7月27日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭りの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
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エンカジムーロ・ズールー「本当にRIZINにはこの機会を与えてくれたことに感謝しています」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ズールー 正直、今は決して良い気分とは言えません。勝つことができなかったので。自分ができることを最大限やってみても勝てなかったということで、ちょっと落ち込んでいます。ファンや、応援してくれた人には申し訳なく思っています。
ーー対戦前と、伊藤選手と実際に戦ってからイメージが違ったところはありますか。
ズールー 基本的には予想していたのgと同じだったと思います。自分としても作戦通りに試合を運べたと思います。現に1Rめは優勢に進めてたと思いますし、2Rめも、おそらく優勢に進めていたと思うのですけども。3Rで彼はすごくカムバックしてきたと思いますし、そこで自分自身もすごく疲れてしまって。本来、自分はそんなに試合中に疲れたり失速することはないんですけれども、今回、南アフリカから飛んで来て、南アフリカは今は冬で、すごく寒いのですよね。で、そこから今、真夏の日本に飛んできて、そこの温度差であったり、そういう部分にやられた、影響したのはあるのかもしれないですよね。本当に寒いところから来て、日本に来てから体重を落とさなきゃいけなかったことが続いているので、体重を落とす作業が、気温差、寒暖差でちょっと体がついていかなったのかなとは感じていて。そこで3Rめに失速したのはあると思いますが、それは置いても彼は本当にうまく戦いましたし、彼には「勝利おめでとう」言いたいです。すごくいいファイターですし、とても打たれ強いですね。結構2Rめにいい打撃を当てて、ここで終われるかなと思ったのですが、彼はそこを耐え抜いて、で3Rにカムバックしてきたので、本当に彼はタフですし、おめでとうと言いたいですね。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
ズールー 予定はないけれど、自分はここで戦うことが最高に好きです。素晴らしいショウだと思いますし、こういった本当にレベルの高い団体で戦ったことはないので、本当にRIZINが好きで、ずっとここで戦い続けたいな、と思っていますし、また機会があればぜひお願いしたいとは思ってます。今回のグランプリでもしかしたら怪我人が出たり、何があるか分からないですけれども、自分がまた呼ばれたらいつでも戦えるよう、準備しています。次来るとなったら、やっぱりちょっと時差対策だったりとか、公式スケジュールよりも早めに来日して調整をしたいなと思います。今回のミスはそれをしなかったと感じていますので、もしその機会を与えられるのであれば、そういうことをしていきたいと思っています。本当にRIZINにはこの機会を与えてくれたことに感謝していますし、またぜひ次も呼んでください。
ーー作戦通りということでしたが、1Rは結構遠い距離で蹴りが入っていたけれども、2Rからあの蹴りをあまり使わなくなりました。あれも作戦通りだったのでしょうか。
ズールー あれは作戦通りではありません。聞いてくれてありがとうございます。ちょっと説明させていただきたい。2R途中で伊藤選手が右のフックで自分の目を捕らえて、そこからしばらく、目が見えなかったんです。まったく片目が見えない状態で2R戦はなくてはいけなかったのですが、2R最後の方でもまた同じ目を当てられてしまって。本当に片目しか見えなかったのです。自分が途中からタックルなどをするようになったのは、片目しか、右目しか見えない状態で戦っていたのでタックルが多くなったという状況でした。
ホセ・トーレス「扇久保選手がボディを狙ってきたことが本当に予想外でした」

トーレス 今まで負けた後にインタビューを受けたことがないのでなんだか新鮮ですね。
ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
