9月28日(日)IGアリーナにて開催されたRIZIN.51の出場選手たちの試合後インタビューを公開!
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マレク・サモチュク「また強くなってカムバックしたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
サモチュク 僕の日じゃなかった。もっとできるかと思ったけど、頑張ってもこれ以上できないという、全部が自分に不利に働いているように感じました。準備の段階でも何か間違っていたことがあったかもしれません、もっとやれると思っても体が言うことをきかなかった。休みの時間をもらって、気分を切り替えてまた強くなって戻ってきたいと思います。
ーーソルダトキン選手と実際に戦った印象を教えてください。
サモチュク 彼が勝って、彼の日でした。彼の方が上だった。彼を崩せなかったのが本当に悔しい。本当に、自分の体が全然ついてこなかったと感じる。それに打撃が、彼のあの左のジャブが全然見えなくて、ほとんど全部もらいました。もっと彼を寝技に繋げればよかった。倒せればよかったと今は後悔してます。勝ったのは彼だから。彼の優位を認めざるを得ない。今日は彼の方が良かった。自分は倒しに行く場面が少なすぎたし、支配しようとする努力も足りなかった。
ーー倒せなかったのは、ご自身のコンディションが良くなかったからですか。
サモチュク 体力的な問題というよりは今年はもうこれで4試合めで、しかもどの試合もフルラウンドで15分間戦った大変な試合でした。今でも自分はソルダトキンより劣っているとは感じてなくて、倒したかったし、相手に負ける気がしなかったけど結果は事実だし、実力を見せつけられた。正直、この試合ではめちゃくちゃ消耗した。なぜか体が思った通りに動かなかった。移動が大変だったので睡眠の問題もあったし、でも言い訳は好きじゃないから言いたくはない。RIZINのことも好きになって長く留まりたかったから、前回のアウグスト戦のように突破できなかったのが辛い、本当に今回負けて悔しいです。いつかまた戻ってまたRIZINで自分の強い姿をお見せしたいと思っています。
ーー決勝まで進んだことについて、おめでとうと言わせてください。たくさんの母国のファンが見ていたと思うので、ポーランドのファンにメッセージをお願いします。
サモチュク ポーランドのKSW会長のマルチン・レバンドフスキが非常に頑張ってくれて、私をRIZINに出させてくれたことを本当に感謝しています。ずっと私を応援してきたファンの皆さん、ありがとうございます。今回がっかりさせてしまって本当に申し訳ございません。またポーランドのファンだけじゃなくて、日本のファンにも感謝の言葉をお伝えしたいです。かつて日本のヘビー級MMAは本当にすごく盛り上がっていたし、僕らも昔のヘビー級のファイターを見て育ちました。いつかはそういう時代が戻ってくるんじゃないかなと私が期待していますし、これが私のRIZINでの最後の試合ではないことを期待していますし、ファンベースを作りたいし、日本のファンに評価されたいです。また強くなってカムバックしたいと思います。
アレクサンダー・ソルダトキン「(次戦は)今よりももっと見応えのある試合をお見せできる」

ーーヘビー級グランプリ優勝おめでとうございます。試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ソルダトキン とても大きな喜びを感じています。嬉しい気持ちでいっぱいです。それと同時に、やはり私のチームに感謝したいと思っています。この数か月、何か月もの間、私をサポートして、そして一緒に準備をして戦ってくれました。特に、私のチームの中には妻もいるんですけれども、彼らに心から感謝したいと思います。
ーーサモチュク選手と実際に戦った印象を教えてください。
ソルダトキン 彼はとてもいい、才能のある選手だと思います。今日の試合はどのラウンドでもかなり激しい打撃戦を行って、おそらくお客さん、ファンの皆さんたちもいい試合だったと、そして満足していると、そう思っています。試合前の記者会見で、このヘビー級の試合の時、ヘビー級自体が退屈なので、トイレ休憩に行く時間ができてよかったと、みんながトイレに行ってしまうという話がありましたけど、今日はトイレに行く人はいなかっただろうと、そう思っています。
ーーヘビー級グランプリ優勝を果たしました。次の対戦相手はライアン・ベイダー選手ということが決まっておりますが、その試合に向けての意気込みや、対戦相手に対しての思いを教えてください。
ソルダトキン 今よりももっと見応えのある試合をお見せできると思います。
ーーライアン・ベイダー選手に対する思いは何かありますか。
ソルダトキン ライアン・ベイダー選手と直接戦ったことは今までないんです。ただ世界的スターでもありますし。何度も勝利を収めてきている、ヘビー級の中では世界中に知られた名前だと思います。自分のコーチの一人のワジムが、昔彼と一緒に手合わせをしたことがあるので、帰ってからゆっくりベイダー選手の特徴などを聞きたいと思ってます。
ーー優勝賞金の使い道は何でしょうか?
