7月2日(土)沖縄アリーナにて開催された湘南美容クリニック presents RIZIN.36の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
平本蓮「初めて勝ったらインタビューをバックれようと思ってた」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
平本 デビュー戦でインタビューをバックれたんで、初めて勝ったらインタビュー、バックれようと思っていたら控室の前に柏木さん立ってて帰れなくて失敗しました。ハハハハ!まあでもホッとしてます。
ーー試合前、公開練習の時から打撃だけで行くとおっしゃっていましたが、あれはテイクダウンを取られない自信の表れだったのですか?
平本 そうです、そうです。結構もっと総合っぽい試合が見たいとか言ってる人いると思うんですけど、そういう奴は明日の昼から、(イスラエル・)アデサニヤの試合を見ろって感じです、はい。
ーー対戦を終えて、鈴木選手の印象は戦う前と違うところはありましたか。
平本 いややっぱめちゃくちゃタフだったのと、蹴りがすげえ強かったですね。今、右肘もすげえ腫れてるんですけど、1ラウンド目の1発目で、キックから考えてやってきた中で1番蹴り強かったんじゃないかなって。膝とかもいい蹴り打ってくるなと思いました。やっぱりタフだったっすね。2ラウンド、1ラウンドで、バシって当たっていい感触だと思ったんですけど、グラついてもすぐ立て直して来ていたんで、まあ昔のキックだったら多分そこで行っちゃって、でMMAのダメなところが出たという癖があったので、そこを修正するのが今回のテーマだったので。3ラウンドきっちりしっかりしたゲームを自分の中ではできたのかなというのと距離が鈴木選手が結構思ったより近かったので、そこをうまくコントロールは、練習中に意識していたものは全部出たなっていう感じですかね。
ーー試合前 “平本チルドレン” に応援を呼びかけていましたが、今かける言葉があれば。
平本 まあ、これからなんで、はい。ま、“平本チルドレン” てよく、ヒカキンのキッズがヒカキンチルドレンって呼ばれてるんで、それちょっとモジってやったんですけど。まあヒカキンチルドレン超えたいですね。ハハハハ!まあ、でも、みんな盛り上がってくれてよかったです。
ーー控えめですね、随分。
平本 やー、はい。まあただ、2-1がちょっと納得行ってなくて。まあ “率直に、ジャッジはもっと勉強した方がいい” なっていうこと。はい。
ーーどこかで聞いたような……
平本 “チケットの売れる売れないで勝敗に関係しちゃうと一生懸命やってる選手がちょっとあんまり良くないんじゃないか” っていう。“ジャッジは何を見てたんだ” っていう。どっかで僕も聞いたことがあるような話なんですけど、ちょっとそれは思いました。“ジャッジはもっと勉強したほうがいい”。ここから20分くらい喋ったほうがいいですか?やめたほうがいいですよね。ハハハハ!
ーー今回初勝利を納めました。今後の展望を教えていただけますか。
平本 まあチンピラ萩原ぶっ飛ばしたいですね、とりあえず。あともっとパワーつけて。今日はKOを狙うタイミングをずっと、何て言うんですかね、僕も探っていた部分があって。ただ、本当に怪物くんがすごい徹底して警戒していたなというのもあって、本当にタフでした、はい。ま、次はしっかりKO飾れるようにっていうか。今回とにかく完全制圧っていうのが目標だったので、はい。早く試合します。
ーーKOも狙いながら3ラウンド我慢というのが多かったですか。
平本 あ、そうっすね。本当に焦らず焦らず自分の距離を徹底して守って、僕やっぱこうどうしてもオープンフィンガーグローブだと、本当に1発で形勢が逆転するっていうか、普通のグローブと違う緊張感があるので、どうしても勝ち気になってしまう部分があったのが、前戦2戦やっぱダメな結果につながっている部分もあったので、とにかく自分の距離感を徹底的に修正して修正して、セコンドからリセットするように言ってくれって伝えてたので。まあだからとりあえず本当に走り出しって言うか。大きな一歩だったのかなっていう風に思います。
ーーそういう意味では、試合感覚を1戦目から2戦目の時以上に開けなかったのも前のことを忘れないという意味でもよかったですか?
平本 それはだいぶ、かなり響いたと思うので。なるべく次も3ヶ月以内くらいにまた試合したいなとは思います。
ーー「アマチュア修斗からやり直したほうがいい」とは勝ったら絶対言ってやろうという感じでしたか?
