12月31日(火)さいたまスーパーアリーナにて開催されたRIZIN DECADE Yogibo presents RIZIN.49の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
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上田幹雄「ここからもっと負けられない戦いが続くのではないか」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
上田 ごめんなさいちょっと声がヘンなんですけど気にしないでください。えっと、まあホッとしているというか。プロになって2連敗は絶対ありえないことなので、まあそこは回避できたらよかったのと、他団体のチャンプに勝てたことがすごい自信になりました。
ーー衝撃的なフィニッシュに驚きました。あの膝は得意技、得意な形なのでしょうか。
上田 まあ、そうですね。空手からやっぱり接近戦でも遠い間合いでも蹴れたりパンチ打てたりするので、それを、試合前にも言ったように、高阪(剛)さんと稽古していくなかでうまくMMAに融合できてきたかなと思ってるんで。まあ咄嗟に出たのと、僕としてはまあちょっと話変わるんですけど、膝蹴りで勝てたことよりも、ああやって寝かされても立つことが何回かできたっていうか、そういうところのほうが自信になった感じですかね。
ーーキム・テイン選手の印象について、試合前と実際の試合後でイメージの違うところがありましたら、教えてください。
上田 まあ最初、対戦する前はオーバーな感じで、まあ一発当たったらヤバいけどただ「雑だな」というイメージで手を挙げておけば大丈夫かなっていうイメージがあったんですけど、やってみて的確だし何かあのオーバーな中にも的確さがあって。テイクダウンも狙って、やっぱりROAD FCのチャンピオンなんだなっていう印象です。本当に強くて。リング上でも言ったけど、本当に今までで一番厳しい戦いっていう、疲れたっていうか、こんななんか疲れていつのhs、まあ良くも悪くも僕の試合は1Rとか2Rの頭で終わるので、脱力というか。ああよかったという感じで終われました。
ーー今回見事な勝利でした。今後の目標・展望を教えてください。
上田 2024年勝って締められたので、25年は、ことあるごとに言っていますけど、ヘビー級のベルトを作って欲しいので、僕はもう、日本人対決というよりはトーナメントの中で日本人同士の決勝っていうのをやって、僕が勝っていくっていうのが理想なので。今日エドポロキング選手とかそういう強い選手いましたけど、そういう選手よりは、どちらかというともっと上の。6月に負けたコバルチェク選手とかそういった本当にヨーロッパの強い選手とか、そういう選手とやっていって、ヘビー級のベルトのトーナメントを作ってもらって、その中で日本人同士の戦いとなった時に、ああいう強い日本人選手とやりあえるということが理想かなと思っています、はい。2025年はそのためのスタートになってくるので、ここからもっと負けられない戦いが続くのではないかと思います。
ーーダウンを奪われて下になって攻められているところからエスケープしたところは見ている側はヒヤっとしましたが、上田選手の状態としては冷静に対処できたのか、いかがでしたか。
上田 そうですね、まあ「ヤバい」とは思いましたけど冷静には対処できたかなっていう。高阪さんとの練習で寝かされた状態から立つっていうのを本当に5分間ひたすら続けたりとか。まあ本当に疲れたところから動くっていう練習を今回してきたんで、いつも僕の場合なんか疲れてないとできるんですけど疲れてるとあのままこの前の6月の試合みたいになっちゃうので、そこはもう本当改善していったんで、意外と今回は冷静でした。6月はあたふたしたんですけど、今回は倒されても、フラッシュで「あ、ヤバいな」と思ったくらいで寝かされたことにヤバいとは思わなかったですね。
ーー練習でやってきたことを試合の中で確かめることができましたか。
上田 そうですね、セコンドの声も聞こえて対処できたので、あと相手が効いたのと疲れているのがすごく顔でわかったというか。立ったときに相手が疲れていたのと蹴ったときに相手の息がフっと漏れる状態によくなっていたので「立っていたら大丈夫」と、冷静にできました。
ーー同じヘビー級でエドポロキング選手がインパクトのある勝ち方をしてネットで話題になっています。対戦するかは別としてファイターとしてどのように評価されますか。
