11月3日(月・祝)GLION ARENA KOBEにて開催されたRIZIN LANDMARK 12 in KOBEの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
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鹿志村仁之介「俺の試合は面白いって言われる試合を、これからも作っていければ」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
鹿志村 とりあえず勝って、ホッとしています。ただまあ試合内容とか、自分に残った課題とかもいっぱいあるんで。課題を残せて勝てたっていう面ではすごくいいんですけど、もっと次は成長した姿をみんなに見せられればなって思います。
ーーその課題を今ここで教えていただくことは可能ですか?
鹿志村 自分の強みである四つの部分とか、壁際の攻防であったりとか。やっぱり相手の柔道ベースにちょっと呑み込まれてしまったなという部分があると思ってて。いつもだったら簡単にテイクダウンできるところが、相手のフィジカルと技術によって、それができなかったってことは、それ以上のことをしないといけないということだと思うので。それを追求して、もっともっとグラップリングに特化したMMAをこれからも作っていこうと思います。
ーー安井選手と実際に戦った印象を教えてください。
鹿志村 想像以上に強かったです。率直にもっとイージーだと思ってました。それは自分が油断してたわけじゃないし、ちゃんと分析した上で「このぐらいのレベルでしょ」って思ったんですけど、全然それよりも強かったし、やりにくかったですね。
ーー具体的にはどんなところなのでしょうか。
鹿志村 やっぱり単純に、たぶん壁の攻防とかで、僕が両脇を差した状態でテイクダウンできないことって、練習でもあんまりないんですけど。やっぱ彼すごい、たぶん柔道強いんですよね。僕はあんまり柔道強かったタイプじゃないんで、それが出ちゃったなっていう感じですね。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
鹿志村 今後は、もっと極めにこだわるところが僕のいいところだと思ってて、自分で。もっと相手を極める力を高めていって、俺の試合は面白いって言われる試合を、これからも作っていければなと思います。
ーー試合前にフィニッシュ宣言していたバックチョークの体勢に入る機会があったと思いますが、極められなかったのは相手がうまかったのか、極めが不完全だったのか、いかがですか?
鹿志村 バックチョークを極められなかったのはバックポジションをちゃんと取れなかったってところがやっぱり一番の原因だと思ってて。バックポジションは、両足を相手に入れてシートベルト巻いて「さあ、こっからだ」ってところでバックチョーク行くんですけど、その形を上手に作れなかったっていうのは、僕のミスでもあり相手のディフェンスのうまさも出てたんじゃないのかなと思います。
ーー1ラウンドではバックチョークのあとから左腕を何度も極めかけてましたけど、そこも同じような状況でしたか。
鹿志村 はい、同じような感じだと思います。あの腕十字はもう「行ける」って思っちゃったんで。やっぱり「行ける」って思っちゃっていけないと、その後の削れ方が半端じゃなくて。正直、あの試合は1ラウンドでもうほぼ使い切ってしまったみたいなものだったんで。で、2ラウンドでちょっと回復して、3ラウンド目でテイクダウンっていう流れになったんですけど。まあそこも僕の詰めの甘さだし、もっと成長できる部分かなと思います。

ーー2ラウンドに打撃戦になったのは作戦でしたか。
鹿志村 いや、もう作戦通りじゃないです。あれは、あの場でああするしかなかったっていうだけですね。やっぱ組みに行きたいけど、こっちも消耗してるし、四つ組んでも顔にもバーってパンチもらったりしてて、この辺(顔まわり)のダメージとかもあったんで。ちょっと回復する意味でも少しつまんない試合になっちゃったんですけど、2ラウンド目は。でも3ラウンド目はもう「行こう」って決めてたんで。3ラウンド目が始まってすぐはバーッとテイクダウン行けたんですけど。まあテイクダウン行けるっていう、あの空間をたくさん作れるような練習をこれから、もっといっぱいしていこうかなと思います。
ーーキャリアで、白星が判定決着になったというのは初めて?
