7月27日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭りの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
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パトリッキー・ピットブル「ここで戦い続けたい、野村選手にもリベンジ、再戦したい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
パトリッキー 悲しいです。自分のベストを尽くしました。試合前自分はいつも神様に願うのですが、自分の全てを出し切るように、怪我をしたとしても、後悔だけはしないような試合をしたいと思っています。今夜は自分の全てを出し切りました。日本のファンの人はこういう試合を見るのが好きだと思います。今日は本当に自分のベストを尽くした試合です。ケーキをもらってもいい、って思います(笑)。そういうトリートはいつも嬉しいことなんです。
ーー顔の傷が目立ちます。カットして出血したことに焦りはありましたか。
パトリッキー もちろんありました。でも怪我をしたことによって、怪我をしたピットブルというのがどれほど強いのかっていうのもあるので、怪我をした分をもっとやってやろうという気持ちもありました。血が出ているときこそ、もっとアグレッシブに、もっとアタックするべきだと思っています。
ーー野村選手と実際戦った印象を教えてください。
パトリッキー とても速かったです。ストレートのパンチ、空手のパンチも強かったですし、よく動く選手でした。グラップリングの技術もとても上がっていると思います。ですが、彼の一番の得意なところはやはり空手だという風に感じました。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
パトリッキー ここで戦い続けたいです。野村選手にもリベンジ、再戦したいですし。彼がサトシ選手と戦ってベルトを獲るか分かりませんが彼と戦いたいです。それから、自分の階級にまだRIZINにどんな選手がいるのかよく知らないですけども、常にアグレッシブないい試合を日本で見せていきたいと思います。
ーー日本で戦うのは久しぶりですが以前と違いを感じましたか。
パトリッキー それは感じませんでした。今回の対戦相手は強くて素晴らしい選手でした。1Rめ、2Rめは同じような感じだったと思いますけれど、3Rめで彼はすごく攻撃をたくさん仕掛けてきて素晴らしくアグレッシブに攻めてきましたので、今回は彼に「おめでとう」と言いたいです。
ーー怪我を治す時間が必要だと思いますが今年3大会残っているRIZINで試合をするつもりがありますか?
パトリッキー いつでもやりたいです。9月にやれと言われればやりますし、12月と言われればやります。いつでも準備はできています。
ーー野村選手とサトシ選手の試合はどんな展開になると予想しますか。
パトリッキー サトシ選手にとって非常に危険な試合になると思います。
彼の得意な柔術を使うべきだと思います。ただし、そんなに簡単にはいかないと思います。なぜなら野村選手はとても強く、レスリングのディフェンスがよくできています。彼の柔術のスキルがどれほどかはまだわからないですが、どんな試合になるかと聞かれたら、スタイルの対決。柔術vs.空手のようになると思います。今、そこで会ったときに少し野村選手と話しましたが、彼は「サトシ選手をKOする」と話していましたよ!
ーー2年ぶりに日本で試合をしました。ファイトウィークはいかがでしたか。
パトリッキー 日本にいるのはいつも好きですし、できることならあと2週間くらい滞在して、京都にすごく行きたくて観光したいです。自然の山とかも見てみたいと思うのですsが、自分にはその時間がなく、もうこれからすぐにラスベガスに飛んでUFCファイトナイトの出場が予定されている(日本時間8月3日)、チームメイトのフェリペ・ブニスのサポートのためチームに合流します。
野村駿太「感想ですよね?嬉しいです!」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
野村 えー……、感想ですよね?嬉しいです!