トーレス まだ現実をしっかり受け止めようとしている最中だけど、率直に言えば、自分に対して不満があります。自分自身に関しては、自分が望んでいたほどアグレッシブにできなかったですし、本当に言い訳みたいなものを言い出したらキリがないので、あまり言わないようにはしますけれども本当に今回、体重を落とすのはすごく大変でそれだけはちょっと言わせていただきたいんですけど、実際それも影響したと思うので。試合自体は、扇久保選手がすごく賢い戦いをしたなというふうに思いますし、非常にテクニカルな試合だったと思います。試合後半で、ダメージにならないだろう、みたいなコツコツした打撃を出してきていて、ああいう細かい部分も、やっぱり自分がアタックする、攻撃をすることを阻むために手を出していたと思うので、ああいうものは効果ないように見えて、実はすごく効果があったと思います。本当に素晴らしい選手だなというふうには思いますし扇久保選手は本当にいい選手だと思う反面、この試合はやっぱり自分勝ったのかなというふうに思っていましたし、2、3Rにいい打撃を当てていて、彼は生き残るのに必死だったという感覚もあったのですが、そういった中で、まあいろんな現実を受け入れるのに今、時間がかかってるんですけども、まあ体は無事ですので、前を向いて進むしかないと思っています。
ーー扇久保選手の対戦前のイメージと実際に戦ってからイメージが違ったところはありますか。
トーレス 一つ予想外だったものは、まったく様子見をせずに扇久保選手がボディを狙ってきたことが本当に予想外でした。自分はプレッシャーをかけながら戦うファイターなので、当然そのボディを狙って、ガス欠を狙うっていう部分はセオリーではあるので、非常にそういう部分でも賢いなっていうふうに思いますし、あの最初の三発、本当に様子見もせず、いきなりボディに直接打ってきたので、そこは完全な予想外で、いつもみたいな動きが見られなかったので、そこにはちょっと面食らったという部分もあります。その後、1Rの途中から自分は扇久保選手が何やりたいのかに気づいて、そこに対応してから、扇久保選手もハイを入れてきたりとか、対応してきたんですけれども、やっぱり1Rの途中から作戦を変えてからはそんなに僕はダメージはもらってないと思うんです。頭に1、2発ぐらいもらって。あとは足への攻撃だったりはありましたけれども、基本的には何にもされてないな、という気持ちあるんですよね。で、あとはグラップリングの展開でも、もう少しポジションを変えたり、隙間ができるように、自分がミスするように誘うための動きをするのかな?と思ったら、意外とそんなに動かなかった。テイクダウンしてからもそこに押さえつけるっていうことをしたんですけれどもそこも予想外でしたね。それが自分の柔道だったり、バランスだったりという、その能力があるからこそ動けなかったのか分からないんですけど、もしかしたらカウンターで出すヒザが脅威だったのかも分からないんですけれども、多分彼がクリンチに来た時に、よりダメージを負ったのは自分自身だと思うんですね。彼の方がクリンチを仕掛けてきて。で、そこに自分が打撃を与えて、彼がダメージを受けて、またリセットっていう形になったと思うので、本当に先ほども言いましたけれども、やっぱり現実をちょっとまだ受け入れる作業だっていう感じなので、本当に彼はクリンチをして、賢く戦って、勝ちを得たのですけれども、まあ残念ながら自分としては負けてしまった上に、ちょっとつまんない試合になっちゃったのかなということで、残念だと思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
トーレス 格闘技に関しては、プランはないですね。ただ、日本にあと3日間いますので、31日に帰国するんですけども。自分としては5月30日に戦って、実家に戻って、で、しばらく休めるかなと思っていたところ、RIZINから電話がかかってきて、すぐファイトキャンプに入ったので、自分としてはまだここのところ全然休めていないっていう部分があるので、本当にあの一日だけでもいいから、何もしない日を作りたいなというふうに思っていて。自分としては、何もしないで食べて太って、気分が良ければ、ええ、それがいいのかなと。そういう日にちが1日でも2日でももらえればいいかなと思いますし。自分はそうする権利があるのかなというふうに思ってますんで。そういう日を楽しみだなっていうふうに思います。まああとはRIZINの次戦の投票システムがどうなるのかちょっと分からないんですが、もしかしたら敗者復活みたいのがあるのかもしれないという話も聞いていますので、そこに期待をしながら、自分は本当に負けたと思っていないので、あとは自分が今、Xの方で、判定についてトレンドしているという話も聞いたのでそもそも自分がこのグランプリに入れたのも、Xの数のおかげですし、まあ、今回この判定でXがバズっているのだとしたら、またもしかしたらそういうチャンスをもらえるのかなと思いながら、今は過ごします。追加の情報なんですけど、8月2日は自分の誕生日でして。えっと、23歳でプロデビューしてから10年間、一度も誕生日に家族と過ごしていなくて。今回初めて、10年ぶりに家族と誕生日を過ごせると思いますので、それはひとつの自分に対してのプレゼントだと思ってます。日本でちょっとした休暇を楽しんでから実家に帰って母親の料理を食べて、1週間ちょっと過ごしてからメキシコシティに戻って、次の試合のために準備したいと思います。

ーー減量のSNSが注目されたことが扇久保選手のチームの目に触れ、それで向こうに作戦を変えられてしまった可能性はありますか?