上田 前の記者会見では「デカいだけ」と言いましたけど、デカい中にも躍動感があって強かったかなと。いずれやるのではないかと思いますけど、今ではないかなと。今僕は世界の強豪と戦って、日本のRIZINのヘビー級がすごいと見せる立場であると思っているので、今、日本人同士でやる必要ないかなと思いますけど。本当に、デカいだけじゃなく強かったので、いずれトーナメントになればいいところでやると思いますので、楽しみです。大晦日にヘビー級の試合が2試合盛り込まれたりと段々と盛り上がってきているので、ここしっかり頑張っていきたいと思います。
ーーまずは日本人のヘビー級選手の強さを世界にアピールしたいと。
上田 そうです。ベルトが今はないじゃないですか。かといって日本人で潰しあっていても多分ベルトは生まれないので、世界の強豪と、今日は他団体のチャンピオンと戦って勝てたので、そういう相手と戦っていってどんどんベルトを作るに値する戦績を残していかないといけないと思っているという、僕は今はそういう意識です。
キム・テイン「また必ずこのリングに戻ってきて、ヘビー級のブームを巻き起こしたい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
テイン 相手の上田選手が非常に強かったです。多少ナメていたのかと少し反省しています。簡単に諦めてしまいました、私の完敗です。
ーー上田選手の印象について、試合前と戦った後で違った部分がありましたら、教えてください。
テイン 上田選手に対するイメージはとてもいいイメージを持っていました。正攻法のいい選手だと思っていたのですが、実際対戦してみてその通りの選手だと思いました。今日この試合のためにかなり準備しているのを感じましたし、自分よりスタミナもかなり上回っていたということ、あとは危機管理能力というのでしょうか、対処の仕方が非常に優れていたということです。クリンチの状態でも最後まで諦めないとても粘り強い選手だと思いました。
ーー初参戦のRIZINのリングからの景色やオープニングセレモニーなどの感想を教えてください。
テイン アイ・ラブ・ユー、RIZIN!ハハハハハ。世界のどこに出しても引けを取らない素晴らしい団体、素晴らしい大会であると思いました。今まで経験し今まで見てきたなかで最高の大会だったと思います。選手たちが憧れて、出場したいと熱望する夢の舞台だと思いました。大会そのものの進行もそうですけど、選手への待遇、ファンの皆さんに至るまで、選手にとって、夢が実現する、夢の舞台という気がします。出場できて本当に光栄でした。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
テイン 本来の目的は、このRIZINに参戦をし、RIZINでヘビー級ブームを起こそうと考えていたのですけど、先ほども少し申し上げましたがちょっと自分ではナメていたかなと非常に反省しています。自分の自信に溺れていた部分があったのではないかと思います。これからは気持ちを入れ直して一生懸命練習を重ねてまた次に来た時に必ず勝てるように頑張りたいと思います。また必ずこのリングに戻ってきて、ヘビー級のブームを巻き起こしたいと思っています。
テイン (日本語で)ありがとうございます。
神龍誠「絶対一番になりたいなと思っているので、また練習して強くなります」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
神龍 ちょっと、競り負けちゃったなっていう。あと一個が足りなかったですね。
ーーその足りなかった部分はこれから練習の中で探していきますか?それとも、もう自分では見えていますか?
神龍 うーん。まだ試合映像を自分で見ていないのでアレですけど、やっぱ世界の壁……?ここで一個、殻を破らないと勝てないのと思うので、ちょっと振り返って、修正するところをしっかり見つけます。
ーー判定の瞬間は、どのような心境で判定結果を聞いていましたか?自分が勝つと信じていたでしょうか。
神龍 やっぱギリギリの試合になっちゃってて。で、まあ「勝った」と思ってたんですけど、でもギリギリだから、どちらに転ぶ可能性もあるのかな?っていうふうに思っていて、。あ、一票、一票で、僕に一票入ってどうなんだろうと言う感じでした。
ーー対戦したホセ・トーレス選手の印象は試合前と実際の試合後で違いましたか?
