7月20日(火)、都内にてYogibo presents RIZIN.30の対戦カード発表記者会見が行われた。
会見には榊原信行CEOと、RIZINバンタム級JAPANグランプリ二回戦への進出を果たした朝倉海、アラン“ヒロ”ヤマニハ、井上直樹、金太郎、扇久保博正、大塚隆史、元谷友貴、瀧澤謙太、そしてRIZIN.30に出場が決定した浜崎朱加、藤野恵実の計11名が登壇した。
バンタム級GP二回戦は主催者が決定!榊原CEO「フレッシュなカードを」
これまでバンタム級グランプリの二回戦に関して、抽選会やファン投票など、どのやり方でカードを決定するか発表はされていなかったが、榊原CEOから「トーナメント二回戦に進出した8人の顔ぶれを含め、対戦したことがある者同士もいるため、フレッシュなカードにするために主催者側でマッチメイクをした」と、今回のカードは主催者側で決めた事を明かした。
続けて榊原CEOは、これから開幕するオリンピックを引き合いに出し「RIZINとしては『平和の祭典』をやる気はない。自分たちの人生と生き様を賭けて、それぞれの国の誇りと競技の誇りを賭けて、『バイオレンスの祭典』と言いましょうか、ヌルい事をする気は無いので、本当にこれがプロスポーツだというものをお見せしたいし、ファンの皆がアスリートに感情移入が出来るように環境を整え、選手達とともに最高の空間を作りたい」と、今回の大会に賭ける思いを打ち明けた。
そして榊原CEOからRIZINバンタム級JAPANグランプリ二回戦の4カードと、RIZIN女子スーパーアトム級現王者・浜崎朱加とRIZIN初参戦の藤野恵実のカードを含む、計5カードが発表された。
海「ちょっと分からせてやる」ヤマニハ「海は弱い」
第3代RIZINバンタム級王者でこのグランプリ優勝候補筆頭の朝倉海は、ホベルト・サトシ・ソウザ、クレベル・コイケと同門のアラン“ヒロ”ヤマニハとの対戦が決定した。
ヤマニハはマイクを持つと「海は名前は強いけど、私は弱いと思います。私はKO、極めをしたい」と強気の発言。
対する朝倉海は「クレベル選手やサトシ選手が強くて尊敬していたが、一番弱いボンサイの選手が勘違いしちゃってるみたいなので、ちょっと分からせてやろうかなと言うか、ボコボコにしてやろうと思います」と、朝倉も負けないコメントで応えてみせた。
朝倉に対し記者から「6月の東京ドーム大会では兄さん(朝倉未来)がクレベル選手に負けていますが、その因縁は気にしないですか?」という質問が及ぶうと、朝倉は「実際にクレベル選手と闘う訳ではないので関係ないが、チームとして負けたくない気持ちが強くある」と応えた。
東京ドーム大会の朝倉クレベル戦に続き、再び朝倉兄弟vs.ボンサイ柔術という構図になった今回の対戦。果たして、勝つのはどちらのチームなのか注目が集まる。
井上「一本・KO狙う」金太郎「しっかり井上のタマを取る」
もう一人のグランプリ優勝候補にて一回戦でKO勝利で駒を進めた井上直樹は、大阪大会のセミメインで激闘を繰り広げた金太郎との対戦が決定した。
金太郎は「井上選手と対戦が決まったことでめちゃくちゃテンション上がりました。しっかり井上のタマを取ったろうと思ってます」と意気込みを語った。
対する井上は「今回もしっかり一本・KOを狙って、しっかり盛り上げていきたい」と淡々とコメントした。
金太郎は6月の大阪大会後に、試合前から足を骨折していた事を告白。怪我の回復具合について記者から質問が及ぶと、金太郎は「余裕で治ってます」と回復具合をアピールした。
バンタム級グランプリ参加者の中で一番殺傷能力があると豪語する金太郎が、優勝候補筆頭の井上とどの様な試合を見せるのか。この試合も必見だ!
