5月31日(土)PARADISE CITY(韓国・仁川)にて開催されたRIZIN WORLD SERIES in KOREAの出場選手たちの試合後インタビューを公開!
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武田光司「まずは体のケアを優先に」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
武田 負けました。それだけです。
ーージ・ヒョクミン選手と実際に戦った印象を教えてください。
武田 ちょっと言葉がでないですね、すみません。でも本当に強かったです、それだけです。
ーー今回、初開催の韓国大会ということで、その雰囲気や、今までと違うRIZINの環境が試合に影響したのか、影響が特になければRIZIN韓国大会についての印象を教えてください。
武田 すごい韓国という国は、僕らももちろんそうなんですけど、自国でのRIZIN開催をやっぱ背負っているのがすごいものが伝わりましたし、そんな場所でRIZINに出られて、ありがとうございます、という。そんな感じです。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
武田 本音を言うと、ちょっと体がボロボロで、いろいろと。で、あちこち体のメンテナンスをしっかりしないと万全の状態で行けるものも行けなくなってしまうところもあるとは思うので、ちょっと1回、体のケアをメインに今後の展望とかも、もちろんやっぱ言いたいこともありますけど、こういう負け方をしてしまった以上は、こういう大きい舞台に出られている自分もいますけど、客観的に見たらやっぱりまだまだ下積み積まなくてはいけない自分もいると思っているので。まあだからまずは体のケアを優先に長南(亮)さんといろいろ話をして、そこからですね。ドン底だと思っているので、自分の立ち位置が。ドン底から這い上がるか、ドン底で終わるかは自分次第だと思っているので仲間たちと一緒に乗り越えて行きたいなと思います、押忍。
ソン・ヨンジェ「RIZINで次の試合が早く組まれるなら嬉しいです」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ヨンジェ 試合中はすごくきつくて少し不安もあったんですけど、勝てて本当に嬉しいです。
ーー中原選手と実際に戦った印象を教えてください。
ヨンジェ 少し怖そうな顔つきをしていました。小柄な体型で、グラップリングも打撃もある程度こなせる選手でした。自分の考えていたプラン通りに戦ってくれたので、苦戦した部分もありましたが、勝ててよかったです。
ーー今回、韓国で初めて開催されたRIZINの舞台の印象は?
とてもいい団体だと思いました。楽しかったです。また呼んでください!
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
ヨンジェ RIZINで次の試合が早く組まれるなら嬉しいです。呼んでいただければすぐにでも出るつもりです。
ーー思ったよりグラップリングの動きが良くなかった印象ですが、どこか怪我をしていたのですか?
ヨンジェ もっと簡単に展開できると思っていたのですが、相手の力が予想以上に強くて、ちょっと戸惑いました。
ーー最終Rで流れを覆し相手をグラつかせたとき、一番相手にダメージを与えた攻撃は何だったのでしょうか?
ヨンジェ バックエルボーが決まりました。ヒジが今すごく痛いです。スパーリングのときは本気でエルボーを打てないので、練習では冗談半分で数回やっただけでしたが、試合中にふと思い出して、出したらうまくいって「ここで終わらせよう」と思いました。
ーー2R終盤レスリングで押された印象がありましたが、不安にはなりませんでしたか?セコンドからはどんな指示がありましたか?
ヨンジェ 1R終了時のほうが不安でしたが、2Rは終了時はスタミナ的にきつくはなかったです。でも、相手の呼吸がすごく荒くて、セコンドからは「3R中に終わらせろ」「なるべく接近せず、パンチでフィニッシュを狙え」「キックは使うな」と言われました。その言葉だけを考えて戦いました。

ーーHAVAS MMAでは、最近フィジカルのトレーニングを強化していると聞きましたが、スタミナ的にその効果を感じていますか?
ヨンジェ はい。もちろん技術面も大事ですが、土台になるのはフィジカルなので、やっぱりフィジカルを強化できていることが一番重要だと思いました。
ーーRIZINの軽量級には優れた選手がたくさんいますが、対戦してみたい相手はいますか?
ヨンジェ 知っている選手がいなくて、すみません。
ーースタイル的に、どんな選手というのはありますか?
ヨンジェ フィニッシュ率の高い選手なら誰でもいいです。自分がKOしてもいいし、逆に仕留められてもいい。そういう試合が好きなので、誰でも歓迎です。
ーー他の階級への転向は考えていますか?