平本 絶対言ってやろうと思ってましたよ。ハハハハ!それを思いながらシャドーとかしてたんで。ジムで。
ーーそういう意味で多少悔しさは晴らせましたか。
平本 いや、まだっすね。やっぱアイツ倒さないと意味ないと思うんで。とりあえず本当に、怪物君、タフだし、すごい強かったです。本当に全然そんなにナメてないですけど、思ったより打撃力あって、で、タフでしたね。
ーー朝倉兄弟も「終わった」のですか?
平本 朝倉兄弟終わりっすね。はい。俺もだって練習中に右手とか怪我なんてそれはあるんすよ。多分僕ヒビ入ってると思うんですけど関係なしに僕はやったんで。これがプロです、はい。
ーーMMA2戦やって勝ち星がなくてもSNSで強気な発言を常に繰り返していました。心の中では「勝ててないな」という焦りはあったのでしょうか。
平本 いやいや。僕は立場をわきまえた発言をしているだけなので。SNSでも立場をわきまえた発言をしてきただけです。ハハハハハ!
ーーデビューから1年半で白星がなくても必ず結果がついてくると。
平本 僕は絶対UFCでチャンピオンになるし、RIZINでもチャンピオンになれると思うので、変わらないっす。まだ僕だって24歳なんで。格闘技40歳まで続けたいと思っているので、まだあと冷静に考えると16年あるんで。全然これからっす。
ーー勝利に向けて色々なトレーニングをされていたと思いますが、「BAZOOKA!!! 」で行ったネイキッドトレーニングも今回の勝利につながっていますか?
平本 や、だいぶつながったんじゃないですかね?ハハハハ!はい、ひと皮剥けた感じがします。
ーーまた行きますか?
平本 いや、もう行かないっすね(笑)。
ーー「BAZOOKA!!! 」メンバーにも勝利は報告を?
平本 はい、そうですね。ちょっとは格好は付くかなと。まあただの一勝だし大事な一勝だしっていう。勝ったからこそ次見える景色ってやっぱあるから、本当今回の試合勝ってまた学べるっていうか。負けた試合って何でも学びになるんですけど、勝ってさらに学ぶことっていっぱいあると思うので、忘れないようにしたいですね、この勝ち癖っていうか。とりあえず今日は勝ちを拾えてよかったです。
ーー勝ち癖をつけるためにも、早いペースで試合をやっていきたい?
平本 そうですね、それもあるし3ラウンド通してコントロールできたというのがすごい自信になりました。
ーー次の試合で萩原選手とすぐやりたい?
平本 まあどのタイミングでもいいです。本当にどのタイミングでもいい。次でもいいし次の次でもいい。なんか向こうがゴネてきたら強い奴倒して、「やろうぜ」でもいいし。とにかくやり返したいです。
ーー3ヶ月ペースということは、秋頃にやって次は大晦日?
平本 そうですね。それだったらすごい理想かなっていう。
ーー次の景色とは具体的にどういうことですか?
平本 それは明日考えます。とりあえず明日は朝っぱらから呑気にUFCを見るのがすごい楽しみしていたので、明日神興行なので朝からダラダラUFCを、勝利に浸りながら他人事のようにUFCを見るのが本当に楽しみです。明日マジでヤバいじゃないですか。マジで楽しみです。ハハハハハ!
ーーUFCのチャンピオンやRIZINのチャンピオンになるのに1番必要なことは何だと思いますか?
平本 やっぱ「徳」じゃないですかね。徳を積むくことです、はい。ハハハ!
ーー今回セコンドに赤沢(幸典)さんと長谷川賢さんがついて、言える範囲で作戦としてどのようなアドバイスを受けていましたか。
平本 本当に1ラウンド目、想像通りの組み立てで来たので、必ずテイクが来ると思ったんで。1ラウンド目ああいう風に徹底的にテイク切れてもう取れないなっていう風に1ラウンド目に思ったと思うので、2ラウンド目以降はまったくテイク来なかったので。まあ組んで投げれそうな場面もあったんですけど、とにかく自分のテリトリーっていうか、色気出さずに本当に完全制圧を。本当にやってきたことが出たかなっていうか。レスリングの、壁レスのキツいスパーとか24本とかやってきて、それがやっぱ試合中に出たっすね。
ーーコントロールとは即ち間合いのコントロールでもあったと思うのですが、あの構えとか、左右の動きとかはアデサニヤもそうですけれども、アデサニヤは、(ロバート・)ウィテカーや、ヤン・ブラホビッチにそれをやる。じゃあ、もっとテイクダウンの強い相手にあの間合いのコントロールはできそうですか?
