ご無沙汰してまーす!RIZINライター志望(アルバイト)の雷美(らいみ)です!「教えてチャーリー!」のコーナー、皆さん忘れてませんでしたか!?もうっ!私は忘れかけてましたよ!
今年の夏は本当にRIZIN一色でしたね〜。素晴らしい戦いの数々を見せてくれた選手達、会場を大いに盛り上げてくれたファンの皆さまに感謝です。
さて、“真夏の男祭り”と題されたRIZIN.17ですが、矢地選手と未来選手の試合、凄かったですよねぇ。手汗がビッショリになっちゃいましたよ!バンタム級四天王の元谷選手と扇久保選手の壮絶な殴り合い、石渡選手と憂流迦選手の5年半振りの因縁の戦いなどなど、目が離せない戦いの連続でした!
と、いう事で、今回もRIZINのマッチメイクや選手との交渉を担当しているチャーリーさんに試合映像を観ながらお話を伺っていきたいと思います!
――チャーリーさん、おひさです!
お疲れ様です。あれ?雷美さん、まだ居たんですね(笑)
――失礼な!(笑) 居ますよ!ギリですけどね!今日はRIZIN.17について色々とお話を伺いたいなと思いまして。
あぁ、RIZIN.16の時にもやったアレですね。読んでくれる人がいたのか未だに半信半疑ですけど…。
――数人はいると信じてます(笑)早速ですけど、チャーリーさんがRIZIN.17で気になった試合を教えてください!
RIZIN.17は矢地選手対未来選手の互いにリスクを背負うような戦いだったり、日本バンタム級四天王の戦いはめちゃめちゃ見応えのある試合でしたよね。まぁここはコンフェッションズだったり、メディアで掘り下げられていたりするので、今日はあえて違う試合に注目してみましょうか。
――ほぅ!と、言いますと?
まずは男祭りと題された大会の中で、RIZIN初参戦の女子スーパーアトム級注目のハム・ソヒ選手。彼女は下馬評通り強かったですねぇ。落ち着いていたし、オーラも違う。さすがに大舞台を経験してきただけあるなって思いましたよ。対する前澤選手も良く対策してきてましたね。
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――あー?チャーリーさんったらハム選手と前澤選手のキュートさにヤラれちゃったんですね?
いや、そんな話は全然していないんですけど(汗)
――仕方がないのでそういう事にしておいてあげますね!では早速GYAO!で無料配信されている映像を観ながら振り返っていきましょう!
――ゴング直後から前澤選手の動きが俊敏ですね!
前澤選手も動きがとても良かったですね。ハム選手は左が強いので、そこをしっかり対策をしてきたのかなという印象です。頭を振りながら的を絞らせないようによく動いています。自分から積極的に手を出して飛び込んで行って当てているし、ハム選手のパンチも見えていますよね。
――しかしチャーリーさん、この二人は身長差というか体格に差があるように見えますね。
前澤選手が150cmに対してハム選手は158cm。前澤選手からしたら相手が大きく見えたはずです。そんな相手と真正面から向き合って自ら飛び込んで行って打ち合ったんだからすごい勇気ですよね。
――確かに凄い勇気。それにハム選手はムキムキだし…。あ!実は私もあんな身体に憧れて今ジムに行き始めたんですよね!
あ、そうなんですね。(…聞いてないし)
――ねぇ、チャーリーさん、前澤選手が攻めているんだけど、なんか攻めにくそうに見えません?
それはハム選手が右手を前に突き出して牽制しているからだと思います。頭を振っても目の前に手があるだけで中に入り辛くなるし、逆にハム選手はその時点で距離を計って左を打ち抜く準備はできているので、頭を振ってないとやられちゃうんだと思います。
――ハム選手は右手を伸ばすだけじゃなくて、細かくパンチも出してますね。
この右のジャブも速いです。ジャブと手を前に伸ばす動きをする事で相手にとっては障害になるし、相手に残された選択肢も限られてきます。ジョン・ジョーンズも似たような事しますよね。
――じょんじょーんず?