ソルダトキン (笑)まず最初に家族のために使います。もう計画もあります、ハハハ(笑)。

ーーどんな計画ですか?
ソルダトキン 妻に聞いた方がいいかもしれません(笑)、自分は、獲得賞金は妻に全部渡してしまうので(笑)
ーー(近くに座っていた妻に)いかがですか?
妻 家をちょっと購入したいと思っています。
ーーどんな家ですか?
妻 一軒家というか、持ち家を買いたいと思っています。
ーーソルダトキン選手が個人的に欲しいものはないのですか?
ソルダトキン 自分が欲しいものは家族の欲しいものと一致してますので同意してます。自分が一番望むことは、私の家族、妻も、あとそれからチームのみんなが安泰で暮らしていけるという条件を整えたいと思っています。彼は私のために本当に長い期間を尽くしてくれてますので。まあ、彼らの生活が安泰であり、良好で居心地のいいものにしてあげたいというのが自分の願いです。
ーー大晦日のベイダー戦で4試合目になりますが、そのペースは問題ありませんか?
ソルダトキン 我々ロシア人なので、それは全然問題ないです。ちょっと休みたいです。妻が私の体力の回復の仕方はよく知っているので、問題ないと思います。
佐藤将光「やっぱ伸びているのも感じるんで、まだまだやりたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
将光 力及ばず……でした。まあ、自分の作ってきたMMA、世界に通用するところを見せたかったけど、力及ばず。届かなかったです。
ーーサバテロ選手と実際に戦った印象を教えてください。
将光 うーんまあ想像通りレスリングスクランブルがすごい強い選手で。まあ想定してたところ以上に、しつこく来るし、やっぱりリフトしての、スタンドバックでリフトしてぶん投げるっていうのが、思ったよりうまくて、その展開を簡単に作らせすぎた、というところですかね。
ーー将光選手は、フェイスオフの際に本気になった目がファンの間で話題になっていました。ご自身としてはそういう状況も含めて試合に臨みましたか。それとも試合ではもう平常心でしたか。
将光 もう平常心ですね。試合はもう試合なんで。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
将光 まあ勝つつもりでいたんで、白紙ですけど。うーんまあ課題も見えたし、自分がこう、ある程度は通用するのも見えたし。このままやっぱ伸びているのも感じるんで、まだまだやりたいな、という気持ちです。
ーー先ほど、後半の展開をおっしゃっていて「力及ばず」ということでした。前半に相手のテイクダウンを切ってサッカーキックでグラつかせましたが、それ以降は立ち技の展開が、ほとんどなくなってしまい、スタンドで打ち合うことをしてくれなくなりました。という状況の時に、ご自身はどうしていこうと思っていましたか。
将光 やっぱりバックスクランブル。スタンドでのバックスクランブルで、スタンドに戻す。で、倒されてもすぐ立つとか、グラウンドのバックスクランブルの中でちょっとトップ取る練習とかもしてたんですけど、うーん。立つのは何回かできてるんですけど。まあ、思ったよりやっぱしつこくて。相手にやりきられたなっていうところでしたかね。
ーー低いテイクダウンに、そこからクラッチを組まれてしまうと、なかなか……?
