2019年10月2日(水)、RIZIN.19 ライト級GP開幕戦に臨む川尻達也が都内で練習を公開した。
PRIDE、DREAM、UFCと様々なメジャー団体を渡り歩いてきた漢・川尻達也。2019年は「ファイター人生最後のチャレンジ」と宣言し、今年7月のRIZIN.17でロシアの強豪アリ・アブドゥルカリコフに判定勝利。この戦いで川尻はライト級GPの切符を手にした。川尻の相手は、ベラトール二階級王者パトリシオの兄、パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ。一撃で試合を終わらせるパンチ力でベラトールでは10KOを収めている。攻撃型ファイターのパトリッキーに対して川尻がどういう戦略で挑むのか注目だ。
公開練習では2Rに渡り相手にプレッシャーを掛けるような重さのあるワンツーや左右フックなど、鬼気迫るスパーリングを披露。その後、囲み取材に応じた。
質疑応答
ーー試合が迫ってきましたが現在の心境は?
いや、怖いですね。
50戦以上やってきましたが、10日前くらいから怖くなってきました。最初はワクワクが大きかったですが、試合前になると恐怖が大きくなってくる。今はワクワクと恐怖のせめぎ合いですね。正直逃げ出したいときもあります。
SNSでも期待されているのでそれに答えたい。今はなんとか平常心を保っている感じですね。
ーー対戦相手のパトリッキーに対して、想像する勝ち方は?
(パトリッキーは)強いっすね。完全にストライカーですね。相手はKO勝ちが多いのでぶっ飛ばされるか、俺が抑え込んで一本勝ちか。イメージとしてはパトリッキーに触れればテイクダウン出来ると思うので、しっかり固めて相手が消耗したところを一本取れればと思います。
ーー今の体調はどうですか?
体調は良いですね。前回の試合から2ヶ月半しか経っていないので結構焦っていました。当初、試合後の練習は3週間と想定していましたが、今回は4週間できたのであれですけど、本当は追い込みが6週間あると安心して作れたと思います。期間が短い割にはしっかり練習できましたね。茨城のメンバーがとことん練習してくれるので、心強い仲間がいるので良いメンタルで挑めます。
ーー「ワクワクと恐怖のせめぎ合い」の「恐怖」とは何ですか?
負けて自分を全否定される怖さ。
たった一つの負けで積み上げてきたもの全てを失うので怖さはあります。逆にたった一勝で、拳一つで目の前の世界を変えられる、自分の目の前の世界を変えられる。今回も自分の力で自分の世界を切り開きたいなと思います。
ーー今回の対戦相手は抽選だったのでギリギリまでわからなかったですが、対戦相手がパトリッキーに決まったときの心境は?
(対戦相手が直前まで決まらないことに関して)みんな条件が一緒なので仕方ないっちゃ仕方ないですね。正直、不安はありました。抽選会当日のドキドキは半端じゃなかったです。決まってみればパトリッキーは参加メンバーの中で世界的にも実績も名前もある選手。一番強い時期で、一番脂ものっている。自分はそういう星の下に生まれてきたんだなと思いました。一番強いベラトールのトップファイターと、一番脂ののってる時期に戦えるので光栄かなと思いました。
ーーパトリッキーは川尻選手が対戦した選手とも戦っていたりもしますが、パトリッキーのこれまでを見てきてどう思いますか?
パトリッキーはジョシュ・トムソン(元Strikeforceライト級王者)、エディ・アルバレス(元UFCライト級王者)など、自分と似たような選手と戦って似たようなキャリアを残してきているので、警戒はしてます。
仲間や沢山の人が期待を込めて「がんばれ」と言ってくれるのはすごい感じますが、それとは裏腹に、期待はしてるけど「正直、川尻が勝つのは厳しいだろう」という空気が色んな所から感じています。ファンも、運営も、近くにいる人も。正直イラッとくる、なめられてるなと思っているんで、本当になめんなっていうのをテーマにしたいなと思っています。「なめんなジャパニーズMMA」って(笑)
なんだっけ?聞いたことあるね。(RIZIN.19の)次の日くらいにそんなテーマの大会があった気がするね。一人だけ先に「一人なめんなジャパニーズMMA」で行こうと思う。俺も格好良く着飾って写真を撮って欲しいな〜(笑)
ーー青木真也選手は川尻選手にタックルで追い詰めて欲しいと言っていますが、同じ世代を戦ってきた選手がそう言っているのに対しどう思いますか?
青木に激励されるようになった俺も、落ちたもんだなと(笑)
相当なめられてるんだなと思う。ただ彼の存在が俺を現役でいさせてくれるのは間違いなくあります。ひねくれてるし、訳わかんないけど戦友だと思っているので、ポジティブに受け取りたいなと。
絶対死んでも生き残るし、10月12日は何もいらない、勝利だけあればいい。次の日には病院のベッドで意識がなくても良い。10月12日の15分だけ、パトリッキーを上回っていればあとは何もいりません。
ーー今日のスパーは非常に近い距離でのプレッシャーをかけたスパーでしたね。
グラップラーは組みたいので、相手のスタンドのプレッシャーで下がってたら組めないので。相手のパンチ一発一発は強いけど、無傷で勝とうとは思っていないです。何発食らっても倒れず諦めず前に出て、パトリッキーに触りたい。触ればテイクダウンを取れる。しっかり攻略して一本取りたいと思います。
ーー前回はオールドスクールな昔の技も出していたりと総力戦でしたが、今回もそうなると思いますか?
今回は前回以上に総力戦、死闘になると思います。楽して勝てるとは思っていません。血ヘド吐いてでも、血だらけになってでも、どんな不利な状況でも諦めずに前に出続けて、1%でも勝利に近づけたいと思いますし、俺が勝ちます。
ーー「なめんなジャパニーズMMA」を吐けるのは川尻選手、青木選手だけだと思います。
青木が言ってましたけど、そうすかね。
ーーPRIDE、DREAM、RIZINときて、その言葉を聞いてどう思いましたか?
「なめんなジャパニーズMMA」?なんとも思わないっすね(笑)。青木の一言一言に反応してたら疲れちゃうんで。
ーーでも青木選手は川尻選手をお兄さんと思ってるみたいですよ。
あんな弟いたら嫌なんで、断りたいと思います(笑)
ファンからの質問
ーーもしも川尻選手が自分くらいの中学1年生だったら、格闘家になるためにどんなことをしますか?
一番理想としては、いろんなスポーツをやること。レスリングだったり伝統派空手だったり、フルコンタクト空手、フィジカルならレスリングとか陸上、球技ならバスケなど、クロストレーニングと言って、一つのものに絞らずにいろんなスポーツをやって身体能力を上げたいと思います。
あとは楽しむこと。夢中になるものを見つけること。ゲームくらいのめり込めるものを見つけること。俺にとってはそれが格闘技とドラクエだった(笑)。40年間夢中になれたのは格闘技とドラクエだけ。そういうものを見つけられたらなと思います。
ーーもしパトリッキーに勝ったあとに、対戦するとしたらやりたい相手は誰ですか?
(トーナメントメンバーなら)弱い人がいいな(笑)。決勝に行きたいので。
もし一人だけ戦えるとしたら、BJペンと戦いたいです。同世代で戦っていないチャンピオンクラス、トップファイターはBJペンのみ。五味、青木、魔娑斗…同世代のキャリアといっぱい戦ってきたので、BJペンと戦えたら格闘技キャリアに思い残すことはないかなと思います。
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