神龍 プレッシャーがすごい強かったです。想定よりというか、なんかああいうプレッシャーをかけてくる人と今まっで戦ったことがなかったので、そういうところで面食らっちゃったりとかっていうのはありました。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
神龍 うーん……、勝ちたいですね、うん。まだまだ最強でもないしアレですけど。自分を信じて。僕にはこれしかないので、絶対一番になりたいなと思っているので、また練習して強くなります。
ーー圧力の強いトーレス選手相手に自分から仕掛けていく展開。引き込み足関節が何回かありました。たらればではないですが、あれは作戦として狙っていましたか?
神龍 いろんな技を僕は持っているので、流れで。最後の膝十字も一瞬入るかなと思ったんです。でもやっぱりちょっとズレちゃったりして。でもああいう選択肢もあって、アグレッシブに攻めていこうかなという感じでした。
ーー結果として下になっても、そこからスクランブルすればいいと考えていましたか?
神龍 そうですね、スクランブルは負けないと思ってたので。そのポジション取られていることによって、逆に(相手に)判定ついちゃったので、そこらへんの選択をするのも、いろいろ考えてやらなきゃいけないな、って思いました。
ホセ・トーレス「まずはフライ級に戻したい、グランプリがあるのならぜひ出たい」
ーー今、おそばを食べていらっしゃいますが味はいかがですか?
トーレス 味はとっても美味しいです。先ほど日本では年越しそばというものを食べて、そこにはいろいろと長く関係を保つという意味を含めていると聞いたので、まあ、ここでこうやって初めて日本に来て、初めてRIZINで、こうやって年越しそばを食べて、この関係も長く続くのであれば素晴らしいことだかなと思っています。そしていい試合をして、試合を皆さんにお楽しみいただけたのであれば、本望です。
ーー大晦日のRIZINの感想も教えてください。
トーレス すばらしい体験でした。全てにおいてRIZINのオペレーションがスムーズで、ストレスなく潤滑なオペレーションで、本当にそこに感謝しています。UFCやBRAVE CFで大きな問題があったわけじゃないですけど、ぶっちぎりで潤滑で感謝しています。ただまあ一つ言うのであれば、もう少し前に来日したかったというのがあります。本当に時差ボケというものの影響は間違いなく感じてますし、それは体重落とすにしても、今日も試合の日もちょっと時差ボケっていうものは感じていると思います。とはいえこのような大会に出るためにある程度の犠牲を払わないといけないと思って来日しているので。非常に潤滑でいい経験をしています。ビジネスクラスのフライトも嬉しいし、この待遇に感謝していて、セコンドがエコノミークラスで申し訳ないと思いつつも、ビジネスで一度飛ぶともう戻れないのかなと感じています。
ーーそばの出汁もおいしいですか?
トーレス 試合でたくさん汗をかいていたのでめちゃくちゃおいしいです。
ーー神龍誠選手と戦った印象を教えてください。
トーレス 正直、試合する前はもっと簡単な試合になるのかなというふうには思っていました。日本人選手の多くは1Rにすごく爆発力があって、非常に派手な攻撃をする。その代わり2、3Rになってくると体力も衰えて、だいたい遅くなってくるのですが。そういう選手かなと思っていたのですが、実際は全然違い、神龍選手は、1Rも2Rもすごく強くてエネルギーが変わらず、3Rにちょっと守りに入ったのかなとは思っていました。それでも1Rも2Rも、自分としてはボディも当てたし、頭にも当てたしカットもさせたけどそれでもどんどんどんどん前に出てくる。それに関してはすごく驚きました。ち3Rにちょっと守りに入ったのかなと思い、最後に膝十字を狙ってきましたが、あれが最終的にはあれが彼の敗因だったんじゃないかなと思います。で、何よりも驚いたのが、試合終わった後に彼は自分のところに来て、自分はもっとどういう風にしたら強くなれるのか。自分がUFCの選手と比べたらどれくらいの立ち位置になるのか。チームメイトのレイジーボーイと比べて、自分は今どの位置にいるのかというのをしっかりと試合後にも聞いてきたということには非常に感激しましたね。彼にとってはすごくまだまだ向上心があって、これからも強くなるっていう気持ちがすごく感じられたと思います。そして彼から言われたのが、ホセにはぜひ戻ってきてもらいたい。そして来年フライ級グランプリがあればぜひ出場してもらいたい。そして、リマッチを挑んで勝ちたいというふうに言われたので、もうぜひ自分は戻っていきたいし、リマッチも絶対受けたいと思っています。そんな向上心を持っている彼のこれからはただただ強くなる一方だと思いますし、今回もすごく強かったです。ただ、今回は自分の経験値で上回って勝てたということです。