トーレス まあその可能性はあるか分からないですけど、いずれにしろ彼はすごく賢い選手なので、彼はいつも接戦での判定ですごい僅差で勝てる理由は彼が賢いからだと思います。技術で勝っているとかではなく、すごく頭脳で戦うからだと思います。自分も、もし自分自身と戦うのであれば、いろんな予定だったり時差だったり、ウェイトカットだっていう部分を考慮するとプレッシャー・ファイターに対してボディを狙っていくことは自分でもそうやりますし、扇久保選手はそれを実践しました。非常に賢い選手だと思います。当然メラブ(・ドバリシビリ)とやるんだったら、頭を狙うよりもやっぱりボディから攻めていかなければいけないと思いますし、そういう意味で、彼はもともと賢いし、そういう戦略をやったのだと思います。あとは、日本は本当に美しいところですが、夏で暑くてすごく湿気が多いですがこの気候がなければ自分は体重を落とせていなかったと思います。土曜日に日本に来た時は70キロあったんですけど、そこから毎日、1日2回、朝と夜に走って13キロ落としました。一度もジムで練習はしてません。なのでそういった気候の部分もあって、今回減量できたのですけれども、本当にキャリアのなかで一番辛い減量だったと思います。一箇所、東京を走っていた道があるんですけれど、すごい上り坂があって。もう本当に最後の一本がどうしてもできず、体がもう、筋肉が動かなくてできないと、途中でやめてしまうかと、もう全部をやめようかなっていうふうに思った時もあるんですけれども、チームと一緒にそこを乗り越えて、日本の坂も乗り越えて、ここまで来れたとは思いますので、本当にとにかく厳しかったですし。あと日本ではフアン・アーチュレッタが体調オーバーして、すごく嫌われているような印象があるんですけれども、アーチュレッタは自分の良き友人なんですけれども、自分と彼は違う。体重は約束したら必ず作ります。そういう思いも込めて今回は戦いました。
ーーあの判定はすごく難しいとは思いますが、見ていて思ったことがひとつあり、扇久保選手はすぐシングルに入って、シングルをずっと取れてたので、自分のリズムが作れたかな、と思います。逆にトーレス選手はあそこまで掴ませてレンジとかでコントロールせずに足を取らせたのは、なぜなのでしょうか。
トーレス そうですね。基本的には自分は怠け者なので、そこの対応はあんまりしないという感じだったのですが。でも自分のスタイルとしては、すごく前屈みな前重心のボクシングタイプのスタイルで打撃を出すのが好きなので。あと基本的に自分の前足を掴むというのは一番簡単な作業になると思います。ただ彼はその、掴んだところで何もその先がなかったという部分がありますので、彼が掴んでる間に自分は何発も打撃を当てて削っていたと思っているのですが。時にはすごく手応えのあるヒザとかも当てましたけど、そこの、彼がしてきたことに対して、自分ももう少し色々とできたら良かったかなとは、後付けで思いますけれど、まあ実際、体が重くて思うように動かなかったという部分はありますので、彼としては、いい拾い勝ちというか、いいように使ったんじゃないかなと思います。
扇久保博正「2回戦はフィニッシュできるように、もっと頑張ります」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
扇久保 そうですね、勝ててよかったです、はい。ちょっと疲れました。
ーーその疲れは、トーレス選手のスタミナであるとか、3Rやりきったことからですか?