平本 もっと逆にテイクダウン来てくれる相手だったらもっと削れるんじゃないかなっていうか。「お前が疲れるだけだよ」っていうテイクダウンディフェンス全然見せれるんで。逆に全然レスラーとかともやりたいですね。ずっとストライカーだと思うので、僕がやってきたの。逆に次はレスラーとやるのも面白いのかなっていう。
ーー明日のUFC勝敗予想を教えてください。
平本 アデサニヤ勝つんじゃないですかね?で、試合内容的には、(マックス・)ホロウェイ勝ったら面白いんじゃないかなって思うんですけど。でもどうなんですかね。個人的には(ショーン・)オマリーが勝ったらすげえ面白いなっていうのが。みんなと同じような意見になっちゃうと思うんですけど。ハハハ!
ーー試合のコールされる時に頭を深々と下げながら中指を立てるというのは、今がそういうモード?
平本 右手が勝手に出ちゃって。会場沸いてたんでよかったです。頭だけ下げようと思ってたんですけど。自然とやっぱ出ちゃいました。
ーー今日の戦い方っていうのがMMAファイター・平本蓮の1つの勝ち筋のパターンになってきそうですか。
平本 そうです。1つの型としてできあがったのかなと。結構、コナー・マクレガーとエディ・アルバレスの試合が僕すごい好きで、あの間のコントロールが好きですごい参考に今回はしました。
ーーこの形で、これをさらに発展させていけば俺かなり行けるんじゃないか、というような感じですか?
平本 はい。これからまたさらに色んな引き出しを増やして、打撃だけで行きます(笑)。ハハハ。
ーー試合後に朝倉未来さんがすぐ反応していましたがご覧になりましたか?
平本 何て言ってたんですか?
ーー打撃について、「過大評価しすぎたな」と。オープンフィンガーはなかなか……
平本 「塩試合のお前が言ってんじゃねーよ」って言っといてください。「おい、Mr.塩試合が!バカ野郎」って。ハハハ!
ーーって言いたいと。
平本 いやだってアイツ塩試合じゃないですか。お前の方がつまんねえよっていう。
鈴木博昭「なかなか決め手がない試合だった」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
鈴木 うーん。これ、まあどっちが勝ったって正直自分でも分からなかったような内容だったので「どっちだろう」ってなかなか決め手がない試合だったって感じですね。
ーーそれで判定を聞いた時のご自身の印象は?
鈴木 どっちが勝ったんだろうって。一本向こうに入って一本こっちに入って、どっちだ、どっちだっていうこの、本当にギリギリでどんな形でもやっぱ星は落としちゃ行けなかったというのは本当にあります。
ーー対戦を終えて、平本選手の印象は戦う前と違うところはありましたか。
鈴木 そうですね、テイクダウンディフェンスが思ったより強かったっていうのはありますね。今回、何だろう、MMAファイターとしてどうしても試したかったところはそれだったので。そうですね、「あ、思ったより倒れないな」というのが率直な印象です。
ーー今回テーマは「仕留める」ということでした。仕留められなかったことはご自身で要因はどう考えますか?
鈴木 ひっ倒して上になってボコボコにするっていうのが今回の仕留める作戦だったんですけど、なかなかそれがうまくいかなかったと言う感じですね。立ちでやりたいって言っててそのまま立ちでやったらキックボクシングと変わらんやないかいっていうのがあったので。ただ思った以上に倒れなかったから結局キックボクシングみたいな内容になっちゃったかなというのはあります。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望を教えていただけますか。
鈴木 また1から練習のし直しです。よく言うのですけど、正直凹んでいるのは本当はあるんですけど、凹んでるヒマがないって、みんないつも、「戦うんだったら、前を向いてやるだけ」。うん。「下向いてるんだったらやめとけや」ってよく言っちゃうんで、それを自分が体現しないといけないというのはあります。なのですぐ練習です。強くなるための練習をしたいと思います。まあ怪我もないので、すぐ練習します、はい。
ーー相手の印象として、懐を深くして待ちになっている感じがしましたか?
