4月1日(土)に丸善インテックアリーナ大阪にて開催されたRIZIN.41大阪大会の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
キム・ギョンピョ「今日の試合に勝てたので、今日という日を楽しみたい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ギョンピョ まずは、すべての選手は精神的に苦労するものだと思うのですが、自分もそうでした。これが自分にとっては確か16戦めだと思います。今までもそうだったのですが、今回は自分の気持ち的にかなり苦労しまして、減量している時も「自分は何故これをしなくてはいけないんだろう」と思ってしまうほどでした。先ほど、リングに上がる前もそんな風に思っていました。ただ、試合後のリングでも言ったように、試合をやり終えた後の感覚。この感覚のために、リングに上がって、自分が今までやってきたことを思い切り解消し、やり遂げたという満足感のためにああしているのだな、と思いました。
ーー相手を倒しパウンドでフィニッシュすると試合前に仰っていました。タックルに行って、パウンドから、最後はバックチョークで勝利していました。戦う中でプラン変更したのか、プランB(別のプラン)を遂行したような形だったのでしょうか。
ギョンピョ まず、グランド&パウンドというのが自分の得意な形なので、それがうまく行くといいなと当初は思っていました。いずれにしても相手を倒す必要があるのですが、その相手を倒す過程も、比較的うまくいったかなと思っています。で、相手を倒した後にパウンドもしましたが、やはりその攻撃をしているとバックを取りやすくなるので、後ろを取った後はいつでもチョークの機会を狙って行けると思っていました。今日も攻撃をしている時に「あ、首元が空いているな」と思ったのでチョークを思った通りにうまくかけることができました。
ーー宇佐美選手の印象は戦う前と違いはありましたか。
ギョンピョ 実際に相手と対戦して思ったのは、自分はもっと宇佐美選手が動くと思っていたのですが、思っていたより宇佐美選手が動かなかったので、むしろ自分のプラン通り進めやすかったかなと思いました。
ーー初めて立ったRIZINの舞台の印象はいかがでしたか。
ギョンピョ まずはとても驚きました。自分はこれほど大きな規模で試合したことはほとんどありませんでした。オープニングセレモニーの時もそうだったのですが、規模も大きいし、途中で演出の大きな音が鳴り、それまでは緊張していた部分がありましたが、大きな音玉が弾けた時「今日は楽しもう」という気持ちになりました。こうした大きな舞台で戦えたことにまず感謝し、マッチメイクしてくださったRIZINの皆さんに感謝しています。
ーー試合を終えたばかりですが、今後の目標を教えていただけますか。
ギョンピョ まずは今日の試合に勝てたので、今日という日を楽しみたいと思います。その先は、試合を組んでもらえたら、組んでもらった通りに相手に向いて、戦うのみです。今までもそうしてずっと生きてきましたし、これからもそうしていくのみです。
ーー相手の研究をしていたと思いますが、宇佐美選手のボクシング技術に脅威は感じていませんでしたか?
ギョンピョ 仰る通り、宇佐美選手は以前から色々と調べ、映像など見ながら分析していました。見て思ったのは、やはり打撃、パンチが素晴らしくうまいなと。だからあまりパンチで戦おうとは思わずに、やはりあくまでも自分の得意なMMAの技術で勝ちに持って行こうと思いました。
ーー宇佐美選手からテイクダウンを奪うのはそんなに難しくないことだと思いましたか?
ギョンピョ そうですね、難しくはなかったです。
ーーRIZINライト級で興味のある対戦相手はいますか?
ギョンピョ 正直なところまだRIZINのライト級にどんな選手がいるかあまり知りません。今回の試合が決まって、まずは対戦相手である宇佐美選手に集中して、宇佐美選手の映像をずっと見てきました。この試合が終わったので、韓国に帰ってから改めてRIZINのライト級にどんな選手がいるのか、その選手と当たる場合にはどうしたらいいのかを改めて考えてみたいと思います。
ーー退場時、たくさんのお客さんとグータッチを交わしていましたが、日本のファンに自分のファイトを見て覚えてもらったという実感はありますか?
