『RIZIN』ファイターたちのルーツはタイガーマスク?
80年代前半に突如、新日本プロレスのリングに現れた初代タイガーマスク。アニメ放映もされた梶原一騎原作の大人気漫画『タイガーマスク』がリアルに登場したことだけでも驚きだったが、さらにファンを虜にしたのが漫画でしか見られないような空中殺法などのダイナミックな大技が繰り広げられ、テレビ中継の視聴率は25%を超える国民的スターとして一大ブームを巻き起こした。
そのタイガーマスクとして日本中を虜にした佐山サトル氏だが、タイガーマスクとしての活躍以上にシューティング(現在の修斗)を創設し、『RIZIN』を含む総合格闘技の礎を築いたことに関して本人の口から語られることはあまりなかった。
今回、佐山サトル氏について残された数々の謎にノンフィクション作家・田崎健太氏が迫った『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』(集英社インターナショナル)が7月26日に発売された。タイガーマスクを愛してくれるファンを裏切れない思い、自分が作ったルールや運営が現在、催されている総合格闘技で実現されていることを心から喜ぶなど、佐山氏が27、8歳の時に打ち立て、50歳になった時に実現すればいいと思っていた総合格闘技の構想は自身の予想を上回るスピードで行われた。
2017年に日本人初となるUFC殿堂入りを果たした桜庭和志は「佐山氏こそUFCで表彰されるべきだ」と話すほど多大なる功績を残したことを訴えた。総合格闘技が誕生していく過程、修斗の黎明期にも深く触れられた格闘技ファン必読の書。タイガーマスクに憧れ、佐山サトル氏を敬愛する男たちが、その意思を受け継ぎ、現在の総合格闘技へと発展させていった原点を知ることができる一冊を是非、ご一読あれ!
「真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男」
◆著者:田崎健太
◆出版社:集英社インターナショナル
◆特設サイト:http://shueisha-int.co.jp/sisayamasatoru/
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