ヨンジェ ないです。
ーー最近チームが連勝していて、ご自身も勝利されましたが、今の気持ちと、これから試合が控えるチームメイトへのメッセージをお願いします。
ヨンジェ まず、チームのチャンミン兄さん(ユン・チャンミン)、(キム・)サンウクがRTU(ROAD TO UFC)で勝って、次が僕だったんですが、自分も勝利に対する確信が強かったです。それだけ自信もあって、チームメンバー同士でフィジカルトレーニングや、ドリルもすごく頑張っていたので、その成果が試合で出せたんだと思います。最後に、ソクヒョン兄さん(コ・ソクヒョン)が6月に(UFCの)試合を控えているので、彼に締めくくってもらって、5月と6月を勝利の月にしたいです。
ーー今までヨンジェ選手が勝った相手の中で、今日の相手が一番強かったのではないかと思いますが、この考えには同意いただけますか? また、今回の勝利が今後のキャリアにどんな影響を与えると考えていますか?
ヨンジェ はい、今までの相手の中でも今日の相手が一番強かったと思います。でも僕の方がもっと強かったです(笑)。後半の打撃は、今後に向けていい経験になったと思います。
中原由貴「まわりとしっかり相談して、自分が今後取れる最善の選択肢を取りたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
中原 すーーっごい悔しいです。
ーーヨンジェ選手と実際に戦った印象を教えてください。
中原 本当に素晴らしい選手だなと思いました。戦う前よりかは、自分のやりたいことを最初できたので。っていうのがあったのですが、終盤まで相手が落ちなかったというか。本当にいい選手だと思いました。
ーー初の韓国大会となったRIZINの舞台の印象を教えてください。
中原 韓国でのRIZINということですか。
ーーはい、ホーム/アウェーのようなものがあったかどうかなど。
中原 いやもう試合中はそんなのは別に、自分の友達も来ていて、その人たちの声も聞こえたし、ケージサイドにも知ってる顔もあったし、そこまでアウェーとは感じなかったです。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
中原 ちょっとダメージも深刻そうなので、休みながら考えて……ただまあ、辞めるっていうのが簡単にできる決断なので、そこは考えてませんけど、まわりとしっかり相談して、自分が今後取れる最善の選択肢を取りたいと思います。
ーー試合序盤はかなり中原選手のやりたいことができていたようでしたが、作戦的には、用意してきたものができた手応えが?
中原 そうですね、1Rめのファーストトライだったと思うのですけど、それであそこまで行くとは、僕も考えていなかったので、思ったよりできて、それで勢いづいた結果、2Rで使って、3Rしんどくなった感じですかね。
ーーバックエルボーが一番ダメージが大きかった?
中原 そうっすね、多分、あの直前にヒザ打とうと思って頭抱えたところまでは覚えているのですけど、気づいたら頭がフラッフラになっていて、バックハンドもらったのはバックステージで知って、あれを食らったのは全くわかっていなかったので、そうだと思います。
ーーSNSでお子さんが誕生したということを拝見しました。試合後にご家族と何か話をしましたか?
中原 まだ妻にちょっと連絡取ったくらいで、電話とかはまだしていないですけど。そんな感じです。
クォン・ヨンチョル「これからさらに上を目指して頑張っていきます」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ヨンチョル 勝って嬉しいですけど、三浦選手がちょっと心配です、血が出ていたので。
ーー三浦選手と実際に戦った印象を教えてください。
ヨンチョル やっぱりイケメンで、MMA王子という感じ。後光が差しているようでした(笑)。
ーーMMAデビュー戦でしたか?
ヨンチョル そうです。
ーーその印象も教えてください。
ヨンチョル 印象というよりは…そうですね、ジムの皆さんが本当にたくさん助けてくれたおかげで、今回はうまくやれました。怖くなった場面もあったけど、館長やコーチたちが「その程度なら耐えられるよ」と励ましてくれて、心強かったです。
ーー初参戦のRIZINの舞台の印象は?
ヨンチョル こんなに大きくて立派な大会は初めてでした。とにかくすごい舞台でした。韓国で行われる大会と比べて、スポンサーシップや大会規模、ファンの数などすべてが圧倒的でした。本当に素晴らしい経験になりました。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
ヨンチョル ジムの名前に恥じないよう、しっかり精進して、これからさらに上を目指して頑張っていきます。
ーーMMAに本格的に転向されたと見ていいのでしょうか?
