狙ってたんで、モロにカウンターがキマッたんで勝てました。
――1ラウンド終盤にパウンド連打で決定的な場面があったのですが、あの状態から石渡選手が起き上がってくるのは予想外でしたか?
堀口 いや、そんなことないです。石渡選手とは一回対戦していて打たれ強いのを知っているので、ここじゃ極めきれないとは思いました。
――ケイプ戦のバッティングで受けた傷は縫ったのですか?
堀口 はい。4針縫いました。顎にバッティングが入ったときにレフリーが止めてくれたから今の自分があります。意識が飛んでいたので止めてくれていなければあそこで終わっていました。しっかりレフリングしてくれてありがたいな。と。
――先ほど那須川天心選手が試合後の会見で「MMAでは厳しいが先にキックルールでなら」というコメントがあったのですが、堀口選手はキックルールに興味はありますか?
堀口 そうですね。日本が盛り上がるならやります。
――RIZINの次回大会の予定は5月とのことですが、参戦する意思はあるのでしょうか?
堀口 次、5月なんですか?自分は、試合があればどんどん出て行きたいなと思っています。そのためにRIZINに来たんで。
――今回、バンタム級トーナメントで優勝しましたが、今後、階級を変える予定や、闘ってみたい相手はいますでしょうか?
堀口 うーん。階級はこのままバンタムでいこうと思っています。誰と闘いたいとかはないです。
試合後インタビュー:石渡伸太郎
石渡選手のインタビューは実施されませんでした。
試合後インタビュー:榊原社長総括
「2018年はRIZINにとって3年目です。これまで培ってきたものを5倍にも10倍にして高みに向かって登って行きたいなと思います。」
――本日の観衆は
榊原CEO 29日が15,539人、31日が18,316人です。
――まずは全体の総括から
榊原CEO 3日間ありがとうございました。皆さまのおかげで素晴らしい大会になりました。2015年より2016年。2016年より2017年といろんな意味で成長が出来ていることを嬉しく思います。観客の動員もそうですし、観客でいらしてくれた皆さんの熱量もそうですし。五味隆典、ミルコ・クロコップ選手、高坂剛選手というレジェンドたちの戦いに支えられながら、堀口恭司以下、RENAやカンナといったRIZINという闘う舞台を愛し、闘うことに誇りと情熱を全てかけられる選手たちが、自らの足で歩み出し、ファンの心を掴んできたなということが実感できた29日と31日でした。
榊原CEO 全体的なことで言えば初めて見た人にもわかりやすく格闘技の魅力を伝えられる大会でした。選手と選手の関係者に感謝します。感動して多くの人たちが試合の途中で涙を流してる姿を見て、届いてるな。と実感しました。それが僕たちの喜びです。とにかく2年。2015年のスタートの時に「石の上にも3年」という諺があるように、1回2回3回くらいは誰でもやれること、とにかく続けていくことの大切さを過去から学んでるんです。プライドの時代の苦労と今の苦労を比べて、お客さんの集客の反応はどうだったのか? 振り返るようにしてるんですけど、プライド10のときはアントニオ猪木さんがエグゼクティブプロデューサーとして真夏の暑い西武ドームに現れ、桜庭がヘンゾ・グレイシーの肩関節を極めて勝ち、ハイアン・グレイシーが石澤に勝ち、ケン・シャムロックと藤田が闘い、イゴール・ボブチャンチンとエンセン井上が闘い、ヴァンダレイ・シウバとガイ・メッツァーが闘い、色んなことが詰まった素晴らしい大会でした。その大会とちょうど同じ10回目。RIZINにとって10回目の大会が29日の大会でした。そして今日の大晦日大会。プライドのときも10回くらいやって世の中の皆さんに認められたなと。そこからの爆発力はすごかったのを覚えています。
――29日、31日大会は今までの大会に比べて選手とファンの熱量が大きかったように感ましたが、その理由は。
榊原CEO フェデレーションという構想の弱さは自前で選手を育てず、道場を持たないところだと思うんです。RIZINの舞台は競技会ですから。選手それぞれには自分たちのホームと呼ばれるホームグラウンドがありますから。天心で言えば『RIZE』、RENAで言えば『シュートボクシング』のように当然思いのこもった場所がありますから、RIZINという競技会に対しての思い入れという部分では希薄だったかもしれませんが、やはり先ほども話したように2回3回と続けていくことでRIZINという舞台に愛着が生まれるでしょうし、RIZINという舞台に上がることで得られるファンからの熱量に対しての責任感も芽生えるでしょうし。やはり続けている中で選手たちに自覚が生まれたんだと思います。
――女子格人気を牽引して来たRENA選手が敗れましたが。
榊原CEO 格闘技は切ないスポーツでして、予定調和でみんなが思い描くようなものにはならないです。オッズで言いますと、オッズ通りの結果が出ないこともあります。RENA対カンナ戦では予想を覆すようなビッグアップセットがあったわけですが、プロの格闘家は負けてから色気が出ますから。RENAはこれからもっと大きくなると思います。
――グランプリで2本のベルトが誕生しましたが、これはタイトルということになるのでしょうか? それともグランプリ用のベルトなのでしょうか?
榊原CEO グランプリ用です。
―― 今回、日本人選手が躍進しましたが。トーナメントの総括とマッチメイクの方向性は。
榊原CEO キックのワンナイトトーナメントは日本人選手だけで組みましたが、男子のトーナメントに関してはひょっとしたら日本人が決勝に残らない可能性はあると思っていました。女子のトーナメントも、RENAもカンナも準決勝を突破できない可能性もあると思っていました。今回の結果はある部分では驚きですし、嬉しく思いますし、誇りに思います。これだけ強くて誇れる日本人選手がいるので、どんどん世界に目を向けていきます。UFCのベスト10ランキングが世界中の格闘家のベスト10ではないですから。ランキングに載っていないマネル・ケイプのようなまだ見ぬ強豪がいますし、これから、もっともっと世界中から強豪を呼んできたいなと思います。
――今後のイベントの方向性は。
榊原CEO 海外の格闘技ファンたちがRIZINをどう評価しているのかもすごく気になるところなのですが、今は思いっきり日本にローカライズして日本のマーケットをもう一回ホットにするためにソフトを作っています。世界に攻めて出るのはもう少し力をつけてからだと思います。2018年はRIZINにとって3年目です。これまで培ってきたものを5倍にも10倍にして高みに向かって登って行きたいなと思います。選手にとっては、勝つことで自分の夢や目標を達成することだと思うのですが、僕らにとっての高みとはなにか? と言いますとRIZINという舞台が経済的な資金面に於いても、信用力に於いても、放送環境に於いても盤石になること。
そして人材。少ない人数で運営しているのでウチのスタッフには本当に頭が下がるんですね。RIZINがきちんと未来に向かって続いていける環境をこの1年で作り手に入れたいと思います。年明けにはさっそく、ここまで全11大会のレコードとテレビ視聴率も出ますから、いろんな方々にこのRIZINの基礎となる資金面、信用力そして放送環境、ワールドワイドに打って出るための人材の確保といった組織としての力を5月の大会以前にしっかりと整えていけるようにしたいと思います。2018年は5大会から6大会でいいと思っています。その中で女子がスピンオフされたり、男子だけがスピンオフされたり立ち技がスピンオフされたりすることもあると思います。
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