UFCの世界ライトヘビー級王者です。まぁJJの場合は飛び込んできた相手に対してサミングを狙っている陰謀論も飛び交った事もあるので、ハム選手も指を顔に向けないように注意しなければいけませんね。
――あ、ハム選手の膝蹴りが入りました!前澤選手、苦しそうです!
これで完全に前澤選手は失速させられてしまいましたね。ボディへの膝もしっかり距離を計って出している様に見えます。
――さらに顔にも膝っ!ひぇぇ…
この一連の攻撃なんですけど、スクランブルから前澤選手の顔を両手で押して、腕を伸ばし切った所に膝、立ち上がろうとする前澤の頭を押さえてそこにも膝。自分の右手を目印にしてそこに打撃を集めている様に見えます。これは予測ですが、ハム選手は自分の腕の長さ、距離を感覚で覚えているのかなと。いわゆる当て勘が良いという表現ですが、ハム選手はきちんと自分の身体の距離を理解して打撃を当てる事ができる、という感じでしょうか。
――自分の右手を物差し代わりに使っていると。にしてもDEEP JEWELS王者の前澤選手を1RでTKOしちゃうなんて…、ハム選手、恐ろしいですね!
ハム選手は左が強い、と言ってきたのですが、あれは右手の使い方が圧倒的に上手いから左が活きるのだなと改めて感じましたね。柔道出身の前澤選手が足をかけて投げにいこうとした場面がありましたが、びくともしなかったですし、当て勘が良くて打撃も強い、さらに体幹も強くて寝技も出来る。
――チャーリーさん、それってもはや、無敵じゃないですかっ!?
これ、マジでやばいですよ。今のハム・ソヒ選手がスーパーアトム級で負ける姿が想像できないです。
―― チャーリーさんにそこまで言わせるなんて…。私、ハム選手にジェラですよ、ジェラ!!
あ、あぁ、そうですか。(面倒くさくなってきたな…)
まぁとにかく、ハム選手が勝利後のマイクで美憂選手へ挑戦状を叩きつけたので、RIZIN女子スーパーアトム級戦線が益々楽しみになってくることは間違いないですね!
――確かに!浜崎チャンプに挑むのは誰になるのかが気になりますね!さぁ私の嫉妬の炎が燃え盛っちゃうので、次いきましょう!次は私の個人的お気にの選手について聞いてもいいですか?
もちろん全然良いですよ。
――シュメトフ選手とジェイク選手!この二人、とってもキュートなんですよ!
そこ来ましたか(笑)
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――ここはやっぱり外せませんよ!ジェイク選手の入場ってすごい個性的だし、シュメトフ選手はTwitteの動向を追っていましたからね!
シュメトフ選手のように、これだけ自分で出場をアピールして、実際に出場機会を掴んだ選手ってそういないと思います。僕は会場にいたんですけど、試合が始まる前の時点で感動してしまっていました。
――まさかの入場曲が「ラブストーリーは突然に」という(笑)
はい(笑)煽り映像の後の入場、そしてネームコールの時のお客さんの声援がとにかくすごかった。これはシュメトフだけじゃなくてジェイクもです。
――うんうん、ねっ!
ジェイク選手はRIZINで2戦して1勝1敗、シュメトフ選手に至ってはRIZINデビューですから。二人とも大した実績を挙げているわけでもなく、無名の外国人選手である彼らは自身の努力とパフォーマンスであの声援を勝ち取ったんだと思っています。レギュラー参戦しているダロン選手やイリー選手より大きな歓声だったんじゃないかな。
――でも、シュメトフ選手が本当にRIZINのリング上がるとは正直思っていなかったですよ。
RIZINに出場する選手には実力+αがどうしても必要になってきます。彼らはそういう部分で自らの居場所を勝ち取ったというか、どうしたら日本のお客さんに喜んでもらえるかって色々と考えていたからこそ、試合前にしてあの大きな歓声を貰えたんだと思ってます。これはプロモーター側のスタッフとして素直に嬉しかったです。なんか「ファンの皆様に受け入れてもらったね。良かったね。」っていう余計な親心的な感情というか(笑)。もちろん強さ、実力も必要ですが「何をしたら日本のファンが喜んでくれるか」という事を真面目に考えている二人の選手に感謝したいですね。
――チャーリー父になる。ってやつですね!では映像観ながら試合を振り返っていきましょうか!