ーーパトリッキー選手と実際に拳を交えた感想を聞かせてください。
野村 技術どうこうじゃなくて、人間としての強さ、人としての強さを感じました。
ーーファイトショーツが血で染まっています。相手の出血に対してどう感じていましたか。
野村 「うわ、切れてる!」って感じだったですね(笑)。
ーー「勝つかも!」という感情にはなりましたか。
野村 いや、手応えはなくて、気づいたら裂けていたっていう感じでしたね。
ーーリング上で王者のサトシ選手とどのような話をしたのか、改めて教えてください。
野村 「9月にやりましょう!」みたいな感じだったですね。
ーーそれを聞いて率直にどう思いましたか。
野村 まあサトシ選手しかいないだろうって感じだったんですけど「9月かー!?」っていうのは正直ありました。
ーー実際どうなるかは分かりませんが、次戦に向けての意気込みや、ファンへのメッセージをいただけますか。
野村 戦前にも言っていたのですけど「野村だったらサトシ選手に勝てるんじゃないか」みたいな試合をしたかったので、それを少しでも感じさせられる試合にできたかなと思っています。
ーー試合を通して、問題なく自分がコントロールできているという感覚だったのか、結構ギリギリだと感じていましたか。
野村 そうですね、僕が、ちゃんと気持ちがぐっと入ってる時は、思い返せば全然気にすることじゃなかったんですが、僕のちょっと弱い自分が出てくると「ヤバいかも!ヤバいかもこの人の打撃!」という感じでした。僕が気持ち入ってるときは全く感じなかったのに、少しでも気を抜いたらヤバいな、というような気持ちはありました。
ーーそういうことを今までMMAで感じたことはありますか。
野村 いや、ないっすね。「ああ、強ぇな」と思ったっすね。
ーーこの大舞台でセミに選ばれたことはプラスになりましたか?
野村 そうですね。それは周りの評価であったり、周りが盛り上がるという意味でセミだっただけで、パトリッキー選手とやるということが僕にとって大きかったんで、別に大きい舞台だからっていうよりは、その選手とこの舞台でできるっていうことが大きかったです。

ーー今、目の下が少し腫れています。症状は?
野村 大丈夫そうって言われたんですけど(笑)まあ一応病院に行ってみようかなと思ってます。
ーー問題なければ9月にサトシ選手に挑戦ですか。
野村 体が万全だったらやりたいですね。
ーーサトシ選手のベルトに日本人が挑戦するのはもう4年近くぶりです。
野村 へー。
ーー2021年の大晦日、矢地祐介選手が挑戦して以来です。それだけの場に立つことに充実感がありますか。それともまだまだベルトを獲ってからとなりますか。**
野村 僕がこう、「これで格闘技人生最後にサトシ選手に勝つ!」という気持ちじゃなく、僕が強くなりたい、ここまでの間にサトシ選手を越えて、さらに飛躍したいと思っていますね。
ーー近い距離であれだけ打っているときに、かなり体を捻っているフック系のパンチが出ていました。ああいう練習はここ最近の練習でやってきたことなのか、もともと?空手時代のものではないだろうとは思いますが。
野村 そうですね、(空手のものでは)ないです。ずっと国内ではトップレスラーのような相手と試合することが多くて、BRAVE内でレスリングばっかりやっていて。本当に、空手にレスリングやってる感じだったんですけど。グスタボ戦前からやっと空手をMMAにアジャストすることに充てられる時間が増えて、こういう動きを増やせるようになったので、よかったなと思いますね。
ーーあと9月というのは急にも聞こえますが、これまでのキャリアを考えると、7月に勝って9月に挑戦できるっていうのはいい思い出があるのでは?