鹿志村 初めてです。はい。
ーー判定を待つ間、勝利への確信はありましたか。
鹿志村 ぶっちゃけ1ラウンド目のニアフィニッシュと、打撃もそんなにいいのを別にバーンてもらったわけじゃないし、3ラウンドをトータルで見たら勝ってるんじゃないのかなとは思ったんですけど、判定になってしまった以上はもう人に勝負を決めてもらうってことなんで、もう負ける覚悟もしてましたし、あの時は「もう委ねよう。どっちかな」って、あんまりいい気分じゃなかったですね。本当はバーッと極めて、ケージの上に登ってワー!ってやりたかったんですけど、それができなかったんで、次はそれを目指して頑張ります。
ーー1ラウンドの腕十字は自分では完全に極まったという感触でしたか。
鹿志村 はい、ありました。もうこれ極まったなと思ったんですけど、タップしてくれなかったですね。
ーーそこを極めきれなかった時はどういう思いでしたか、試合中。
鹿志村 やっぱ、グラップラーがあのポイントまで行って極めきれないって、結構絶望だと思うんですよね。結構絶望感じました。「マジか」みたいな。次にトライしないといけないっていう。やっぱり消耗もしていたので。そんな感じです。
ーーセコンドのイゴール・タナベ選手は病気のためにMMAができず柔術の方へ行かれていますが、彼に対する思いはありますか?
鹿志村 もちろんあります。それは。彼の分もこのMMAで輝くっていう目標があるんで、これからも頑張ります。一緒に。
ーー試合後イゴール選手からは何かありましたか。
鹿志村 「とりあえず勝ったからいい」って彼はそう言ってくれるんですよね。でも反対に良太郎さん、良太郎先生の方にはバッチリ怒られました。
ーー何を怒られたのですか。
鹿志村 「なんでお前は下がるんだ」「なんで行かないんだ」「できるのに行かない」。できるのに行かないというところに一番怒っていました、先生は。2点って言われました、今日は。
ーー100点中で?
鹿志村 (笑いながら)2点!……頑張ります。
ーー松嶋こよみ選手がセコンドに。前日に試合中止になった悔しさがあったと思います。ご自身にとってもモチベーションになりましたか?
鹿志村 いや、とてもなりました。あれにはちょっと裏話があって、実はイゴールが、今日来たんですよ。で、今日のバックステージ立って、たぶん試合始まる3〜5分前ぐらいに来たんですよ、あの人。最初はもう間に合わないってなってて。だから間に合わないからもう一枠は昨日試合飛んじゃったしってことで、いつも練習してくれてる松嶋こよみ選手に入ってもらったんですけど。そしたら急に5分前ぐらいになってダッシュで来たんで。で、もう一人石井(基善)さんにお願いして「イゴール入れていいですか?」と「もちろん入れ!」ってことで、イゴールとこよみさんと良太郎さんというちょっと珍しい3人になったんですけど。まあ全部イゴールが悪いです。
ーーもともと松嶋選手の試合が予定通りあったら?
鹿志村 それは普通に石井さんと良太郎さん2人だけになってました、その時は。こよみさんは空いていなかったから。でも今回は空いてたからお願いして入ってもらったんですけど、そしたら急にアイツ現れたんです。イゴールはイギリスに行っていたんですよ。昨日イギリスで試合してて、終わってすぐ飛んできてくれたんですけど、「間に合うか、間に合わないか」ってずっと言ってて、もう間に合わないってなって覚悟決めてたんですけど、最後現れてくれてよかったです。
ーーご自身は1ラウンドでほぼ極まったと思っていた腕十字を凌いだ安井選手について、寝技のスキルがそれだけあると感じましたか。
鹿志村 あるんじゃないですか、多分。ちょっと分かんないっすね。……でも、極めきれなかった俺が悪い。自分の実力をもっと上げるべきだなって思います。
ーー試合後マイクもなかったと思いますが言い残したことは?
鹿志村 いや、もうあの試合で言いたいことはないですよ。やっぱりバーって勝って言わないと。あれじゃ満足いってないんで。次に期待してほしいです。
安井飛馬「試合させてもらえるのであれば、必ず勝って、絶対にチャンピオンになるんで」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
安井 すごい悔しいです。まあ全力で戦って判定で負けたんで。はい、負けました。
ーー鹿志村選手と実際に戦った印象を教えてください。
安井 やっぱりすごい寝技がうまかったですね。一つひとつのテクニックがこう、隙がない感じで。すごくうまかったというか。**
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
安井 判定で負けてしまったんですけど。全く心は、一つも折れてないんで。次、試合させてもらえるのであれば、必ず勝って、絶対にチャンピオンになるんで、見てもらえたらなと思います。
ーー1ラウンドから選手は寝技で攻めたて、バックチョークや、左腕を何度も狙われたと思います。ご自身として、それぞれの技がどれくらい極まっていたのですか。
安井 1回結構伸ばされたんで。「あ、やばいな」とは思いました。でも耐えられて「あ、耐えれたんだ」って。リアクションしてる暇がなかったので、グラップリングの攻防に全集中して戦ったって感じですね。
ーー伸ばされた瞬間タップがよぎったりはしなかったですか?