ヨンチョル 今回の試合に関して言えば、はい。これから試合のオファーがあれば、どんどん出ていきたいと思っています。チャンスがあればどこへでも出たいです。

ーー韓国の特戦司(特殊戦司令部)出身と伺いましたが、その特殊部隊での経験は格闘家としての今にどう活かされていますか?そして、今後“特戦司ファイター”としてどう活動していくのか、お聞きしたいです。
ヨンチョル はい、本当に大きな助けになっています。倒れそうなときでも、耐える力をくれました。痛みに対する耐性や、練習中の精神力の面でもかなり役に立っています。おかげでかなり粘り強くなれました。
ーーちょっと聞いた話ですが、生活がかなり大変な中でも、他の仕事をしながら格闘技を続けているそうですね。そこまでして格闘技を続ける動機や理由を教えてもらえますか?
ヨンチョル 強くなりたいんです。自分が弱いと分かっているからこそ、少しでも強くなりたくて動いています。そうすることで、自分の人生を自分の力で動かしていけるようになりたい。強く生きていきたいと思っています。
ーーまだ名前が知られ始めたばかりの段階ですが、格闘家として将来的に叶えたい夢はありますか? 自分へのメッセージのようなつもりで、夢やビジョンを語ってください。
ヨンチョル 「こうなりたい」っていう大きな夢というよりは、ただスポーツを一生続けていきたいです。特別な舞台とかにこだわっているわけではなくて、チャンスがあれば試合に出たいし、ただひたすら体を動かし続けていたいと思っています。
三浦孝太「諦めずにしっかり次勝てるまでまずはまた頑張ろうと思います」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
三浦 しっかり準備してきてことも最初出せて、すごい調子も良くて、いい感じだったんですけど、1発もらっただけでちょっと簡単に効いてしまって、そこから力が入らなくなっちゃいましたね。
ーーヨンチョル選手と実際に戦った印象を教えてください。
三浦 対戦相手の印象はまあ、経歴とかはキックが多いですけど今回MMAの試合に、自分のために新たな挑戦していただいたりとか、やっぱ韓国の選手の気持ちの強さがみたいなものがすごい見える選手で、対戦できてよかったなと思います。
ーー韓国で試合をして、ファンの声援をどのように感じましたか。
三浦 今回はお客さんはいつもに比べると少数でしたがそれでも声が聞こえましたし、実際試合が決まってから韓国メディアのみなさんも取材してくれたり、自分なんかのために、すごいありがたいなと思います。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
三浦 うーんまあ、展望……、格闘技やっぱ大好きですし、まあ負けてまたいっぱい色々言われると思いますけど、自分は格闘技好きだし応援してくれてる人もいるので、諦めずにしっかり次勝てるまでまずはまた頑張ろうと思います。
ーーカウンターを受けたと話していた点を詳しく教えてください(注:1問目で話ていた、“簡単に効いた” の聞き間違い?)
三浦 スタンドの打撃は全く問題なくて、距離が近くなったらやっぱりMMAなんで組みの展開になるだろうと思って、その準備もしていたのですけど。タックル入って、金網際になったときに、もう全然記憶もあるんですけど、ヒジを落とされたタイミングか、パンチもらったタイミングで、こう1発で視界が暗くなってしまって。で、耳だけ最初聞こえていてセコンドの声も聞こえていたのですけど、視界が真っ暗になって、もう2、3回殴られたときにまた起きて、でそこから、その繰り返しでちょっと力が入らなくなりました。
ーーでは結局負けた理由は目がちゃんと見えなくなって?
三浦 目が、というよりたぶん脳のダメージですね、あの、なんだろう……、シャットダウンしちゃった。
ーーもともと打撃の準備をしてきたそうですが、これからはグラップリングのほうに集中していきますか?