野村 いや、そうっすね。(去年のDEEPで)7月に挑戦者決定戦っていう感じだったんで、「お、今年もその流れか!?」ってちょっと思ってたんですね。去年もそれでDEEPチャンピオンになれたんで、去年はDEEP、今年はRIZINかっていう気持ちはありますね。
ーー仮にこの2ヶ月で挑戦するとしたら、まあとりあえずここはサトシ選手対策として何か作り上げたいなと思うものがありますか。
野村 やっぱりサトシ選手とといえば、下からの柔術の怖さであったり、打撃は独特な打撃の一発があるんで。まあそこをしっかり対策しながらやりたいなと思ってます。
金原正徳「本当にたくさんの応援ありがとうございました」

金原 最後ですよみなさん!聞くことないですか、なんでもどうぞ
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
金原 まず、デビューして21、2年、50何戦かして本当にたくさんの方に応援してもらって、最後勝てなかったですけど、こうしてリングに上がれて4万人の前で戦えたことを本当に幸せと思いますし、先週ここで負けたらやめようと自分の中で決めて、本当に前回、鈴木千裕選手に負けた時にやめようと思ったんですけども、やっぱ自分の中で、もういいでしょ。怪我があって不完全燃焼っていう部分があったので「もう一度!」と思ってYA-MAN戦を決めて。まあ、家族にも周りにも反対されながらも、最後このリングで戦えたことを本当に嬉しく思うことを同時に、最後こうやって格闘技人生を終えることは自分の中で満足いってることなので、本当にたくさんの応援ありがとうございました。
ーーYA-MAN選手と実際戦った印象を教えてください。
金原 本当にあの、実はこれはまあ試合前に言わなかったですけれども、実は一年前、鈴木千裕選手の時に、YA-MANにスパーリングパートナーをお願いして、1回練習したことがあります。本当にいい男だし、ファイトスタイルも好きだし。で、ダウンロードベックス戦を観て、ああ、こいつとやってみたいと本当に思ったし。やっぱまだ一年前だけども、まだまだこうMMAファイターとしても、たくさん伸びしろがある中で、一年でどんだけ強くなってるの?MMAどれだけできるのかっていうことを試合前会見でも言わせてもらいましたけど、本当に自分が組んだことあった1年前よりもダントツ強くなっていて、本当、彼が格闘技に真面目に向き合っているところ、自分が体現して、本当に改めて最後YA-MANでよかったなと改めて今、思います。
ーー勝敗は31勝16敗、トータル試合数は52試合の戦績です
金原 まあよくやりましたね。はい。自分で褒めてやりたいです。本当に今回は試合決まってタイに一人で飛んで、毎日毎日寝る前に自分に今日はよく頑張った、正徳、今日は頑張った。と自分にポジティブに言い聞かせて。翌朝起きて。よし、今日も頑張るぞと。
誰もいないなか自分に、ずっと自分で言い聞かせて。このリングに上がれて、本当にたくさんの方に応援してもらって嬉しいというか、よかったなと。まだ、自分は現役選手ではなくなるんですけど、最後、所英男を見送らないといけなな、見届けなきゃいけないなという。まあ最後まっとうしたいので。まあ英男君がもう1回試合したりするときは、まだ自分も動けるような体調をちょっと維持して行きたいなと思うので。まあ本当に2人で、やってきましたからね。そこは見届けたいなという思いもあります。
ーーRIZINでは引退するというのは2回目になるんですが、3回目は……、
金原 もうないでしょう。もうないでしょう。まあ前回はね、今セコンドに冗談で「次はライト級です」みたいな。さっきサトシに会った時も「次、お前とやるから」なんて冗談言いましたけど。もうよくやったでしょう。ねえ?20何年? よくやったよ。自分で自分を褒めてあげたいですけど(笑)。褒めてあげるけども、まだね。俺より先の先輩の所英男がいるので。なんとも言えないですけど。まあ、英男君より先にやめるとは思わなかったけど、あのオジサンもなかなか、やめなさそうだしな。先にやめちゃうって感じっすね。まあでも、楽しかったです。本当にRIZINには感謝しかないです。UFCリリースされて、格闘技人生をさまよってる時に、RIZINに来て。で、今フェザー級が盛り上がってきてね。自分も一瞬ではあったけども台風の目に入れたし。老害になる前に若手に譲らなきゃいけないし。まあそれが最後YA-MANでよかったなっていうのもあります。また違った角度でね、今度は格闘技界を 盛り上げるというか、サポートしながら、自分でしかできないこともあると思うので、格闘技界には老害にならない程度に携わっていきたいなと思っています。
ーー今日の試合に勝っていたら引退してなかったですか?