鈴木 思ったよりガンガン、というよりかは、ちゃんと見ているなというのはありましたね。
ーーそういう意味では、スタンドだけど打ち合って無理やりにでも倒してやるという感覚は向こうにはなかったような感じですか?
鈴木 でも打ってくるっていうのは、まあでも打撃はイメージ通りで威力もこんな感じだよねという想定範囲内ではあったっていう感じですね。
ーーたとえば2ラウンド以降とか、こういう感じであれば打撃で自分も全振りしてテイクダウンとか考えずに行ってやろうかなというような感じではなかったですか。
鈴木 ああ、そうですね。全部混ぜてこそのMMAというのがあるので、そこで一方的な展開に持って行きたかったっていうのがあるので、うーん。なかなかそれがうまくいかなかったというのが今回の印象ですね。
ーーオープニングの時に感極まっているような表情でした。それは何故ですか。
鈴木 本当にこの格闘技に懸けてというか、まあ懸けているのはもちろんなんですけど日常ずっと過ごしてきて、ああ俺今このために日常を捧げてるんだなと思った時に、で、オープニングの音楽を聞いて、入る時に何か、日常を懸けてきたものが込み上げてきたというのはありますね。何かこう、このために生きてんだなと思いました。
ーー平本選手から計量で挑発的な態度を取られ、試合前も中指を立てるジェスチャーがありました。ああいうのはどういう印象でしたか。
鈴木 「おう、いいよ、かかって来いよ」といいうだけですね。別に、いいですねっていうのはありましたね。
ーー冷静に。
鈴木 普通に。別に喧嘩売られることは今までも何度もあったのでそのうちの1つという感覚でしたね。
ーーすぐに練習再開したいとのことですが、平本選手へのリベンジは?
鈴木 もちろん巡り合わせが来たらすぐにでもやりたいですね。何かこう、悔しいですね。悔しいですねとにかく。
ーー今回平本選手がMMAで勝利がなかったことで勝ちを意識するところがあったと思います。今後何年か経って、先ほどのようにもう1回戦いたいとなった時、当然もうちょっと違った試合展開になると思いますか?
鈴木 まあそれはそうでしょうね、はい。
ーーそういう段階になってから再戦したいのか、すぐにやりたいのかはどちらですか?
鈴木 巡り合わせが来たらいつでもOKです。それが何年越しだろうが割と近い将来であろうが。負けたまんまで終わっていられるほど優しくないのかなというのはあります。
ーー先ほどご自身がおっしゃったようにキックボクシングになってしまったという中で、平本選手が左回りで三日月蹴りやレバー打ちをしてきたところで、平本選手が有効打を当てていたのだとしたら、どんなところが上手かったと思いますか?
鈴木 有効打?うーん。僕的には1回左ジャブみたいなのを食らったかなっていうのであとは全部クリーンヒットもらってないっていう僕の印象があったんで、三日月とか食らっても、1つも僕の、何だろう、腹の攻撃は1つたりとも効いていなかったから、まあそれがいけなかったというのもありますね。だから、プレスかけて下がって行ったから、当てさせずにいて、たまーに有効打撲が当ててっていう感じだったのかな?まあでもダメージ与えてないからね、何だろう、審判にどっちが勝っただろうっていうのを言うのもまあ、僕=ファイターが言うのは野暮なんで、審判が言うことが絶対だから、勝負決められなかった、ちゃんとしたダメージ与えられなかった僕が悪いかなと思ってます。ただ効いてはいないです。
ーー中盤から鈴木選手の左が当たり始めた、あの距離が変わってきたのはどのような要因が?
鈴木 パンチが見えたんで。腹は効かないなっていうのがあったから、打撃はそんな怖さはないなっていう。1ラウンドはうまく行かなかったかなというのはあったんですけど、うーんまあ、普段の練習と似たような感じがあったので、2ラウンド以降は。ま、これは自分がやられることはねーなとは思いました。
ーーということは、ジャッジが1つ入ったのはテイクダウン・アテンプトが評価された?
鈴木 なのかな?まあまあ、しょうがないです。判定になった時点で僕が言うことはないです。
大島沙緒里「自分自身あんまり勝ったことに納得できていない」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
大島 打撃は試せたんですけど、やっぱり極めのミクロクイーンと言われているのにやっぱRIZINで2試合連続判定になってしまったのは申し訳ないですし、自分自身あんまり勝ったことに納得できていない……、正直負けたかなって自分で思っているので、もっとこれから強くならなきゃいけないなと思っています。
ーー判定の結果を聞いて少し驚いていたのは今ご自身がおっしゃったように、負けていたと思っていたからですか?
