(win)クロン・グレイシー
1R 9'44" リアネイキッドチョーク
所英男(lose)

グレイシー柔術正統継承者が再びRIZINのリングに登場。クロンとの対戦を熱望していた所英男とメインイベントで相見える。RIZIN MMA特別ルール1R10分、5分3R、67,0kg契約で行われる。所英男のセコンドには普段から一緒に練習をしている桜庭和志が就く。クロン・グレイシーは一族には珍しく、小走りで入場。セコンドにはもちろん父・ヒクソンの姿が。

画像1: 第13試合 RIZIN MMAルール:1R10分 2R5分 65.8kg契約
クロン・グレイシーvs所英男
Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016 無差別級トーナメント 開幕戦
画像2: 第13試合 RIZIN MMAルール:1R10分 2R5分 65.8kg契約
クロン・グレイシーvs所英男
Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016 無差別級トーナメント 開幕戦

1R、ゴングと同時に飛び込んでいき牽制をする所。一方のクロンは左フックをヒットさせて、所をコーナーに押し込む。予想に反してスタンドでもどんどん前に出てプレッシャーをかけるクロンは、所をグラウンドに引き込むことに成功する。バックで胴締めからのパウンド、チョークを狙うクロン、これを正対して上になった所だが、クロンは下から腕を取りに行く。立ち上がりに成功した所は猪木・アリ状態からローキックを放つが、クロンが再び引き込んでグラウンドへ。バックポジションを取って所をコントロールするクロン。ここでまたしても立ち上がった所は桜庭直伝のジャンピングキックを見舞っていくが決定打はなし。さらにクロンの足首を取りに行くが、やはりクロンのディフェンスは厚く、再びバックポジションをキープして所の顔面にパウンドを入れていく。残り30秒でクロンはマウントポジションを奪取。強烈なパウンドを落とし、これを嫌った所が体勢を変えようとしたところを、クロンはバックチョーク。これが完璧に極まり、所はタップ。クロンが見事勝利をおさめた。

画像3: 第13試合 RIZIN MMAルール:1R10分 2R5分 65.8kg契約
クロン・グレイシーvs所英男
Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016 無差別級トーナメント 開幕戦
画像4: 第13試合 RIZIN MMAルール:1R10分 2R5分 65.8kg契約
クロン・グレイシーvs所英男
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画像5: 第13試合 RIZIN MMAルール:1R10分 2R5分 65.8kg契約
クロン・グレイシーvs所英男
Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016 無差別級トーナメント 開幕戦

クロンは「まずは所英男選手に敬意を表したいと思います。タフマッチになると思っていましたので、たくさん準備をしてこの試合に臨みました。これまで自分を支えてくれたメンバー一人一人に感謝したい。そして柔術の道で鍛えてくれた先駆者たち、父、沖縄で練習を手伝ってくれた皆さん、どうもありがとうございました」とマイクアピールした。

画像6: 第13試合 RIZIN MMAルール:1R10分 2R5分 65.8kg契約
クロン・グレイシーvs所英男
Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GP 2016 無差別級トーナメント 開幕戦

クロン・グレイシー コメント

──所選手との試合はどうでしたか?

クロン 所選手ですけど、元々手強い選手と認識していて、日本ではレジェンドと呼ばれていて、世界中の選手と長きに渡って闘ってきていますし、トップレベルの選手だと思っています。なので私もそれに負けないようにたくさんトレーニングしましたし、最悪のことを想定しつつも「そんなことはあり得ない、必ず勝つ」という気持ちで試合に臨みました。

──最後は裸絞で決めましたが、狙い通りでしたか?

クロン 細かいことは覚えてないですけど、そうだったと思います。試合に入る前にゲーンプランを決めたことはなくて、あらゆることを想定した練習をしていて、立技、柔術の練習もしますし、試合中にどんな局面に直面しても、対応できるように練習しています。これは練習の賜物だと思います。

──今日はお父様も来ていますが、このような大きな試合で大活躍されいている中で、新しい時代の幕開けになっていると感じていますか?

クロン 小さいときから父が日本で大活躍しているのを目の当たりにしていて、アイドルのような存在でした。父はチャンピオンでしたけど、子ども心に簡単に勝てるという試合運びだと思っていたんですが、実際はそうではなかったということがわかりまして、必死に練習もしなきゃいけないし、今日は父や兄、家族、グレイシー一家を代表して勝てました。もちろん父は勝つと喜んでくれますが、負けたとしても喜んでほしいと思います。勝ち負けは関係ないんです。必死に練習しなきゃいけないというポリシーで進んでいきたいと思います。以前は試合になると必ず勝たなきゃけないとプレッシャーがあって大変でしたが、いまはやるべきことをやって、試合で勝って、父や兄、家族にいい試合を見せることを心がけております。柔術やマーシャルアーツを通じて、いろいろ練習をいっぱいこなしていきたいと思っておりまして、とにかく最善を尽くして取り組んでいきたいと思います。私の人生何年続くかもわかりません。とにかく今日は皆さんの前で試合をやれてうれしく思います。

──現時点で闘ってみたい相手はいますか? また闘う場所は日本なのかアメリカなのか、自分でイメージしているところはありますか?

クロン この勝った瞬間をまだ消化しきれてないし、次のことは考えられないんですが、おいおい考えていきたいと思います。必ず次の試合はあるでしょうし、対戦相手も出てくると思っています。

所英男 コメント

──試合を振り返っていかがでしたか?

 とにかくなんもできなかったというか、出せなかったというか。悔しい気持ちがいっぱいなんですけど、強かったなというか完敗だなという気持ちです。

──途中何度も跳ね返した場面もありましたけど、最後にスルッと手を入れられた感じでしたけど。

 やっぱり動きが亀で止まってしまったのが……。そうっすね。だんだんパンチを効かされちゃってて、動くことができなくて、スルッとやられちゃった感じですかね。もう完敗です。

──試合をやる前の想像以上だったということですか?

 想像よりも強いだろうなって思っていましたけど、本当に何もできなかったので、想像以上だったんですかね?

──パンチを効かされたから何もできなかったのか、全部で何もできなかったのか?

 全部で負けたっすね。全部で何もさせてもらえなかった。本当に完敗です。

──スタンドで殴り合ったら勝てたんじゃないですか?

 それは終わったことなんでわからないですけど。その場面にもっていけなかったんで。

──グラウンドで優勢になれたことは一回もなかったですか?

 なかったんじゃないですかね? だから負けたんじゃないですか?

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