扇久保 そうですね。寝技で今日は一本取ろうと思っていたのですが、腰が強かったですね。
ーーホセ・トーレス選手と実際に戦って、試合前のイメージと違ったところなどあったら教えていただけますか。
扇久保 思ったより腰が強かったです。
ーー腰以外は特に、変わりないということですね?
扇久保 はい。
ーーフライ級の1回戦突破した選手は扇久保選手にインタビューしている現時点で、元谷選手、伊藤選手です。この結果をどう思いますか。
扇久保 思ったとおりの人が勝ち上がっているなという感じですね。
ーー次戦への意気込みやファンへのメッセージをお願いします。
扇久保 今日はフィニッシュしたかったですけど、2回戦はフィニッシュできるように、もっと頑張ります。
ーー自ら望んで対戦したトーレスと15分戦ってみて、自分がもっとこうできたらというようなものはありましたか。
扇久保 本当に今日は寝技に自信があったので、一本取りたかったのですが、やっぱりディフェンスと、あと腰ですね、すごい強く感じました。
ーー打撃にフェイントも織り交ぜていましたが冷静に戦えていましたか。
扇久保 打撃散らしながら要所要所でタックル入って寝技に持っていこうと思っていたので、もっともっと背中を着けさせて、もっと攻めたかったですね。
ーーヒザを触るフェイントは、試合前から出そうと考えていましたか。
扇久保 そうですね、はい。
ーー5人中4人だけが準決勝進出できます。ご自身はそこをどう考えていますか?
扇久保 どうですかね……?ちょっとそこはわからないですね、でもいけるんじゃないかなと思います。
ーートーレスという、強い対戦相手によって拮抗した試合になった部分もあるでしょうか。分析としてはプラスに捉えていますか。
扇久保 まあ、トーレスに勝てたということは自分の中でも大きいんですけど、まああとはファンが決めることなんで、そこはしっかり待とうと思います。
ーー2回戦は9月と言われていますが、コンディションは問題なさそうですか。
扇久保 怪我はないので、ここからまた減量も始まるので気を抜かずにやっていこうと思います。
ーーなかなかテイクダウンできなかった心境はいかがでしたか。「なかなか倒せないな」あるいは「組めているから大丈夫」なのか、どんな感じでしたか?**
扇久保 そうですね、あそこから右手ごといつもなら一気に引っこ抜いてテイクダウンできていたのですけど思ったより差し返しがすごい強くて、そこで凌がれたっていう感じでした。
ーーそれでもしつこく組みに行った心境はどのようなものですか。
扇久保 あれが僕のスタイルなので、とにかく最後まで貫こうと思っていました。

ーー食べるほうの「塩」をプロデュースし、アピールしていますね。ネタ的な部分もあると思います。ファイトでも自分のスタイルを「塩を楽しんで味わってもらいたい」というのはありませんか。
扇久保 そうですね、でも本当に、あれが僕のスタイルなので。あそこからもっともっと、ホセ・トーレスも強いので、もっとあそこからフィニッシュできるように、ここからまた頑張らないとなという気持ちがあります。
ーー技術解説をやって魅力をやっていただけませんか。
扇久保 自分でですか?なるほど。
ーー「塩がおいしい」ところを伝えてほしいです。
扇久保 わかりました、はい。
ーー試合前、ホセ・トーレス選手のは過酷な減量が話題になりました。実際に組み合って、あるいは見合って彼の減量をどう感じましたか。
扇久保 最初、リング上がって見たとき、昨日よりすごい巨大化しているなとは感じました(笑)
ーーやっぱり嫌ですか。
扇久保 嫌ではないですね。昨日は同じ体重だったので、そこは関係なくやりました
ーー組み合ってみていかがでしたか。
扇久保 組み合って、本当に思ったより腰が強くて力も強かったですね。やpっぱりトップファイターの力を感じましたね。
ーー今回トーナメントのプレッシャーやブランクのプレッシャー、年齢的なプレッシャーなど、何か感じたものがありましたか。
扇久保 全部プレッシャーありましたね(笑)。常に全部プレッシャーあるんですけど、そこは乗り越えてやっていこうと自分で決めているので、そこはもう覚悟していますね。
ーーほとんど休まずに2回戦への調整に入りますか。
扇久保 一週間ぐらいちょっと休んですぐ練習に復帰したいと思っています。
ーー最後10秒になったときに、シングルでなくあそこは殴り合うと決めていたのですか?
