9月25日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催されたThe Battle Cats presents 超RIZINの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
吉成名高「これをきっかけにムエタイを注目していただけたら嬉しい」
——試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
吉成 今回、超RIZINということで、普段自分の試合も見ない方も世界中の方が見るということで、いつもよりプレッシャーや緊張もあったんですけど、今回こうしてすごくいい形でフィニッシュを飾ることができてホッとしています。
——吉成選手は肘のイメージですが、今回ボディからの膝が決め手でした。狙っていましたか?
吉成 そうですね、もちろん膝蹴りも自分が得意としている技であはるのですけど、中川会長と立ててきた作戦では三日月蹴りが当たるんじゃないかって。試合前からずっと作戦を練っていて、それがいいの当たって、結構序盤にバンダサック選手が前に出てきて圧をかけてきたんですけど、それが当たってから前に出づらくなったのを感じたので、今回のカギは三日月蹴りだったかなと思います。
——試合が終わったばかりですが、今後の展望を教えていただけますか。
吉成 今回こうしてすごくいい形でKOで終わることができたんですけど、まだまだ自分は本当に未熟ですし、強い選手が本場タイにはいっぱいいると思うので、もっと努力して強くなって、ムエタイっていう競技をこれをきっかけに、自分の試合ももちろん見てほしいですけど、ムエタイの試合を見て面白いと思って見てもらえたら、注目していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
——圧力や前に出てくる力はいかがでしたか?
吉成 序盤始まってすぐにバンダサック選手がミドルキックを蹴ってきて、自分カットはしたんですけどそのとき前に来る圧力をすごい感じたんですけど、投げてくるような蹴り、カットしても重みが伝わってくるような蹴りで、これ結構自分が下がっちゃうと厄介だなと思ったので、その圧に負けないように回りながら腹を削って、疲れてきたり効いてきたところに、フィニッシュにつながる攻撃を出していこうと思ったんですけど、最初出した三日月蹴りが本当にうまく刺さるような感触があって、それが効いたというのがあったので、それから自分のやりたいことがうまくはまったなという印象です
——三日月蹴りは左ですか?
吉成 左です。
——フィニッシュのときに、左じゃなくて右ボディを打っていたのはなぜですか?
吉成 純粋に相手のガードの位置が右ボディがあたりやすいかなと思ったのですけど、2発連打でうまく当たって、相手選手がまだ倒れてなかったんですけど返せなくなってたのでスタンディングダウンにつながってKOにつながったんじゃないかと思います。
——相手のパンチがよく見えていたということですが、スピードはいかがでしたか。
吉成 スピードは前回自分7月にBOMで試合をしていて、その時の試合の相手に比べるとスピードは前回の相手のほうがあったので、そこはしっかりよく見えて、相手が入ってきたところだけ自分が下がるということがよくできたかなと思っていて。スピードに関しては「自分のほうが速いかな」と試合前から思っていたのでそこは予想通りでした。
——次戦の発表された梅野源治選手が「安心しろ この試合は肘ありルール RIZINムエタイ 正式スタート」と呟いています。梅野選手が肘ありルールに乗り込んでくることはどのように感じますか?
吉成 すごく嬉しいですね。やっぱり梅野選手は自分が小学校のときとか、よくプロの試合をアマチュアのときに見に行っていたときに本当に活躍していて、ムエタイで日本人で、キックじゃなくムエタイでタイ人に勝つ日本人は梅野選手が原点だと思うので、そういう偉大な選手が、RIZINのリングで肘ありでできるって本当にうれしいので、前回とはまた違った梅野選手が見られると思うので、僕の試合ももちろん注目してもらえるとうれしいですけど、ムエタイの他の試合も注目してほしいと思っています。
——対戦相手の右ストレートをちょっともらいかけた感じがしました。あの時はどんな感じでしたか。
吉成 右ストレート結構力こめて打ってくるようなパンチだったんですけど、もともとずっと動画見て研究していて、コンビネーションというより1発1発振ってきて威力のある打撃を出してくると研究していたので、それはガードの上からかすった感じですが、見えていたので特にダメージはなかったです。
——本日、吉成選手の前の試合がKO決着で、自分も続きたいと思いましたか?
吉成 1試合前が三浦孝太選手で、自分バックステージで準備していたんですけど歓声がわーってなってKOだったので、自分もKOしなきゃ、自分も続きたいと思いました。
——RIZINでのKO記録が続いています。KOしていきたいですか。
吉成 連続KOできてるんですけど、本当に、何ていうんですかね、KOって簡単にできるものじゃないと思っていて。たまたまっていうのはあるんですけど、うまくいい成績がつづいているというのはあるんですけど。これだけつづくと次もKOで勝ちたいという気持ちにはなります。
バンダサック・ソー・トラクンペット「膝が効いていました」
——試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
バンダサック 試合終わった直後は本当にお腹が痛かったのですが、今はすっかり良くなりました。
——お腹が痛いというのは、ボディが効いていたのか、あるいは最後の膝蹴りでしょうか。
バンダサック 膝が効いていました。
——決め手となった膝は狙われていると感じたのか、そういうことを考える暇もなく入ってしまったのでしょうか?
