3月23日(土)神戸ワールド記念ホールにて開催されたRIZIN LANDMARK 9 in KOBEの出場選手たちの試合後インタビューを公開!

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試合後インタビュー② / RIZIN LANDMARK 9 in KOBE

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柴田“MONKEY”有哉「感情が溢れてしまって」

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ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

柴田 えっとなんやろ。ホッとしたって言う感じですね、一言で言うと(笑)。

ーー勝利後ケージのなかで涙を流していました。あの時にどういった感情がこみあげてきたのでしょうか。 

柴田 なんやろ。PRIDEを夢見て僕はやってきて、自分のなかで「あの舞台に立ってるんやな」と感情に浸りながら入場してて、勝ったときはリング上というか、ケージでも話したんですけど、連敗を今までで1回だけした時があって、その時に……なんだろなあ、道路に飛び込もうとした時があったので。単純に「生きててよかったな」と思って。ちょっとこう、ちゃんと言葉にできひんかった感じですね、感情が溢れてしまって。そんな感じです。

ーー山本アーセン選手に対し、対戦前のイメージではリスペクトのある言葉が多かったですが実際に戦ってみて印象の違うところはありましたか? 

柴田 リスペクトを本当にしていて、ただその尊敬しているアーセン選手と、ファイターとしてのアーセン選手っていうのは、ちょっとなんか、別で見ているというか、ファイターとしてこうやってくるだろうな、みたいな。こういう技を、戦前は言わなかったですけれども足関節も1つのプランのなかにあって、ここは想定外だろうなという、1つめの想定外のところでばっちりハマってくれたので、自分的にも5分3R戦うつもりでいたので、自分でもびっくりしているという感じですね。

ーーアーセン選手はRIZINフライ級の選手と数多く対戦しました。その相手に勝ったことでフライ級戦線を今どう考えていますか?

柴田 アーセン選手はDEEPの選手とフライ級でやって1勝1敗。名前ある選手に勝って、1回は負けたけどいい試合をしたというところだったので。ちょっと、なんだろう、今日僕が勝ったので、ちょっと強い選手と当ててもらえるのかと思っていますね。まだ1戦しかしていないので特にそんな偉そうなこと言えないと思うので。また自分が負けると思われている選手とやって勝っていくしかないと思っています。

ーー試合後に抱擁していたのはお子さんですか? 

柴田 はい、1歳の息子です!

ーーまだ言葉は話せないですか? 

柴田 そうですね。

ーー喜んでくれている様子でしたか? 

柴田 喜んでいるのかな?とりあえず泣かなかったから良かったと思っています。

ーーたくさんのお子さんたちと話していたのは教え子の方達ですか? 

柴田 そうです、Team KIZUNAの自分の教え子たちですね。

ーーどんな声をかけられましたか? 

柴田 子供なんで、わちゃわちゃして、テンション上がっている感じで「おめでとう」もまともに言えないくらいのわちゃわちゃ具合で、とりあえず、祝ってくれてんねんな!みたいな。何言ってるかちょっとわからなかったです。

ーー嬉しかったですか? 

柴田 そうですね。周りの人らに、こういう大きいリングに僕と関わってなかったら来ていないひともいるので、喜んでくれているのは嬉しいですね

ーー自分が負けそうな選手とやって勝っていくというのは、裏を返すと勝つ自信があると?

柴田 そうですね、まあ、自信があるというかやっぱりファイターなので、やっぱり自分が負けると思っている選手に勝たないと上に行けないというか、面白味がないじゃないですか。勝てるかどうかは正直誰と戦うかもわからないのでどうも思えないですけど、ファイターやっている以上はそうしないと「なんやねんお前!」となるじゃないですか(笑)多分。ファイターである以上は常にそういう気持ちを持っていたいということで、自分が負ける相手とやりたい、そういうことですね。

ーー今回早期決着でしたが、6月の代々木大会を狙うこともありますか?

