『RIZIN.11』直前インタビュー！ 1 〈山本美憂 / トップノイ・タイガームエタイ / 北岡悟 / 堀口恭司〉

山本美憂

「必ずいい試合になると思います。とにかく、つまんないと思わせるような試合はしないです」

――いい感じに肌が焼けていますね。
山本　グアムでずっと練習していました。
――グアムではどんな練習をしていたんですか?
山本　今回初めてグアムでトレーニングキャンプをしたんですが、MMAを凄く知っているカイル・アグオンにコーチをやってもらいました。毎日細かく練習しましたね。スタンドやテイクダウン、グラップリングとか凄くいいトレーニングキャンプができました。
――今回はどんな気持ちで試合に向かいますか?
山本　今回はリングに上がるまではリラックスして落ち着いて。そこから行くときは行く、メリハリをつけて自分にあった闘いをしたいです。
――対戦相手の石岡選手の印象は?
山本　石岡選手も今回もアグレッシブに来ると思います。必ずいい試合になると思います。とにかく、つまんないと思わせるような試合はしないと思います。
――試合間隔が空きましたが、その間はどんなことをしていましたか?
山本　MMAなので全部を練習してましたね。キックもボクシングもグラップリングもレスリングも全て。偏らず。あとは自分の弱点でもある、テイクダウンしたあと。
――これまでの試合といまの違いはありますか?
山本　自分が何をやっているかがやっとわかってきました。試合後、振り返ると自分が「何をやっていたのかな」と思うことが多かったんですけど、今回はそういうことはないと思います。
――カイル・アグオンさんとはいい練習ができたんですね。
山本　はい。グラウンドのポジション取りからいろいろなことがすっごい細かい。初めてこんなにグラップリングのことを細かく丁寧に教えてもらいました。びっくりしました。レスリングも知っているので私がどんな動きが得意かっていうのをわかっているんです。
――開眼した感じですか?
山本　はい。なんか「は!」って感じですね（笑）。
――結果を出さなくてはいけない焦りはありますか?
山本　焦りはないです。結果はついてくるものです。焦って試合してもいいことはないです。絶対勝って帰ります。
――メインの試合の勝敗予想を聞かせてください。
山本　メインの試合は楽しみですね。リングサイドでドキドキしながら見ていると思います。

トップノイ・タイガームエタイ

「相手は誰だろうと関係ないです。闘いを楽しみにしています」

――現在のコンディションは？
トップノイ　日本には昨日、来日しました。闘いの準備はできています。
――今回、RIZIN初出場ですね。
トップノイ　そうです。楽しみです。
――格闘技のバックボーンを教えてください。
トップノイ　ムエタイをずっとやてきました。ラジャヤダムナンのチャンピオンと闘ったことがあります。はっきりと数えたことはないですが、２００〜３００戦は試合をしています。
――最高ランクは？
トップノイ　１位です。
――ムエタイの得意技は？
トップノイ　肘です。あと不思議なのが日本人と闘ったときにまったく肘を使ってこなかったので、私のことが怖いのかなと思いました。
――寝技の展開になったらどうしますか？
トップノイ　問題ないです。私にはいいコーチが付いていますから。KOで勝ちます。
――チャンピオンに挑戦したのは？
トップノイ　３年前くらいです。３階級でランキング１位になったことがあります。
――対戦相手にはどんな印象を持っていますか？
トップノイ　相手は誰だろうと関係ないです。私はこの競技に恐怖心がないので闘いを楽しみにしています。日本のファンの期待に応える試合をします。