扇久保 そうですね、殴り合ってました?最後ちょっと記憶がないんですけど、最後行くしかないと思って戦っていました。
ーー海外の試合もですが、最後に組みに行くと、逃げているように捉えられてしまうので、殴り合うのが流行っていると思います。それは意識にありましたか。ここで勝ち上がるためにも。
扇久保 それはないです。僕にとってタックルは逃げじゃないので。攻めなので。そこは全然ないですけど、今日は無意識で殴っていたのかもしれないですね。
元谷友貴「いろいろ9月に向けてまた強化していきたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
元谷 まあ、とりあえず勝ててよかったなというのと、まあ、すごくヒロヤ選手はいい選手だな、と。なんかアメリカ行ってさらに強くなってるなと感じました。
ーーバンタム級からフライ級へ戻して、久しぶりの試合かと思います。フライ級での手応えはいかがだったでしょうか。
元谷 途中で動いてみて、動き的には特に変わんないかなと。はい、全然いつも通りでした。
ーー具体的にヒロヤ選手のどんなところがよかったり、成長したなと思ったんでしょうか。
元谷 まあ、そうですね。うん。まあ、もともとがどういう選手か、ちょっと分かんないですけど。僕が試合して思ったのは、やっぱり打撃でも一発狙って作ってましたし。で、自分にバック取られても、絶対に上を取り返すというか、ずっと止まらず動いてたんで。だから自分もなかなか極めづらくて。そういうのを感じました。
ーーファン投票があると言われています。2回戦進出に向けて自信はいかがですか。
元谷 自信ですか?本当はフィニッシュして、あの、行きたかったんですけど。まあどうですかね。皆さんお願いします。お願いします!
ーー次戦への意気込みやをお願いします。
元谷 意気込み……まあ、そうですね、やっぱ改善点というか。自分のダメなとこもあったりと、いろいろ9月に向けてまた強化していきたいなと思います。
ーー次戦は9月だと思いますが。ダメージの状況はいかがですか。
元谷 ダメージは全然なくて、ただここ(右目)がバッティングで腫れちゃって、まあ、眼窩底とかではないんで腫れが引けばと言う感じですね。
ーーバッティングで結構試合が止まっていました。あの時はどういう心境でいましたか。
元谷 いやまあ、思いっきり頭当たっちゃったんで、まあ切れてなければいいなと思ったんですけど、まあまあ大丈夫でした。

ーー試合は元谷選手がコントロールしバックチョークだったり、打撃も狙っていたので試合展開的に判定で勝てそうな状況でしたが、それでも最後に残り1分ぐらいで打ち合いの展開になりました。あれはご自身として狙った展開だったのですか。
元谷 そうですね。やっぱり寝技でもコントロールして。で、打撃もまあ自分の、あの、まあ身内とか周りは「打ち合うな!」と思うと思うんですけど、まあやっぱり打ち合って、打撃でもフィニッシュ狙えるっていうところを見せた方が、やっぱ会場も盛り上がってたんで。やっぱりそういう試合を今後もして行きたいなと思ってます。
ーーヒロヤ選手にとって格差マッチであると、ファンの間ではその戦績から言われてましたけど、ご自身は戦ってみてどう感じましたか。
元谷 ヒロヤ選手が。まあ戦績が綺麗かって言ったら綺麗じゃないと思うんですけど、ただそれってもう前のことなんて。で、最近アメリカに行って、だんだん成長してきて。で、本当に今からっていうか、もう過去のことは関係ないんで。格差というか、そんなものは思わなかったです。本当にすごいいい選手だなと思いました。
ーーさらに伸びしろもまだあると。
元谷 いやもう。だって若いんで。今からしかないと思います。