安井 自分がタップするかなあっていう悲観的に客観的に見てて。でもまだいけるなって感じだったんで、そのまま続行してって感じです
ーーでは頭は冷静でした?
安井 はい、そうですね。
ーー2ラウンドは完全に打撃勝負でしたが、ここは作戦通りでしたか。
安井 僕はリカバリーミスしていて、体力が全然なかったんで。2ラウンド目でちょっと空白を置いて、3ラウンド目、確実に判定勝利を狙っていこうかなっていうのが率直な戦い方ですね。
ーーリカバリーミスについて教えてください。
安井 水抜きをちょっとやりすぎたなと。そのリカバリがうまくいってなかったですね。
ーーバンタム級が初めてだったことも影響していますか。
安井 そうです。影響はあったんですけど、でも試合は試合なんで、本当に率直に受け止めてはいいます

ーー試合終了直後、笑顔を見せるようなシーンもありした。自分が判定で取ったような感覚もお持ちだったんでしょうか。
安井 そうですね。僕はサブミッション切れてダメージを取れたかなとその時は思ってましたね。
ーーセコンド陣から、判定基準等については何かありましたか。
安井 たぶん1ラウンド目はタックルとか色々切って、僕はパウンド入れてて、まあ勝ってるぞっていう感じで。まあ2ラウンド目は最後のあんま覚えてないですけど、ちょっと極められかけてましたよね。腕十字かな。3ラウンド目は「行け!行け!」っていう感じで。まあ自分は負けてるぞっかというところはちょっと分からない状態で戦ってたんで。で、僕的にダメージ、パウンドの感触もあったので、僕はちょっと「勝ってるかな」と思って笑顔でいた感じですね。
ーーMMA初黒星になりましたが、試合後に朝倉海選手から何か言葉はありましたか?
安井 ああ、そうですねちょっと覚えてないですね。でも、試合終わってすぐ自分の動画を見て、海さんと竹浦正起さんと3人で見ながら「ここが良くなかった」「ここ次、改善しよう」と、すぐやってましたね。
ーー試合直後ですがすぐにそこに取り組んでいきますか。
安井 はい。
ーー会場の声援がとても大きかったと思いますが聞こえていましたか。
安井 聞こえました、めちゃめちゃ嬉しくて。やっぱり盛り上がって、ワーっていうアツい歓声はすごく嬉しいですね、やりがいがあるというか。観てる人が少しでも熱狂するような試合はしたいと思っていたのですごく嬉しかったです
ーーファンにメッセージを。
安井 記者会見からちょっと大口叩いて、柔術家とかをちょっと舐めるような発言に捉えられてた部分もあると思うんですけど、全く。僕の内心では柔術の深さとか魅力っていうのを自分自身すごく感じて、それをすごく分かっているんで。そこに関してはもう本当に、リスペクトっていう軽い言葉で表せないぐらい、柔術というのは本当にすごい魅力的なものだと思っています。まあ、そこに対してアンチしてくる人も、肯定してくれる人も、すべて注目してもらったり、熱狂してもらったりっていうのが本当に素晴らしいものだなと思いましたね、だからこれからまたあの、次の試合とか、これからの試合もぜひ注目してもらえたら嬉しいです。
キ・ウォンビン「今の目標はライト級にチャンピオンになるために、コンテンダーになっていくこと」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ウォンビン とにかく勝って嬉しいです。なんかもっと、すごくカッコいい姿とかを、ちょっと見せたかったんですけど、KOなどのフィニッシュまで持っていけなくてすごく残念に思っています。
ーー1Rめはキャプテン☆アフリカ選手がグラッと倒れるようなパンチが当たっていましたが、そこからなかなかフィニッシュに行けなかったことについて、ご自身ではどのように思っていますか。
ウォンビン まずは、前回のRIZINでカッコいい姿をお見せできなかったというのが、自分の中でちょっと負担になってしまって、まあその辺でやっぱりちょっと力が入りすぎたなって思ってるところがあります。それから相手のキャプテン☆アフリカ選手がすごく粘り強くグラウンド技術も結構いい選手だったので、そういうのもあったのかなと思います。
ーー(前回出場したのは韓国大会でしたが)日本で開催されたRIZINはどんな舞台だったかの印象を教えてください。
ウォンビン もともとRIZINというのは本当に大きい舞台だと思っていたのですが、実際(日本での大会に)来て、やっぱりファンの熱気や、規模感といったものが、LANDMARK大会だったとしてもすごく大きいなと思っています。これからも日本で戦っていきたいなと思いました。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
ウォンビン 本当はもっといい姿、カッコいい姿でフィニッシュまで持っいけていたら、今後の展望などをちょっと語りたかったんですけど、とりあえず今の目標はライト級にチャンピオンになるために、コンテンダーになっていくことです。
ーー試合の序盤から体力が急速に落ちているような場面があったと思いますが、何が起きていたのですか。
ウォンビン 先ほどの質問の答えと同じものにはなるんですけど、このRIZINの舞台に適応できたという姿をちょっと見せたくて、やっぱりそこで力が入りすぎちゃったというのがあるかなと思います。なので、本当はもう少し軽く、速い、そういう動きも見せたかったんですけど、その点はちょっと残念でした。

ーー先ほど、タイトルコンテンダーが目標とおっしゃっていました。そのためには、これから2、3試合くらいは評価、査定試合になってくると思います。相手選手などは想定していますか?