北岡悟

「今の自分が一番みなぎっていると思いますよ。ぶっ飛ばされる覚悟を持って、ぶっ飛ばす」

――仕上がりはどうですか？
北岡　仕上がりはいい。悪いわけがない。
――今回の試合、北岡さんがファンの皆さんに見せたいものは？
北岡　見せたいもの？　別にそのままを見てもらえれば。もちろん強い相手とRIZINで闘うということは意気込みはあるんですけど。言葉にすると軽くなるから嫌だなって感じですね。
――昔と今では闘いへの想いは変わりますか？
北岡　どんどんデカくなってきていますね。それは若い20代の頃とは比べものにならないくらい高くなってるんじゃないですか。別に過去の自分と比べても仕方ないので。これから先がどうなるかは知らないけど、今の自分が一番みなぎっていると思いますよ。
――“闘う意味”って変わってくるものですか？
北岡　状況も変わってきますからね。２年半前にジムを持ってとか。３年くらい前は結婚しようとか思ってたけど、いまは結婚しようとも思わなくなったし、一人で生きていくんだろうなって。まあ闘う意味も変わってきますよね。死なない限りはジムが待っているし、責任がある。かなり特殊な人生だと思いますけど。昔よりもできることは増えているし、俺と同じことできるやつはいない。それは10年前の自分にもできないし、5年前の自分にもできないし、3年前の自分にもできないことを俺は今やってるから。自信があるんですよ。
――相手はも元UFCファイターの強敵ですね。
北岡　単なる元UFCファイターじゃないってわかってるので。対戦相手に関しては俺が決めることじゃないから。でもこれが俺の運命だから。
――勝利のポイントは？
北岡　勝利のポイントは、ぶっ飛ばされる覚悟を持って、ぶっ飛ばしに行くって感じですよね。
――青木選手、近藤選手の試合もありますが気になりますか？
北岡　何も思わないってことはないですけど、究極を言えば関係ない。みんな負けても俺だけ勝てばいいかなと思ってます。僕は勝つためにやってる。人の心に響かせるためにはやってない。僕が勝つためにやっていることで結果的に人の心に響く試合になっていると思う。その自信がある。

堀口恭司

「しっかり圧勝して、「ありがとうございました」って、（二瓶さんに）伝えたいですね」

――仕上がりはどうですか？
堀口　体調はばっちりです。いつも通りです。まだ試合をする実感っていうのはないんですけど、自分の身体的には準備はできてます。
――昨日は公開練習後に部屋でゲームやっている姿がSNSにあがってましたね。
堀口　もうやることないんスもん。食べることもできないので。ずっとスプラトゥーンやってました（笑）。
――この試合はどんなテーマを持って臨みますか？
堀口　自分はいろんなものを背負っているのでしっかり勝たないとなって感じです。
――先日、空手の師匠である二瓶さんがお亡くなりになりました。この試合は特別な試合になりそうですか？
堀口　特別じゃないですね。二瓶さんにはいつも言われてたので「おまえ負けるなよ」とかいつも言われてたので。親みたいな存在です。
――亡くなってしまった今でも二瓶さんの言葉は残っていますか？
堀口　そうですね。これしたら二瓶さんが怒るだろうな……ってことはあんまりでしないですね（笑）。
癖でできない。
――今回、二瓶さんにどんな試合を見せたいですか？
堀口　まぁ圧勝ですね。しっかり圧勝して最後って言っちゃなんですけど、しっかり「ありがとうございました」って、伝えたいですね。
――これしたら怒られるっていう具体的な例はありますか？
堀口　私生活とかそういうのもあるし、あとは技だったりとか。
――最後に二瓶さんとお会いした時にはどんなことを話しましたか？
堀口　自分が行った時に少しだけ動いてくれたので「二瓶さん頑張ってください。自分も試合頑張るんで」と伝えました。
――同じ相手とやることはやりやすいですか？
堀口　パターンは読めてますよね。初めてじゃないので。はっきり言ってやりやすいですよね。
――試合直前にやるゲン担ぎとかありますか？
堀口　お墓参りには必ず行きます。あとは神社にも行きますね。自分の家のお墓参りですね。
――勝利祈願ですか？　怪我をしないようにですか？
堀口　勝利ですね。怪我なんていいんで。
――意外と信心深いでんですね。
堀口　いや、そうでもないです（笑）。まあ、やっとかなきゃみたいな感じです。

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