金原 もう本当にあの思い出いっぱいですよね。まあ、勝ってたらやってたかもしれないですし。うーん、まあ、負けてリングに上がることはないんで。まあ勝ってやめてもいいかなっていうのは。まあ少なからずどっちにしても 最後だ、最後だっていうのはずっと言い聞かせてました。うん。だから、いかに万全な状態で上がれることを、うん。まあそうですね。でも、よかったです。もう100パーセントの体調とあれでリンクに上がれたんで。で、思ったよりパンチもらって我慢できたなっていう。ちょっと俺いけるんちゃう?ってちょっと思ったんですけど、打ち合い。
ーーヒザもクリーンヒットさせました。
金原 ねえ!あれ、いいヒザだったよね!観ました?あのヒザ。あれで勝ってたはずなんですけどね。 いや2R追いすぎて疲れちゃった。いや強かったな。YA-MAN、いい男ですね。最後までずっと僕のマイク、リング下で聞いててくれてね。いい男ですね。ああいう男で最後やめられてよかったです。やっぱりね、今こう、トラッシュトークとかいろんなものが流行ってるんですけど、僕にはできないんでね。YA-MANでよかったなと思います。
ーーリングに上げた息子さんたちには、この試合で引退するかもと事前にお話されていましたか。
金原 ううん。何も話してないです。まあ、妻と、試合決める前に、もう1回だけ、やっぱりやりたいからっていう。まあ当然ですけど、妻もはじめ、子供だったり自分の父ちゃん、母ちゃんも格闘技やることに反対してるので。怪我の後遺症が出てからでは遅いので。っていうのもあったし。まあそんなのはね、格闘技やってる間は、まあ死ぬかもしれないし。うん。でも、まだやりたい自分もやりきれない自分もあったし。ああやって子供の前で戦ってる父ちゃんも、まあ最後勝てなかったですけど、勝てて、勝てる姿見してあげたかったですけどね。なのでもう自分の役目というか、あとは子供がまた有名になってくれることを父ちゃんは祈りながら、まあまだ自分の後輩もいるしね。今度は選手としてじゃなくて、指導者としてこのRIZINに選手を上げたいなっていうのは思ってます。
ーーYA-MAN選手は息子さん「敵討に来い!」と言っていました。
金原 ああ、言ってました?まあ、もう(その頃には)やってないでしょ。20年ぐらいやってくれればね。まあ、そういうのはストーリーありますよね。まあ、鈴木千裕にしてもそうだし、YA-MANにしてもそうだし、自分に勝った選手……、 いや、でも格闘技はやらせたくないな、危ない。僕の代で終わりにします。

ーー52試合を今振り返って一番思い出に残っている試合はありますか。
金原 いや、ないよ、やっぱ10代の頃には10代の厳しさ、20代は20代の頃の厳しさはあったし、まあ30代、40代、まあ指導者になったりとか、本当にその場その場で。支えられているものだったり、支えているものっていうのは状況が違うのでね。この試合が一番いいっていうのはもうないですし。だから本当に今日は今日の試合が一番いいと思ってるし。どの試合っていうのはないですけどね。うん、まあ本当どれもいい思い出でした。自分はエリートではなかった。選手して、エリートでなかったし、勝ったり負けたりの選手だったけども。まあこうやって日本のメジャー団体にいくつか渡って出させてもらって、まあRIZIN含め。UFCだったりとまあ、本当にそれぞれがいい思い出だったし、それぞれがいい記憶に残ってるし、うん。そうっすねまあ、どれもいい思い出でしたね。
ーースタジアムバージョンのさいたまスーパーアリーナで引退できたことには何かありますか?
金原 こればっかしは本当に申し訳ないですけど、あのGOLD GYM大森でも、新宿FACEでも、さいたまスーパーアリーナでも、やっぱり戦っている時はそんなに意識するものではないので。まあ後々ね、見て振り返ってみれば、KIDさんと2009年にやった時もスタジアムバージョンでしたけども、その時も別にたくさんの人に見てもらったから、ゴールデンタイムでやったからってことがどうこうって、なかったんで。まあ、いつか振り返った時に、ああこんな人いたなというのも、まあ映像で改めて見ると思うのかな?って感じますね。
ーーキャリアの中で、日本の格闘技界が厳しい時代っていうのも経験されながら、ご自身も苦しい中で格闘技を頑張ってきたっていう実感もあると思うんですけども、今日さいたまっていうところで、これから格闘技界にどうあってほしい、みたいな、期待することとか、あるいはこうなってほしいということってありますか?