ウォンビン 堀江(圭功)選手について考えています。理由としては、最近(ホベルト・)サトシ(・ソウザ)選手(のベルトに挑戦して)負けてしまったというのがあり、堀江選手はカッコいい、スタイリッシュな選手だと思っているからです。
ーー「フィニッシュをしたかった」ということですが、かなり上から殴る機会もあったと思います。そういった場面でフィニッシュできなかったのは、対戦相手がタフだったからだと考えていますか。
ウォンビン もちろんです。キャプテン☆アフリカ選手は、年齢が私よりちょっと上で、尊敬する選手っていうのもあるんですけど実際に試合をしてみたらやっぱり粘り強くて、逆境に強い選手だなということがすごく伝わってきました。ですから隙間を狙って挑んでいこうと思っていたのです。
ーー顔だけ見るかぎりはほとんどダメージがないようです。チャンスがあればすぐに次の試合をしたいと思っていますか。
ウォンビン はい、もちろんです。
ーー手に持っている白いものはなんですか。
ウォンビン 韓国の国旗です。
ーー前回は(コリアンゾンビこと)ジョン・チャンソンさんがセコンドを務めていました。今回の試合に際しては何かアドバイスはありましたか?
ウォンビン 今回そういう考え(セコンドに来てもらうこと)もあったのですが、チャンソンさんは、来週(別の選手の)試合があるため来てもらうことは叶いませんでした。とはいえ彼がいなくても自分の今までやってきたことをそのままやれば、充分通用すると話してくれました。試合後にもちょっと電話で話したのですけど「こういう結果になると思っていた」と言ってくれました。
ーー「こういう結果」というのはポジティブな意味ですか?
ウォンビン まあいい方だと思いますよ、何と言いますか、試合の結果というのは、KOや一本勝利もあれば判定勝利とかもあったりしますが。みんな格闘家はKOを狙ってはいるけれど判定勝利もよくあることです。その結果としての勝利までの流れ(がよかったということ)について、ジョン・チャンソンさんは言ってくれていたのだと思っています。
ーーキ・ウォンビン選手はRTUにも出場し経験豊富な選手ですが、決して若くはない年齢になり、キャリアは短くなってきていると思います。キャリア終盤どのようにしていきたいと思いますか。
ウォンビン 私は今・現在に集中するタイプです。RIZINの経験はすごくいい経験でした。ノンタイトルでもチャンピオンと戦い、その試合はいい結果にはならなかったけれども、そういう経験もありますし、これからももっとあのいい姿をお見せしたいと思っています。引退までRIZINでがんばっていきたいと思っています。
ウォンビン これからも本当によろしくお願いします。
キャプテン☆アフリカ「まだチャンスをいただけるなら、全力で戦います」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
キャプテン やっぱりずーっと出たかったRIZINで、勝利したかったですね。勝てなかったんですけど、自分のスタイルを貫き通そうと思って、最後まで戦えたのは、よかったと思います。
ーー1ラウンドでもグラっとするシーンがあったかと思います。あの場面、ご自身ではどのように思っていましたか。危ないと思ったのか、全然平気だったのか。
キャプテン 1ラウンドの時はまだ大丈夫だと思うったのですけど、2ラウンドは結構効きましたね。
ーーそれでも相手にフィニッシュさせなかったのはご自身の粘り強さなのか、あるいは信念なのかでしょうか。
キャプテン そうですね。せっかくずっと夢だったRIZINの舞台に出られたので、途中で諦めるわけにはいかなかったんです。最後まで自分のスタイルを貫き通そうと思っていました。
ーーキ・ウォンビン選手と実際に戦った印象を教えてください。
キャプテン やっぱりね、すごい力強くて。しっかり自分のスタイルが研究されているなという感じがしました。しっかりタックルとかを切って、まあ深追いしてこないじゃないですけど、自分がやられたら嫌なことをしっかりやってきたなという印象です。
ーー初参戦のRIZINであり、念願の舞台だと試合前にされていましたが、どんな印象でしたか。
