アンソニー・バーチャック
決して大塚選手を見くびっているわけではないですが、打撃、柔術、レスリング、あらゆる面において自分が上回っている自負があります
──前回の川尻選手との試合はどうでしたか?
バーチャック 再試合を望んでます。今回のグランプリ終わったらタツヤもリマッチを受け入れてくれるんじゃないかと。素晴らしい経験ができたと思っているし、団体もファンも素晴らしい舞台で、自分が負けたことは受け入れるしかないですけど、負けたことに関して残念な気持ちはそんなになくて、自分は良い闘いをしたと思っています。
──バンタム級出場しますが、相手の大塚選手はどんな印象ですか?
バーチャック 川尻選手と似たタイプの選手という印象があります。寝技に持ち込むというところもそうだし、固めていくというところも。川尻選手のほうがフィニッシュに関しては上回っていると思います。大塚選手は判定が15回もあるので、私はノックアウトして勝てるので、私が迅速にノックアウトするという試合展開になると思うので、楽しみにしていてください。
──今回の試合に向けて、どのような環境でどのようなトレーニングをしましたか?
バーチャック 今回に向けては、自分のルーツに戻るという意味で、レスリングに取り組んできました。キックダウンに対する防衛をしっかりしようと思ったので、柔術の動きからレスリングの動きに移行するようなトレーニングをしてきました。打撃に関しては彼も限界があると思うので、そこは私にとってアドバンテージだと思います。大塚選手が寝技に持ち込めないって思ったら、そこから私の柔術でフィニッシュに持っていきます。彼にとっては短い夜になると思います。
──同じレスラーとして、相手を意識してますか?
バーチャック 大塚選手の最近の対戦を見ていると、自分のレスリング技術に頼った相手を選んでいると思います。前回もムエタイスタイルの選手相手にタイトル防衛に失敗しています。大塚選手のキャリア序盤は格上の選手相手にアグレッシブに自分を試してきたと思いますけど、ここ最近は守りの姿勢が目立ちますし、試合自体も立ち上がりが悪いので、今回も立ち上がりがスローになったらすぐに私が先手を取れると思います。私は前回の川尻選手もそうですけど、しっかりと格上の選手と対戦してきたという自負があるので、そういう違いがあります。
──大塚選手は前回の試合で勝ってますが、負けたと認識していますか?
バーチャック ジャッジ5人いましたが、キックもやられてたし、ドロップも2回あったし、キックダウンも1回か2回だったので、私の見解では勝つのに十分なスコアはとれていないと思います。タイトルのディフェンスという意味では、王者はしっかりとKOで勝つか、100%上回る試合を見せないと、タイトル防衛にはふさわしくないと思います。
──2回目で、今回は1週間前に日本に入られましたが、時間に余裕をもったのはなぜですか?
バーチャック 前回はホテル、ジム、練習、宿泊と、同じことの繰り返しでチームみんなも「安全にいこう」という意識が働いてたんですけど。今回は妻も一緒に来ているし、あえて迷子になろうというぐらい、街を散策したいと思います。ブラジルでは日本のように町を歩いているだけで安全を感じることはないので、日本では街の空気やエネルギーを感じて、ポジティブなエネルギーを力に変えたいと思います。日本に来て、相撲の記念館も行きましたがそういうところからも力をもらっています。
──グランプリで闘う最初のアメリカ人として、RIZINで適正階級で闘うというのは前回よりも上を目指すということかと思いますが、いかがですか?
バーチャック 歴史の一部を担うことはすごく喜びを感じますし、アメリカ人として国を代表するという意味でも誇りに思います。勝ち星をあげることができたらさらに歴史を作ることができると思うので、勝ちたいです。トーナメントとしてはタフな山に入っていると思います。ヒデオ、キョウジ、バーチャックという3ネームがこの山をタフにしていると思います。135ポンドという、私の適正体重で闘えることにも前回より期待して見てほしいです。楽しみにしていてください。
──先ほどから大塚選手の弱点をついていますが、すでに闘いは今回以降に向いているんじゃないでしょうか?
バーチャック 決して大塚選手を見くびっているわけではないです。世界王者ということもわかっていますし、闘いでは何が起こるかわかりませんが、打撃、柔術、レスリング、あらゆる面において自分が上回っている自負があります。
真珠・野沢オークライヤー
嬉しいです。早くリングに上がりたいです。ワクワクします
──日本に来て1か月ぐらいかと思いますが、日本での暮らしはどうですか?
