7月26日(木)、HMC JAPAN(東京都渋谷区)にて『RIZIN.11』(7月29日、さいたまスーパーアリーナ)に出場する堀口恭司の公開練習が行われた。
昨年末、RIZINバンタム級チャンピオンとなった堀口恭司は、5月6日に行われた『RIZIN.10』で元UFCファイターのイアン・マッコールから戦慄の9秒KO勝利を奪っている。
今回、『RIZIN.11』で対戦するのが、2013年に修斗世界フェザー級タイトルマッチで勝利している扇久保博正。今大会ではどんな闘いを見せてくれるのか、世界からも注目が集まっている。
以下、記者質疑応答
「自分の戦い方をどんな相手に対してもする。それが戦略なので。しっかりと自分の試合をします」(堀口)
——現在のコンディションは?
堀口 いつもどおり絶好調です。
——先日、堀口選手の空手の師匠である二瓶弘宇さんがお亡くなりになりましたが…。
堀口 自分の師匠も勝利を望んでいたので……。でも、それを考えちゃうとナイーブな気持ちになってしまうので。試合は試合で、いまは試合が終わってから悲しめばいいのかなって。
——今回の試合に臨む気持ちはいつもと違いますか?
堀口 そんなことはないです。やっぱり試合は試合なので。そこを同じに考えちゃうとマイナス思考がどんどん強くなっていっちゃうので。しっかり割り切ってやります。
——師匠・二瓶さんと最後にお話はできたのですか?
堀口 帰国してすぐに向かったのですが、最後に会った時には、もう話とかはできなかったです。ご家族がずっと見守っていて。自分が会うまでは、ずっと動かなかったみたいですが、自分が会った時に動いてくれて……それがすごく嬉しくて。やっぱり「勝たなきゃ」と思いました。
——多くの教えを頂いていると思いますが、二瓶さんの言葉で残っているものはありますか?
堀口 「燃えろ」とか「前進あるのみ」とかあるのですが……。言葉じゃ言いあらわせないですね。居てあたりまえの存在だったので。
——いつも試合前にやっている空手の練習はできたのですか?
堀口 できました。(師匠・二瓶さんの)ご家族に手伝ってもらって。二瓶先生の家族はみなさん空手の選手で、試合の時も一緒に控え室に入ってアップとかを手伝ってもらっています。お葬式の次の日には練習も付き合ってくれまして、それも「二瓶さんが望んでるから」と言ってくれて、すごい嬉しかったですね。
——対戦相手、扇久保選手のコメントは見ていますか?
堀口 あまり見ていないですね。
——リベンジに自信満々ですよ。
堀口 ああ、ホントですか……フフフフ。
——その笑いはなんですか?(笑)
堀口 いやいや、なんて言えばいいのだろうと思って(笑)
——扇久保選手とは5年前に戦っていますが、昔と今では違いますか?
堀口 基本的にはあまり動きは変わっていないと思います。ベースってあまり変わらないので。精神的に少し強くなったと思います。あとは技術がちょっと変わったり。アメリカに行ったことで、その違いをしっかり見せつけようと思います。
——ご自身は5年前と比べるとどうですか?
堀口 はっきり言って、いまの自分と5年前の自分が闘ったら相手にならないと思います。
——ATTでトレーニングした寝技やグラップリング技術も大きいですか?
堀口 そこが一番大きいと思います。
——扇久保選手との差は大きく開いたと思いますか?
堀口 うーん。それは試合でみてください(ニヤリ)。お楽しみに。
——扇久保選手対策は万全ですか?
堀口 やっぱり寝技がすごく強い選手なので、しっかりタックルをきるとか、倒されないようにどうするとか。倒された時には、どうやって自分の土俵に持っていくだとか、そういうところをすごい練習してきました。
——寝技勝負になっても自信はありますか?
堀口 寝技でもATTで練習しているので、臆することなく自分の技を仕掛けたり、攻防ができるかなと思っています。
——最近の扇久保選手の試合は見ていましたか?
堀口 TUFの試合も見ましたし、けっこう見てますね。戦略というよりも、自分の戦い方をどんな相手に対してもするだけなので、それが戦略なので。あとは相手の得意技を潰すっていうことですね。
——ツイッターでワールドカップにはまった感じのつぶやきがありましたが、やはり世界一をかけて戦うということに興味がありますか?
堀口 もともとサッカーはやっていたんですよ。中学の部活で。だからサッカーは好きですね。日本とベルギーの試合は最初はリードしていて「あれ!? 勝てるんじゃないの!?」みたいな。(負けたのは)悔しかったですね。ATTの中にもブラジル人やロシア人がいるんですけど「おい、日本負けるだろ?」とか言われて「いや、勝つ! 」とかずっと言い合いしていました(笑)。
——今回はメインが女子ですがそれについて思うところはありますか?
堀口 いや、毎回メインが自分だったじゃないですか? 別にそこは何も思わないですね。
——ちなみにどっちが勝つと思いますか?
堀口 うーん…。浅倉カンナ選手が勝つのかな? と思いますけど。まあ、格闘技の世界は何が起こるかわからないので。そこを楽しみにしています。
——次の試合のあとにはキックトーナメントも控えていますが。
堀口 まずは目に前の試合をしっかり闘ってからですね。
——扇久保選手が堀口選手に勝って自分もキックトーナメントに出ると言っていましたが。
堀口 グフッ(笑)、あ、そうなんですか? 大丈夫です。負けないので。
——前回の試合は9秒で勝利しています。贅沢な話ですがファンとしてはもっと見たい気持ちもあります。チャンスがあればすぐにでも仕留めに行きますか?
堀口 9秒とかは、ちょっとわからないですけど(笑)。チャンスがあれば倒しにいきます。しっかりと自分の試合をしようかなと思います。
RIZIN.11 MMAルール(60.0kg):1R10分 / 2R5分 ※肘あり
堀口恭司 vs. 扇久保博正
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