キャプテン 本当にしっかりとアマチュアから、年齢は30歳を過ぎてからでしたけどアマチュアからしっかりとランキングを上げていって、修斗の世界チャンピオンを獲って、RIZINに出られたので。まあね、始めるのは遅かったけれど、そこで挑戦するという決断をした自分に「よくやった」と言ってあげたいですね。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
キャプテン またぜひこの舞台に立ちたいんでね、今日負けてしまったのですけど、まだチャンスをいただけるなら、全力で戦いますのでよろしくお願いします。

ーー負けてしまいましたが、諦めない姿勢と根性は伝わってきました。感動しました。ありがとうございました。
キャプテン ありがとうございます。そう言っていただけてすごく嬉しいです。
ーー30歳でプロ格闘家、39歳で世界王者、そして40歳でRIZIN初参戦。夢を次々と叶えておられます。生き様にロマンを感じさせていただいています。この先、どこを目指して、どんな夢を叶えたいですか?
キャプテン そうですね。やっぱり格闘家としてずっと強くなることが目標なので、まだいけるんじゃないかって思ってるから。まだ限界じゃないんじゃないかと思っているので、だから自分の限界まで挑戦してみたいですね。
ーー今回のRIZINデビュー戦はうまくいかなかったと感じで、少し失礼かと思われるかもしれませんが、過去にROAD FCで「戦ってみたい」と言ってきた韓国の選手が何人かいました。それについては、どういう思いがありますか。
キャプテン そうですね。もしまたROAD FCにも呼んでいただけるのであれば。やっぱり強い選手と戦うことが格闘技をやっている自分のモチベーションなので、そういう強い選手と戦える場をいただけるのであれば、もちろん今は、修斗の世界のベルトを持っていますけどそこで修斗も認めてくれるなら、どんどん強い選手と戦うことに挑戦していきたいと思っています。
トニー・ララミー「自分がタイトル挑戦にふさわしいことを証明する必要がある」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ララミー 「完勝できた」と感じています。支配的なパフォーマンスをできたと思います。まったく僅差でもなく、相手に1、2発もらったとしても全体としては完封勝利のような内容で、試合の中で一度も危ない目や不利な状況だと感じる瞬間はありませんでした、圧倒的な完勝で、すべて自分のペースで、100%自分の試合の展開になったんじゃないかなと思います。今日はレスリング技術、グラップリングの実力をしっかり見せられたと思っています。それがどれだけ支配的なトータルファイターかを証明できたんじゃないかなと思いますし、実際に見せるいい機会になりました。今までは散々、試合前のインタビューでに自分のレスリング力について言っていたものの、全く見せることができず、口だけになってしまっていたので。自分はあらゆる面でコンテンダーだということを見せたかったし、自分は「打撃のトニー」でも「グラップラーのトニー」でもない。「The Ultimate Fighter(究極のファイター)」なんです。
ーー対戦相手が計量オーバーしたことを知って最初の思った気持ちを教えてください。
ララミー 特に何も思わなかったです。自分のキャリアの中で対戦相手が体重オーバーしたのは3度目になるけれど、本当にそれが2、3ポンドぐらいのオーバーだったら全く気にもせず試合を受けるつもりでいます。そもそも3ポンドごときでぐちゃぐちゃ言うんだったら、違うスポーツをやった方がいいんじゃないかなと思う。そういう信条なので、全く気にはならなかった。ただまあ、お互いの真剣さが違う、その覚悟の違いを示たんじゃないかと思います。自分は地球の反対側からやってきて、しっかりと体重を作って、このようなパフォーマンスをする覚悟ができていた。いっぽうの対戦相手は、自分の国にいながら、ましてやRIZIN初参戦ということで自分を証明すべき大事な機会を与えられていたなかで自分の母国で試合なのに、それを証明できなかった。ケージに入る前から、そういう意味でメンタル的に向こうはもう負けていたんじゃないか、試合前からこの結果は出ていたんじゃないかと思った。つまり最初から自分のほうが有利だったんじゃないかって。
ーーでは、そんな山内選手と実際に戦ったファイターとしての印象を教えてください。