柴田 ちょっとまあ勝ったからと言っても、練習中の怪我があって、メンタル的にだいぶ参っていたところがあったので、オフを作ってから作り直したいというのが正直な気持ちがあるので、今6月すぐ出ます!というのは怪我を含めていいパフォーマンスをするのにはちょっと短いかなとは思っているところです。はっきり出ないとは言えないですけど。

山本アーセン「ただもう今は自分にガッカリです、すみません!」

画像: 山本アーセン「ただもう今は自分にガッカリです、すみません!」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

アーセン うーんまあ、俺はこんな長いことやってきて「ここまでか」って正直今思ってるっす。もうなんか何も考えられなくて、今。正直立ち技やって、壁側組んで、「ああもうこれ勝った」って正直思っちゃってたんですけど、それがダメだったんですね。作戦では壁絶対に行かないっていう作戦だったんですけど、俺のほうが力強いし行けるかなと思ったら計画してなかった技がきて逃げ方がちょっとわからなくて。本当は抜こうと思ったんですけど壁際にいて「動けねえな」と思ったらどんどん奥入っていってヒザ極められた、みたいな感じです。うん本当に、正直なんか今すげえ自分にガッカリしてるっすね。すげえ調子もよくて。ただもう今は自分にガッカリです、すみません!

ーー「ここまでか」というのは、自分のフライ級での立ち位置のことを感じているのでしょうか? どういうことを感じているのでしょうか。** 

アーセン フライ級とかそんな話より格闘家としてっすね、自分が。ちょっと話にならない。正直。ちゃんとやってたら、多分あそこ壁際行っても離してボディ1発か2発入れたら倒していたという感じですけど、壁に付き合わなかった自分が、作戦に沿わなかったからだとかああだこうだは言えるけどとりあえず自分はね、ここまでなんだと思ったし過去1調子良かったし、寝技もすげえ成長していたんですけど。なんかもうすみません、頭のなかが真っ白すぎちゃって。楽屋でも同じことばっか言ってたんで。これしか今は言えないです。

ーー想定していなかった技ということですがどんなところですか? 

アーセン 足には来る練習して足をほどく練習して行けていたんですけど、十字に対して「うーん?」みたいな。「あれ、どうしたらいいんだろうな?」っていう。で、そこでもうあんまり、多分そこでテンパっちゃってコーナーの声もあんまり聞こえなくなっちゃってとりあえずクラッチを蹴って蹴って外して外してとかやっていたんですけど、ヒザがピキっていって「このまま我慢したら多分怪我をする」と思ってタップをしました。

ーー頭が真っ白ということですが次の目標は考えられない状況ですか? 

アーセン ちょっと、1回、家に帰って冷静に考えてみます。この間RIZINの「バラさんに呼び出されました」のYouTubeに呼ばれて、もう少しで自分が10年やっていることに気付かされて、で、俺ここかと思っちゃって。たしかに自分は成長してるし、あと少しでKO狙えてたんですけど、でも結果は1R秒殺だから、もう、うん。色んな意味でここまでかと自分で正直思っています。

ーー逆にこれまでの敗北と比べて、初めての敗北じゃないかとも感じられ、まだまだここからじゃないかと。

アーセン そう言ってもらえてすげえ嬉しいですね。ただ、もうなんか自分のなかでこれが一番予想していなかった展開で。試合終わってからも汗が流れなかったんですよ。すげえ今自分にガッカリしすぎちゃって、受け止められてなくて一回落ち着かないとわからないですね。本当に人とよく喋れてないくらい頭真っ白になっちゃってて。完全な敗北。たしかにこれからっていう、やること、やらないことはすげえ見えてるし、自分のいいところもあんなに短時間で見えたし。ただ、ただっすよ、ここまでやってきてこの負け方……すみません柴田さんはすげえリスペクトしているしすごい選手だと思うけど、自分の言葉で言うと「この選手にこんな感じで負けるんだ」って、組んでみても打撃やっても思ったんで、ちょっと家に帰ってちょっと冷静に。あとでLINEか電話してください(笑)。

ーーみんなそういうのを乗り越えてやっている人たちが周りにたくさんいると思います。

アーセン (うつむいて)そうですね、たしかに。押忍。

金太郎「次は期待してもらえるような戦いを見せたい」

画像: 金太郎「次は期待してもらえるような戦いを見せたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

金太郎 安心してます、今。

ーー対戦相手の戦う前のイメージと、実際に戦って印象の違うところはありましたか? 