将光 あれはまあ想定している範囲だったんですけどあそこからやっぱ返すところまでとか、そこから切って打撃に繋げる、みたいなところをもっと見せたかったんですけど。どっちかって言ったら、相手のターンにずっとなっていた、という感じになっちゃったですね。

ーーRIZINの判定基準において、ジェネラルシップと、アグレッシブネスが相手についたとして、ダメージの点では取ったという思いもありますか?
将光 まあでもダメージあれじゃつかないと思うんだよね。本当にもうニアフィニッシュのところまで行かないとダメージつかないんで。まあ、ダメージは僕自体はないですけど、やっぱアグレッシブで取られているんだろうなっていうのは感じていました。
ーー判定が割れた時、自分に最後の一票が入るとは思っていましたか。
将光 いや、どうだろうなーって。1Rのダメージどこまで評価してくれてるか。ダメージがつかないにしても、まあアグレッシブに降る、ダメージが付かなくても、アグレッシブの方に評価を回すみたいなことを言われていたので、そこに回ってきてたら、まあなくはないけど。まあダメージは僕もそんなにもらってないけど、コントロールタイムというかね、主導権は相手が握っていたというのはありますよね。
ーー試合中は、常に今はどうだろうかと考えて戦っていましたか?
将光 ああ、そうですね。やっぱりインターバル中に考えてましたね。2Rが終わった時にこのままいくとちょっと取られるかな、もうちょっと決定的な場面、ダメージを与えるか僕がちゃんとしたポジション、バックなりトップポジションから削る動きみたいなのを見せないと、2Rの流れで3R行ったら取られるかなというのは思ってましたね。
ーーBELLATORのタイトルコンテンダーに対して、自分の技術が通じたという手応えはありますか。
将光 そうですね。まあ通用、やれないことはねえなって。なんかやっぱ試合前とか、どんなもんだろうなって、全く何もできなくて終わるんじゃないかなっていう不安はあったんで。まあ、やってみて、やれねえことはねえなって。世界でも。通用しないことはないなっていうのはちょっと見えたんで。ちょっと力及ばずでしたけど。まだできるってのは自分の中で感じられたかな。
ーー試合後リング上で会話されていらっしゃいましたけど。英語で何か。
将光 なんか「プロモーションでやってた」「リスペクト・ユー」って言ってて。まあ悪いやつじゃないのはもう最初から分かってたけど。営業防衛になりますかね、これ!ハハハハ(笑)
ーー戦うことで感じるものはありましたか。
将光 まあ、最初からわかってますよ(笑)。

ーー最近は選手の練習環境、所属ジムやコーチのことが話題に上がることが多くなっています。そういうなかで、相手は世界でも有数のメガジムであるATTの選手で、佐藤選手は、こだわりのある畳のジムで練習されています。そういうジムの規模感に対して、つまり最先端のジムに、自分のやってきたもので勝ってやろうという思いは?
将光 それはめちゃあったっすね。やっぱりこの小さな国の、小さなジムで、考えて。練習相手もATTに比べたらそんないろんな選手いるわけじゃないし、コーチングも自分たちで考えてやっていくっていうところで、それでも世界とやり合えるんだぞっていうのはやっぱり証明したかったし、試合を通して。で、そうね、ATTとか、今なんか調べれば答えが出てくる時代だったり。ATT行けば答えがもらえる時代ですけど、何て言うか『置かれた場所で咲く』じゃないですけど。考え様というか、工夫次第でどうにても勝負できるんだぞっていうのを見せたかったというのはありましたね。
ーー結果は伴わずともある程度見せられたという手応えは?
