第13試合 イリー・プロハースカ
——試合を振り返っての感想をお願いします。
プロハースカ とてもいい気分です。試合のためにはチャレンジが必要だといつも思っています。前に前に行く気持ちです。
——実際に戦ってみて、相手の印象はいかがでしたか?
プロハースカ いい対戦相手でした。タイスタイルの格闘家で、前もって研究し、どう向かって来るか予想ができたので、それに対してうまく反応できたと思います。特に相手に対して私が驚いたことはなく、予想通りでした。攻撃、防御、ひじ、バックスピンなどに対して、予想していた通りでした。逆に私は色々とミスをしたと思う。なのでやはり自身でもミスを反省して、次回までにミスをなくしてさらに飛躍したい
——元々狙っていたのか、もしくは試合展開の流れで決めたのでしょうか?
プロハースカ 私としては、もっとプレッシャーをかけて優勢に試合が進められると思っていましたが、動きがよかったので、それを見ながらどう対応するかを考えながら試合をしていました
——試合が終わったばかりではありますが、今後の展望や目標があれば教えてください。
プロハースカ すでに何回か申し上げましたが、RIZINで良い結果を出してきているので、オーガナイザーが納得してくれれば、大きなチャレンジ、それはミルコ選手と戦いたいということ、それができれば非常に名誉なことだと思っています。ミルコ選手は私とは階級が異なるのは確かですが、RIZINがそこに納得をしてくれれば大きなチャレンジなので戦ってみたい。ミルコ選手は経験豊かですし、そういう方を相手にチャレンジしてみたいです。
第13試合 ジェイク・ヒューン
——試合を振り返っての感想をお願いします。
ヒューン 負けるまでは、いい試合だったのですけれどね。イリー選手はいい選手で、いい右をもらってしまいました。
——実際に戦ってみて、相手の印象に変化はありましたか?
ヒューン 特に印象に変わりはないが、予想通り腕がすごく長かった。もっとアグレッシブに来るタイプだと思っていたのですが、彼は冷静に戦略的に攻めてきて、そういう中で膝蹴りなどを食らって、負けてしまったのですが、自分自身のことを僕はタフだと思っているけど、彼のほうが今日はタフさが上回っていたという感じですね。
——RIZIN史上最もお客さんが入った興行でしたが、会場の雰囲気は?
ヒューン 観客たちが素晴らしいね。できれば「鉄拳」以降ももう少し残ってくれたらよかったとは思うけれどそれは仕方のないことだね。試合までのバックステージでも、観客の声援が振動にもなって感じましたし、雷が落ちたかのように感じていて、特に那須川選手と堀口選手の試合での盛り上がりはアメイジングだった。毎回こんな環境で試合ができる日本はすごいと思う。また来たいと思った。
——初参戦のRIZINの舞台は、いかがでしたか?
ヒューン 前から日本で、このRIZINで試合をしたかったので、夢のような経験でした。映画「トップガン」の音楽を流しながらトム・クルーズの格好で花道を歩いて、あのレニー・ハートのコールで名前が呼ばれて興奮した。夢がかなったよね。
——入場が沸いていたようでしたが、また別のトム・クルーズを見せてくれますか?
ヒューン 日本の観客がトム・クルーズを望んでくれればそうするし、とにかく自分は、毎回日本の観客のためにスペシャルな試合ができればと思うよ。
——試合終わったばかりではありますが、今後の展望や目標があれば教えてください。
ヒューン また12月に榊原さんが呼んでくれたらと思っています。ライトヘビー級だろうと、ヘビー級だろうとオープンだろうと対応したいと思っています。
第12試合 朝倉未来
——試合を振り返って感想をお願いします。
未来 今日の試合はちょっと厳しい展開になりました。思ったより相手の組み技が強くて、打撃は試合を見た通りで強かったですけど、判定になって納得はいっていないです。
——実際に戦ってみて、相手の印象はいかがでしたか?
未来 本当に強かったなという感じです。
——判定勝ちという結果でしたが、ご自身の中では全て出し切れた印象でしょうか?
未来 調子も良かったですし、その結果で判定なので色々課題も見つかりましたし、またこれでさらに強くなって、判定にならないような試合をしていきたいです。
——もっとこういう戦いを見せたかったなどありますでしょうか?
