2月24日(土)SAGAアリーナにて開催されたRIZIN LANDMARK 8 in SAGAの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
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大島沙緒里「勝つことによっていろんな道が広がるから、必死で戦いました」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
大島 そうですね。本当に今回負けてしまったら格闘技人生で初めての2連敗だったので本当に先が、正直これ負けたらもうしばらくはやりたくないなって。もうそこまで考えていたので今回勝つことによって、いろんな道が広がるから、本当に必死で戦いました。
ーー試合を終えた直後、両手で顔を覆っていたのは何を思い浮かべていたのですか。
大島 なんか本当に決まってから、子供たちも旦那の実家に預けて。もうずっと試合のことばっかり考えてて。で、やっぱり負けた後の試合ってなんか勝つイメージがなかなか湧かなくて。本当に前回の試合が結構頭によぎる部分もあったので、本当に怖かったんですよね(苦笑)。やっぱりこうインスタの投稿とかに書いたりとか、インタビューでも「大丈夫です」なんて言ったんですけど、本当に自分に言い聞かせてる部分もあって。本当に怖かったので本当に勝てて良かったです。
ーーフィニッシュについて、袈裟固めの形から相手にひっくり返されることが続き、同じ形からの腕十字は狙っていたのですか。
大島 なんかその、クレア・ロペス選手の試合を見てるとやっぱりRENAさんと試合してる時も 腕十字のセットまでは行ってるけど極め切れなかった部分とか見てたので腕十字はもしかしたら入るかもしれないと思ってたんですけど、なんか私もそこまで得意 っていうわけではなかったので腕十字は取れないもんかなと思ってましたし、最初最後 決まったやつは元々肘が中まで入ってなかったので、これ取れないなって思ってたんですけどグ、イって引き寄せたら肘が中まで入ってきたから行けると思って、思いっきり伸ばして……って、ところですね。
ーー解説に入っていた金原選手と杉山選手が あのフィニッシュの仕方あのお2人ともその前のえっとスイープでわあまただ みたいな感じだったんですけどそこであの フィニッシュになったで大絶賛されてました。
大島 ホントですか!本当にあの何回も諦めました。やっぱり上になってる方が、下からも得意だけどもちろん上の方が安心するので私も。上 になりたくて上になっても、何回も何回も返されてしまうから。でもやっぱりその形になりたくて諦めずにしつこく上を取りに行った感じですね。
ーークレア・ロペス選手と実際に対戦して、戦う前のイメージと違うところはありましたか。
大島 計量の時よりもさらに大きく感じて、ケージの中に入った時に。ああこれが海外の選手なんだっていうのは、韓国の選手(と対戦したこと)はあるけど、それ以外の選手と試合をしたことがなかったので、対面した時はちょっとびっくりした部分はあったんですけど、顔に出さずに試合をして(笑)。でもやっぱりフィジカル差っていうのは感じました。
ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。
大島 朱加さんの背中を追いかけてまだまだやっていきたいって言ったんですけど本当に、海外の47.6 kgの選手とも試合していきたいと思ってますし、前回DEEPでは負けたけど、RIZINで は今4連勝中なので伊澤(星花)さんにも挑戦したいなと思っています。
ーー私は韓国から来た記者です。大島さんに勝ったパク・シユン選手の次の試合はご覧になりましたか?
大島 えっと、須田(萌里)選手との試合ですか?見てないんです。
ーー色々と、グローブに指を入れたりと問題がちょっとありましたが、パク・シユン選手とRIZINでもどこになってでも、リベンジしたいと考えていますか?
大島 もちろん。やっぱりリベンジはしたいんですけど。チャンスっていうのは何回も来るわけでもなくて、みんなに平等に与えられるので、正直「リベンジの試合がしたいです」っていうのは1回話してるんですけど、チャンスをもらえなかったので。また私がそこまでたどり着くしかないのかなと。やっぱりみんなやりたいから。須田選手だってやりたいし、伊澤さんも今度試合するしで、チャンスを待つところです、今は。
ーー異例のスクランブル参戦でしたが、振り返ってみたら準備期間が短いことが大島選手にとってプラスになったことがありますか?