将光 まあでも結果がすべてなんでね。そこをやっぱり見せたかったですよね。
ーー2、3R続く中で、サバテロのスタミナとあのテイクダウンは続くと考えていましたか、どこかでチャンスが来ると思っていましたか?
将光 そう、やっぱりクローズドガード入っちゃったら、ヘバることないと思うんで。やっぱり2Rの時にあのままクローズドで終わるのはダメだ、と思って。3Rはもう動きをちょっとリスク負ってでも作らないといけないというふうには思ってて。で、その中でやっぱり倒されて立つを繰り返しているなかで自分のターンを引き寄せられるんじゃないかなというふうには思って戦ってましたね。やっぱ多少は落ちるんで、彼も。ほかの映像を見ていると。なのでそこにちょっと勝機を見出そうとしていたのは、あります。
ダニー・サバテロ「名古屋ゴメン」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
サバテロ まずは、(日本語で)「名古屋ゴメン」。すまない、非常に悪いパフォーマンスだと思いますし、自分としてもだらだらとした非常にブサイクなパフォーマンスだと思います。僅差の判定になったんですけれども、自分としては間違いをたくさん犯してしまいました。このスポーツでは、2つミスを犯すと自分の勝敗に関わってくると思いますので、そういったミスは許されないと思っています。ただ、良いところを見ますと、たくさんのリングの経験を得ることができたというふうに思いますし、自分はやはり効かされてピンチの部分からもしっかりと逆転できる、自分がそういった心の強さを持っているという部分が認識できたというのは、すごく良かったと思います。この試合は非常にハイレベルで技術も高くて本当にたくさんの技術があのリングの中で見られたと思うんですけれども、本当に、一番最初に効かされて逆転をできたということが、しかもこの逆境、家から24時間離れている、そして自分も効かされた状態で、佐藤将光のホームの国、相手の敵地でああいった、本当に逆境、効かされた状態から、自分はまさにこう、獣のように戦って反抗して、あの不利な状況から勝ちを拾った、勝ちを得たという部分に関しては、非常に自分のことを褒めたいと思います。もちろんファイターとしてはみんなフィニッシュを狙っていきたいと思うんですけれども、ただもう顔面をPKみたいに蹴られて、そこから勝って逆転をするっていう部分は自分で評価したいなと思いますので、自分はとてもタフなマザーファッカーだと思っています。
ーー佐藤将光選手と実際に戦った印象を教えてください。
サバテロ 彼は非常に経験豊富なベテランだと思います。すごくトリッキーな技とか、いろんな引き出しを持っていて、それはもう事前にわかっていたことなんですけど、まあ実際に戦ってみて非常にハイレベルで非常にタフな選手だと思います。そしてあのたくさん試合の経験があるので、試合をしている総合的な時間がたくさんあるので、そういった選手っていうのは非常に賢くなる、老獪なテクニックですごい頭を使った戦い方になってくるのでまあそこがまさに出たんじゃないかと思います。その中でも彼は一発でKOできる一撃必殺の、膝だったりとか、いろんな大技を用意していて。それが当たらなければ自分のテイクダウンがええ入るという部分で、非常に大きなリスクを伴う技を出してきたという部分に関してもそこは評価したいなと思いますし、やっぱり彼はいろんな団体のチャンピオンでもありますし、今のRIZINチャンピオンの井上(直樹)ともやっています。あのピッチ野郎と試合をして非常にいい戦いをしているのも、わかっていますので、自分としては今、現状、RIZINで2回戦って素晴らしいパフォーマンスが1回、そして微妙なパフォーマンスが1回、でもいずれにしろ勝っているという事実は変わらないんで。そして自分は適地に乗り込んできて、自分の家から離れている、みんな俺のことを負けろと思っている中で、ああいうふうに効かされ、逆境から帰って勝つ、そういった、本当に自分がやっぱりタフなマザーファッカーだっていう部分が誰も否定はできないとええ思いますんで、そういった部分では、自分がよく頑張ったんじゃないかなというふうには思います。自分が井上選手に勝ってチャンピオンになってからは、佐藤選手とぜひリマッチをしたい。彼をフィニッシュしなきゃいけない。本来だったら今回フィニッシュしなければいけない相手だと思っているので、ぜひリマッチして、本当にフィニッシュをしたいなというふうには思っています。今はリスペクトっていう部分は当然あるんですけど、自分はトラッシュトークするときは本気で意図しています。試合前にトラッシュトークしてる時は全然キャラクターでもなくて、これは心の底から言ってます。こいつのことが大嫌いだと思ったら本当に嫌いです。なぜならば、自分は試合をするため、目標がある、試合が決まった時はすべてを犠牲にしてすべての時間を勝つために自分は費やしてきます。それを邪魔するものは本当に心から嫌いです。で、今試合が終わって言うと、彼はすごくナイスガイだと思います。
ーー次はリング上でも指名したチャンピオンの井上直樹選手が、次の『嫌いな相手』になってしまうんですかね?