ーー今回勝利しました。今後の目標・展望を教えてください。
トーレス 2024年は非常にタフな年だったので、それをいい形に締めくくれて本当に良かったと思います。最後に勝ちを拾えて、すごく良かったなと思いますし、前回の試合では判定で、自分としては絶対勝っていたと思っていますが、判定で負けてしまったので、今回判定に行った時にちょっとヤバいなっていう嫌な気分にはなったのですけれども、今回はこの判定は自分の方に向いてくれたので、それはすごく良かったと思います。これからに関してはどうなるのかはちょっとわからないですけれど、まずはフライ級に戻したいなというふうに思ってます。今回の試合は59kgでっていう感じで、自分がフライ級に戻れるのかというテストだったのですけれども比較的楽に59kgまで落とせたので、次はフライ級でやりたいなって。リカバリーもうまくいったし、いろんな部分で成功だったのかなと思います。現状としてはまだBRAVE CFの契約下にありますので、一回話して、何か共にまたRIZINとやれるのかどうかという交渉は、話し合いをしなければいけないと思いますけれども、グランプリがあるのならぜひ出たいと思っていますし、堀口恭司みたいな偉大な選手とぜひやってみたいし。昔ATTで一緒に練習はしましたけれども、当然練習してる間にいい時もあれば悪い時もありました。ただトレーニングパートナーだけで終わらせずに、ここで対戦するっていうのは素晴らしいストーリーだと思いますし、モチベーションを持っていますので面白いかなと思います。
ーー勝利おめでとうございます。日本で試合後に会場全体に自分の思いを言う貴重な機会である試合後の勝利者マイクがなかったのですが、言いたかったことはありますか。
トーレス まずは本当に基本的には感謝です。「ありがとう」って言いたいと思います。もともと自分の子供の頃はPRIDEの海賊版のDVDを兄が露天商から買ってきて、それが初めて見たMMAというものです。そこからWECとか見ることになるんですけれども、本当に子供の頃見たもの、同じアリーナ、同じ雰囲気、同じ会場、同じ空気の中で戦えたっていうことは、自分の子供時代からは想像できないことなので、本当に自分の子供の頃の記憶っていうのは、日本と共に日本の文化とともに起きたものだと思ってます。ゴレンジャーから、ドラゴンボールから、それから見た映画も空手のものだったりと武道のものがすごく多かったので、本当にこういうところで試合ができたことに対して感謝をしたいなと思いますし、ここで、こういう機会を作ってくれたBRAVE CFにも感謝したいと思います。そして、いつも寵愛を受けているハリッド王子にもすごくありがとうと言いたいと思いますし、自分からしたら本当に素晴らしい経験をしているということを言いたかったかなと思います。元々はシカゴの南側で生まれ育った貧しい自分なんですけれども、そもそもその頃は街から出ることはないだろうと思っていて、自分の国から出ることも想像できていなかった。まして日本に来るなんて想像もしていなかったので、本当にこのようにここに来れて、こういう経験をしているということに対してありがとうっていうふうに言いたいと思います。当然、これは試合後のマイクとしては長すぎると思うんですけど、こういったものを全部要約して、「ありがとうございます」と言いたいです。
矢地祐介「いろいろ一回ゆっくり考えて、また進んで行けたら」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
矢地 いやまあ、こんな日もあるか、と。それだけですね。
ーーフィニッシュの瞬間は覚えていますか。
矢地 被弾したのは詳しくは覚えていないですけど、試合も全部覚えていますし、止められたのも覚えてるので、そこまで深刻ではないかな、という感じです。
ーー今回対戦した桜庭選手について、試合時間が短いですが、向き合ってみて感じたことがあれば教えてください。
矢地 うーん、距離感とかリズムが合わない間に一発食っちゃったなという感じですかね。あとは骨が太いのか強いのかわからないですけど、パンチは重かったかなあ?と思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
矢地 そうですね、まあいろいろ一回ゆっくり考えて、また進んで行けたらいいなと思います。
ーー現在さっぱりしている印象ですが、試合に対する悔しさの部分は現時点ではいかがですか。
矢地 もちろん悔しいですしアレですけど、まあ本当しょうがないことなので。もう、格闘技も長くやっていますし(苦笑)「まあこんな日もあるよな」っていう感じですかね。本当に彼の日だった、それだけですかね。
ーーキャリアの浅い選手だからと心の中に油断みたいなものがありましたか?