未来 もっと距離を近くして打ち合っても良かったのかなと思いますね。幻想を抱いてしまったというか、全て相手が1R KOしているので拮抗した試合を分析できれば良かったのですが、相手を過大評価をしていたかもしれません。弟の試合のセコンドについていたせいで会場での緊張がなくなったのも良くなかったですね。
——今後の展望や目標があれば教えてください。
未来 今までのように日本の格闘技盛り上げたいというのはありますし、年末に出られれば面白い選手とやりたいです。相手は誰でもいいけど、地味に強くて無名の選手はやめてもらいたいですね。
第12試合 カルシャガ・ダウトベック
ダウトベック選手の試合後インタビューは行われませんでした。
第11試合 ダロン・クルックシャンク
——素晴らしい勝利をおさめられましたが、今のご気分は?
クルックシャンク 勝てて、もちろん最高の気分です。
——試合を振り返ってみての感想をお願いします。
クルックシャンク トレーニング通り、想定した通りにいきました。相手はプレッシャーをかけてくるだろうと思っていましたし、ただ、もっと打って来るかと思っていましたが。隙を狙ってあのように攻撃することができました。
——展開としては狙っていたとおりの流れということですか?
クルックシャンク まさにもう、今日の試合はイメージしたとおりでした。
——実際に戦ってみて、相手の印象はいかがでしたか?
クルックシャンク 非常に尊敬する選手です。とてもエモーショナルで、戦いを前面に出して来る選手で、そういう中で戦えてよかったです。
——今後の展望や目標があれば教えてください。
クルックシャンク RIZINの12月大会に出られたら良いと思っていますが、もし出られないようであれば来るオファーを待つのみです。私はいつでも試合ができるつもりでいます。
第11試合 ディエゴ・ブランダオン
——試合を振り返っていかがでしょうか?
ブランダオン まあ正直なところ、KOされてしまったのでよく覚えていないです。
——実際に戦ってみて、相手の印象はいかがでしたか?
ブランダオン タフで優れた選手ですが、後からトレーナーとセコンドから聞いた話では、自分は1Rでは調子が良かったが、2Rに入ってからクルックシャンク選手の運が良くて、いい技が決まって自分は倒れてしまった。以前と印象が変わったということは特にない。
——今後の展望や目標があれば教えてください。
ブランダオン とりあえず帰国して次の試合に向けて一生懸命練習することだと思います。年内にRIZINに戻ってきたいが、それが可能でなければ練習して以前より強くなって、来年戻ってきたいと思います。
——クルックシャンク選手とリマッチをしたいと思いますか?
ブランダオン 年内にもし再び日本で戦うチャンスがあればリベンジマッチでもいいし、対戦相手は選びません。今回負けてしまい反省点が多いので、修正して、再び練習して強くなって戻ってきたいです。養うべき家族がいるので、私には後がありません。
——レスリングシューズは、テイクダウンを強化したかったのでしょうか?
ブランダオン そうですね。シューズで戦ったのは、右足の親指を痛めてしまっているのでそれもあった。言い訳ではないが、自分はできるだけ早めに試合を片付けたいという気持ちだったが、相手の技が決まってしまい、自分は負けてしまった。次につなげたいと思います。
第10試合 RIZIN .13 × TEKKEN7 SPECIAL MATCH
——初めての試みだったと思うのですが、試合を振り返った感想をおひとりずつお願いします。
ノロマ 最初は不安がいっぱいだったんですけど、応援がちょこちょこあって助かったなと言う印象で。結果的には負けてしまったのですが、次に活かせるような試合になったんじゃないかと思っています。
ノビ 僕は格闘技が大好きで、僕たちが出る前の天心VS堀口をみて本当に感動していて、こういう場所に一緒に立てるなんてこと自体が本当に感謝していますし、一生に一度の試合ができて感動しているのですが試合は試合で今回は負けてしまったので、またこう言う機会があれば、リベンジしたいなと思っています。
タケ。 僕はチーム戦で先鋒という役割をやらせていただいて、チームの勝利に貢献できるよう精一杯がんばらせていただきました。結果的には日本は負けてしまいましたけど、次に繋がる、そうですね、鉄拳を知らない人たちにも少しは知ってもらえたかな、すごい、いい機会をいただけたかなと思います。
シャネル 目の前で戦いを実際に試合を見たのは小学生以来なのですが、こんな大きな舞台に招待していただき本当にありがたいと思います。
クダンス 子供の頃からPRIDEなど総合格闘技がすごく好きで、テレビの中だけで見ていた世界を目の前でみれてすごく嬉しかったです。
ニー たくさんのお客さんの前でこういう試合をできて嬉しかったです、鉄拳のことをもっとたくさんの方に知っていただきたいです。
シャネル 皆さんに台風の被害がないよう祈っています。
——他の選手と同様の入場などをしてみて、いかがでしたか?