ギョンピョ そうですね。今日の試合を通してまだ自分がどんな選手か少ししか見せられていないと思うので「もっと見せたいな」と思いました。仰る通り、観客の皆さんとグータッチをして退場してきたことを振り返って、今とてもいい気分です。
ーー日本に何度も来ているキム・ギョンピョ選手としては、今食べたいものは何かありますか?
ギョンピョ 生ビール……(笑)。焼肉と、生ビールですね。
ーーたくさん召し上がってください。
ギョンピョ 一杯だけにしておきます(笑)
宇佐美正パトリック「下からも極められるようになってリベンジしたい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
パトリック そうっすねえ、やっぱ……、今回でRIZIN3戦目になって、しかも地元大阪で、こういった負けがついてしまったことについてはすごい悔しいです、はい。
ーー試合前のインタビューでは自分のいい所を出し切るという話でしたが、出し切る前に終わってしまいましたか。
パトリック そうっすね……、はい。
ーー対戦を終えて、相手の印象は戦う前と違うところがありましたか。
パトリック いや。フィジカル面とかでもそうですけど強いというのは分かっていたので、そこをどういなしてやっていくかって、1R目をついてもっと見ていこうかという話やったんですけど、まあ自分の悪いところが出ましたね。テンパって。なんすかね、いきなりパッと行ってしまったのが一番の敗因じゃないですかね。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望を教えてください。
パトリック なんかその、試合負けてからもそうなんですけど、この廊下を歩いていたりしていると、ちっちゃい子とかがすごい声かけてくれて「頑張れ」と言ってくれるんで、そのみんなの気持ちに応えられるように、また出てきた時には「うわ、パトリック、変わったな」ってみんなから言ってもらえるような、下からもしっかり極められるようになってからリベンジしたいと思います。
ーー作戦を練ってきた中で、想定外だったことは何ですか?
パトリック 想定外は別にそんな、特にそこまで想定外なことはなかったですね。
ーー相手がテイクダウンしてくるだろうとは想定していましたか?
パトリック もちろん。自分のパンチやキック、打撃に合わせたテイクダウンは絶対来るとは思っていました。
ーーそれに引っかかってしまった、取られてしまったのは何故でしょうか。
パトリック タイミングであったりとかもそうですし、お互い距離を見合っている状況でどっちが先手取るかっていう、その際の動きをしてたんで、そこで焦って行ってしまった自分が悪いんかなって。それが敗因かなって思ってます。
ーーまだ、試合のキャリアがもう少し必要でしょうか。
パトリック 自分は、試合のキャリアっていうよりか、今回の試合で、やらないといけないことってもっと分かったので。自分に厳しく、甘えることなく、もっとやって行けたらなって。やっぱ応援してくれる人もいるんで。こんなところで腐ってても意味ないと思うので。やっぱその応援してくれる人の気持ちひとつひとつにしっかり応えられるようにまずはしっかりやりたいな、というのが。
ーー今回の試合まで結構去年からハイペースで試合を重ねてきたかと思うのですが、次のもっと自分が強くなるためには試合を重ねたいのか、それとも一度少し試合の間隔を空けて練習にじっくりと時間を割きたいのか、今はどちらですか。
パトリック まだ次のことまでは考えていないですけど、とりあえずできることを全力でまずは。自分のレベルアップしないと相手にも勝てないと思いますし、もっとその、自分が今回負けた原因っていうのをもっとちゃんと見つめ直した上で、修正していってという感じですかね。まだ先のことは全然考えてないです、すみません。
ーーその反省を受けで、もっと試合をやっていくのか、ちょっと時間を空けたいのか、そういうことは考えていませんか。
パトリック そうっすね、しっかり自分の反省点を動画何回も見直して、という感じですかね。
メイマン・マメドフ「プラン通りになったことが嬉しい」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