バンダサック そうですね、吉成選手の膝蹴りなどの技自体は見えていたのですが、今回減量が多く、リカバリがうまくできていなくて、思うように動けなかったです。
——初めてのRIZINの印象はどのような感じだったでしょうか。
バンダサック RIZINという大きい舞台に参戦できてうれしかったですし、日本が大好きなので、見てまわれる機会をもらえて、とてもうれしかったです。
——多数の戦績のなかで吉成選手はどのくらい強かったですか?
バンダサック 200〜300戦は戦っていますが、吉成選手は全ての技が重かったです。彼の将来を本当に自分も楽しみにしています。
——今後の目標やどうしていきたいか展望を教えていただけますか
バンダサック タイに帰って、来月26日にラジャダムナンスタジアムでの試合が控えていますので、まずはそこから始めたいと思います。
——日本にいるあいだに、どこに行きたいか、何をしたいか、それがなぜなのか教えてください。
バンダサック 火曜日にタイに帰る予定なので明日1日しかないのですが、どこに連れて行ってもらえるか分かりませんけれど、日本食など食べたいです。
三浦孝太「どんどん試合をしていきたい」
——見事な一本勝ちでした。試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
三浦 素直に本当にホッとして嬉しいのと、あとはまあ対戦相手の方はムエタイとか打撃のキャリアは自分よりあったんですけどMMAはあんまやったことなくて、それでもこういう舞台にあがってくれて、本当に感謝しかない、という感じです。
——試合後はマウスピースを外し忘れてしまいましたか。
三浦 そうです、すみません。マウスピースつけたまま喋っちゃってすみません。
——対戦を終えて、対戦相手の印象は、イメージしていたと違うところなどあったら教えていただけますか?
三浦 力がすごい強くて、最初、首相撲やってくるだろうなと思っていたので、首相撲やってきたら引き込んで、三角か、腕十字とか、いろいろ狙おうと思っていたんですけど、思ったより力強くて、こう、押さえつける力と、体、上体起こす力が強くて驚いたのと、テイクダウンディフェンスも普通に強くて、もっと簡単に転けさせれると思ったんですけど、意外と力強くて自分もびっくりしたので、そこは想定外だったな、って感じです。
——新たな課題が見えましたか。
三浦 今回少し緊張してしまって、入場の時からフワフワというか、前回よりも試合に入り込めてなくて。ちょっと変な緊張を、まあ、前回タイで恥を晒してしまった感じだったので、それで今回の試合に対する不安が少しあって。それでちょっと緊張してしまったんですけど、それでもうちょっと次からリラックスしたいのと、もうちょっと、組むのも今回ちょっと雑になってしまったので、トップをめざすには、もっとテイクダウンの技術だったり、入り方、スタンドの状態も、もっと全体に強くならないといけないと、課題いっぱいあります。
——試合後マイクでは大晦日と同様「キングになる」という言葉が出ましたが、今後の展望を教えていただけますでしょうか。
三浦 今後は、そうですね、MMAをちゃんとやっている選手を倒していかないといけないですし、もっとキャリアを何としても積んでいきたいので、とにかくまた試合があったら前回のように欠場はないように気をつけながらどんどん試合をしていきたいな、っていう感じですね。
——2回、不本意ながら欠場してしまったことは重圧になっていましたか?
三浦 まあ、かなりあって。正直、ないように見せようとしていたんですけど、想像以上に今回それが、敗北と、欠場が、すごい1週間前くらいは本当にすごい怖くて。昨日も少しクシャミしただけで心配になっちゃったりとか。すこし冷房つけすぎて寒いのが不安になったりとか、そういうのがいっぱいあったんですけど、なんとか勝ててここにいて。試合がまず成立して、今回勝てて本当によかったです。
——テイクダウンから回って即十字に行ったというのは無我夢中で?あるいはこのままテイクしてしっかり押さえなくても大丈夫だという確信がありましたか?
三浦 そうです。あの流れは結構狙い通りで、大晦日では極めきれない部分があったので、ムエタイの選手でたぶん寝技やってないと思うんですけど、練習。でも気持ちはすごい強くてハングリー精神が強かったので、折りに行かないと自分が負けてしまうというのがあったので、そこは「極めきる」というのを今まで練習してきたので、狙い通りだなと。
——サッカー日本代表コスチュームにしたのは?
そこは、親の七光りとまた言われるかもしれないんですけど、自分は、親の七光りとか2世と言われることは全然嫌に思わないし、もはや自分では素晴らしいと思っています。自分以外の2世も、親の力でなくても一生懸命頑張っている人もたくさんいるので、自分もそこに関してはプラスに考えているので、思いっきり使っちゃいましたね。
——上着は?