サバテロ 井上直樹選手が間違いなく次の標的になると思います。願わくば大晦日にさいたまスーパーアリーナになる。これがベルトを取るっていう部分が次の目標になると思いますので、本当にもう何年も前からこのRIZINのベルトが欲しかったので、その日がようやく来ると思います。そしてこのベルトを取る取り方としては必ずフィニッシュでやらなければいけない。自分は日本のファンにフィニッシュを届ける義務がある。それは今夜できなかった。だけれども、大晦日必ずフィニッシュをして、ドデカい花火を上げて、自分の人生の中で最高のパフォーマンスをしなければいけない。当然、自分は直近の対戦相手を甘く見てその先を考えるようなことはしない。けれども、太田(忍)選手、佐藤選手とやってきた中で、その後ろでベルトを持っている井上っていうのは、ずっと自分の頭の中にはいて、ずっとヤツのことを考えてきたっていうのはあります。なので、大晦日。みんなに来てもらえなければいけない。自分のことを応援する、あるいは自分のことを嫌いな人間も全員来てもらって、これを素晴らしい大会にしたいです。自分が長年夢見たこのベルトを手にするその日を、自分のことが好きな人でも、嫌いな人でも、みんな見に来る必要があると思ってる。

ーー1Rにサッカーキックを受けてから、一気にスタンディングでのストライキングの時間が減ったと思います。インターバルでのコーナーマンのアドバイスも含めて、プランを変更することに躊躇はなかったですか?
サバテロ MMAの中では打撃は当たるものなので彼は非常に美しいサッカーボールキックを自分に当てました。むしろ日本代表のサッカーチームに入った方がいいと思うくらいでしたからそれを推薦しておきます。ただ自分の作戦としては何も変わってないです。やはり自分の一番の強みっていうのはコンディショニング、体力だというふうにわかってますんで、今日それを証明できたと思います。で、自分がやっぱりこう野犬のように、闘犬のように戦い続けるっていう部分も、見せられたんじゃないかなというふうに思いますし自分のそのコンディショニングを使って対戦相手の心を折ったというふうに自分を持っています。もしかしたら、そのサッカーボールキックで、彼は自分の足を持ったんですけれども自分はコンディショニングで彼の心を折りました。どんどん彼の体が衰弱していて、気持ちも弱っていくのは感じました。自分を止めるためには、まず殺す必要があると思います。サッカーボールキックを当てました、どうぞ。振りかぶって大きく当てました、どうぞ。10発サッカーボールキックも当ててもいいです。それでファンが喜ぶであれば、ぜひ自分の顔面を蹴っ飛ばしてください。ただ、自分は止まりません。なのでそういう心の強さ、そしてドッグファイトですね。闘犬のような戦いを自分は強制をします。なので作戦は1回も変わりません。自分は大きい打撃をもらったけれども、自分は彼の顔にジャブを何発も当ててると思いますので。MMAのいいところは14分50秒勝ってても残りの10秒でひっくり返る可能性がある素晴らしい競技だと思ってますので今回はそういう内容でした。
ーーテイクダウンした後の処理について下半身を固めたりバックに取るより、佐藤選手の上半身を固めることを主にしているように見えました。これはやっぱリングとケージの違いだったり、佐藤選手相手に対策していたプランだったのでしょうか。
