4月30日(月)、都内で『RIZIN.10』(5月6日、マリンメッセ福岡)に出場する矢地祐介(KRAZY BEE)の公開練習が行われた。

2分間の軽めのミット打ちを公開した矢地。最高の状態だというコンディションに関しては、食事法を変えたことで減量苦やストレスをいっさい感じることなくここまできたという。

2017年大晦日の五味隆典との熱戦から5ヶ月が経過し、矢地が今年掲げるテーマは“対・世界”。そのためにはメジャー団体を渡り歩いてきたディエゴ・ヌネス(EVOLUCAO THAI BRAZIL)との絶対に負けられない戦いに矢地は「もちろん勝ちにはいくんだけど、それよりも大事なことは、お客さんに喜んでもらうこと」と、リスク度外視の殴り合いに出ることを宣言した。

——先ほどのミット打ちだけでは調子がいいのか悪いのか、わからなかったのですが(笑)。
矢地 アッハッハッハ! 調子はもう絶好調です。さっきのは公開練習用の抑えめモードですから。あの5倍は速いんで期待していてください(笑)。

——対戦相手の印象は?
矢地 想像しているよりも強いんだろうなと思っています。メジャー団体を渡り歩き、ちょっと昔ですけど、それなりに結果も出していて。そのちょっと昔だから大丈夫だろうと思っていると面喰らうので、そこの心の準備というか、相手はすごく強いんだぞというふうに考えてます。

——試合映像はご覧になりましたか?
矢地 あんまり参考になるようなのがなくて、過去のUFC時代の2〜3試合と、ここ2〜3年の試合を見ました。昔のほうがイケイケガンガンでいい選手だなと思ったんですけど、最近のを見るとちょっとイメージが違って、そこで戸惑ってるというわけじゃないですけど、ファイトスタイル、構えとかも違うように見えたんで。そこはどうなんだろうというふうに思っています。まあ、あの選手が一番のピーク時の映像を頭に入れておけば、それより上回ってくることはまずないと思うんで。全盛期の頃をインプットして練習しました。

——侍の戦いを見せると言っていて、かなり高いモチベーションで試合に臨むことが予想されますが。
矢地 そうですよね。日本のリングって(ヴァンダレイ・)シウバ選手も活躍したし、ブラジル人はみんな特別な思いがあると思うし・・・。そこにのまれないように覚悟を持って向かい合いたいと思います。

——矢地選手はどういうモチベーションでこの試合に臨みますか?
矢地 今年は“対・世界”を目標に掲げ、自分の実力が世界で見たらどうなんだという部分にすごく興味があって。今回の選手はいろいろなメジャー団体を渡り歩いていて、世界の標準レベルなのかなと思っているので、その選手とやってどうなるんだっていう。それがモチベーションになっています。今の自分の立ち位置を知れるというのが楽しみです。

——どのような試合展開を予想されていますか?
矢地 やっぱりね、お客さんは殴り合い、倒し合いが見たいと思うんで、そういうアクションの大きい試合にしたいなと思っているんですが、相手と噛み合う、噛み合わないもあるし、読めないところではあるんですけど。打撃中心で、ぶっちゃけ勝ち負けよりも会場を沸かせたいなという気でいますね。もちろん、勝つためにやるんですけど、「沸かせたい」というのがすごいあるっスね。お客さんに喜んでもらいたいという思いがあり、ファイターだってお客さんあっての競技、商売だし。お客さんに喜んでもらわずに自分だけの試合をすればいいってなると、そこらへんの路上や地下格闘技場でやればいいわけで。なんであんな大きな会場でテレビで流してもらえるかって言ったら、やっぱりお客さんが見にきてくれるからなんで。そこはお客様ファーストで、殴り合いがしたいなと思います。その上で勝ちたいっていう。

——連勝中。負けることは怖くないですか?
矢地 いつでも負けることは怖いんですけど、それよりも自分自身が今はすごく楽しめているので。今は練習中だからこうして言ってるのかもしれないですけど(笑)。まあ、負けないようにやりたいです。怖いですけどね。怖くないか。負けることをそんなに考えないようにしています。

——自分が大会の主役をかっさらうという気持ちはありますか?
矢地 まあ、一番面白い試合をしたいというのはありますけど、俺だけ頑張ってもRIZIN、格闘技は盛り上がっていかないと思うんで、みんな仲間だと思って、みんなで『RIZIN.10』を盛り上げたいと思っています。

——ちょっと前の話になりますが、ストラッサー起一選手が対戦要求をしていましたが。
矢地 いやあ、特に(笑)。何も意識はしていないですけど。70(キロ)で実績がない選手なので、70で実績を残してから来てくれって感じですかね。

RIZIN.10 RIZIN MMAルール(70.0kg):5分3R
ディエゴ・ヌネス vs 矢地祐介

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