ノビ 気持ちよかったですね本当に。ゲームやっていてこういう場所に立てると考えてもみなかったので、こういう場に立ててモチベーションも上がりましたし、一生に一度のいい思い出ができたかなって思っています。
シャネル 正直、ファンに殴られるのではないかと思っていました。
——eスポーツはアジア大会の競技になったりと注目されている分野かと思いますが、その発展に向けてどういうことをしていきたいと考えていますか?
ノビ まず僕はeスポーツってものよりも「鉄拳」というものをみんなに知ってもらいたいというのがあるので、僕たちのチームとか、いろいろなチームのプロゲーマーを募って、テレビに出たり講習会をやったり、今回のようなイベントに出ることによって、皆さんにまず鉄拳を知ってもらえるような活動を、普段からしています。
シャネル 今まで日本ではアーケードが盛んですが、eスポーツが盛り上がっておらず、こういう機会が増えてeスポーツを盛り上げることができればいいな、と思います。
——(韓国チームに対して)日本で今回こういう試みが行われたのを受けて、韓国でこうなってほしいといった思いはありますか?
ニー 韓国ではPCゲームにアーケード文化や格闘ゲームは負けているので日本でこういう機会があるのは大事だと思うし、こういう機会がもっと増えて、格闘ゲームがもっと盛り上げればいいと思います。
クダンス ニー選手が話したように、韓国ではこういう機会があまりなくて、日本でもっとこういう機会が増えてほしいです。
実際に鉄拳は韓国でマイナーな文化になっていますがもっと大きい大会ができればいいなと思います。ワールドツアーでも一緒にできればいいと思います。
シャネル 今でゲームの中だけで経験した世界を実際に僕が経験できたことが嬉しくて、韓国ではゲーセンが年に一箇所くらい消えている一方なので、こういうことをもっと増やしてもっと盛り上げたいです。
——普段こういう戦いの場に出た時に360度見られる環境があったり、こういう会場でやって見てよかったことを教えてください。
ノロマ アメリカで1年に一回くらいある大会が8000人くらいで、その3倍以上の人数が見ている中で初めて鉄拳をプレイしたので、なんか緊張というよりは、こういうところで本当にやっていいのかなという気持ちは正直結構あって、終わった後にはすごい観客の人が応援してくれたんだなという気持ちになれたところがむちゃくちゃよかったと思いますし、悪かった点は、特にないですね。いい経験ができたという気持ちでいっぱいです。
ノビ まず、あの、本当に選手として扱っていただいたこと自体が嬉しかったので、よかったことしかないです。リング上でゲームをプレイすることが初めてだったので。今までしたことのない緊張もあったのですけれども、終わってみたら、ああこういう舞台でやったんだなと。やっぱり照明とかはゲームに影響は出ちゃうんですけれども、そういう環境とかも、全然これから先、対応していけるように、eスポーツのプレイヤーの皆さんも目指せるような場所っていうのが今日、この会場だったのかなと思っています。
タケ。 ノロマが最初に言った通り、当初は不安しかなく、リングに上がっていいのか、花道を僕らが歩いていいのかなど不安がありましたが、実際に試合が終わった後は皆さんのあたたかい声援があり、皆さんのおかげで僕たちはここに立っていられるのだなということを再認識したイベントでした。特にこういう体験が初めてなので、悪いところは何も、むしろ僕たちおこがましいんじゃないかという、そういう気持ちで参加させていただいた大会なので、次回こういう機会があればやってみたいという終わり方でした。
シャネル 360度から見られたのは初めてで、ゲームから集中しているときはそういうのは目に入らなかったのですが、試合が終わってから観客を見ていて緊張が解けて嬉しかったです。
クダンス アメリカでもこういう試合がありましたが、それほりもはるかに規模が大きくてすごく緊張しました。
ニー 1点だけ気になる所が、他の選手は試合が終わると自由にリアクションできたのですが僕たちだけレフェリーに手を掴まれて自由にリアクションできなかったことでした。
第9試合 那須川天心
——試合の感想をお聞かせください。
那須川 3分3Rが長かったですね!楽しかったですが、お互いの駆け引きというか、見合う時間が長かった。濃密な時間でした。(時間が)ゆっくり…なんですかね、3分3Rのその間は大丈夫だったのですが、ひとつひとつの攻防がゆっくりと感じたので、考えさせられる試合でした。堀口さん、自分のキックのルールで戦ってくれて本当、感謝ですよね。まあ、獣と戦っている感じでした。
——堀口選手に対する感情や、イメージは?