大島 プラスですか?うーん……、まあでも私、減量がないんですよね。いつ決まってもこの49kgは減量がないので、例えば44kgとか、今ベルト持ってる 44kgであればやっぱ減量のことが結構頭に入って体重ばかり気にしちゃうんですけど。減量がなくて、で、いつも大体試合は2ヶ月前とかに決まるのでRIZINとかだったら。ずっと試合のことを2ヶ月間考えるっていう感じになるんですけど、今回は2週間前に決まったので、正直2週間は本当に地獄のような日々だったんですけど。試合のことを考えるのが2週間ギュっと詰まったっていう感じでは良かったです。ただ練習とかは本当に2部練・3部練を、子供がいなかったんで、朝早く起きてやって、で、夜遅くに帰ってきて。旦那も次の日試合だからもう本当入れ替わりっていうか。家に夜寝るだけでいて、それ以外はずっと外に出っぱなしだったんで、お互い。時間が短ければ考えなくて済む。
ーーメンタル的な負担は少ないけれどもその分練習はかなり詰まっていたということですね。
大島 はい、めちゃくちゃ詰めました。やっぱり総合スパーをちょっとしてなかったんですよ。しばらく打撃が課題だっていうのは皆さん分かってると思うんですけど、ずっとボクシングをやってて総合スパーをしてなかったので、この2週間で総合スパーをしたって感じです。
ーーお子さんにも寂しい思いをさせてしまったかもしれませんが、試合が終わって、お子さんとどんな風に時間を過ごしたいですか。
大島 いや、今もう全然寂しがってくれなくて。電話しても「また電話してきたの?」って言われちゃうぐらいだったんで、本当に私がちょっと悲しかったんですけど。いや、もう、手放したくないですね。もうずっと手を繋いでるか、ずっとギュってしてたいですね、今は。ふふふ。
クレア・ロペス「サブミッションで負ける直前まではいい気持ちで戦えた」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
クレア 結果には当然満足はしていません、ただ負けはしたけれど試合内容は非常に良かったと思っていますし、私自身も試合を楽しめました。調子も良くて、体力も残っていて自分の動きも良かったしコンディションとしては最高で完璧なファイトキャンプをできたと思います。ただこれはMMAなので、何が起こるのがわからないというところではあります、とはいえサブミッションで負ける直前まではいい気持ちで戦えたと思います。
ーー今回対戦した大島選手の印象は戦う前のイメージと違うところはありましたか。
クレア 想像した通りの選手だったと思います。もちろんそのクリンチからテイクダウンを狙って袈裟固めから形を作っていくというのはおそらく狙ってくるのだと思ったので、その通りに動いていましたね。そこからレッグロックだったり、アームバーだったりと組み立て方があるので予想通りの動きをしてきたと思います。言うならば、もう少しプレッシャーをかけたらもう少し下がるのかなと思ったのですが、打撃も下がらずにやってきたのが少し驚きでした。ただ基本的には全部一緒でした。
ーー大島選手は、先ほどクレア選手の言及されたように袈裟固めの形からクレア選手がひっくり返す、スイープするということが起きました。2回目に大島選手が腕十字をしてフィニッシュとなりました。ご自身としては、どういった?スイープできた後にセットしてフィニッシュというのはどのように感じましたか。
クレア この試合では私はたくさんのサブミッション凌ぎましたが、最後はうまく固められて腕が伸びすぎて、動けなくなり、戻れなくなってしまいタップしました。その間違いとして、ちょっと攻め急すぎてしまって、パウンドを打とうとしすぎたことがあります。スイープしてから立ち上がるのではなくすぐに打撃に行って捕まってしまったので、焦らずにしっかりとベースを作るかもしくはスタンドまで戻すのかという判断をすれば良かったかなとは思います。パンチをする時に腕を掴まれたというのは集中力も足りなかったと思います。ミスをしました。
ーー今回はもともとの浜崎朱加選手との試合が浜崎選手の怪我で大島選手となりましたが、今回の試合を経て改めて浜崎選手と対戦してみたいという気持ちは今ありますか?