大島 そうですね。負けたと思いました。
ーー具体的にどの辺りが判定に響いたとご自身は思っていましたか。
大島 最後の方やっぱり失速して、正直守りに入っちゃった部分があったので負けたと思いました。
ーー対戦を終えて、相手の印象は戦う前と違うところはありましたか。
大島 印象は変わらなかったというよりかまあ、予想以上にやっぱり守りも強かったので、本当に一本取りに行くことをずっと練習してきたのに、出せなかったことがちょっと悔しいですね。
ーー勝利後のマイクで本野(美樹)選手のお名前を出したのは、相手へのリスペクトも込めて皆さんにぜひもっと本野選手の試合を見てほしかったということでしょうか。
大島 そうですね。美憂選手にもお礼を言いたかったんですけど、次勝ったら絶対に同期の本野のことを言おうと思っていて、一回ちょっと負けたと思ったんで、もう言えないと思っていたんですけど、言えることになったので、まあ、美憂選手にお礼をあの時に最初に言うべきだったなとはちょっと反省はしているんですけど。でもやっぱり本野と出たいし、いつか試合してもいいと思ってるんで、やっぱり同じ階級なんで。試合になっても構わないけどやっぱり強い人がRIZINに出るべきだと私は思っているので、名前を出させていただきました。
ーー勝利後、双子のお子さんを上げられた時にようやく笑顔が見られました。お子さんと会った時にどういう感情がまず出ましたか?
大島 やっぱりRIZINに出るって決まってから、気持ちの余裕がなくて、子どもにすごい怒っちゃってピリピリ感も多分伝わってたと思うし、なんか、いつも怒ってもその後ケアしたりできたのにずっと怒ってしかいなかったから、なんかすごい我慢させてしまったなあっていう気持ちと、安心感で、子どもと会った時は本当に嬉しかったしゆっくりできるなあって思いました。
ーー今回の勝利でRIZIN2連勝となります。今後の展望を教えていただけますか。
大島 今明確な目標はないです。けど、やっぱりさっきマイクで言わせてもらったように、本野とまずはRIZINに出て。で、出るだけが目標ではないんで、2人で活躍できたらいいなと思いますし、また与えられた試合に絶対勝つつもりで練習やトレーニングを積んで成長した姿を見せたいですね。
ーー明確な目標はないとのことでしたが、体重も含めるとRIZINの女子グランプリはキツいですか?
大島 正直49kgになると取り切れないなと自分では思っている部分があって。でもやっぱり自分がこうやって勝つことによって、下の階級を作ってもらえたらいいなって。今回須田選手やにっせー選手はもっと下の階級だし、須田選手も多分ミクロくらいに落とせる体重なので、本当にやっぱり身体が小さくても頑張っている選手はたくさんいるんで、ちょっと、軽い階級を作ってもらえたらいいなと思って自分がまずは頑張っています。
ーー前半にキムラ取りに行ったりする場面でそうさせなかった山本選手が成長して極めさせない力があったのか、単純にパワーがあったのか、どういう感じでしたか。
大島 そうですね……、取りに行こうと思ったんですけど、やっぱり力が強かったり、1ラウンドだったんで、かなり守る力も強かったですしやっぱりレスリング出身の人ってすごいブリッジ力もあって、自分は下からこう、後ろに返すのが得意なんですけど、やっぱりレスリングの選手はうまく行かないなとは思いましたね。**
ーー序盤は攻めて取りに行った結果下になっても大丈夫だけど、というところと、3ラウンドにクロス組んで耐えていたのは状況としてはかなり違っていましたか。
大島 1ラウンドと3ラウンドの時は気持ちがちょっと違っていました。
ーー3ラウンドは守る気持ちになっていた?
大島 そうですね。でも本当に下からの、ちょっと用意していた技があったんですけど、守りが固くて行けなかったなあって思いますね。
ーーお子さんとのことを話されていますが、天気は心配ですが試合が終わってお子さんにこういうことしてあげたいなどありますか?
大島 いま上映している『アンパンマン』の映画に連れて行きたいです。
ーーこれから夏はご主人のサポートをフルで。という感じですか?