金太郎 粘り強いなっていうイメージですね。あんまり技術面とかはイメージ通りでした。

ーー3Rめにアイポークによるイエローカードが出されました。もらって焦ったり?特に影響はなかったですか? 

金太郎 審判の方に、そういう判断をされたのでああまあしゃないなという程度で、あんまりそこは考えていなかったですね。

ーー金太郎選手の攻撃でダイキ選手が倒れたときに歓声が上がりました。背中を押してもらったりという影響はありましたか? 

金太郎 周りの声とかはセコンドの声しか聞こえなかったですね。会場の盛り上がりとかちょっと試合に集中しすぎてあまり見えてなかったですね。

ーー会場はかなり盛り上がっていました。

金太郎 本当ですか?自分的にはあんまり、試合には勝てたんですけど、思ってたように動けなかったので、勝って安心しているけど、そこまで「よっしゃ!」というふうになれていないなという感じですね。

ーー久しぶりの勝利となりました。今後の目標や展望を教えていただけますか。

金太郎 自分の試合映像を1回しっかり見て、セコンドにも言われていることとかも自分でも課題とかもちょっとわかっているのでその課題を修正していけるようにするのと、あともうちょっと試合で普段の動きができるようにどうすればいいかっていうのをメンタル面とか、こう、出し切るとか、そういうところだと思うので。シンプルなところに課題はあると思うので、連敗を重ねすぎて、それも影響していたのでかなり。1回とりあえず連敗をストップしたのでここから次の試合に、あまり戦績を考えることのないような、行く時は思いっきり行くというスタイルにやっと戻せるなというのがあるので、それを次は見てもらいたいなっていう。そうですね、今日はちょっとがっかりさせてしまったと思うので、次は楽しませたいですね。ファンの方とか、応援してくれる方に、次は期待してもらえるような戦いを見せたいです。

ダイキ・ライトイヤー「また出直してきます。まだ腐ってはいないので」

画像: ダイキ・ライトイヤー「また出直してきます。まだ腐ってはいないので」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

ダイキ 悔しいだけです。

ーー金太郎選手の戦う前のイメージと、実際に戦って印象の違うところはありましたか? 

ダイキ もう少し前にガンガンくるのかなと思ったんですけど意外と慎重な感じで、そこはイメージと、想像とは違う感じでした。

ーー何度か倒されるシーンで会場が沸いていました。そこを逆に狙って何かしようと?そこは圧倒されてしまった?

ダイキ ただ自分の実力不足で反応が悪かっただけです。

ーー試合を終えたばかりですが、今後の目標や展望を教えていただけますか。

ダイキ また出直してきます。まだ腐ってはいないので、また呼んでもらえることがあればもっと進化して強くなって帰ってきたいと思います。

ーー金太郎選手のパンチでダウンして巻き返す場面では、パンチのダメージはかなりあったと思いますが粘れて巻き返せた要因は?

ダイキ ダメージは今まだ結構あると思うのですが、試合中はそこまでめっちゃ効いているというのはなくて、ただ見えていなくて反応できていない状態でもらってしまったので倒されたのかと。なのでそこでまだ動けると、動けてはいなかったけれど完全にダメージをもらった感じではなかったです。

ーーRIZINのような大きな舞台の舞台慣れや度胸の差を感じましたか? 

ダイキ そんなんあんまり関係ないかなと思いました。ただただ僕が弱かっただけで負けたのだと思います。

ーー地元の大会ということで応援も多かったと思いますが、力になりましたか? 

ダイキ それはめちゃくちゃなりますね。金網入る前も今まで練習してきた方や応援してくれる人を思い浮かべていつもケージに入っています。

ーー2日前のインタビューにはお子さんを連れていましたが、今日も会場のどちらかに?

ダイキ はい、3人とも、試合見てくれてました。声も聞こえていました。2Rめかな?上の子の「パパがんばれ、いけるぞ」という声も聞こえて力になりました。

ーー試合後は何か言葉を交わしましたか? 