三浦 まあそこはちょっと分からないですけど、うーん……、どうなんだろう。でも、そこは分からないですね、今は。ただ格闘技ってものが大好きなので、諦めずに。いま4連敗しているので、4連勝をまず必ず取りに行きます。
ーーそもそもどんな作戦で、それに向けて、どんな練習を重点的にやってきましたか。
三浦 今回の対戦相手の映像があんまりなかったんですけど、キックボクシングとムエタイのアマチュアの韓国の大会で優勝しているということと、1試合だけ試合映像がおくられてきたので、その映像をもとに、で、もともとルールだったりとかが結構ギリギリに決まって、自分はキックボクシングの試合かもという話もあったのでタイに遠征に行くことはもう決まってて、で、行く間際にMMAルールになったということで。でもタイで、頭を下げてタワンチャイ選手や色々な人にお願いをしていたので、実際打撃の練習もしなきゃだったので、日本でも練習はしていたんですけど、ちょっとタイのハングリーな状況に身を置こうと思って実際にタイに行って、スタンドを重点的にやりながら、あとは上田(貴央)さんだったり、宮田(和幸)さんと一緒に、近くなったりとか万が一打撃が分が悪かったり距離が近くなった時のテクニック、後はまあ極めに行く流れみたいなのをやってて。で、今日も実際にそのバックのポジションだったりとか、まあやってきたことは見せたは見せたんですけど、正直ちょっとタイでスパーリングをしているときに軽く効いてしまったりとか、あって、大晦日のダメージもあったので、とにかく顔にもらう攻撃は気をつけたいと思っていたのですけど、ちょっとヒジをもらって、1発で簡単に効いてしまったのがちょっと自分的には不甲斐ないというかそういう気持ちですね。ただ打撃の準備してきたことは出せなかったわけではないので、打撃を結構重点的にはやってきました。

ーータワンチャイ選手というのはONEムエタイ王者の?
三浦 そうです。タワンチャイが日本に来るときにメッセージをもらって、ごはんを食べるところとか分からないからちょっと教えて、みたいな感じで、ONEの試合の時くらいから、日本にいる時に連絡をくれて、試合のあるない関係なしにタワンチャイのもとで練習をしてみたいっていう話をしたら、ちょうどルールがキックか分からないけれど試合が決まるとなったので、それをタワンチャイに相談したら、今度タイで僕が色々手伝うよと言ってくれたので実際に行ったという。
ーーご自身でも、結果で色々言われると。やはりそういうのは全て結果で見返すと心に強く決めているのでしょうか。
三浦 そうですね。まあ今回、実際そういう気持ちで、かなり気持ちも体も作ってきたんですけど、やっぱりちょっと、逆に前回負けてすぐにまた勝ちを取り戻したいという気持ちとかも強くて今回すぐ試合やるって決めちゃった部分もあるので、もうちょっとしっかり、何て言うんだろう、頭のダメージっていうのはそんな簡単には抜けないと思うので、そういったところも、しっかり自分の中で見つめ直してちゃんといい準備をもっとしてから、どんどん見返す準備をして行きたいと思います。絶対ここで終わらないし、前回負けて結構落ち込んでた時に、平本蓮選手が激励とかアドバイスというか、メッセージをYouTubeでくれていて、自分はそれが結構心強かったというか、励みになった部分はあったし、やっぱりタイでもブアカーオだったりタワンチャイだったり、本来自分と関わらなくていいような人たちが、自分を弟のように可愛がってくれるし、家族もそうですけど自分を応援してくれている人だったり味方でいてくれる人もいっぱいいるんで、しっかり格闘技でそこは見返していきたいなというのは思います。格闘技の負けは、格闘技で、しっかり勝利で見返したいなと思います。
ーー武田光司選手と対戦したヒョクミン選手が戦いたいということでしたが……。
三浦 俺の試合見てた?