矢地 それは全くなくて、やっぱり得体の知れない選手だったので、そういう意味ではいつも以上にしっかり準備してきましたし、気を引き締めて全てを想定して作ってきましたね、はい。なので油断とかは全くなかったです。
ーー桜庭選手に対してやり返したい思いはありますか?
矢地 まあそれはもちろんやり返したいですけど負けた僕に言えることないので。敗者に口なしなので。本当にまあ、今日やられたなっていう感想でしかないですね。
桜庭大世「もっと練習して、もっと強くなっていきます」
ーーちょっとびっくりするようなフィニッシュでした。試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
大世 気持ちよかったです、すごい。もうちょっと、長くやったほうがみんなの目に留まる時間は長かったんで、もうちょっと長くやりたいなとも思いました。
ーー一発決まった瞬間はどのような感触でしたか。
大世 大人になって、ポン!て、初めて人を殴れて。殴れてっていうか(笑)。ふわーって、落ちてる時はスローに見えて……みたいな感じでした(笑)、はい。
ーーそれは狙っていた作戦通りなのか、反射的に出たパンチが当たったのか、どちらですか?
大世 蹴りが得意なんですけど、練習はしていました。蹴り持たれてパンチ出すのは。
ーー練習通りにできたということですね。
大世 はい、(練習)していました。
ーー20秒程度ですが、矢地選手と向き合って殺気やベテランの風格というようなものを何か感じましたか。
大世 多分、あったと思います。
ーー多分?
大世 はい
ーーそこまで感じずですか。
大世 そもそもリングで戦うのがほぼ初めてだったので不思議な感じはしました。
ーーこれまでK-1のアマチュア大会はリングでしたよね。
大世 (その経験)は、あります。
ーーそれともまた違う感じでしたか。
大世 そうですね、「ここで寝技もあるのか」みたいに考えたら、不思議な感じでした、とりあえず。はい。
ーー前回は発表でさいたまスーパーアリーナのリングに立ちました。試合ではどんな景色でしたか。
大世 今日って何人くらい入ったのですか……?
ーーまだ正確ではないですが、2万人くらいかと思います。
大世 いや、ちっちゃかったです。思ったより。もっとブワーって。やっぱ、アーティストの人とかってすごいじゃないですか。僕たちなんて、何十人集まってやっとこれだけの人数ですけど、ロックスターというか、歌うスターの人たちはひとりや一組で、何万人も集めるって考えたらまだちっちゃいかなって感じました。
ーーデビュー戦をKOで飾りました。今後の目標・展望を教えてください。
大世 もっと練習して、もっと強くなっていきます。
ーー父の桜庭和志選手はどのように言っていましたか?
大世 いや、80点て言われました
ーー足りない20点はどこだと思いますか。
大世 もっといろいろ見せてやれっていう意味だと思います。
ーー早すぎたゆえに?
大世 なんか、秒殺はあまり良くないって言われていて。すぐ終わっちゃうのはあまり良くないと言われていたのですけど、「でも盛り上がっていたからしょうがないから80点」みたいな感じで言われました。
ーー自分がスーパースターになるならこの試合は勝つということを言っていましたが、なれそうな予感がしますか?
大世 第一歩めは踏めたかなと思います。まだなっていないですね。
ーーどれくらい時間がかかりそうですか?
