第11試合 堀口 恭司 VS. 所 英男（試合結果詳細）RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-

RIZINバンタム級トーナメント一回戦で早くも激突。今大会はメインイベントの、この二人の戦いで締めくくられる。

1R、早々から堀口が右ローキックと左ハイキックで所にプレッシャーをかけていく。さらに左前蹴りから右フックを決めると所はダウン。そのままパウンドを被弾させた堀口が秒殺勝利をおさめた。
マイクを取った堀口は、「ありがとうございました。今日はメインの仕事ができましたかね？　久しぶりにKOしたんで。RIZINのトーナメント、優勝するので期待しててください」と涼しい顔で優勝宣言を行なった。

堀口 恭司 インタビュー

「自分がスターになってRIZINをしっかり盛り上げたいなと思っています」

──試合の感想をお願いします。

堀口　自分がしっかり決めるって試合前に言っていたので、決められて良かったと思います。

──所選手はどんな選手でした？

堀口　自分が凄いプレッシャーかけていたんで、短い時間だったんでわからなかったです（笑）。

──見ていても圧倒的な勝利で、練習していた通りというか、プラン通りだったんですか？

堀口　もっとプランだと組み付いてくると思ってたんで。でも、打撃に付き合ってくれてありがたいなというのと、プレッシャーかけて、プレッシャーかけて、パンチで仕留めるっていうシナリオを書いてたんで、その通りに動けたなと思っています。

──メインという部分ではどうでしたか？

堀口　自分はメインだろうが1試合目だろうが関係なく、試合としてやっているんで。そこには何も感じなかったです。

──まだトーナメントの1回戦ですが、この先も優勝狙っていくという感じですか？

堀口　しっかり優勝しないとRIZINが盛り上がっていかないので優勝します。

──さらにレベルが上がっていると思います。MMA、キックボクシングでもそうそう見られるレベルの闘いではないと思うんですが、自分が上がっていく感じはどう受け止めていますか？

堀口　レベルを上げるためにアメリカに行っているんで。アメリカはあんまり好きじゃないんですけど、強くなるならATTしかないということで、我慢しながら行っているんで、それは当たり前にアップしていると思います。

──今のプライオリティーはRIZINのチャンピオンと思っているかもしれませんが、現実的にその階級でナンバー2にいると思います。UFCで現在のチャンピオンが問題を抱えている中で、また王座戦をやってそこを取りに行くという可能性もあるんじゃないですか？

堀口　今回階級を上げたじゃないですか？　でも、来てくれればリベンジしたいなと思っています。

──1階級上の選手である所選手の圧力はどうでしたか？　あとレスリングシューズについてはどうでしたか？

堀口　バンタムにあげて、身長が高い人が多いんですけど、空手やっているんで。空手は無差別なのでできましたね。シューズは、「あ、シューズ履いてる。初めてだな」と思ったぐらいですね（笑）。

──今日の試合は早い展開でしたけど、想定通りですか？

堀口　リングに上がる前にイメージしていて、当たれば倒れるなと思っていたんで、想定内ですね。

──タハ選手と大塚選手が勝ち上がりました。このあとのこちらの山としては誰が勝ち上がってくるか、どういうふうに計算とかしていますか？

堀口　自分は誰が来ても受けて立つんで、そこは気にしてないです。

──間もなく地上波の放送が始まると一気にスターダム期待できるんじゃないですか？

堀口　自分がスターにならないとRIZINが盛り上がらないので、自分がスターになってRIZINをしっかり盛り上げたいなと思っています。

所 英男 インタビュー

「（堀口選手は）強かったっすね。本当に強かったです」

──試合の感想をお願いします。

所　なんかまあまたメインで使っていただいて……。強かったっすね。本当に強かったです。

──堀口選手の空手の動きやスピードはどうでしたか？

所　思ったより少しは見えたのかな、練習してきた成果は出せたのかなと思いました。

──シューズを履いていたのはどういう意図があったんですか？

所　組み付くためのシューズと思って履いていたんですけど。

──それは効果的でしたか？

所　出ないまま終わったんですけど、履いて良かったと思います。

──最後はパンチでダウンした場面があったんですけど、見えてましたか？

所　自分が打って返そうとしたところを食らっちゃったんで、見えてなかったですね。自分の攻撃に夢中になってしまったというか。圧倒的にやられてしまいました。強かったです。

──今後考えていることはあるんですか？

所　ちょっと近々、そういう方向でっていう感じですかね。まあ、わかんないです（笑）。今終わったばっかりなんですけど……まだちょっとわかんないです。

──今日のオープニングのセレモニーの時に掲げたタオルはレミギウスのですか？

所　レミギウスです。

──一緒に闘いたいという意味でやられたんですか？

所　そうですね。そのつもりでやったんですけど。

──ダウンを取られてからガードを取って、足をたぐりにいったんですけど、どこまで記憶として憶えていますか？

所　足にいったのはフワーっとしているというか。全部フワーっとしている感じですかね？　

──作戦は？

所　やっぱり僕は組んで闘う選手なので組んで闘いたかったのと、アームロック、ヒザ十字をつなげて闘いたいというのはありましたね。

──感情として悔しいのか、スッキリしたのかありましたか？

所　悔しくないと言ったら嘘になりますけど、あまりにも強すぎて。試合が決まってから2カ月必死に練習できて、凄いきつかったですけど楽しかったですね。だから、堀口選手に感謝しているんで、やれてよかったと思います。悔しいのは悔しいですけど。