ダイキ はい。心配の電話がありました。

貴賢神「まだ夢の中にいるような感じです」

画像: 貴賢神「まだ夢の中にいるような感じです」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

貴賢神 まだ実感がないですけどとりあえず本当にホッとしています。まだ夢の中にいるような感じです。

ーー相手はまだできるというアピールをされていましたが、貴賢神選手はどのように?

貴賢神 自分もまだあそこで止まると思っていなかったので、最後のパウンドまで、サッカーキック含めて決め切るというところに重点を置いていたので、前回の試合を含めて経験で勉強させてもらったので最後まで気を緩めずにいこうと思っていました。

ーー対戦相手の印象は、戦う前と実際に戦ってみてからでは違うところはありましたか? 

貴賢神 違ったところっていうのはそんなにないですけど。コーディー選手の癖も攻撃パターンも全部研究していて。自分のことも研究しているのはわかっていたので、対峙したときに。普段やる相手の癖を封印しつつ自分にがんばって攻撃しようとしているのが伝わったので、自分もやろうとしていることはあったのですがそことは別に展開を作ろうとしていた感じでした。そんな感じですね。

ーーMMAで初勝利をしました。今後の目標や展望を教えていただけますか。

貴賢神 本当にこの勝利は、自分の動きを含めて全然満足しているところは一切なくて、まだまだこれで、勝ったからこそどんどん強くならなくちゃいけないという気持ちが一層強くなっていて、疲労回復したり、ちょこちょこ怪我があるのでその辺を治しながら、練習、トレーニング、海外修行も含めてもっと積んでいこうと思います。

ーー前々日インタビューでこれまでの対戦相手は自分よりキャリアがあり、オーラがあったというお話でした。今回はいかがでしたか? 

貴賢神 相手に感じたところは特にないですけど、3連敗していたのでケージの中に入ったときに負けたときの記憶がフラッシュバックしてしまって相手が一瞬大きく見えるタイミングがあったので、ここを乗り越えないと先がないという気持ちが試合中に芽生えたので、とりあえずよかったと思います。

ーー乗り越えられたのは、練習が試合で出せていたのでしょうか? 

貴賢神 そうですね、いやまあ全然ほとんど出せていないに等しいんですけど、今日に向けて色々と相手の作戦立ててやってきたなかで1つ2つ出せたのでそこは良かったと思います。

ーーもっと出したかったこと、強化したいことは見えてきましたか。

貴賢神 見えてきました毎試合、毎試合、漠然と試合はしていないので、そのなかで負けても得るものはたくさんあって。そのなかで吸収してきたので今回もまた1つ課題が見つかりました

ーー白星を先行させることが当面の目標ですか? 

貴賢神 もちろんです。MMAで勝たないと意味がないので、この世界に来た。そこだけです。

ーー経験豊富な選手と戦ううえで今日の試合が乗り越えられてプラスになった?

貴賢神 そうです、もちろんです。

コーディー・ジェラベック「目の前の機会は必ず受けて、前に進みたい」

画像: コーディー・ジェラベック「目の前の機会は必ず受けて、前に進みたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

コーディー まずは試合前のインタビューで激しい試合とKOを約束したけれど、KOされる側が自分だと思わなかったけれど約束が守られたのかなとは思います。願わくばお客さんが満足するような試合になってくれていれば幸いです。当然自分の試合結果には不満足でイラついていて、「たら・れば」で、ああすればよかったこうすればよかったというのは色々とあるのですが、本当に全て振り返るとこの経験は素晴らしく、この機会をいただけて感謝しています。人生を変えるような経験だった思っています。

ーー貴賢神選手の印象は、戦う前と実際に戦ってみてからでは違うところはありましたか? 