大世 えええ(笑)。どうだろう、戦う期間にもよりますけど、そのために練習していきます。
ーー先ほど会場の大きさの話がありましたが、2025年5月の東京ドーム大会が発表されました。出場意欲はいかがですか。
大世 たしかに。出られたら……、でも本当に経験値が少ないので、5月に限らず、いっぱい出たいっていう気持ちもあるし、まだ本当に歴は浅いので、修行期間も欲しいというのもあるし、。そうですね、とにかく、それこそ矢地さんもそうだと思いますけど、修羅場をくぐり抜けてきていると思うので、そういう経験が少ないので、修羅場となる体験をしていきたいので5月に限らずいっぱい試合に出られればと思います
ーーマスクを被ったり入場曲がお父さんと同じ、継承していくのかいずれ自分のカラーを出していくのでしょうか。
大世 そうですね……、おじさんファンと言うとアレですが、おじさんファンたちがいい具合に喜んでくれるところと、桜庭大世を出さなきゃいけないところもあるので。考えています。お父さんのファンを僕のファンにしたいので、おじさんたちが喜ぶことであれば、何でもします、はい。
ーー以前はお父さんの試合を応援に行った会場で自分が試合する感覚とはどのようなものでしたか。
大世 とくにその繋がりは感じなかったです。
ーーサイズに押されることはなかったですか。
大世 そうですね。多分だから本当にシンプルなサイズ感もあると思いますけど、ちっちゃい時に来ていたので。ちっちゃい時って、映画館とかに行くと音とか大きく過敏に聞こえるじゃないですか。そういう感じで、もっとすごい広いと思っていたので、イメージ、頭のなかでは。僕が成長したのもあるのかもしれないですけど、もっと大きいのをイメージしていたので、それくらい僕も人を呼べるような、それこそ「スター」になろうと思いました。
ーーお父さんのファンを自分のファンにしたいという部分もあるなかで、練習を一緒にしているお父さんと違う部分、桜庭大世とはこうだと自分が思う部分は?
大世 お父さんは、話を聞いた感じ、本当に寝技ばっかり練習していたらしいのですけど。今、僕はK-1ジム蒲田の先生に見てもらって打撃もやっているので、打撃ももっとちゃんとやろうとも思っています。
ーーフィニッシュは、蹴り足を取って崩そうと近づいてくるところにパンチを当てる一連の練習をしていたということなのですかね。
大世 そうです、蹴りが得意なので、思いっきり蹴って、持たれてそのままパンチ出すというのはキックの先生としていました。
ーー“週刊格闘ソルト”の小川と申します。本日はおめでとうございます。最高の試合でした。
大世 ありがとうございます。
ーー大世選手、”ブラックパンサー” ベイノア選手はご存じですか?
大世 知ってます!
ーーベイノア選手っていう、2024年2戦2勝の選手がいるんですけど、彼と……、
大世 あっ、ベイノア選手ですか?
ーーいえ、”週刊格闘ソルト”の小川と申します。
大世 ああ、はあ、なるほど。
ーー持ってるもの同士、彼と次戦戦うのは最高のプランではないかと思いますが、いかがでしょうか。
大世 言われれば、それでも大丈夫です。大丈夫っていうか。ぜひよろしくお願いします。
ーーじゃあ、これは試合決定でよろしいですか?
大世 決定にはしないでください。大人の事情があると思うので。
ーー……ベイノアです!
大世 わかってました(笑)。ハハハ。初めまして。
ベイノア リングに上がろうとしたんですけど、「ダメだ」とスタッフに止められたので記者に紛れさせていただきました。(桜庭に握手を求めて)人生最高の試合をしましょう!
大世 (戸惑い)……しないほうがいいですよね?
ベイノア なんで?
ーー諸々、調整をして改めて発表させていただきます。
ベイノア お願いします。
大世 (ベイノアの指先だけ握って)じゃあ、半分くらいだけ(笑)ハハハ、ありがとうございます。
ーーベイノア選手とやるにあたって、面白い試合にする自信はいかがですか?
大世 まあ、がんばります、、、押忍!
ーー自分から攻める?
大世 もちろん、はい。攻めます。
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