クレア そうですね。RIZINがまた試合を組んでくれるのであれば対戦相手は誰だろうと試合を受けるつもりでいます。浜崎選手は素晴らしいファイターですしベテランのタフな選手で、私は強い選手と戦いたいと思っていますので、世界中のタフな選手とオファーがあれば誰とでも戦いますし、その意味で浜崎選手は世界でも最高のファイターのひとりです。
ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。
クレア 何も変わらないんです、自分がやることにプラン・Bはない。とにかくトレーニングをして、試合が決まれば戦うっていう、それが私の人生。なかなかランクを今上げるのが難しい状況だけど、これが私の生き方なのだから、他のことに目を向けることはない。何も変わらないですね、常に自分が高みを目指してトレーニングをして自分をさらに強くして試合が来ればその時に試合したいと思います。できればもっとRIZINで試合をしたい、というのが私の目標と言えます。ここで戦うことが本当に好きだから。とりあえずトレーニングをして、試合のオファーが来るのを待ちたいと思います。
芦田崇宏「情けない。自分が」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
芦田 情けない。情けなかったなっていう印象ですね。自分が。
ーーそれは試合の内容に対してということでしょうか。
芦田 そうですね。まあ勝敗もそうですし試合中の内容もちょっとあの、プラン通りじゃなかったなっていうのもありますね、はい。
ーーゴングが鳴った直後レフェリーに静止されていましたが、あの時ご自身はまだ試合を続けたいという気持ちだったのでしょうか。
芦田 あの、率直なこと言うと全く効いてないし、脳も揺れた感じが全くなかったんで。で、僕の中でもしっかり動きを止めてないつもりでいたんで。で、もらった攻撃も全部覚えてるし 膝蹴りであったりサッカーボールキックであったり。ただやっぱりダメージはなかったけど、うーん、そうですね、リング上ではまだまだやれたしもう1R終了間際だったんで、そういう気持ちが強かったですね。
ーーそういったところはセコンドや陣営の方々と話して何か聞かされたことはありましたか。
芦田 試合後ですか?試合後はまず戻ってモニターで映像流れていたので見ていたら、まあ止められてもしょうがないかなっていう感じでしたね、はい。動きも止まってたっていうか、なんか丸くなってたし。僕の中では動いてたつもりでいても、やっぱり見映えも悪かったんだなっていうのはすごい反省ですね。
ーー先ほど「効いていなかった」ということでしたが鈴木博昭選手と実際に拳を交えてみて、戦う前のイメージと違うところはありましたか。
芦田 いや、イメージが違うことはなかったし、まあ寝技の対応もある程度はできるだろうなと思ってたんでアレですし。ちょっと、僕は三角絞めとかすごい得意なんで、勝ち急いだというか、極め急いだ部分がすごく今回は……、プランの中ではなかったんで。ちゃんとトップキープして試合をコントロールして相手のミスを誘いながら極めるっていうゲームプランだったんですけど、ちょっと自分から引き込むことをしちゃったから、まあその、鈴木選手どうこうっていうよりは自分の弱さというか、ダメなところが出たなっていうイメージですね。
ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。
芦田 まあ、はっきり言って今後のことはまだ今終わったばっかりなんで考えらんないですけど、そうですね。 ま、ちゃんと考えてはいきたいなと思うのと、ああいう自分の中では納得いかないからってこう……、ちょっと話は変わりますけど、さっさとリング降りたりああいう態度は自分の中では良くなかったなって、今すごいま反省してますね。
鈴木博昭「年甲斐もなく暴れちゃいましたよね」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
鈴木 めちゃめちゃ嬉しいです。
ーー試合の決着がついた後に大暴れしていましたけれど……
鈴木 大暴れ?はい。
ーーあれはもう心の重くままに?
鈴木 いやもう本当に、もちろん勝つためにやってるんですけど、あの瞬間以上報われる時ないんで。やっぱもうね、年甲斐もなく暴れちゃいましたよね。
ーー決まり手の直前ですかねサッカーキックを放っていましたがあそこで蹴るしかないと思って、練習していたとか?
鈴木 いや練習できる技じゃないから、うん。何だろう、開いてるとこが見えたそん時出る技 が多分あれだったっていうだけで、はい。
ーー試合前もおっしゃっていたのですが、次に何が出るかは自分に任せると。
鈴木 そう。考えずにこの出るものを出すっていう。その時に動く場所。で、相手のその、KOの絵が見えるライン……そう、勝ちへの道が見えてその時何が出るって言ったらそれだったっていう。うん、まあまあ経験則かな?っていうのは、はい。
ーー今回、元DEEP王者の芦田選手に勝利しました。芦田選手と戦う前のイメージと実際に組んでみて違ったところはありましたか。
鈴木 いや。あの「あ、引き込んでくるんだ」っていうのはちょっとありましたけど。
ーー引き込まれてからの組み技・寝技の勝負どころでは、どういった力の差がありましたか。そこで行けると思うこともありましたか。
鈴木 寝技の展開はいつもやってるので、ボンサイ柔術のみんなと練習しててやっぱり極めが強い人も多いし、ボンサイ柔術に行ってる人間が三角で極められたじゃちょっと筋が通らんだろうっていう。はい。その、試合で勝った負けたはしょうがないけど三角で極められただと?って言って、多分サトシ&クレベルに多分詰められちゃうんで、はい。そこは避けれてよかったかなと思います。あの、勝ち負けはね、勝負なんでどっちか勝った負けただからしょうがないところもありますけど、「それはお前何してんだ!」って怒られちゃうんですよね。
ーーセコンド陣やあとはチームメイトからはどういった言葉をかけられていましたか。
鈴木 「絶対勝つから、アナタが」。
ーーでは勝った後にも何か葉けられましたか?