那須川 自分は堀口さんすごい人だと思って尊敬もしていますし、戦うのは嫌でしたよね。でも試合となったら、絶対戦わなきゃいけないし、やらなきゃいけないというのはあったので。最後の最後まで敵としては見られない感じ。
——では「舐められている」といったような発言は?
那須川 (試合後にリング上で)「大きいこと言っちゃって」とか堀口さんも言ってたけど、お互いがそういうことで誤魔化すというか。
——判定での勝利となりました。
那須川 KOはもちろん狙いたかったですが、それ以上に堀口さんがすごかった。
——いいパンチ、キックが当たっているように見えたのですが。
那須川 効いたとは思ったんですけど、表情にも出さないし、いこうとしたけど「いったらヤバイ」という感じもあったので、ちょっと見合っちゃったりしました。怖さも感じましたし、本当に「強い」と試合で感じました。今回の試合を終えてレベルアップできたと思います。
——会場の雰囲気はいかがでしたか?
那須川 最高でした。台風だったけど会場の熱気がすごくて「ヒーロー」みたいな…。手をあげるだけで「ワー!」みたいな。天候も悪い中、熱狂が伝わってきて。堀口選手の応援もすごかったけど僕の応援も今までで一番すごかったです。
——今後の展望は?
那須川 実はリングで試合予定を言ったのですが全部間違えてて(笑)。11月17日に両国でした。次の試合のことは一切考えていなかったので。この試合をこの年齢、二十歳になったばかりで、人生の境目というか、分かれ目の経験をできるというのは嬉しいことで、試合前もそういう感情を持っていましたし、すごく良かったです。
——今までの日本人で一番強かったですか?
那須川 今までで一番というよりかは、距離やタイプが違う選手だったのですごくやりづらかったというか。勝ち負けじゃない気がしましたね、今回のカードは。
——これまで那須川選手が戦った会場で一番人が入ったということになりますか?
那須川 そうっすね。やっぱり嬉しかったですし、堀口さんと出たらこういうことができると思ったので、やれて良かったです。
——この試合の実現により、キックトーナメントが提唱されていましたが、開催されるかわからない状況になりました。
那須川 トーナメント参加したいというのはあるのですが、そういうのはどうなんでしょう?どうでもよくなってきてしまった。非日常過ぎたというか…。「堀口さんと戦う日が来るんだ」と。
——やはり胴回し蹴りが効いたと思いますか?
那須川 一番効いたと思うのは胴回し蹴りですね。倒れたと思ったくらい。おっ!と。入った!と思ったのですが、堀口さんの表情に出ず、いや表情にもちょっと出たのですが、あれは感触ありました。ただ戦っていてオーラがありましたね。仕留めて来るというのがあったので、無理に自分も手を出せなかった。
——いつもの勝利と違いましたか?
那須川 はい。戦国時代の天下分け目のような。自分の中でこの先の人生が決まる試合だったので、そいういう試合ができて良かった。この試合を経験できたことで、もう怖いものないんじゃないかなって。
——プレッシャーは?
