11月11日(土)RIZIN FF事務局にてRIZIN.45の追加対戦カード発表記者会見が行われた。
司会進行はRIZIN実況担当の鈴木芳彦アナウンサーが務め、会見には榊原信行CEOと、参戦が決まった上田幹雄、安保瑠輝也、木村“フィリップ”ミノル、太田忍、芦澤竜誠が、それぞれのカードごとに登壇した。
太田vs.芦澤、安保vs.木村ミノル、スダリオvs.上田の3カードを発表!
今回の会見は3部構成で行われ、第1部ではスダリオ剛vs.上田幹雄、第2部では安保瑠輝也vs.木村“フィリップ”ミノル、そして第3部では太田忍vs.芦澤竜誠の計3カードがそれぞれ榊原CEOより発表された。
太田忍vs.芦澤竜誠に関してはMMAルールで行われ、これは芦澤竜誠のMMAデビュー戦となる。
太田「綺麗に片付ける」芦澤「俺すげえ“持ってんな”って感じ」
太田忍は今年10月のRIZIN LANDMARK 6で佐藤将光に判定負けして以来の復帰戦となる。芦澤竜誠はRIZIN.41で皇治に勝利して以来の参戦だが、今回はなんとMMAで試合を行う。今回の試合は芦澤竜誠のMMAデビュー戦だ。
太田忍は奇抜な髪型で登場すると「榊原社長もさっきおっしゃってましたけど、デビュー戦で僕とやるっていうのは本当に『芦澤君、凄いな』っていう風に思いました。正直にファイターとして『良いな』と思いました」と、まず芦澤を称賛した。そして「でもMMAって本当にそんな甘くない。僕のMMAを一方的に押し付けて、でもデビュー戦なんでちょっと怪我とかはして欲しくないんで、しっかり綺麗に片付けようと思っています」と続けて意気込みを語った。
対する芦澤は「俺も太田忍は、俺の周りの一緒に練習してる人とかも『太田忍は絶対やめた方がいいよ』ってみんな言ってきたけど、なんかそういう声があったからこそ喧嘩売られて、んで『逃げんじゃねえ』みたいな『お前、男らしくしろ』とかなんか、俺がダセェみたいなことを言われたんで、そもそも逃げるわけないし、なんか逆にめちゃくちゃおいしいし、太田忍とデビュー戦で俺がやれるっていうのも俺すげえ“持ってんな”って感じだから、普通にボコボコにしようと思います!」と意気込みを語った。
その後も記者からの質問に対し“芦澤節”で返し、会見場を芦澤のワールドに染め上げた。
芦澤がMMAデビュー戦で太田を沈めるのか、それとも太田が返り討ちにするのか、注目の一戦だ!
安保「立ち技が面白いを一番体現できるカード」木村「いよいよこの時が来たな」
今年9月のRIZIN.44で宇佐美正パトリックに勝利した安保瑠輝也は、勝利後のマイクでリング上から木村“フィリップ”ミノルに対戦を要求していたが、ドーピング検査“陽性”後すぐのタイミングだったためすぐには叶わず、今回の発表で大晦日に実現する形となった。
安保はマイクを持つと「このカードは色々言われることもあると思うし、賛否もあると思うんですけど、俺としては立ち技格闘技が面白いってことをRIZINに伝えたくて、それを俺の中で一番体現できるカードになるかなって思ってます」と、このカードに対する自身の考えを話した。そして「試合としてはめちゃめちゃ面白い、バチバチの殴り合いもありますし、そういうのを見せられるんじゃないかと思ってるので、めちゃくちゃワクワクしています」と意気込みを話した。
対する木村は「ここまでBattle-Boxが一丸となってサポートをしてくれて、僕的にはいよいよこの時が来たなっていう気持ちで楽しみです」と、カード決定の素直な気持ちを話した。そして「安保選手はずっと対戦要求してくれていて、やっとこうやって実現できるっていうことで、心の奥底から力が溢れ出てるんで早くやりたいなって思ってます」と試合への意気込みを語った。