ーー見ていたようです。
三浦 サッカーだったらいいですよ。
ーー韓国にたくさんファンがいます。気分のいい状況ではないかもしれませんが、メッセージをいただけますか。
三浦 まあ負けて悔しいんですけど、決して気分は悪くないですし、韓国で素晴らしい試合をできたことであったり、韓国で自分を愛してくれる人がいて、こうしてインタビューしてくれる方がたもいたり、名前が分からないけど対戦要求してくれる人がいたり。そういうことも普通じゃないし、今回来て韓国という国がさらに好きになったし、お母さんが韓国料理や韓国ドラマが好きでちっちゃい頃から韓国を見てきて、いろんな韓国の好きな文化っていうのを自分も持っているなかで、そこで自分もこういう仕事ができてすごい嬉しいんで、さらにね、韓国が好きになったし、決して寂しい気持ちだけではなくすごい、改めて韓国の国の良さや人の良さを自分で感じられたので、すごいいい経験だと思います。
ジョ・サンヘ「かなり悔しさが残る試合だった」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
サンヘ 正直なところ、あまり良い気分ではないです。試合前のインタビューでも、お互いに“ぶっ倒してやる”みたいな感情がぶつかっていたんですけど、結局3R戦って引き分けになってしまって、気分的にはあまり良くないです。かなり悔しさが残る試合だったと思います。
ーー宇佐美秀メイソン選手と実際に戦った印象を教えてください。
サンヘ 宇佐美選手の過去の試合は、YouTubeでほとんど全部見たんですが、ちょっと変則的でしたし、相手への配慮やマナーがあまりない選手だと思っていました。でも、今日僕と試合をして終わった後には、紳士的な面が見られたと思い、以前の試合と比べて、今日の彼はかなり印象が変わりました。マナーの面で、今日は良かったと思います。
ーーお互いにすごくパンチを出し打撃の応酬でしたが、相手が倒れたり、ご自身も苦しい場面がありましたがその打ち合いのなかでは、どんなことを考えていましたか?
サンヘ 3R以内にKOしようと考えていたんですが、2Rでダウンを奪ったとき、宇佐美選手のリカバリがとても早かったです。僕自身もボディにダメージがあって、それを見せないようにしていたんですが、もしかしたらバレていたかもしれません。その影響で、最後までフィニッシュできなかったと思うと悔しいです。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
サンヘ 今回出場したRIZINの大会は、僕が出た中では一番大きな舞台だったと思います。これからもこうしたステージで戦いたいですので、もっと呼んでいただければ嬉しいです。
ーー試合前にオブリックキック(関節蹴り)に警戒されていたと思いますが、準備はしっかりできていたのでしょうか?
サンヘ はい、韓国ではオブリックキックは危険とされていて、ルール上も禁止されているので、これまであまり研究や対策をしてきていませんでした。宇佐美選手の映像を見ていたらRISEでも彼の影響で禁止になったと聞きました。チームと一緒にオブリックキックのディフェンス、そして防御した後にどう攻撃に繋げるかをかなり研究しました。実際、試合中に一発食らいましたが、しっかり入ったのかどうかは分かりません。チームメイトは“かなり曲がってた”と言ってましたが、僕自身はまったく痛くないです。むしろ反対側の膝が痛いくらいです(笑)。
ーー終盤スタミナが落ちたようにも見えましたが、先ほど言っていたように、やはりボディへのダメージが影響していたのでしょうか?
サンヘ はい、2Rで宇佐美選手のヒザ蹴りが入ってから呼吸が苦しくなっていました。3Rでは回復したかに思えましたが、再びケージ際でヒザを受けて、また呼吸が乱れ、体力が大きく落ちてしまいました。

ーー勝てなかったのは残念ですが、RISEのチャンピオンと引き分けたのは大きな成果だと思います。その点について、自信や誇りはありますか?
サンヘ 記者さんのおっしゃる通り、RISEチャンピオンと対戦したのは、僕のキャリアの中でも最大の成果だと思います。でも選手としては、世界トップレベルの相手と戦って、やっぱり勝ちたかったです。動画を見たり、チームで研究もしましたが、やっぱり宇佐美選手はすごく強くて、トップレベルの選手だと改めて感じました。だからこそ、引き分けに終わったのは本当に悔しいです。
ーー今まで戦ってきた中で、宇佐美選手が一番強かったと感じますか? それから、もし今日勝っていたら別の今後のプランがあったと耳にしましたが、次に予定していたこととは?
サンヘ はい、これまで戦ってきた中で、宇佐美選手は最も強かったと思います。背も高く、体格も良くてフィジカルも素晴らしかったです。今日勝っていたら次の計画もあったんですが、それはまたの機会に。
セコンドのイ・ヨンムン 今回いい試合をしました。両者にとって悔しい結果だったかもしれませんが、元Max FC王者として、韓国代表という責任を果たしたと思います。国際試合の経験はまだ少ないですが、今回の試合でファイターとしての進化が早いことを証明したのではないでしょうか。今後も良い試合があれば、十分に活躍してくれると信じています。
サンヘ 最後にひとつだけ、個人的なことなのですが言わせてください。会見でも、僕の名前の表記がずっと“San Hae Jo (조상해)”になっていて、本当は“Sang Hae Jo(조산해)”なんです、Nじゃなくて、NGなんですね。ホテルのチェックインの時も、“조산해”と身分証を出しても名前が出てこなくて、“조상해”で入力してみたら予約が出てきたんです。ずっと間違ったままなのがちょっと残念でした(笑)。次は気をつけてもらえたら(笑)!(日本語で)ありがとうございました!