那須川 プレッシャーというか、緊張ですね。なんていうか、キック界を背負うとか、自分では思いたくなかったのですが、みんなから言われるので「今、言うなよ」とか思ったり、そういうこともあるんだなって感じだったことを言われるんだなとか。堀口恭司を大きくみていて。尊敬している堀口さんとやるんだ、という感じはあったので。だからすごい、ホッとしてます。
——日々の心境は?
那須川 行動というよりかは、「本当に戦うんだよな…」っていう感じでした。堀口さんと戦うのか。っていう。
——作戦は考えていましたよね?
那須川 作戦はいっぱいあったのですが、あってなかったようなものでした。いろんな経験ができました。
——試合後の涙の理由は?
那須川 受けてくれた堀口さんにありがとうございましたという気持ちもあるし、自分の中の重圧から解放された気持ちもあり...試合終わってあんなにニコニコ、堂々としている人っていないじゃないですか。
——堀口選手と釣りの約束をしていますね?
那須川 控室で話して「行きましょう」となったので近々行きたいと思います。
——堀口選手とMMAでやりたいと思いますか?
那須川 自分の中では将来的なことを考えていて。MMAの道に進むのか、キックで行くのか、ボクシングへ行くのか。本当にMMAに行くならそれだけでやっていきたい。やってみて感じたのは「中途半端な気持ちでやるのはよくない」と思いましたし、両方を同時に狙えるほど甘くないので、やるとしたらしっかり準備してやりたいですね。今日試合して思ったのは、日本も捨てたもんじゃないなというか、まだまだ格闘技盛り上がると感じましたね。希望が見えたというか、ここから生まれたものは大きいと思いますね。
第9試合 堀口恭司
——試合の感想をお聞かせください。
堀口 まあ、思っていたより…なんだろう、相手も警戒していて、攻めづらかったですね。
——相手の印象は以前と変わりましたか?
堀口 そんなに…。強いとは前から思っていたので、印象は変わらないです。
——作戦や考えていた攻撃は出せましたか?
堀口 出せましたね。
——判定には納得していますか?
堀口 まあ、そうですね。3R目にキックとかもらったり、手数がちょっと少なかったかなというのでポイント取られてるかなと思っていたので、しょうがないです。
——キックなどが当たっていたようにも見えたが動じていなかったですね。
堀口 結構ブロックしているので、全然致命傷にはなっていないですね。
——那須川選手は、堀口選手の顔色が変わらず怖かったそうです。
堀口 ハハハハハ(笑)。すみません。へええ、あはは、そうなんですね!
——会場の雰囲気はいかがでしたか。
堀口 盛り上がっていましたね、すごく。
——試合には負けましたが、集客への満足感はありますか?
堀口 日本を盛り上げるために帰ってきたのでそこは満足ですが、自分は負けたので、そこはもっと練習が必要です。
——試合順の変更は影響しましたか?
堀口 全く問題ないです。
——試合直後ではありますが、今後の展望、目標をお聞かせください。
堀口 そうですね。試合終わったばっかりで何にも考えていないですけど、もっと日本を盛り上げていきたいと思っています。キックは、オファーがあればやろうかと思っています。
——それは盛り上がる相手であればということですか?
堀口 はい、そうです。
——那須川天心選手にも聞いたのですが、いずれは来るオファーとして那須川選手とMMAをやれと言われたらいかがですか?
堀口 まあ、はっきり言いますけどMMAじゃ相手にならないと思うので、どうかなと。ちょっと考えますね。組み技とかできていないので。自分が普通に勝っちゃうので。
——グローブで試合をして違ったことなどは?
堀口 思っていたことと、まあ、練習でずっと使っているので、だいたいの感覚は想定内でした。バック系の蹴りとかは、バック・スピンがボディーに来ると思っていたら顔に来て変則的だったので、予想と違ったのはそこですかね。
——ローブローは影響しましたか?
堀口 まあ、それは…モロに入っていますからね。でも負けは負けなんで。
——具体的にどんなプランで試合をしようと思っていましたか?
堀口 いつも通りに回って回ってやろうかなと思っていました。
——二瓶先生の空手が通用する手応えはありましたか?