鈴木 「よかったじゃん!」って。「言ったじゃん!アナタ勝つて言ったじゃん!」っていう。
ーー今のはサトシ選手(のモノマネ)ですか?
鈴木 両方です、ふたりともです。
ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。
鈴木 なんでしょう、どんどんこう、格上の人たち……それこそ元〇〇、もう本当にMMA をずっとやってる上のベテランたちとか、それこそ元チャンピオンいっぱいいるしそういう強い選手たちとやって自分のランクあげていこうっていうのはあったんですけど。心残りだったYA-MAN君にマイクで「タイマンしようぜ」って言わしてもらいましたけど。うんまあそれでやあのやれるならやろうぜっていう。無理ならまあいいよっていう、1回だけみんなの前で表明してみようと思って言いました。
ーー肉体が相変わらずバキバキなんですけれども、年齢で言うともうかなりRIZINの中ではベテランの部類に入ると思います。年齢との戦いだと感じるところはありますか?
鈴木 え???
ーーその……、例えば 疲れが取れにくくなってるだとか。
鈴木 いや。その、年齢でどうこうって、別にお客さんそこ見たいのか?って、いつも思うんで。パッと戦って強い弱いとか面白いとかそれが見たくて来てると思うから、まあ歳がどうこうで勝負してねえよってのはすごくあるんで「一般論で俺は当てはめるんじゃねえ」っていつも思ってるんで、はい(苦笑)。
ーー例えば10年前とかと比べて体のキレが落ちたな、とか疲れが抜けにくいなというようなことをあまり感じることはないですか?
鈴木 まあ多分あるんでしょうけど、結局何かあったらすぐ「じゃあ今こうならこうしよう」「あ、今こうなら、こうしよう」。ずっとそれの繰り返しなんで、対応を繰り返していく。結局その、よく言う年齢とかはそれこそ仕事があって、どの世界でもある言葉ですけど、年と仕事とか家庭とかそういうのに逃げんじゃねって。やりたくない理由をそっちに転化してるんじゃないよって思ってるんで。やるんだったらそれに対して対応していきなさい。嫌なら引きなさいっていう感覚でずっとやってるので。なので「何かあったらこうしよう」を繰り返してるだけです、はい。で、まあまあ現実確かに今年40歳ですから、現実問題はあるはあるんですけど。そんなのはもう結局その本人の生きるガソリンの量だと僕は思ってるんで、うん。無理になったら多分無理になると思います。今はもうこうやって戦わしてもらって、まあガンギマリなおかげで多分年齢のそういった部分の経年劣化は多分停止してます。
ーーセコンドには来月試合があるサトシ選手が。実況からの紹介で「試合が近いので無理して来なくていいよ」という鈴木選手がサトシ選手におっしゃったけれども、サトシ選手が来てくれたのですか?
鈴木 そうです。今回は、いつもセコンドに付いてくれる堀さんっていうチームメイトとクレベルと2人で臨む予定だったんで、まあだから試合前だから練習しててねって言ったんですけど「ああ大丈夫、アナタの試合全部行くから」みたいな感じで普通にサラッと言ってきたので、いや 本当に申し訳ないよねっていう。うん、だから終わったらもうまた来週月曜日からフルサポートに戻るだけです、僕が。だから本当に、本当にこの今一緒にやってる仲間たちのおかげで僕はやれてます。
ーー勝利でいいバトン渡せたな、みたいな感覚ですか?
鈴木 いやもう良かったです。もう本当に、バトン渡せたと思います、いい形で。
ーー週明けから今度はサトシの試合のサポートを。
鈴木 うん、もう完全サポートです。ま、こう見えてジムの代表だし、結局関わってる選手はもう15人ぐらい関わってんのかな?うちのジムの生徒しかり、彼ら(ボンサイ勢)しかり。一応そういう立場なんですよっていう。
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