ーー合同公開練習の時の「やってみいや」っていうのは、過去の元谷選手にないぐらいの怖さがありました。今回はそういった怒りみたいなものを内包して戦っていたのですか。
元谷 「怒り」というのはなかったんですけど、まあでも倒せるなら倒してみいやという気持ちはあったんで、はい。そう思いました。
ーー相手を結構褒められていますが、とはいえ前戦以上のことはされていなかったですし、危ないようなこともなかったと思います。そのあたりで今回の試合を振り返るといかがですか。
元谷 え?それは自分がですか?
ーー相手に対して危ないことはあまりされてないかなと思います。
元谷 まあ、そうですね。ただ、やっぱり一発があって結構振ってたのと、最初からペースを掴もうとしていたので。で、あとはまあ、頑張りがすごい。際で休まなかった、全然心が折れていなかったので、本当にそこがすごくいいところだなと思います。
ーー扇久保選手と次で戦う可能性もあります。トーレス戦をどう見ましたか。
元谷 そうですね、判定で。まあでも扇久保選手がすごいアグレッシブで。ていうか、すごいテイクダウンアタック行くなって思ったのと、やっぱりホセ選手がちょいちょい打撃当てていて。まあでも、なんか面白い試合でした。
ヒロヤ「そんな甘い世界じゃない、もう頑張るしかない」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ヒロヤ いやあ。悔しい気持ちで今はいっぱいですね。
ーー負けた要因、原因はご自身のなかで分析されていますか。
ヒロヤ そうですね、やっぱり相手の得意なところを途中、2Rから取られてしまって。そのなかで、元谷選手の戦い方になってしまったのかな、っていう。自分の求めているものと元谷選手のやりたい戦いっていうのがぶつかりあって、それが元谷選手のほうが上だったなというふうには、今回の試合で感じた部分でした。
ーー大会前にイメージしていたものと、元谷選手と実際に戦って違ったところはありますか。
ヒロヤ 本当に自分が警戒していた部分だったので、やっぱり本当に負ける展開、いちばん最悪な展開で負けてしまったなっていう。それは本当にビリーや、セコンドの(朝倉)海さん、(島田)龍樹さんと話し合っていて、負けるとすればこういう展開で負けるから、ここはしっかりええと。そういうところを徹底して戦おうというふうにやったつもりだったんですけど、想像どおりのポジションでやっぱり強かったなって、それでラウンドが取られたという印象ですね。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
ヒロヤ 1回戦から優勝候補の元谷選手に、しっかりこの一戦だけを僕は考えて、やっぱり「男祭り」が終わってから2ヶ月。死ぬ気でやってきたのですけど、やっぱその甘いもんじゃないなっていうふうには思いましたし自分みたいな凡人は2倍、3倍……10倍ってやっていかないと、やっぱり生き残れない世界だと思うんで。そんな甘い世界じゃないとは自分も分かっているので。もう頑張るしかないなっていう感じですね。
ーー元谷選手のヒザのフェイントであったり、テイクダウンであったりと、元谷選手が、より選択権を持って試合に臨めている印象でした。ヒロヤ選手は自分からテイクダウンに行く選択肢はなく打撃勝負のつもりだったのか、選択肢を狭められたような感じだったのか。いかがでしたか。
ヒロヤ ああ、今回は元谷選手はどちらかといえば組みの選手で、その中でもやっぱりレスリングっていうよりは、テイクダウンの中で四つが強い選手で、やっぱりそこはすごく警戒してたんで、プレッシャーをかけて、その四つを潰していく。やっぱり自分がプレッシャーをかけられていると四つは取られやすいのかなと思ったんで、プレッシャーをどんどんかけていて、その中で引いたところで、腹とかそういうところで削っていくという戦い方をしようと思っていました