三浦 上着も七光りです
——その上着=ジャージは実際にお父様が着用していたものですか?
三浦 そうですね。「11」って入っていて。当時着ていたものをそのままおじいちゃんが金庫にいれていて。自分の母親のほうのおじいちゃんが亡くなったときに金庫を開けたら、父親のコスチュームがたくさん入っていたので、それを孫の自分とお兄ちゃんが受け継いで、本来だったら記念館とかにあるようなものですけど、自分達が受け継いでいこうという覚悟をもって身につけています。
——それを着ることは事前にお父さんに伝えていたのですか?
三浦 いえ、自分はそういうのをマイナスと思っていないよっていう、2世とか、七光りとか。そういうのと、自分はこの家に生まれてきて本当にうれしいと思っているので。自分はベルディ時代とか、若い時の、代表の父親の姿が大好きなので普通に真似したくて着ています。
——今後の展望として流れてしまったキングハンター・マソーニ選手とやりたいですか?
三浦 やりたいんですけど、また何かで流れてしまいそうという不安もあったりとか。でも自分は全然逃げているわけでもないですし、キングハンターという名前を持っているので、そのキングハンターを僕がハントしてやりたいな、狩ってやりたいなっていう。勝つ自信はあるのでやるんだったらいつでもやりたい。
——ペースが短いですが年内にまた試合したいですか?
三浦 年内に試合もちろんしたいですけど、一番出たいのはやっぱり大晦日で、そういう大きい舞台のほうが賛否も別れて自分はやる気になるので。また大晦日全然、そこは自分からというよりRIZINの方が考えて「ここに出てほしい」と思ってもらえる大会で全力を尽くそうと思っているので、年内また試合を組んでいただけるならまた試合したいなという感じです。
——憧れの金太郎選手の試合はRIZIN.38メイン。交流もあると思いますがバトンをつなげる意識?
三浦 もちろんありますね。金太郎選手が一生懸命トレーニングされている姿を東京で1回だけ見ているのですが、今回の試合に懸けている思いも自分なんかより、もっともっと強いと思いますし、僕とは歩んできた道は対照的で、すごい修羅場を潜ってきたと思うので、金太郎選手が報われて満足いくような勝利につながるといいなと思って。今日勝てたので、さっきもすれちがったんですけど、自分が言うのもあれですけど、バトンは渡せたかなという感じです。なので、一生懸命頑張ってほしいです。
——お父さんも今日これから試合があって、スタメンではないがベンチ入りしています。ポーズを決めてほしいですか?
三浦 昨日も電話で話して「頑張れよ」って言われたので、「お父さんにもがんばってゴール決めてきてね」ってことは言ったので、出場の機会があれば何か届けてくれるんじゃないかと思うので、金太郎選手と父親には自分なりのいいバトンを渡せたと思うので、父親も、金太郎選手も、自分の満足いく試合をできたらと願っています。
——冒頭で相手の首相撲に対抗して引き込もうと決めたということなんですけど。実際には引き込んでパウンドを受ける形は危険だと思いませんでしたか。
三浦 そうですね。肘をこう、押さえながら打ってきたり、あとは力が強くて三角行こうとしたときも引き上げられちゃったりとか、そういうのは、ちょっと負けられなくて不安だったので。一回立たせてしまおうと。一回仕切り直そうと思って。仕切り直せてよかったです
——最初からテイクダウンで上を取ろうという考えではなかったのですか?
三浦 テイクダウン行く予定だったのですが想像以上に腰が強かったりとか引き上げられて首相撲の展開になったときの練習をしていたので、BRAVEジムで習ったことは、組みの展開では全部出せたので、あとはもうちょいスタンドでも打ち合ったりして盛り上げたかったのですけど。ちょっとそこは安全な組みのほうに行ってしまったので、まあちょっと、もっと見せたかったというのは、正直あります。
ブンチュアイ・ポーンスーンヌーン「自分の技を出すタイミングがないまま終わった」
——試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
ブンチュアイ 今は腕が痛いです。やっぱりMMAルールはとても難しかったです。
——試合は2分立たずに終わってしまった。自身の得意とする打撃を出す前に終わってしまいましたか。
ブンチュアイ そうですね、MMAルールが初めてでしたので、グラウンドについた状態での練習ができていなかったこともあって、自分の技を出すタイミングがないまま終わってしまいました。
——1試合目の緊張はなかったですか。
ブンチュアイ それほど緊張はなかったんですけど、練習したとおりの動きは全然できなかったです。
——試合が終わったばかりですが、今後の展望などを教えていただけますでしょうか。
ブンチュアイ MMAルールのなかでの技術をもっと身につけて、もしまたチャンスがあれば是非挑戦してみたいと思います。
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