宇佐美秀メイソン「また1から作り直して、またデカい舞台で戦って勝ち続けることが今の目標」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
メイソン そうっすね、本来自分のしたい戦い方ではない戦い方になったというか、試合展開もそうですし、反省点がすごいいっぱいあるような試合になったかなあと思います。
ーージョ・サンヘ選手と実際に戦った印象を教えてください。
メイソン 相手のストレートがすごいノーモーションで正直全然見えてなくて、2Rめに効かされて、強い選手だなって思います。ただ、本来ここをしっかりクリアして自分自身もっと上に行くっていうのが目標だったので、今回非常に悔しい気持ちで終わっちゃいました。
ーー韓国大会でのRIZIN初参戦となりました。RIZINの舞台の印象を教えてください。
メイソン まあ初参戦ということで自分自身……あのこれ、クセなのかわからないですけど、どこの団体行っても初戦の時にすごい力入って自分の思う通りに戦えないことが多いんですけど、RIZINで戦えて、戦っていても楽しかったし、すごいスリルがあった、という感じでした。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
メイソン 今後の目標が本当はあったんですけど、今日の試合で正直全部消えたっていうか、またやり直しという気持ちなので、とにかくまた1から作り直して、またデカい舞台で戦って勝ち続けることが今の目標です。
ーー結果がドローとなったことについては、どう考えていますか?
メイソン ドロー……、どうなんですかね。自分自身3Rめはもうだいぶ押せていたし、でも2Rめダウン取られているのがやっぱりあるので、試合自体はあのダウン以外は自分がコントロールできてたかなとは思うので、まあ、ドローなんじゃないかと思いましたけど、見ていてどうでした?僕が負けているように見えました?**

ーー判定基準がRIZINと他の立技競技とは異なる総合的な判断なのかなとは思いました。ただ、攻撃を効かせても相手がダウンしなかったこと、引かなかったタフさを想定より感じましたか?
メイソン 想像よりもだいぶタフでしたね正直。すぐに倒れる選手だとか、そうういう風には思ってなかったけれど、地元の韓国の試合で、韓国の選手の気持ちの強さが伝わったし、選手として最後まで倒れないのはいいことなので、それはすごいことだと思いますね。
ーーお兄さんのパトリック選手が勝利しました。その試合を見ていかがでしたか。
メイソン まあ、MMAでは連敗だったので、勝ちに徹した戦いをしていたっていうか。でもやっぱり勝つのが当たり前なので、格闘家って。正しい判断をしたと思うし、お兄ちゃんが勝って、自分の試合は置いておいて、自分は本当に嬉しいですね。
ーー私は韓国の記者ですが、韓国より日本の格闘技の実力が高いと思っています。それで、ご自身としては今日の対戦相手を、K-1やRISEのような立技の団体でどれくらい戦っていけると思っていますか。
メイソン もちろん戦っていけると思います、RISEチャンピオンの僕がドローなので、僕の階級の話ですけど、トップ戦線で戦っていけると思います。
カン・ボムジュン「韓国で一番になるだけでなく、日本でもタイトルコンテンダーになることが目標」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
ボムジュン まず、この試合の前まで、これまで戦ってきた団体よりもはるかに大きな団体であり、ずっと夢見てきた舞台でした。そこに立つというだけで、本当に嬉しくてワクワクして、とても緊張しました。今もそんな気持ちです。
ーー今回がRIZIN初参戦となりましたが、RIZINの舞台の印象は?