ーーヒザのフェイントは意識してテイクダウンは選択肢から外れていきましたか。
ヒロヤ いや、相手はグラップラーだったので。選択肢というか、ヒザのフェイントがあったからテイクダウンに行かなかったというよりは自分のプランとして打撃で倒す。で、あのプレッシャーをかけて削っていくっていうものでした。

ーー元谷選手のキャリアや、ベテランファイターの懐の大きさも感じましたか。
ヒロヤ やっぱり、こまかいことで僕が上手いと思った部分は、打撃とテイクダウンのフェイント。やっぱりテイクダウンは「あ、多分取れないな」って途中から思ってたと思うんで。だからそこで散らしながら、アッパーとフックで組み立てた部分は、やっぱりそういうつなぎの部分で、僕がつ翻弄されたなという部分は、その点に関して「うまいな」と思いました。やっぱりUFCファイターとかでも結構レスラーとかに多い技なんですけど、ああいうテクニックは、ああごいなと思いました。でもなんか自分としては正直「あ、もっと戦えるな」と自分の自信になった部分も正直ありますね。
ーー3R最後の方で打ち合いの展開もありました。勝機はあると感じていましたか。
ヒロヤ 勝機は、試合前からこう決めてたことというか、1Rめは賢く戦って、2Rめは本当にガンガン攻めて、1、2Rしっかり取られている可能性があるかもしれない、相手はそういう可能性がある選手なので、だからもし1、2R取られていたら、がむしゃらに行け、「殺しに行け」とビリーに言われていたので。で、自分としても3R「あ、もうこのままいったら負けるんだったら、どうせなら思いっきり勝負してやろう」っていうふうに思って、最後打ち合いました。
ーーそこに対しても元谷選手がしっかり向き合ってきたところにも、相手の強さを感じましたか。
ヒロヤ そうですね。元谷選手は絶対にそこで打ち合う選手だろうなっていうふうに思っていましたね。いつもそうですよね。太田(忍)選手であったりとか、まあ他の選手とも最後になったら打ち合い絶対してたんで。まあそこで打ち合うのは分かっていましたね。
ーー先ほど「人の2倍、3倍やらないといけない」と。これからもっとさらにやっていく覚悟ですか。
ヒロヤ その覚悟がないと追い越せない試合だったので。やっぱりあの人を越えるには、自分がなりたいチャンピオン、RIZINの舞台でのチャンピオンになるためには、自分みたいな人間はもっと、自分の限界を自分で決めないで、ビリーに託して、自分はがむしゃらにやるだけかなと思っています。
ーーオープニングセレモニーでの全選手の紹介でヒロヤ選手の声援が一番大きかったと思います。ファンの方に一言メッセージを。
ヒロヤ 本当に、超RIZINで僕としては2年前の借りを返したかったし、去年一発もらった分も返したかったけど、3年連続で負けているので、本当にめちゃくちゃこの超RIZINでファンを笑顔で返せてないな、っていう思いが心のなかにはあるので。でもやっぱり自分が下を向いてたらファンがいつまでたっても笑顔で帰ったり、前向きになれないと思うので、自分がもっと頑張って絶対に諦めなければ、自分の求めているものであったり、なりたい自分になれるっていうのを証明するためにも、また一から来年に向けしっかり頑張っていきたいなというふうに思いますね。本当にいつも応援してくれて、ありがとうございます。
ーーでは、以上で終了となります。
ヒロヤ ありがとうございました。また頑張ります。
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