扇久保「全然レベルが違う」大塚「覚悟しといて」
6月の東京ドーム大会で春日井“寒天”たけしをコントロールし勝利した扇久保博正と、同じく6月の大阪大会で獅庵を完全にコントロールし勝利した大塚隆史の、同世代・ベテラン対決が実現。
先にマイクを持った大塚は「(扇久保の試合は)マジでクソつまんねぇなと思いました。次は確実にぶっ倒すんで、覚悟しといて」と、コメント。
対する扇久保は「(大塚が)煽ろうとして強がっているみたいですが、全然レベルが違うので、ボコボコにして勝ちたい」と、『レベルの差』というワードで大塚を煽り返した。
DEEP2階級を制覇した大塚か、元修斗王者の扇久保か。ベテラン同士の闘いはどちらに軍配が上がるのか注目だ。
元谷「当たり前に勝つ」瀧澤「瀧澤ダンスで翻弄したい」
バンタム級グランプリ二回戦4つ目のカードは、東京ドームでDEEPvs.修斗の団体戦を制した元谷友貴と、足関十段・今成正和から逃げ切り二回戦に進んだ瀧澤謙太。
瀧澤は「前回の今成選手との試合では賛否両論あったが、今回は全て出し切れる相手だと思うので、5分3R、瀧澤ダンスで翻弄したい」と、大阪大会での今成戦に触れつつ、今回の試合では全てを出し切るとコメント。
対する元谷は「当たり前に勝って、KO・一本で決着して、良い試合を見せたい」と、静かに語った。
一回戦で自身の持ち味を発揮できなかった瀧澤が今回の試合でしっかりと実力を発揮するのか、それとも元谷が宣言通りのKO・一本勝ちをするのか。
浜崎「ヌルい事する気はない」藤野「勝つビジョン出来ている」
バンタム級グランプリのカードの他に唯一組まれたカードが、RIZIN女子スーパーアトム級王者・浜崎朱加と、RIZIN初参戦を果たす藤野恵実の一戦だ。
今回初出場の藤野は「PANCRASE女子ストロー級チャンピオンです。浜崎選手とは2012年に対戦して、そこから一緒に練習するようになったが、試合をするなら強い選手とやりたいと思っていたので、相手として申し分ない。自分が勝つビジョンが出来ているので、完封したい」と女王・浜崎を完封すると宣言。
藤野を迎え撃つ浜崎は「(前回の試合から)9年の月日を経てまた闘えることを嬉しく思う。榊原さんも言っていたが、ヌルい事をする気はない。しっかり一本で完全決着したい」と、藤野と完全決着したいとコメントした。
2021年下半期のスタートを切る重要な9月大会の5つのカードが発表された。ここから大晦日のバンタム級グランプリ準決勝、そして決勝に駒を進めるのは果たして誰なのか?!
最も早いチケット先行は、7月26日(月)から受付がスタートするファンクラブ先行だ!より良い席を手に入れたい方は、是非ファンクラブ先行受付で良席を手に入れよう!
Yogibo presents RIZIN.30 決定カード(選手コメント全文掲載)
バンタム級トーナメント 2回戦/朝倉海 vs. アラン“ヒロ”ヤマニハ
RIZIN MMAトーナメントルール:5分 3R(61.0kg)
朝倉海 vs. アラン“ヒロ”ヤマニハ
朝倉海
今、ボンサイ柔術の選手は勢いがあって、クレベル選手やサトシ選手が強くて尊敬してたんですが、一番弱いボンサイの選手が勘違いしちゃってるみたいなので、ちょっと分からせてやろうかなと言うか、ボコボコにしてやろうかなと思います。楽しみにしていて下さい。
アラン“ヒロ”ヤマニハ
RIZINはありがたいです。海は名前は強いけど、私は弱いと思います。友達に話したのですが、ボンサイ柔術が人気になったけど、私は彼を倒したいと思います。ボンサイは僕の家族です。家族に喧嘩はしません。僕の家族を守ります。私はKO、極めをしたいと思います。よろしくお願いします。
バンタム級トーナメント 2回戦/井上直樹 vs. 金太郎
井上直樹
今回もしっかり一本・KO狙って、しっかり盛り上げていきたいので、よろしくお願いします。
金太郎
毎度!大阪から来ました、稲垣組の金太郎です。井上選手と対戦が決まったことでめちゃくちゃテンション上がりました。(前に座っている扇久保が先のコメントで大阪大会勝者に対し「レベルが違う」と言った事に対し)なんか前の人がごちゃごちゃ言うてますけどそんなの関係ないんで、まぁしっかり井上のタマを取ったろうと思ってます。
バンタム級トーナメント 2回戦/扇久保博正 vs. 大塚隆史
扇久保博正
(大塚が)煽ろうとして強がっているみたいですが、全然レベルが違うので、ボコボコにして勝ちたいと思います。(6月のバンタム級トーナメントの)東京組と大阪組でも全然レベルが違うので、大晦日は東京組の4人で潰し合いたいと思います。
大塚隆史
相手が扇久保選手に決まって、これまでに試合映像を見ましたが、マジでクソつまんねぇなと思いました。俺のこの間の試合もクソつまんなかったんだけど。次は確実にぶっ倒すんで、覚悟しといて。
バンタム級トーナメント 2回戦/元谷友貴 vs. 瀧澤謙太
元谷友貴
DEEPの元谷です。当たり前に勝って、KO・一本で決着して、良い試合を見せたいと思います。
瀧澤謙太
前回の今成選手との試合では賛否両論ありましたが、今回は全て出し切れる相手だと思うので、5分3R、瀧澤ダンスで翻弄したいと思います。行けたら、KO行きます!押忍!
スペシャルワンマッチ/浜崎朱加 vs. 藤野恵実
浜崎朱加
藤野選手とは1回対戦していて、その時は判定勝ちしましたが、9年の月日を経てまた闘えることを嬉しく思っています。今回は普段より下の階級で対戦を受けていただきありがとうございます!先程、榊原さんも言っていましたが、ヌルい事をする気はないので、しっかり一本で完全決着したいと思います。
藤野恵実
RIZINファンの皆さん、はじめまして。FIGHT FARM、トライフォース赤坂所属の藤野恵実です。PANCRASE女子ストロー級チャンピオンです。浜崎選手とは2012年に対戦して、そこから一緒に練習するようになったのですが、試合をするなら強い選手とやりたいと思っていたので、相手として申し分ないと思います。今回はしっかり自分が勝つビジョンが出来ているので、下の階級で闘ってきた浜崎選手とその上の階級で闘ってきた私とではいろんな差があると思うので、そこをしっかり見せて完封したいと思います。