試合内容はもう良いですよ。ここだけ話せれば満足です。
――えー!?入場で終わりーっ!?(笑)
なんと言うか、あの二人がリングに上がってファンの皆さんに暖かい声援を貰って必死に戦った、ありがとう!これが全てなんじゃないかなと思うんですよ。
――(無視して映像を再生)さぁ、いきなりシュメトフ選手がパンチを振り回していきましたよ!華麗なターンをしながらパンチも打って、SNS投稿同様にイケイケ!
会場が「ウォーー」って沸いてますもんね。
当たってないけど。
――あ!回転しながらキックも打ちました!ダンサーみたいで素敵!
会場が沸いてますねー。
これも、当たってないけど。
――ジェイク選手が蹴った勢いで自分で転んじゃいましたよ!?あ、でも直ぐに掴みに行きました。
転んで直ぐにテイクダウンしてリカバリーしましたね。これがシュメトフ選手のグラウンドでの手応えを掴むきっかけになったと思います。ジェイク選手としては「これはいけるな」と思ったはずです。
――シュメトフ選手が肘でボコボコにされてますっ…あ、でも立ち上がりました!
これはジェイク選手があえて立たせたんじゃないかなと見ています。心理的に「いざとなったら寝技で勝てる。でもそれじゃつまらないから立って勝負しよう」と考えたのかなと。
――残り1分弱、ジェイク選手が上を取ってボコボコにしてるっ…!
この時にシュメトフ選手は肘と膝を顔面にもらって、ちょっと心が折れかけてるように見えましたね。会場で見てて「あぁ、終わったかも」って思ってました。
――この場面は耐えて2Rに入りましたね!うわっ…シュメトフ選手のシュメトフに悲劇が襲いました…とっても痛そうです…。
この二度目のローブローは相当強く入っていますね。試合でも押されていて、下半身にも力がはいらない。やめようと思えばやめられる正当な理由が目の前にあるので続行しない判断をする選手もいると思うのですが、シュメトフ選手はここで諦めなかった。これには敬意を評したいですね。
因みに余談ですが、ジェイク選手はこの中断された4分強の間、前腕に乳酸が溜まって腕が上がらなくなってしまったと言っていました。中断中にしきりに腕を振っていますね。
これはどんどん硬直していく腕の筋肉をほぐそうとしてるんです。腕が上がらなくなってしまったからグラウンドの展開に変更した、という事ですね。
――ジェイク選手のペースのまま3Rに。あぁぁ、シュメトフ選手が出血っ!
グラウンドでの展開とレスリング力で差が出て、そこを突いたジェイク選手がマウントからの肘のカットで勝負を決めました。爆発しない終わり方ではありましたが、僕はそこよりも二人のプロ意識の高さに注目してて、そこが素晴らしかったなと思っています。
――シュメトフぅぅぅ…。チャーリーさん、またRIZINで見られますかね??
金的にもめげず最後まで戦い抜いたので、またファンの方の後押しがあればリングに上がる姿を見られるかも知れませんね!
――個人的にはまた見たい選手です!さぁ続いていきましょう!
雷美さん、ちょっと待って。
――ん?なんでしょう?
ここまで結構話してるんすけど、流石にもう読者はついてこれてないと思うんですよ。
――ははぁ〜ん。弱腰チャーリーが出て来ましたね。いいんです!私が試合を観たいだけなので!
マジで笹原さん(※RIZIN広報局長)とかに怒られても知らんですよ。(笑)
――いいんです!笹原さんは私には超〜甘いし、多分見て見ぬ振りを決めると思うんです!
そうですか(笑)じゃあこれで最後にしましょうか。最後はどの試合にしましょう?
ーーやっぱり雄対雄、ほとばしる汗!男臭さと浪漫が詰まった元谷選手と扇久保選手を観たいです!
この試合は凄かったですねぇ。個人的にベストバウトですよ。
≫ 教えてチャーリー!壮絶な殴り合いは元谷友貴の背中から生まれた!?RIZIN.17を振り返る! Vol.2
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