またこのカードに関して榊原CEOから、木村“フィリップ”ミノルは現在ドーピング検査中であり、検査結果が陰性だった場合のみこの試合を実施し、陽性だった場合は安保の対戦相手を変更すると話がされた。
榊原CEO ご存知の通りというか、木村“フィリップ”ミノル選手、ドーピングをして半年間のサスペンデッド期間中にあります。大晦日は、ギリギリその半年間というサスペンデッドの期間が明けるという中で、安保選手は「別にドーピングでもええやんか」と「出てこいや」っていう感じだったと思うんですけど、さすがにRIZIN主催者、協議・運営をする我々からすると(木村が)ドーピング(陽性)であるということの結果が出ている中で木村選手との試合は組めない、と(いう判断になった)。木村選手はすでに必死にというか、全力で体の中の薬物を抜く努力をしているという中で、現在ドーピングの検査の実施中になります。検体を取って今アメリカの方に送っています。その検査結果があと1週間から10日ぐらいで出てくると思います。万が一、その検査結果の中でまた陽性ということになるとですね、このカードは流れます。陰性であれば、本人の自信満々の中で「もう大丈夫。体から薬物が抜けたよ」という検査結果が出れば、このカードは大晦日に実現すると。で万が一、陽性ということで、今も体の中からそういう薬物の検査の確認が取れるようなことになれば、安保選手は代替選手、他の選手でマッチアップしたいと思っています。いずれにしても、木村選手の薬物検査の結果が出次第、皆さんにご報告させていただこうと思っております。
まず現在検査中の木村のドーピング検査がどんな結果になるのか、そして“陰性”だった場合に、大晦日に二人はどんな試合を見せてくれるのか、注目が集まる。
上田、MMA4戦目にしてスダリオを対決!「やらない意味がない」
上田は6月のRIZIN.43で関根“シュレック”秀樹にTKO勝利し、9月にはK-1に参戦しKO勝利している。スダリオ剛はアメリカ滞在中のため会見には出席できなかった。
上田はマイクを持つと「率直にまずこの試合が決まってワクワクしていますし、自分としては『RIZIN全日本大会決勝戦 ヘビー級の部』みたいな、そんなイメージでいます」と試合決定の素直な気持ちを話した。そして「僕がプロに上がった1つの最大の意味は、やっぱりファンの皆さんが見たい試合をするってことで、今回この試合が1番ファンの皆さんが見たいっていう試合ということで、僕としてはもうやらない意味がないってことで受けました。ここをしっかり勝って、ヘビー級は、ヘビー級の日本代表は上田幹雄だってことを示して、来年からは世界と戦っていきたいと思います」と続けた。
記者からこの試合が決まった率直な気持ちを聞かれると、上田は「一番は『ここで来たか』っていう。でもやっぱり大晦日なんで、ここでやらないでいつやるんだっていう気持ちが強かったですし、僕としてはこの大晦日、今年はもう大晦日以外考えていなかった。ちょっと話は変わるが、今フェザー級、フェザー級の近い階級、軽い階級が盛り上がっている中で、やっぱり僕としては格闘技はヘビー級で始まったと思っているので、このヘビー級が盛り上がってこそ日本の格闘議界がまたさらに輪を掛けて盛り上がると思っているので、そんな試合をこの大晦日で見せたい」と話した。
3カードが発表されたRIZIN.45大晦日大会。この他に一体どんなカードが追加されるのか?!追加情報は決定次第、随時発表予定!
今後の最新情報をお見逃しなく!