真珠 日本は大好きなので、すごくうれしいです。
──体調はどうですか? 慣れました?
真珠 はい、慣れました! 日本の皆さん優しいし、やっぱり食べ物が美味しいので(笑)。
──練習やトレーニングはどうですか?
真珠 トレーナーと一緒に来てるので、毎日朝と夜練習しています。
──練習内容は?
真珠 最初は、朝は寝技、グラップリングで、夜は立ち技やって、週に2回ぐらいはスパーリングで全部混ぜて。2週間ぐらい前から、もっと相手のスタイルについての練習。相手も私もストライカーなので、寝技より立ち技の練習にフォーカスしてます。
──最近お母さんとはどういう話をしましたか?
真珠 ふつう、試合の前でも全然ドキドキしないんですよ。でもお母さんと話すと、お母さんがすごい緊張してるので、私もドキドキしちゃいます(笑)。
──試合の話を?
真珠 はい。
──どういう話をするんですか?
真珠 試合の話をすると、お母さんすぐ泣くんですよ。本当にすぐ。60秒ぐらいで(笑)。「なんでこんあ¥なことするのか〜」って泣いたり(笑)。
──昨日もインスタグラムにあげてましたね。
真珠 あげました(笑)。昨日の夜も会ったんですけど、試合の話をお母さんとするのはやめてるんですけど、なんか試合の話になっちゃって、すぐ泣きました。
──最終的には応援してくれてるんですよね。
真珠 そうです。
──ご自身は試合2日前を迎えてどうですか?
真珠 嬉しいです。早くリングに上がりたいです。
──怖さよりも、やりたくてしょうがないって感じですか?
真珠 ワクワクしてます!
──試合で、こういう形でフィニッシュしようというのは見えてますか?
真珠 私の相手は1回しか立って負けたことないんですよ。勝ったのはサブミッションで決めるか、寝技で負けているのしかなくて。私も立って勝ちたいです。
──いろんな会場で真珠さんを見かけましたが、生で日本人の試合を見てどういう影響を受けましたか?
真珠 アメリカの試合と違います。日本人のファイターの心というか、スピリットが高くて。日本の選手はハートが強いと思います。日本の選手はテクニシャンというか、ファンとしてもそれを見るのが嬉しいです。
──印象に残っている試合はありますか?
真珠 名前は忘れちゃったんですけど、DEEPのメインのすぐ前の試合が、生で見て一番すごい試合でした。
──自分もそういう試合をしたいですか?
真珠 見せたいですね。二人ともすごいハートが入って、絶対二人とも100%出しているっていうのが横でみててわかる試合でした。すごくかっこよかったです。
──そういう日本人のスピリットで闘う試合にしたいですか?
真珠 はい。
──ラーメンがお好きだと伺いましたが、日本に来てラーメン食べましたか?
真珠 お母さんとコーチと3人でラーメン屋行ったんですけど、二人はラーメン食べて、私は何にも食べなくて、一口だけもらいました(笑)。
──ウェイトコントロールのためですか?
真珠 はい、一口だけどうしても食べたくて、少しだけもらいました。
──試合が終わってから行くんですか?
真珠 絶対行きます!
──行きたいお店あるんですか?
真珠 あります! ごめんなさい、名前がわからないんですけど、原宿にあるんですよ。お母さんが有名って言ってて、そこで一口だけ食べたんですけど、すごく美味しくて。そこに戻りたいと思います(笑)。
──ラーメンのどんなところが好きですか?
真珠 ミシガンに住んでて、和食って全然ないんですよ。ラーメンの旨味っていうか、日本でしか食べられないっていうのが。チャーシューとかすごく美味しい(笑)。
──4月のRIZIN、横浜アリーナでの試合を見ていたと思いますがどんな感想を持ちましたか?
真珠 本当にアメイジングな大会です! 私は出ないのに試合が始まる前から本当に興奮していました。それになぜか緊張していました。今回は自分が出場するので集中してやりたいです。
──対戦相手の研究はしますか?
真珠 ビデオを1日か2日見るくらいです。それに頭がいっぱいになって囚われないようにしています。研究もビデオを見てどんなスタイルなのかわかったらメモを取るくらいです。彼女のスタイルもわかっています。あとは自分自身に集中するだけです。
タイラー・キング
アミールのことはまったく心配してないです。すべての局面で上回ってフィニッシュします」
──日本は初めてですか?
