9月1日(金)、RIZIN事務局にて10.15『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND –秋の陣-』(マリンメッセ福岡)の記者会見が行なわれた。会見にはRIZIN 実行委員長 榊原信行、RIZIN 統括本部長 髙田延彦、そして川尻達也が出席。
10月15日(日)、RIZIN福岡大会で川尻達也がバンタム級トーナメントのワイルドカード出場を懸けた査定試合を行なうことが発表された。
会見のはじめに川尻達也から今回の大会に参戦する決意表明が述べられた。
川尻は「狙うは堀口恭司の首ひとつ。それだけです。僕自身30代最後の1年で当たり前じゃあつまらない。今ある常識をぶっ壊したい。ワクワクする試合がしたい。そう思った時にバンタム級で堀口恭司と闘うのが面白いんじゃないかなと思いました。僕から榊原さんに『バンタム級のトーナメントに挑戦したい』とお願いしました。口で言っても仕方ないので誰にも言わず、密かにテスト減量して61kgまで落としました。それで写真を撮って榊原さんに見せて『堀口恭司とやりたい』とお願いしました。いつ手足が動かなくなって格闘技をやれなくなるかわからないので。そうなった時に後悔はしたくないので、今まで作ってきたファイター・川尻達也を全額ベットします。川尻達也の可能性をファンや榊原さんに見せつけたいと思います」とコメントした。
続いて、榊原実行委員長から「7月30日の大会の準備に追われている時に川尻選手から話がありました。『10月の試合どうなりましたかね?』っていう話かなと思ったら、いきなり体重計の写真を見せられて『僕をバンタム級トーナメントのワイルドカードにどうですか?』という川尻特有の売り込みを受けてさすがに驚きました。僕らの想像を超えるマッチメイクを川尻達也が持ってきたんです。決意と覚悟を感じました。
しかし、これまでフェザー級で闘ってきて体重を落とすだけはできても、バンタム級トーナメントに出場する世界のトップアスリートたちと肩を並べることができるのかはちょっと判断がつかない。それで10月の試合を査定マッチにしようという話になりました」と今回の試合出場への経緯が語られた。
さらに髙田統括本部長は「ワイルドカードの権利をゲットするにはそれなりの試合をすることが条件です。10月の査定試合は勝てば権利をゲットできるわけでない。かといって負けても権利を失うというわけではありません。堀口選手と対峙するその姿に期待感を見せてくれるような、それだけの内容を見せてもらいたい。川尻達也の生き様を見せてもらいたい」とコメントした。
バンタム級トーナメントのワイルドカードは残り2名。試合内容が求められる査定試合で川尻達也はどんな試合を見せてくれるのか、注目の一戦となる。
〈ガブリエル・オリベイラ選手のコメント〉
「やあみんな、ガブリエル・オリベイラだ。10月15日には僕の地元のリオデジャネイロを代表してRIZINで戦うよ。 プロで戦い始めて10戦目で世界のトップが集まる大会で試合ができる事をとても光栄に、そして機会をくれた 人たちに感謝している。この大きな舞台で自分のファイトスタイルを世界中の人たちに見てもらい、自分の名前 を上げる相手としてキャリアも長く、数々の名勝負を残してきたレジェンドカワジリは最高のチャレンジだと思う。 僕は予言師ではないので勝負の結果までは分からないけど、僕は両手に爆弾をもって試合に臨みます。そし て新しい時代の幕開けの狼煙を日本で上げて見せます。Osu!」
以下、質疑応答
——61kgに落とした時の体調は?
川尻 7月は落としただけなんですけど、ちょっと良くなかったですね。正直納得出来る動きはできてなかったですね。バンタム級の身体を作る自信があります。現時点ではスタミナ、パワーも問題なく、練習もできてます。
——堀口選手を意識したのは?
川尻 去年2月にUFCでデニス・バミューデスに負けてこのままではやばいなっていうのがあったんで、食事とかトレーニングとかを見直してコンディションは良くなったんです。8月のカブ・スワンソン戦に向けていいコンディションでいけてたんです。6月の終わりぐらいにオーバーワークで体調を崩したんです。それで微熱も続いていたので休んでいたらカブ・スワンソン戦はすごい調子が良かったんです。その後、RIZINと契約して張り切っちゃって、トレーニングをいろいろ試したんですけど、それが今思うとオーバーワークだったんです。若い時と比べると毎日絶好調ではないですけど、それでも調子いい時はあったし、悪い時もそれなりに動けていたんです。
でも自分の中では納得いく良い練習はできていなくて、それが年齢なのかな?って思っていて。それでも必死にやってたんですけど、今年の5月に皮膚病になって5日間くらい練習できなくて休んだら、ものすごい体調が良くなったんです。
そこから納得できる動きが自分の中でできるようになって、「もしかしたらずっとオーバーワークだったんだ」って思って。以前は自分の中で決めたトレーニングを意地でもこなしてたんです。でもそれがダメだったんだなってことに気づいたんです。それから勇気を持って休むようにしたらものすごい体調が良くなったんです。代謝も上がって体重も自然と落ちてきて「これだったらバンタム級もいけるのかな?」って思っていたときに、まあ名前を出すのもあれなんですけど……ライト級もありかなって思ってたんですけど、UFCシンガポール大会を見たときに「ちょっともういいかな?」っていう自分の中での想いもあって。だったら堀口恭司とやりたいと思いました。
——対戦相手は?
川尻 強い選手だと思います。バンタム級に落としてリーチだったり優位に働くのかなと思っていたけど全く関係ない。まあ、体格的優位はないですね。タイプとしてはやりにくいと思います。そう簡単にいく相手ではないかなと。
左のストレート、左のボディがものすごい離れた距離から届いたり、あの距離から届くと中に入りづらいですね。僕らしく、しっかり組んで倒して殴るか、極めるかしたいですね。しっかり覚悟を持って闘っていきたいです。ここでダメだともう後がないので。
ファンのみんなにも楽しんでもらいたいけれど、榊原さんや髙田さんを納得させる試合をしたいです。
——バンタム級で闘うのは堀口選手がいるからですか?
川尻 もうその一点につきます。堀口恭司がいなかったらこんなバカな選択はしていないですね(笑)。テスト減量をした時にもう二度とやりたくねぇって思いました。俺には堀口恭司しかいないですね。
——今の通常体重は?
川尻 今は68kgくらいで、70kg切ってる状態を7月からずっとキープしています。
——堀口選手の魅力は?
川尻 怖いのはスピード、バネ、体重関係なく僕にはない武器ですね。あのへんは敵わないですね、ものすごい恐ろしいです。
[RIZIN トーナメントルール(63.0kg契約)]
川尻達也 vs. ガブリエル・オリベイラ
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