サバテロ 両方の要素はあると思います。佐藤選手のためでもあり。リングというのもあると思いますけれど、事前の彼の映像を見たときに、肩固めにオープニングがあると見てたので、まあ、そこは必ず来るだろうなと思っていました。あとは、自分はサッカーボールキックだったり、グラウンドの膝を狙っていたので、少しずつ自分の上半身を上に上げていってよかったという部分はありました。ただ佐藤選手は非常にそこら辺がうまくて、ノリみたいにくっついてきて、自分をそうさせてくれなかったという部分がありますんで、自分が大きな打撃を当てることをうまく阻まれた、という感じがします。腕も絡まれて、肘が本当に全然出なかったんで、やっぱりベテランらしい、すごく老獪なテクニックがあるんだなとは感じました。で、結局はそういった老獪なテクニックを持っている選手、自分がフィニッシュされないための技を持っている選手たちをフィニッシュするのは本当に難しいと思うので、自分としてはそれでもいい経験になったと思いますし。だから自分がベルトを取った時も、彼ともう1回リマッチをして、彼をフィニッシュしたいなと思ってますんで。自分は彼をフィニッシュするべきだと思っていますし、できると思っています。で、たまに1Rで大きな打撃が入ってしまうと、いろんな作戦、考えているものが全てできなくなってしまう部分があるので、今回はそういった試合になりましたええと、この試合のためにいろんな作戦や武器を用意してきましたが、あの1Rで効かされたことによって全てそれはできなくなり、そして本当にガムシャラに、グダグダの、ドロドロの試合をする必要がありました。もちろんお客さんはみんな一発KOであったり、派手なKOを見たり、それが素晴らしいと思うことはあると思いますが、このように効かされて逆境に陥った選手がドロドロの展開に持ち込んでそこから逆転で勝つっていう展開も非常に面白いんじゃないかなというふうに思います。
ーー前回の試合も今回の試合も、ファイトショーツにスポンサーのロゴがありませんでした。こだわりなのでしょうか。日本企業のスポンサーを募集することは考えていますか?
サバテロ 理由は2つあります。ひとつ、本当にたくさんの選手たちは自分たちが使いもしない商品、カネのためだけにロゴを載っけて、偽物の商品をさも自分が使っているように宣伝する偽物の野郎が本当に多い。自分もたくさんのスポンサーとか、たくさんの商品の企業からスポンサーの話をもらうけれども、そいつらみんなもう嘘っぱちだ。ただ、カネのためにやつらのロゴをつけて、自分のファンに嘘の商品を宣伝するなんて俺にはできない。ただカネのためにスポンサーをつけるってことは、自分はしない。本物のものしか付けたくない。そしてあと、みんな自分がキャラでこういうふうにトラッシュトークをしているというふうに言うけれども、当然自分は自分でキャラを作っているつもりもないし、ただこのスタイルが原因でスポンサーがつかないっていう理由もあります。で、自分はスポンサーをつけるためにキャラを変えるつもりもないし、自分は自分らしくいたい。お金のために自分を変えるつもりは一切ないし、そこまで下がる必要もない。自分がこういうふうにたくさんの禁止用語を使うことによってスポンサーにつかないんだったらお前らクソ喰らえだ。それが理由で金が払えないんだったらクソでも食ってろ。クソの役にも立たないような金はまったく必要ないので、こっちから願い下げだ、というふうに思ってます。カネは興味ないです。カネがあったところで自分は変わらないし、当然日本の企業の方で自分にスポンサーをしてくれたい、という人がいるのであれば、そこは当然大歓迎はしますけれども、自分は変わるつもりもないし、このスタイルを変えるつもりもない。自分には決して嘘を吐きたくないです。