金原 やっぱ世界一であってほしい。これは変わらないことだし、やっぱUFCでまだね、日本人がベルト巻けてないっていうのも現状だと思うし。今こうフェザー級の、自分が戦ってきたフェザー級のRIZINを見ても、やっぱトップは外国人だし、やっぱ日本人が強くあってほしい。この気持ちは変わらないかなと思いますね。だからまあ自分は離れてしまいますけど。ライバルだったものが、ね。いつか手を組んで一緒に練習したりとか。そうやって手助けできることも、いつかは来るかもしれないので。その時は自分のキャリアで得たものをそういう人たちに伝えられればいいと思うし。やっぱ日本のMMAがね、RIZINが本当にトップであってほしいという願望は自分は変わらないので。そのためにはUFCでね、日本人選手が。まあ、RIZIN出ていた朝倉海選手とか、そういう選手たちがベルトを巻けることが一番かなっていうのは遠くから本当に思っています。
ーー実戦で戦って思った、YA-MAN選手の良さ、強さというのはどんなところでしょうか。
金原 やっぱ気持ち強いっすね。うん。1Rは自分も追っかけるつもりなかったんですけど。1R結構YA-MAN疲れてたし。で、2Rめで勝負しようかなと思って。自分も2Rめ追っかけすぎてしまって、YA-MANも結構ヘバっていたんですけどね。3Rめ、自分が先に心折れてしまった。これはYA-MANの気持ちが、やっぱ本当に試合で強い選手だなって思いました。本当にいい男でした。
ーーあとは見届けるといった所選手に、個人的には直接あるんでしょうけど、今この場で何か伝えたいことってありますか?
金原 まああの、彼に何を言っても、がんこ親父なんでね。何言ってもダメだと思うんで。まあ本当に最後満足するまで、やり続けてほしいなと思うんですけども。うん。まあそこは、僕がストップかけながら(笑)まあでも彼も本当に、彼は彼の人生があるし、僕には僕の人生あるし、最後納得いくまで。まあ多分満足いくことはないと思いますけど。まあ納得するまで、やるならやり続けてほしいし、自分も最後まで面倒見るつもりではいます。
ーーいろんな団体の選択肢があったと思いますが、RIZINで最後の試合を戦えたことや、得られたことに対してはどんな思いがありますか?
金原 ええ。やっぱり間違いなく今、日本の格闘技界で一番盛り上がってるのもRIZINですし、やっぱ自分はいろんな団体を渡り歩いて、いろんなことを経験して、今の時代も含めて、SNSだったりとかも含めていろんなことを体感したり、いろんなものを経験させてもらったけど、やっぱり今のこの熱量っていうのは特別だと思うし。その中でも中心にいられたことは、最後頑張れた自分自身を褒めてあげたいし、このままブームとしてMMAを終わりにしてほしくないし。そのためにはUFCだったり、世界で勝てる選手として日本人がもっと育ってほしいなという思いは変わらないんで。いろんな見方だったり、いろんな見られ方っていうのもあると思いますけど、やっぱ格闘技やってる以上は強さが全て、正義だと思うんで。まあ、そこはブレずに皆さん頑張ってほしいなと思います。
ーー金原さんのキャリアで、ずっと諦めなかったっていう点が印象に残っています。戦極でもやっぱり最初からフェイバリットではなかったところから勝ち上がって優勝されて、UFCの時も可能性があんまりないところにDEEPで試合もらえて、最終的にカサレス、RIZINでもクレベルに勝利。いろんなMMAファイターがいるなかで、その諦めなかった点について、ご自身ではいかがですか。
金原 自分はエリートじゃないし、才能が特別あるわけでもなかったし、やっぱ負けず嫌いというか「負けてたまるかこの野郎。」みたいな精神だけはずっと持ち続けてきたんで。だからこそ諦めきれなかったという部分があるんでね。あとまあ「もういいでしょう」っていうところも多少は。休ませてあげたいなという部分がありますね。
ーー逆に若いファイターを見て、もっと諦めずにやればいいのに、とは思いますか?