ボムジュン やはり規模の大きい団体ということもあって、スケールがものすごく大きいと実感しました。こういう感覚を、今度は日本に行ってもう一度感じながら戦ってみたいという思いが強くなりました。
ーー井上聖矢選手と実際に戦った印象を教えてください。
ボムジュン まず、試合前に井上選手の目つきを見たんですが、それまで戦ってきた選手たちよりも、その目つきが本当に「自分を殺すつもりだ」というような感じがして。その目つきを見て、僕も「自分も相手を殺すつもりで行こう」と、心をしっかり固めて、強気にやったのですが。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
ボムジュン 目標としては、まずは国内(韓国)で一番の60kg級の選手になりたいです。そして、韓国で一番になるだけでなく、日本でもタイトルコンテンダーになることが目標です。
ーー試合は印象的でしたが、かなりローキックを受けていましたね。ローキックを受けた後の足の状態はいかがですか?
ボムジュン 実は、相手はパンチにすごく警戒していました。というのも、相手は4勝のうち全部パンチによるKO勝ちだったので、パンチを警戒していたんです。でも思ったほどパンチは大したことなくて、むしろローキックが、今まで受けた中で一番強烈で、かなり戸惑いました。今も本当にすごく痛いです。
ーーローキックを受けながらもよく耐えて試合を続けましたが、どんな精神で試合をやり切ったのですか?
ボムジュン ハングリー精神でやりました。
ーー試合で悔しかった点がありますか。
ボムジュン 2Rで派手に戦おうと思っていたんですがボディに一発しっかりもらってしまって、1分くらい息ができなくなりました。ダウンしないように必死に耐えて、ずっと組み付いていたので、試合の流れが少しルーズになってしまいました。そこが少し悔いの残る点です。
井上聖矢「すぐにでも上京してMMAで活躍できる選手になりたい」

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
聖矢 まずは本当に勝てて嬉しかったです、RIZINデビュー戦。
ーーボムジュン選手と実際に戦った印象を教えてください。
聖矢 正直、舐めてたとかいうワケではないのですが、パンチで打ち合っても勝てる自信はあったのですけど、ちょっとパンチを1発もらってから思った以上に重さがあって、打ち合いに行けなかったので、打ち合いという作戦はできなくなりました。
ーー韓国でRIZIN初参戦となりました。RIZINの舞台の印象は?
聖矢 いや、まず、本当にもう、自分でも自覚していたのですけど本当に、日本の出ているメンバーのなかで自分は本当に無名ですし、こんな無名の自分に日韓戦という大舞台で戦うチャンスを与えてくれて、本当に嬉しかったですし、正直、現実感のないこの1、2ヶ月を過ごせました。
ーー試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
聖矢 本当に自分自身、格闘技が好きで、数年前からMMAをしたいと思ったので、まだ打撃がこんなもんじゃMMAに行っても通用するような打撃じゃないと思うのでもっと修行して、今21歳なので、すぐにでも上京してMMAで活躍できる選手になりたいと思っています。
ーー対戦相手の国で戦うことで相手の選手のパワーをより感じるというようなアウェー感はありましたか?
聖矢 いや、特にそれは感じなかったですし、それすらあってもなおさら韓国人の応援が相手のほうが、なんていうんだろう、難しいな。九州の熊本から応援に来てくれている方達もいたので、その方達の応援の力を、対等というか、一緒くらいに感じられたので、そのみんなの応援のおかげで、全然そんなことはなかったです。

ーーMMAを始めるために上京するという言葉がありましたが、今後の拠点は?東京の大きなジムに移籍を考えていますか。プランを教えてください。
聖矢 自分が住んでいる熊本にはMMAを教えてもらえるようなジムは全然ないので、東京に拠点を移して、どこかのジムに入れてもらって、練習させてもらえたらと思っています。
ーーMMAの準備をしているそうですが、もしそれがうまく行かなかったらキックボクシングに戻りますか?
聖矢 そうですね、それはそうですね。格闘技が好きなのでMMAができないからといって格闘技辞めたりするという考えはないのでそれはそうなりますけど、でも言ったらまだ21歳なので、全然可能性だってあると思うのでMMAで上目指して頑張りたいですね。
ーーRIZINで韓国選手に対して初勝利を挙げました。戦ってみたい韓国の選手、あるいは戦うかどうかではなく興味のある選手はいますか。
聖矢 あ、いや。特にそんなに今のところは全く何もないですね。
ーー対戦相手の足が紫色に変色していました。ローキックに対応できていない様子を見てから判断したのか、もともと準備してきたのですか。
聖矢 もともとローキックが得意技だったので、その得意技をそのまま今回も披露できた感じです。
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