ララミー 試合前とは大して印象は変わっていません。自分がいくつかいい打撃を何発か当てたら、すごく強い打撃を振り回すように返してきたので、まあそこら辺は予想通りっていう感じで、正直、特に印象は変わっただとか、何も感じていません。彼にも勝ち気はあって打撃戦をしてきて、自分は自分のスタイルで戦う、MMAで戦うというつもりで試合に臨んだので、その違いが出たんじゃないかなと思います、つまり自分が支配していたと思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
ララミー まずはRIZIN次第で、自分に何を用意してくれるのかを見たいです。自分としては、次の試合でもRIZINで大きな勝利を挙げて、フライ級グランプリの優勝者に挑戦したいと考えているので、そのためには、あの簡単な相手ではなくて、次にもっと実績ある、意味のある対戦相手に勝って、自分がタイトル挑戦にふさわしいことを証明する必要があります。本当に、今日やったようなことは、前に伊藤(裕樹)選手とやった時にできたはずのことです。あの日は、自分はもうただ喧嘩しに来て、殴り合いしに来て、ただ打ち合いの流れに呑まれてしまっただけなので。でも今日は、さっきも言ったように自分は何でもでき、MMAファイターでありアルティメットファイターであると見せられたと思います、このスポーツのあらゆる面でAクラスの技術を持っています。打撃だけではなくレスリングとグラップリングもある選手だとわかったから、次に戦う対戦相手は、僕の対策をする時にそれを考慮しなくてはいけないでしょう。今回自分のプロキャリアで初めて、自分のレスリングを本格的に見せた試合になりました。特にRIZINという、世界でもトップクラスの舞台で見せられたのは初めてだったので、誇らしいし、初めて試してみたわりには上出来だったと思います。次に見せる機会があれば、もっと良くなるはずです。自分には常にその武器があると覚えておいてください。
ーー神龍誠選手がこの試合を解説していて、あなたと戦いたいと言っていました。それを聞いてどう思いますか?
ララミー 実を言うと、自分も前から彼の名前は、いろいろな場で挙がっていたので聞いていて、そういう相手とやりたいなと思っていました。彼とRIZINの舞台で戦うことは、理にかなっていると思います。彼はグラップリング中心の選手で、テイクダウンして抑え込む=つまらない試合展開をすると思いますが、僕の試合を見た後はまったく違うゲームプランを立てる必要があるでしょうね。実際に手を合わせた時に神龍選手がどういう戦い方をしてくるのか確かめたいです。
ーーRIZINファンの間でララミー選手の減量後のリカバリー体重がよく話題になります。今回の試合ではどのくらい戻したのですか?
ララミー 実は今回の試合が、当日の体重は今までで一番軽かったです。試合当日の今朝起きたら140ポンド(約63.5kg)だったので、自分のキャリアの中で最も軽い体重で、普段は試合当日になると151〜155ポンド(約68〜70kg)で試合をしているのですけども、今回は本当に、食事も控えめにして意識をしていたので、そのおかげで試合中は最高のコンディションでした。体が軽くて、調子が良くて、動きも良くて、ジャンプしたら月まで飛ぶんじゃないかっていうぐらい軽々と、軽く感じていました。

ーー今後も試合当日は140ポンド前後で臨むつもりですか?
ララミー そうですね、はい。それが目標です。今日のようなフィーリングをまた再現したいので、そのあたりの体重を目指してやっていきたいです。本当に今日調子良くて、体が軽くて、動きに現れていて、今までのキャリアはずっとセカンドギアでやってたんじゃないかっていうくらい、ようやく本気のギアに入った感覚がありました。軽く感じ、速く感じていたから、打撃も、軽くて速くて、今までの重い感覚とは全然違い、打撃に違和感があったくらいです。だからこそ、自然とグラップリングをやっていこうとスムーズに移行できたんだと思います。いつももっと遅くて重い感覚だから。この体重で次もやっていきたいなと思っています。
ーー試合がないときの通常の体重はどれくらいなのですか?
ララミー だいたい161〜165ポンド(約72〜74kg)くらいです。
ーー日本に来るのは今回で3回目ですが、何か日本食で気に入ったものなどありますか?