マメドフ まず最初に申し上げたいのは、RIZINで2回目のチャンスをもらったことに関係者の皆さんに心から感謝したいと思います。ちょっと来日前にビザでトラブルがありましたが、アゼルバイジャンの日本国大使に尽力していただき、試合に間に合うように来日することができ、大変感謝しています。もうすでに申し上げたように、自分と自分のチームは、今回の試合をなるべくスピーディーに終わらせたい、と、試合前のインタビューでもそう言っていましたが、結果がその通りになり、プラン通りになったことが嬉しいです。それと同時に、これからもこのRIZINで経験を積んで、勝利を重ねていきたいと思っていますので、これからさらに内容のある試合を皆さんにお見せできることを願っています。
ーー決め手は左のパンチだったかと思いますが、倒れてからパウンドに行ったのは、レフェリーが止めるまで続けなくてはいけないと思ったのか、相手が倒れてはいないと思ったのかを教えてください。
マメドフ まず、レフェリーが試合を止めるまではパンチを打ち続けなくてはいけないし、打ち続けたい、そう思って試合運びをしたいと思っています。
ーー試合後のリング上でマイクで話した時、観客席はどのように移りましたか。
マメドフ 自分がファイターとして戦う前もケラモフ選手のセコンドで来日していたので、会場の雰囲気は知っていましたが、自分自身が戦って勝利を収めて見る景色は格別なものがあって、ファンの皆さんのあたたかい声援に感謝しています。
ーー今後の展望や、もし戦いたい相手などがいれば教えてください。
マメドフ 試合が終わったばかりなので、これから自国に帰って今回の試合の内容をチームと細かく分析して、これからの戦略や作戦を立てていきたいと思います。特に戦いたい相手はこの方というのはいませんが、RIZINが選んでくれた相手と喜んで戦いたいと思います。
ーーRIZINでフライ級トーナメントが予定されているのですが、そこに参戦したいと思いますか?
マメドフ トーナメントとはグランプリですよね?ぜひ参加したいです。
ーーこの後試合するフライ級の神龍誠選手をご存じですか?
マメドフ 残念ながら。顔は知っているかもしれませんが、名前を言われてすぐには分からないです。
ーー今後RIZINフライ級で自分はどうなっていきたいと考えていますか?
マメドフ 最終目標としては、フライ級でベルトを獲りたいというのが、一番の目標です。ただ、そこに至るまではあと何回か対戦して経験を重ねて勝利を重ねる必要はあるとも自分自身では思っています。
ーー試合前に、勝利したらたくさん、いろんなものを食べたいとおっしゃっていましたが、何を食べたいですか。
マメドフ 甘いもの、お菓子食べたいです(笑)。
中村優作「アッパーはホンマに見えんかったっす」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
中村 えーっと。まあ……相手が、やっぱりしっかり僕のことを研究してて、僕も研究していたんですけど、一枚上手やったと思っています。
ーー相手を研究していたとのことですが、打撃で攻めてくることは想定内でしたか?
中村 はい、ジャブの後に頭ずらして右打ってくるの分かってたので、僕もそこに合わせに行って。思ったよりももっと相手が頭をずらしてたので、ちょっとかすったんですけど。かすったというか、ちょっと当たったんですけど、もうあと拳1つ分、右やったなっていうので、それでお互いパンチが交差して、その後のアッパーは、ホンマに見えんかったっす。あれは。全く見えてないですね。
ーー見えなかったアッパーを受けた後のことは覚えているのでしょうか?
中村 や、もう、見えてなかったので、終わって映像見て、「あ、ここでアッパー合わされてたんや」というところで、多分僕の癖を見抜いて、そこに持ってきてた感じかなと思います。
ーー試合はかなり早い段階で終わってしまいましたが、相手の印象は戦う前と違うところはありましたか?
中村 印象は何も変わってないというか、すごい体も強いしタフな選手だろうなって思ってて。ただ、作戦通りには、ジャブで右誘ってそこにカウンターの右合わせるっていうところをしっかりできたんですけど、言ってる通り、思った以上に頭の位置がもうちょっとずれてたんで。うーん、完敗ですね。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
中村 何も考えてないですね。とりあえず考えられへんっすね。あの……、そうっすね……もう悔しいしかないですけど、今後はちょっと分からない。何も考えられないです。
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