コーディー 彼の打たれ強さには驚愕しました。いくつか手応えのあるいい打撃を当てたけど全く効いていないかのように前に出てきました。激しい打ち合いを想定していたので、実際の試合もそうなったので、自分が負けてしまったこと以外は想定通りでした。

ーー日本での試合やRIZINで試合をした舞台の印象を教えてください。

コーディー 間違いなく素晴らしいの一言に尽きます。スタッフもイベントも進行もファンもすばらしい人たちだと思いますし、この大会の一員としてやれたことを誇りに思いますし感謝しています。さっきもスタッフやコーチと話しましたが、人生に1回あるかないかの素晴らしい体験だったと思っています。

ーー試合を終えたばかりですが、今後の目標や展望を教えていただけますか。

コーディー コーチや代理人とプロモーションが話あって決めてくれること。自分は与えられた機会を1つひとつ受けるけるのみ。これまで試合を断ったことはなく、いつどこで誰とでもやるつもりで、今回はヘビー級の貴賢神選手とやったことで自分のスタイルを証明したと思うので、目の前の機会は必ず受けて、前に進みたいと思います。

高橋遼伍「ちょっと受け入れがたいなというのが一番」

画像: 高橋遼伍「ちょっと受け入れがたいなというのが一番」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。

高橋 ま、ちょっと受け入れがたいなというのが一番で。初RIZINで自分の試合したかった神戸で。やっぱり思い返すといろんな人に道を作ってきてもらってやっとこの日を迎えてやったのですがそこの期待に応えられなかったのがキツいっすね。正直久保選手に対して自分はイロモノのイメージがついていて「正直久保に負けたら終わりやな」と常に頭のなかにいれていてプレッシャーがすごいあって。やっぱり久保選手もすごい対策もしていたと思いますけど、シンプルに強かったですね。まあまあ、悔しいというのが一番最初の感想です。

ーー判定結果にご自身は納得していますか?

高橋 自分では「勝ったかな?」と正直思ったんですけど、判定で割れたときに、ONEの時からいつもスプリットで負け続けて「これは来たな」というのがよぎって、中途半端な試合をしている自分がやっぱり悪いのでもっと明確にポイント取らんとなというのは思うのですけど、ちょっと泥沼入っている感じがするので、どう抜け出すか……って感じですね(苦笑)。

ーー久保選手に対して戦う前のイメージを今「イロモノ」とのことでした、そして実際に戦って対策されていることを感じたということでしたが、どういったところにそれを感じましたか? 

高橋 タックルのディフェンスとカーフキックもすごいディエンスしていて。右ミドル蹴ったときにキャッチされてパンチを合わされたので、右ミドルとか蹴りたかったのですが良くないなとやめたのです。カーフは何発か当たってたから蹴ろうかなと思ったのですけど、しっかりカットされて1回バチンとヒザが当たってダメージとかないので蹴り続けると不利益があると思ったからカーフキックもやめて。かといって何か他に組み立てられるものが他にあったかというそうでもなく、ちょっと見合ってしまったなというのもあるし、やっぱり久保選手は首相撲がうまかったというのが一番あります。距離取るのとかもすごいうまいと思うし、シンプルに強かったですね。

ーー初のRIZINの舞台の印象は?

高橋 自分が待ち望んだいた通りのRIZINで、ここで勝つ負けるで知名度や扱い方が全然違うと思うので。今日の負けで、「RIZINの洗礼を受けた」という感じで受け止めてもっと成長できると確信しました。連敗が続いていますけどまだやれますね。それをこれからもRIZINに参戦したり他の格闘技にも出て5連敗したら5連勝すればいいだけなので、カムバックしたところをみんなに見せたいですね

ーー迷いもまだあると思いますが、現時点で最大の敗因は何だったと思いますか?

高橋 やっぱり久保選手の打撃のリズムに合わせてしまったというのと1Rちょっと「行けるかな?」と思ってしまって、プランとしてはタックル行って寝かせる練習をしていたのですけどそれがまったく試合で出なかったのは自分でも驚いています。行けそうで行けない、みたいなのがずっと続いていて、そこは久保選手の距離の設定がうまかった気もしつつ、自分の覚悟が足りなていなかった気もするし。何か、綺麗に勝とうとしすぎているのかと思いました。もっと泥臭く捕まえにいくとか、そういうのがもっと自分はできたはずなのにという、ちょっと後悔みたいなものが多少ありますね。

ーー先ほども話に出ましたが首相撲でかなりコントロールされたのがありましたか? 