ララミー 基本的にずっとラーメンが一番大好きですね。日本のラーメンはどこでどれを食べてもおいしいと思います。でも今回新しく発見したのが、「いきなりステーキ」。今日この後も行って食べようかなと。あそこ、美味しくて最高です。多分ステーキを2、3人前くらい頼むと思います。明日飛行機に乗る頃にはまた161〜165ポンドに戻ってるんじゃないかな。
もともと自分はお酒よりも食べるのが好きだから、日本を離れる前にしっかりおいしいものを食べて、帰国したいです。
ーー今回は非常にコンディションがよくベストなパフォーマンスを見せられたというお話がありました。そこまでベストなパフォーマンスが見せられた理由が何かあるでしょうか。
ララミー 自分は今年(伊藤裕樹に)負けるまで過去7年間負けたことがなかったのですが、自分としてはやはり負けの後の方が成長する、負けるたびに強くなってきたと思います。今回が黒星からの復帰戦ということで、自分に対してすごく厳しくいろいろと見つめ直して臨んだ結果だと思っています。今回のキャンプでは、これまでのキャリアでずっとやってきたやり方をガラッと変えました。自分のルーティン的なものを作って、コーチや兄弟たちはこの3週間、俺のストレスにかなり付き合ってくれました。これまでのやり方をやめて、新しい方法で調整してきました。その結果、試合当日もすごく集中していて、リラックスして挑めました。全部がうまく行きすぎていて、逆に「これは怪しいぞ」って感じるくらいでした。その新しい練習方法、食事、そして自分との向き合い方すべてが、今回は完璧にかみ合っていた。これまでの自分なら、計量後すぐ「いきなりステーキ」に行って食べていたけど今回はそうせず、少し食べてゆっくり休んだだけでした。その「少し食べて休む」という方法が、自分にはすごく合っていました。本当に最高の気分でした。100点満点です。
ーーもし今回のようなコンディションで、伊藤選手と再戦したらどうなるでしょうか。
ララミー 今日のコンディションで伊藤選手とやったら、もう話にならないぐらいボコボコにできると思います。正直言って、圧倒します。あの日の自分は本当に最悪のコンディションで、最低の自分と伊藤選手がやって、それでも互角に戦った僅差の試合になったと思っていますから。自分としては普段からすごく調子のいい相手と練習するように心がけています、相手がベストの状態でも勝てるように、自分が最悪の状態でも勝てるようにと。だからあの夜はちょっと噛み合わなかっただけです。もし今日の自分のパフォーマンスがあの時に出ていたら、一方的な試合になっていたでしょう。
ララミー 最後に、RIZINの皆さんに感謝します。ここは自分が今まで出場した中で最高の団体です。自分の兄弟はUFCでも戦っていましたが、RIZINはUFCより10倍素晴らしい。ファンも温かくて、愛にあふれていて、こんな経験は他ではできません。本当にありがとうございます。
山内渉「計量オーバーしてしまって申し訳ありませんでした」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
山内 まず、計量オーバーしてしまって申し訳ありませんでした。試合は、相手が受けてくれたので、切り替えて思いっきりやったんですけど、レスリング力の差でちょっとやられてしまったなっていうところが……、まあ、今そこでちょっと「改善しなきゃな」と思っているのが今の感じですね。
ーーララミー選手と実際に戦った印象を教えてください。
山内 ちょっと想像と違ったっていうか。もうちょっとラフな感じでイメージしていましたけど、得意なレスリングの部分で裏をかかれちゃったなっていう。「タックル来るかもな」とは思ったんですけど、あんなにメインで来るとは思ってなかったんで、ちょっと裏をかかれた部分と、あと自分のレスリング力のなさに、ちょっと落ち込んだ感じですね。
ーー初参戦のRIZINの舞台はどんな印象でしたか。
山内 素直に、すごい大きい会場だったんで、そこはすごい楽しかったですね。気持ちも昂ったし、すごい楽しかったっていうのが素直な感想です。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
山内 次すぐどうするかっていうよりは、結構まあ弱点が浮き彫りになったっていうか。もちろん次の試合もそこ狙ってくるでしょうし、あと自分のできなさにも少しがっかりした部分もあるんで、少しの間は、まあすぐ試合しないで、レスリングをしっかり練習して、少し自信つけてから、また試合にガンガン臨んでいきたいなって思っています。
KING陸斗「この先、格闘技界の顔になれるように」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
陸斗 地元神戸で1R KOで勝つことができて、まず良かったです。
ーー「応援団を引き連れてくる」とおっしゃっていましたが、実際に盛り上がりがすごかったですね。
陸斗 はい、ありがとうございます
ーー第一試合に火をつけてくれました。KOした瞬間はケージの中でどんな気持ちでしたか。
陸斗 めっちゃ広くて、すごい気持ちよかったです。
ーー水野選手と実際に拳を交えた印象を教えてください。
陸斗 もともと身長高いのは分かっていて、一番最初、やっぱりリーチの差があるなと思ったんですけど、中に入れば自分の方がスピードが速いと思ってたんで、それが先に当たって、よかったです。
ーー初参戦のRIZINの舞台はどんな印象でしたか?