堀口 バッチリ通用するな、と思いました。
——試合中に笑顔を浮かべていらっしゃいましたが楽しかったのでしょうか。
堀口 そうですね、駆け引きがわかるっていうか。フェイントいれたらこう来るな、とか、だいたいわかっていたので、すごい面白い試合でした。
——キックルールで再戦したいとは思いますか?
堀口 そうですね。一回やられているのでやり返さないとな、と。
——魔裟斗 vs 山本“KID”徳郁戦は超えたと思いますか?
堀口 うーん…どうですかね。そこは自分の目標とするところなので、まだまだ越えられていないかなと思います。
第8試合 山本美憂
——試合の感想をお聞かせください。
美優 まあ、うん…勝てて良かったという一安心なのと、あとは試合内容はちょっとスタンドの打撃がやっぱりうまく出せていなかったのが自分の中では悔しいのと…。グラウンドの面でもセコンドの声は聞こえてるんですけど、その通りに動けなかったのが悔しい。反省会がずっと続いてました。
——セコンドの声は、普段は聞こえているということですか?
美優 いつもは聞こえてます、はい。あ、練習では(笑)。前回よりもコントロールはちゃんとできるようになっていたと思うのですが、得意なポジションや決める技に持っていけてなかったのが…。本当にパウンドのことばかり集中しちゃって。
——以前と比べて相手の印象はいかがでしたか?
美優 寝技でグイグイくるというか、狙ってきている。前回との違いは、前回はそれが狙ってきているのもわかっていなかったのが今回は「あれくるな、これくるな」というのがわかりました。対応できていました。
——判定勝利という結果でしたが、ご自身の中では全て出し切れた印象でしょうか?もっとこういう戦いを見せたかったなどありますでしょうか?
美優 スカッと勝ちたかったですけど。やっぱり自分は、立ち技で圧倒しかったというのはあります。
——会場の雰囲気はプレシャーになりましたか?
美優 全くそういのはなかったです。自分のこともですが、KIDをみんなが想って愛してくれているという気持ちがすごく嬉しかったです。
——試合順の変更は影響しましたか?
美優 特に慌てたりすることはありませんでした。いつも試合順は早いので「じゃあ、いつも通りだ」という。
——今後の展望や目標があれば教えてください。
美優 目標…。また今まで通り1日、1日、自分がどんどん強くなるということしか考えていないです。
——グランドで後ろ手に縛ってのパウンドやコムロックなど成長を実感していますか?
美優 普段から「とにかく自分のコントロールするところを見つけろ」と、いつも言われているので、手首をとったり、どこかひとつ、相手をコントロールすることを言われてきたので、パッと見て、こうできる、ああできると。
——KIDさんが得意としたパンチを出した場面ですが、KIDさんからコツを習っていたのでしょうか?
美優 そうですね。ハハ。でも「あれ?あたった?」って。あそこで、KIDだったら決めていた。多分、笑ってると思います。
——最後の腕十字はゴングが鳴ったから極められそうになった?
美優 ひどい!(笑)いけるかなーというのはあったんですが、そこまで自信がなかったので。最後で極められるかなと思ったら本当に最後になってしまった。そこを私は、まだまだ極めにいけない。(記者に対して)そんなこと言わなくていいじゃん!(笑)。次はちゃんと極められるように頑張ります。
——冒頭の追悼セレモニーでは、アーセン選手の立派なスピーチが聞けました。リングに上がって話す姿勢をご覧になっていかがでしたか?
アーセン 聞いてなかったじゃん。
美優 スピーカーで音楽かけてて、始まってる!と思って、その時は、スピーチが終わってみんなが立ってたんです。黙祷捧げてくださっているのかなと思ったのですが音が聞こえなくて、何やってるんだろうと思ったらやっぱり黙祷だったんです。周りからは、ちゃんとすごくできてたって聞いて、お母さん感激です。多分聞いてたら、私もう泣いちゃってたから。
アーセン選手 聞かない方が良かったかもしんない。
第8試合 アンディ・ウィン
——試合の感想をお聞かせください。
ウィン また日本に来て戦うことができて嬉しいわ。勝ちたかったけれど、美憂さんの勝利も素直に嬉しいとも思っているのよ。皆さんが、この試合を楽しんでくれて、わたしのダンスも楽しんでくれていたら嬉しいかな。
——山本美憂選手と再戦して、印象は変わりましたか?成長を感じましたか?