ーーレスリングを使って試合するスタイルは多くの批判を浴びるスタイルでもありますが、サバテロ選手から、レスリングを使っても面白い試合ができるような秘訣はないでしょうか。
サバテロ レスリングといっても、MMAレスリングとピュア・レスリングには大きな差があって、それは全く違うものだと思います。自分としては世界で一番MMAレスリングができるファイターだと思っています。誰にもMMAにおいて自分のMMAレスリング力にかなう人間はいないと思います。そういった意味で過去の試合を見ても、自分がレスリングの試合は必ず圧倒します。その理由は、自分たちがやられたことのないポジション、やられたことのない固め方を自分はするので、全く動けないので、結果「つまらない」となってしまうかもしれませんが、そこには技術があるので、そういった部分はあるのかなと思います。で、この試合に関しても自分は、打撃数は数えてないので分かりませんけれども、佐藤選手から、最初に大きな打撃を2発効かされました。確かに効かされました。ただ総合的な手数、テイクダウン、そしてコントロールでは全部自分が上回っているはずだと思います。2発大きいのを当てられたけれども、自分はそこで踏ん張って、そのまま戦い抜いた。打撃においても、ジャブは多分全部当たってるんじゃないかと。ヤツの大きな顔に、出したジャブは全部当たっていると思います。次の試合、井上に関してもそうなると思います。自分は打撃もできるし、レスリングもできる。井上と打撃になっても、自分はそこで勝ちますし、グラウンドに行ってもそこで勝つつもりがあります。そうなると井上は逃げ場がないので、結果として圧倒的に自分が勝つことになると思います。
ーーサバテロ選手は日本語で煽ったり、SNSを使って煽りをやってるんですけど、まあ、昨日のフェイスオフで佐藤選手が英語で言い返してきた部分に関してはどう思いましたか。そして次の井上選手とやる時にどういったものを期待していますか?
サバテロ 佐藤選手が英語で返してきたことは素晴らしいなと思います。通常、自分はトラッシュトークをただの壁とやっている、一人で喋っている気分でいます。今回ああして食いついてきたことに関してはすごく良かったなと思います。で、いつも言うのは、ダニー・サバテロと戦う時は、異なった経験をすることになる。自分を変えざるを得ない。太田選手も自分と戦った時はちょっと自分じゃないなかったと思うし、今回も佐藤選手は普段は絶対に言い返さないような人でしょうけど、今回は言い返した。俺が人生に入ってきたらその人は変わらざるを得ない。当然、彼が英語で言い返してきたことに少し驚きはしたんですけれど、自分が奴の頭の中に入ったっていうのを確信できたことは良いことだと思います。俺と関わり、俺との時間を過ごせば過ごすほど、その人は、その人じゃなくなっていく。自分はどんどん相手の頭の中に介入するから、どんどんそうなればいい。今日、チャンピオンの井上も一緒で、自分が試合後にリングから去る時、ヤツの目にもう恐怖を感じた。自分とは試合したくないっていうような。もう怯えた目が見えたので、すごい自信を持っています。だからもう井上の頭の中にもう俺が入っているのだと思います。とりあえず佐藤選手が自分の撒いた餌に食いついてきたのはすごく嬉しい。そして日本語を話すことに関しては太田戦の後に自分は「日本が大好きだ」って言ったつもりが、実は「日本大嫌いだ」と言っちゃったらしく、そういった間違いは二度と犯したくないので、ちゃんと自分の意図した通りに喋れるようになるまでは日本語の使用は控えたいと思ってます。
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