陸斗 いやもうすごかったですよ、とにかくすごくて。リングチェックも、いつもは四角形なんですけど、こういうケージでリングチェックするのも初めてだったので、あんまりイメージはついてはなかったですけど、ワクワクがすごくて、よかったです。
ーーケージでの試合自体、初めてでしたか?
陸斗 初めてです。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
陸斗 さっきリングでも言ったんですけど、この先、格闘技界の顔になれるように、まずは今、自分が目指しているRISEのベルトをしっかり巻いて、いろんな団体に挑戦できるように、これから頑張っていきたいです。
ーー地元で、RIZINのようなビッグマッチであったり今日のようなケージファイトをすることには、ちょっと病みつきになるような感じがありますか?
陸斗 そうですね、すごかったです。
ーー通常の試合とは結構違うものを感じましたか。
陸斗 そうですね。もういろいろ。試合もそうですけど、試合前のスケジュールであったり、もうすごいワクワク続きでした。

ーー試合前、地元の神戸新聞にも大きく取り上げられていました。モチベーション上がりましたか。
陸斗 いや、めちゃめちゃ上がりました。はい。
ーー機会あればまたRIZINにも声かけてもらいたいですか。
陸斗 そうですね。めちゃめちゃまた出たいです、はい。
ーー地元でのビッグマッチが決まって、周りからの反響は今までとどう違いましたか。
陸斗 今までとは比べものにならないぐらい、まずRIZINっていう大舞台が決まって、それプラスでこうやって地元神戸で初めてGLION ARENA KOBEでの試合だったので、すごい周りからいろいろ言ってもらえて、よかったです。
ーー先ほど「格闘技界の顔になれるように」と宣言をされていました。いろいろな競技がある中で、たとえばRIZINにはMMAの試合が多くありますし、立技のオープンフィンガーグローブマッチなどもありますが、ルールを越えたファイトに関心がありますか。
陸斗 そうですね。今はキックのこと(だけ)を考えているんですけど、いずれチャンピオンになったりしたら、MMAやったり。いろんなルールで挑戦してみたいな、とは思ってます。
ーーその時はまた是非この地元でやりたいという気持ちは大きいですか?
陸斗 はい。
ーー地元ということで、神戸/兵庫のおすすめのスポットをぜひ教えてください。
陸斗 おすすめのスポットですか?全体的に綺麗な街なんで、このGLION ARENAの周りもすごい綺麗で、多分試合が終わるのは夜だと思うんで、そういうのも楽しんでもらえたらなと思ってます。
水野夢斗「ここで腐らず、この負けを次に繋げて」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
水野 そうですね……(泣きながら)受け入れられないですけど、現実かなと思っています。
ーー結果を「受け入れられない」ということですが、攻撃を受けたり、ノックダウンした瞬間について今どのように思い出すことができますか。
水野 ちょっと、はじめの攻撃が見えてなくて、何をもらったかわからなかったんですけど、まあ、僕が弱かっただけです。
ーーKING陸斗選手と実際に戦った印象を教えてください。
水野 まあ倒されたんでやっぱ、強かったですね、はい。
ーー初参戦のRIZINの舞台、ケージから見えた景色や雰囲気はどんな印象でしたか?
水野 やっぱ雰囲気はめちゃくちゃよくて、すごい「いい舞台やな」と思いました。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
水野 ここで腐らず、この負けを次に繋げて。上へ上がった時にまたやり返すから!と思ってます。
ーーまだ動画を見直したりはしてないと思いますが、今日の敗北から、現時点で何が一番自分に足りないと思いますか。
水野 僕に足りないところは、やっぱ、駆け引きとかは裏で言われたことなんですけど、その言われたことをこれからちょっと見つめ直して1からやろうかなと思っています。
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