ウィン 前回は彼女からスタンディングで戦いたいという意思が見えたけれど、今回グラウンドでのディフェンスがすごく良くなっていて、私のグラウンドにも対応していたわね。進化しているってことは予想通りではあったけれど。最後に極まりかけた腕十字は、ファンは見ていて嬉しかったんじゃない?
——今回は山本美憂選手を取り巻く状況に彼女から執念は感じましたか?
ウィン NO、それはないわ。というのも、こういう言い方をしたら何だけれど、彼女はKID選手の死をある程度もう感じていて、心の準備ができていた。私の場合は昨年、父が急逝して試合に臨むことになったからそういう気持ちがあったのだけれど、彼女からはそういうものは感じなかったわね。
——試合後に山本美憂選手とは会話をしましたか?
ウィン とりあえず試合が終わって彼女を担ぎ上げてぐるぐるしたわ。疲れてたのにあんなことができてびっくりしたんだけど(笑)。そして「おめでとう、あなたの弟も見てるわ、そして祝福してると思うわ」って、お祝いの言葉をかけたわ。
——今後の展望や目標があれば教えてください。
ウィン 是非またRIZINに来たいわ。でも負けてしまったので、再戦があるかわからないけど…。またできたらいいわね。このあとは、6週後にハワイで試合があるわ。
——あなたの入場はすごくインパクトがあってSNSでも話題になっていますが、そう言ったインスピレーションはどこから来るのですか?
ウィン コーヒーカップには「アンディにコーヒーを買ってあげて」と書いてあって、ビットコインのバーコードがついてて、お金入れて買ってもらう仕組みになっているの。入場のパフォーマンスはウォームアップのようなものよ。
第7試合 ミルコ・クロコップ
——試合の感想をお聞かせください。
クロコップ 具体的に何を話せばいいですか?
——フィニッシュへの流れについてお話しいただけますか?
クロコップ TKOになってしまいましたができれば、普通のKOで勝ちたかった。対戦相手のロッキー・マルティネスは、若くてタフでハングリーであったと感じました。インサイドのローキックを多用してきたのですが、それには私も経験がありますので、対応できました。怪我からの復帰戦に不安もありましたが良い試合ができました。
——対戦してみて、相手の印象はいかがでしたか?
クロコップ ロッキー選手はタフですが、まだ若い。キャリアの浅い選手という印象ですね。
——RIZIN.13は史上最大の集客となっていますが、かつてのPRIDEのようになると思いますか?
クロコップ そうですね。運営的には近い形になっているように思います。ただ、PRIDEのレジェンダリーネームには代えがきかないというのでしょうか。例えばヒョードル選手やシウバ選手、バーネット選手、ハント選手のような選手は忘れがたい存在で、そういう選手が現在のRIZINにはいない。運営面や会場の雰囲気などはPRIDEに近づいているとは思いますが、もちろんRIZINの選手層が薄いとは言いませんけれども、現在ではまだ当時のようになることは難しいと思います。
——今後の展望や目標があれば教えてください。
クロコップ しばらく休暇を取って、年末の大会に向けて調整したい。ベラトールの試合の予定があったが、今後は出るのかは特に考えていません。年末に意識を注力している。
——12月に戦いたい選手は?
クロコップ 特にいません。
第7試合 ロッキー・マルティネス
——試合の感想をお聞かせください。
マルティネス 悔しい気持ちでいます。負けたくないという気持ちが強かったので残念です。
——実際に戦ってみて、相手の印象はいかがでしたか?
マルティネス 素晴らしいファイターだとは思いますが、勝てない相手ではなかったと思うので残念です。
——今後の展望や目標があれば教えてください。
マルティネス またトレーニングを積んでこれからもやって行きたいと思います。
——ミルコとの試合を通して何を学びましたか?
マルティネス 多くのことを学びました。戦える相手であるともわかりましたが結果は負けたので、そのように受け止めます。
——大晦日も大会がありますがミルコ選手とリマッチしたいですか?
マルティネス 機会があるならやりたいです。
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