RIZIN.45 決定カード(参戦選手コメント掲載)
太田忍vs.芦澤竜誠
太田忍
榊原社長もさっきおっしゃってましたけど、デビュー戦で僕とやるっていうのは本当に「芦澤君、凄いな」っていう風に思いました。正直にファイターとして「良いな」と思いました。でもMMAって本当にそんな甘くないし、僕もデビュー戦を所(英男)さんとやらせて頂いて、そっから今があるんで、本当になんて言うんですかね、僕のMMAを一方的に押し付けて、でもデビュー戦なんでちょっと怪我とかはして欲しくないんで、しっかり綺麗に片付けようと思っています。
芦澤竜誠
なんかSNSから始まったね、これ。俺も太田忍は、俺の周りの一緒に練習してる人とかも「太田忍は絶対やめた方がいいよ」ってみんな言ってきたけど、なんかそういう声があったからこそ喧嘩売られて、んで「逃げんじゃねえ」みたいな「お前、男らしくしろ」とかなんか、俺がダセェみたいなことを言われたんで、そもそも逃げるわけないし、なんか逆にめちゃくちゃおいしいし、太田忍とデビュー戦で俺がやれるっていうのも俺すげえ“持ってんな”って感じだから、普通にボコボコにしようと思います!
安保瑠輝也 vs. 木村“フィリップ”ミノル
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(70.0kg)
安保瑠輝也 vs. 木村“フィリップ”ミノル
安保瑠輝也
俺としてもこのカードはね、色々言われることもあると思うし、賛否もあると思うんですけど、俺としては立ち技格闘技が面白いってことをRIZINに伝えたくて、それを俺の中で一番体現できるカードになるかなって思ってます。なので試合としてはめちゃめちゃ面白い、バチバチの殴り合いもありますし、そういうのを見せられるんじゃないかと思ってるので、めちゃくちゃワクワクしています。
木村“フィリップ”ミノル
ここまでBattle-Boxが一丸となってサポートをしてくれて、えっと僕的にはいよいよこの時が来たなっていう気持ちで楽しみです。安保選手はずっと対戦要求してくれていて、やっとこうやって実現できるっていうことで、心の奥底から力が湧き出て来るんで、早くやりたいなって思ってます。よろしくお願いします!
スダリオ剛 vs. 上田幹雄
スダリオ剛
皆さんこんにちは。スダリオです。僕は今アメリカでトレーニング中なのでコメントで失礼します。僕は今後、日本人選手と闘うことはないと思ってましたし、敵はいないと思ってました。国内で群れて仲良しこよしで気持ちの良い練習だけをする、そんな人たちと戦うレベルには無いと自分を高めていました。ですが最近、上田幹雄選手が良い勝ち方を続けていて、ファンの方たちの中でも彼との対戦を熱望されてたのもわかっていました。上田選手とは練習する関係であったので、対戦はないかなと思っていましたが、RIZINから「ファンは、選手がやりたくないと思っている対戦こそ、見たい試合だ」と話をされ、プロですし、これはビジネスなので練習してる仲とはいえ戦うことを望まれればやるしかないので決意しました。目の前に立つ相手が誰であろうが、とことん潰しにいきます。今回の相手を潰せば事実上、ヘビー級の日本一になると思っているのでこれまでと同じくやられる覚悟で殺しにいきます。ファンの方々に『RIZINヘビー級すごい』『スダリオは強い』と言っていただけるような試合を見せられればと思います。今年最後の僕のHuntingを楽しんでください。
上田幹雄
皆さん、こんにちは。上田幹雄です。率直にまずこの試合が決まってワクワクしていますし、自分としては『RIZIN全日本大会決勝戦 ヘビー級の部』みたいな、そんなイメージでいます。僕がプロに上がった1つの最大の意味は、やっぱりファンの皆さんが見たい試合をするってことで、今回この試合が1番ファンの皆さんが見たいっていう試合ということで、僕としてはもうやらない意味がないってことで受けました。ここをしっかり勝って、ヘビー級は、ヘビー級の日本代表は上田幹雄だってことを示して、来年からは世界と戦っていきたいと思います。大晦日、応援よろしくお願いします!
記者会見の様子(YouTubeチャンネル)
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