金原 それ言っちゃうと老害になっちゃうんでね。まあだから追いかけすぎることはないですよね、若者に。若い頃にもっと練習しろよとかもっとやれよとかって思うこともないし。まあ結局は自分の人生なので、俺はサポートするしかないので、まあ自分の背中を、こうやって自分の試合を見て、後輩だったり息子が何かを感じてくれればいいなというのもあるんで。うん。まあ、そういった意味で、別に自分が、俺がこんだけやったんだからやれよとか思わないんで。あとは指導者としてね。伝えられるものは伝えたいし、背中を見てついて来いよ。みたいな感じですね。
ーーMMAを引退して、例えばQUINTETのようなグラップリングの試合はどうですか。
金原 (笑)いや、もうちょっとやっぱ首の怪我が……ごめんなさい嘘です。怪我がちょっとやっぱあってもう練習に打ち込むのはなかなか難しいかなと思うんで。たぶん手術すると思うので、そうなってくると格闘技を現役の選手としてやるのは、正直厳しいかなと思うんで。また違ったことで、格闘技は。まあ、難しいかなと思います。
ーー階級を上げてサトシ選手にやろうと言ったとき、サトシ選手はなんと?
金原 鼻で笑われました(笑)、フンって。一回組みに行ったんですけどね。ダブルレッグ、サトシに行ったんですけど絶対無理だなと思いました。
ーー(所英男とのツーショットのリクエストが入る)
金原 あ、所さんが呼ばれていますので、来てください。ニコイチですからね。
所 何て言うのですかね。まだ受け入れられてない自分がいて。まだなんかもう、今の会見も、ちょっと……うん、受け入れられない自分がいます。

ーー金原選手は、所選手のサポートをしていくと。これで次の自分の試合も具体的になってきそうですか?
所 そうですね。まあはい、やりたいなと思います。本当にまあ憧れの金原さんがこんな頑張ってやってきたんで僕もちょっとやりたいですね。
ーー金原選手が先に引退すると思っていましたか?
所 思ってないです。
金原 アナタが長すぎるんでしょう。
ーーちょうど所選手も一年試合されてないので、期待してるファンも多いと思います。金原選手の気持ちも背負ったところで、ひとつ意気込みをお願いします。
所 まあまあやってきたものが違いますけど、まあでも同じ時代を一緒にやらせてもらって。こんな晴れ晴れとして。なんかまたさらにファンになったというか。かっこいいなあって思ってます。
ーー金原選手からも現役を続ける所選手にエールをお願いします。
金原 本当に自分はプロになったところからZSTでずっと走り続けていた所英男がいてね。追い越したと思ったらまた先行くしね。先に自分がまさかやめるとは思ってなかったですけど。まあ、自分は満足するまで、納得するまでやり続けたかったですけど。まあ本当に納得するというか、もう満足するまでは駆け抜けられたんで。まあ所さんも最後まで、自分が納得するところまで、やり続けてほしいなっていうのはあります。まあ結局自分が最後決めるところなんで「もうやめなよ」っつっても、まあ自分が納得すれば満足させながら、最後までやってほしいなとは、偉そうにですけど、あります(笑)。
ーー最後に、今まで応援していただいたファンにメッセージを是非お願いします。
金原 何年かなあ、20何年かは、こまかい数字出てこないんで、分かんないですけど。まあ本当に長い間いろんな団体に出させていただいて、最後RIZINで、骨を埋めることができて、本当に今日、こうやって大きい舞台で最後試合させてもらったこと、そしてたくさん声援いただいたこと、本当に感謝しております。ありがとうございました。現役は選手としてリングに戻ってくることはありませんが、自分のジム、ALPHAの後輩だったり所さんだったり、役目はたくさんあるし格闘技の魅力を違った角度でまたみんなに伝えていけたらいいなと思っておりますので。MMAは最高だよと、MMA楽しいよっていうのを競技としてみんなに伝えていきたいなと思っております。本当に長い間たくさん応援していただき、ありがとうございました。
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