大島 そうですね、私が総合始めてから、ずっと中学校から全日本の強化選手に入っていたのが一気に落ちてしまって、本当に、うーん何か、旦那の会社からも「頑張ってサポートよろしくね」と言われたのに、逆になっちゃって本当に申し訳ない気持ちもありますし、なので本当に8月引退試合になってしまうかもしれないので、まずは2ヶ月サポートに回って、何とか。やっぱり自分ももっと柔道をやりたかった、思いっきり。今でも柔道への思いはありますし。だから、やっぱり「もういい」って言うまで続けてほしいんで、本当に全力でサポートしたいと思っています。
ーーサウスポー相手に右の蹴りと右ストレートも当てて、相手の左に回っていました。で、グラウンドではギロチンから100%スイープみたいな形でひっくり返した。ご自身としてはどれが、どういったことが勝利の決め手として上回っていたと思いますか?
大島 蹴り。あんまりルールを認識していないんですけど、蹴りと、私の打撃は本当に変則的なのでそれがちょこちょこ当たったのが。
ーー手数もあったと。
大島 かな?って思います。
ーーDEEPもそうだと思いますが、RIZINもダメージやニアフィニッシュが重視されていることで言えば、自分が勝っているかな?という感触はなかったですか?
大島 なかったですね。何か、本当にちょっと守りに入っちゃってたんで「これは負けた」って思いました。最後。
ーー下になった時でも自分でコントロールしているという意識はなかったですか。
大島 クロスガードにはなっていたんですけど、私が狙っていた技はちょっと程遠かったというか、ポイントを押さえられなかったので、うーん、ダメだったかなって自分では思っていました。
ーー狙っていた技ができなかったのはご自分の感覚としてそうかもしれませんが、向こうに何もさせないという意味でコントロールできていたという風には思いませんか?
大島 パウンドもらって、頭が実は本当に結構殴られて結構ダメージきてるんですよね(笑)。普通にしているんですけど、結構頭、痛いです(笑)。でも柔道の時に結構頭打っているので、強いのかなって(笑)。
ーーこれまで投げでは際のところで上になれたところが、今回はいくつか下になる場面がありました。あれは階級差が大きな要因ですか?
大島 そうですね。やっぱり前回はDEEP JEWELSで47.6kgだったので、本当にフィジカルで、柔道で培ってきたフィジカルと力で何とかなったんですけど、やっぱそうは行かなかった。柔道対策を平田(樹)選手としてきていますし、結構本当にアップとか見ても、研究しているんだなっていうのはすごい伝わったので、うまくできなかったですね。
ーー本来の階級のところに、本野選手に出てほしい?
大島 RIZINに出るためにこの前5月に49kgで出ているので、やっぱり練習していても全くかなわないので、めちゃくちゃ強いです、本野選手は。
ーー頭にダメージがあるということでしたが、明日はソーキそば巡りができそうですか?
大島 一軒回っていて、ホテルの近くで。だから明日もソーキそば巡りと、かき氷を食べに行きたいです。
山本美憂「自分の中ではもっと出来たかな」
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
山本 うーん、まあ正直勝ってたと思っていたので、自分に何か足りなくてこういう結果になったのかなと思いますけど、うん、自分の中ではこう、試合全体を見ると勝っていたような気がするんですけど、自分の中ではもっとできたかなというのはあります。
ーー対戦を終えて、相手の印象は戦う前と違うところはありましたか。
山本 やっぱり寝技に持ち込んでくる選手だったっていうのは、あとまあ蹴りは来ていたんですが、そういうところは、蹴りとか打撃は全く自分のペースが崩れるところはなかったんですけど。まあよく分かんないです。
ーー試合前、今回は勝って沖縄に恩返しをしたいという思いを語っていました。今沖縄のファンの皆さんにメッセージを送るとしたらどのようなものですか?
山本 (苦笑)。もうね、何て言ったらいいか。結果を見たら「またすみません」みたいな感じなんですけど、皆さん内容も見てくれたと思うので。「はいさい」。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望を教えていただけますか。
山本 今後ですか?うちのKRAZY BEEがまた色々とこれからリニューアルして変わって、チームをどんどん強く、下も育てなきゃいけないので、あとはそうですね、チームメイトも試合を控えていますし、とりあえず自分の試合というよりはうちのチームの選手を勝たせることを今は集中したいかなって思いますね。
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