高橋 ああ、そうですね。タックル入るのですけど、前腕でフレーム張って首掴んでヒザ蹴り打ってくるというのがあって、そういうのでタックル入りにくかったりというのがあるし、タックルを研究してたな、というふうには思います。

ーーかなり久保選手が高橋選手のタックルを対策してきていたと思いますか?

高橋 そうですね自分もプラン立ててたけどもうひとつ上のプランで、自分の見積もりよりだいぶディフェンスがうまかったというのがあります。

ーー試合中の感触としては判定に勝っているイメージを持って試合をできていたのでしょうか? 

高橋 2Rは取られたと思って圧をかけられているのはよろしくないなと思いつつ、でも試合が終わったときは「勝ったかな、でも、うーん?」と思いつつ。まあそうですね、そういう試合をした自分が悪いですね。

ーーRIZINの判定基準は事前に意識して臨みましたか? 

高橋 ルールミーティングでいろいろ聞いたりするんですけど、自分がユニファイドルールを見すぎて、1R、2R、3Rポイント取るような採点が頭のなかにずっと残っていてアップデートしているつもりだけど多分できてないですね。1Rと3R取ったかな?と勝手に思ってふわっとしているので、ルールを理解するところからもうちょっと深掘りしないといけないですね。

ーー久保選手はもK-1、GLORYなど立ち技キャリアがかなりある選手でMMA転向後のキャリアは短いですが、立ち技のキャリアを感じましたか? 

高橋 そうですね、ファイトスタイル的にも久保選手の埋めるところってはっきりしているので、自分ももっと引き出しとか見せて圧倒する気だったですけど今日はよくなかったですね。という(苦笑)とくに言葉が出ることもなくって感じで。

ーーONEで活躍した高橋選手の戦いに期待するファンに「こんなもんじゃない」と、次にもっと実力を発揮したいでしょうか? 

高橋 やっぱり期待に応えるというか、期待を超えたいし、PRIDEとか見てきて格闘技に感動とか興奮もらってキャリアや人生があるから見ている人に興奮や感動を返したいです、当時、格闘技からもらった。今みたいな中途半端な、ずっとスプリットで負けるので、自分のネジを外す必要があるとは毎回思いますね。

ーー次はそういう試合を見せてもらえますか。

高橋 そうです。泥臭く、自分にはインフルエンサーみたいな能力がないので生き様勝負をしていくしかないので。ホンマにもう1回格闘技と向き合って考え直さないとなと思っています。

ーー何度も「このままじゃ」という言葉が出ます。ONEの時も、ここで言っとけばと何度も言っていましたが今日も「自分では」ということでしたが、セコンドはどういう指示を?3Rはもっと早く仕掛けて然りだと見ているはずですが、どういう指示がインターバルの間にあるのですか? 

高橋 「前に出ろ、捕まえに行け」と作戦は今の話と一緒ですが、そこで前に行かず捕まえに行けない自分に失望しているんですよ。毎回なんでそうなるのかちょっと自分ではわからないですね。タックルを試合で行った数が少ないからなのか。そこがね、ちょっとやっぱりシビアなというか自分のなかの深刻な問題やなというのはありますね。

ーー久保選手は、「カーフ蹴られても自分のスネが硬いからこれ以上続けたらそっちが潰れると。俺にカーフは蹴れない」と。続けるとスネがイカれるという感覚で戦っていましたか? 

高橋 すごくカーフキック敏感に反応してたし、そうですね。これ、蹴り続けると自分が不利益を被るなと思ったんですよ。タックル行くのがプランなのに足が壊れていたら話にならないので、自分はカーフ蹴るのを2Rからやめたのです。うまかったですね、ディフェンスは。

ーー3Rにわたりこうやるということは考えてながら試合はできていたのでしょうか? 

高橋 そうですね、ずっとどう入るかを見ながら距離の設定とかやってたんですけど、やっぱりその展開になった瞬間に自分が動けてなかったかなって思うのですよね。今行ったら入るのに何故か入らない、みたいな。っていうのもあるし、難しいですね、試合は。

RIZIN LANDMARK 9 in KOBE 試合結果一覧

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