キング はい。
──日本の印象を教えてください。
キング 日本の風土、食事すべてに感動しています。武士道が生まれた日本で試合ができることをずっと望んでいました。
──プロのアメフト選手として活躍されていたと思いますが、格闘家になった経緯を教えてください。
キング NFL時代からUFCやPRIDEが好きで見ていました。NFLプロ1年目のときに友達の家でぶっ続けで格闘技のビデオを見てそれで格闘技が大好きになり、PPVで見るようになりました。PRIDEの試合はほとんど見て虜になりました。とくにサクラバ、ヒクソン、ノゲイラ、とにかく見まくりました。そのあとローンネゴシエーターに転職して、本格的に格闘技を始めた。
──PRIDEがずっと好きでいて、今回RIZINに出場できることはどんな気持ちですか?
キング 本当に信じられないことです。PRIDEをずっと見てきて、日本で闘うことに憧れていました。一生のうちにやりたいことリストに入っているものです。武士道の国、日本で闘うこと、その夢が叶いました。このチャンスを活かしてKO勝利する。
──対戦相手のアミールをどんな選手だと思いますか?
キング アミールは過大評価されている選手です。本当の闘いをやっていない。本当の闘いをしたのはミルコとの試合だけだ。でもその時は打ちのめされていたけどね。
──フィニッシュに柔術が多いですが、誰かに習ったんですか?
キング ジョン・コナーズに教えてもらった。グラップリングが世界で一番うまいのがファブリシオ・ヴェウドゥムで、私はその次にうまいという自信があります。グラップリングイベントでもほとんど勝っています。RIZINが終わってからもグラップリングの大会に出場します。
──アミールには実力を見せつけたいと思いますか?
キング アミールのことはまったく心配してないです。サブミッション技術も一切ないし、打撃が続いたらあいつはパニックになる。テイクダウンするならどうそやってくれ。すべての局面で上回ってフィニッシュします。
キャシー・ロブ
私は勝つためにきました。そして、勝ち負けに関係なくいい試合をみなさまにお見せします
──日本に来たのは初めてですか?
キャシー はい。日本に来るのも初めてですし、国から出るのも初めてです。
──日本の格闘技を見たことありますか?
キャシー RIZINの参戦が決まってからさらにビデオなどで見るようになりました。
──対戦相手の山本美憂選手の印象は?
キャシー 山本選手はとても技術力のあるレスラーだと思いますし、いま勝利に飢えていますのでとても厳しい試合になると思います。ただ柔術に関しては私のほうが経験が勝っていると思います。
──柔術の大会でタイトルを獲ったことはありますか?
キャシー ありません。MMAのアマチュア大会ならあります。
──どんなトレーニングをされてきましたか?
キャシー 打撃とブラジリアン柔術、あとはサッカーを取り入れてトレーニングをしてきました。
──サッカーのトレーニングはどんなことを強化したんですか?
キャシー サッカーのキックなんですが相手に見立ててキックをしていました。
──どんな試合を見せてくれますか?
キャシー 直近の試合は圧倒的に勝つことができたので、その時のように相手を圧倒して勝ちたいと思います。
──格闘技の経歴か教えてください。
キャシー 男子の試合を見てまず興味を持ちました。19歳の頃に女子の試合を見て実際に自分もやりたいと思いました。コロラド州のデンバーに拠点を移してジム探しを始めました。
──相手の山本選手は勝ち星がなく、もともと注目されている選手ですのでプレッシャーがかかっていると思います。そこはキャシー選手に有利に働くと思いますか?
キャシー 私に有利に働くとおもいます。ホームということもプレッシャーになると思います。私は勝つためにきました。そして、勝ち負けに関係なくいい試合をみなさまにお見せします。
大塚隆史
試合してなんとなく勝って、っていうよりは、自分の色を出したいなと。勝つことも大事ですけど、個性出したいですね
──現在のコンディションはどうですか?
大塚 前回よりもいいです。
──精神的な面はどうですか?
大塚 RIZINという注目されている舞台なので、楽しみな部分もあります。
──今は試合したくて仕方ない感じですか?
大塚 今は明日の計量終わって飯食いたいなっていう(笑)。
──体重はどうですか?
大塚 あと3キロぐらいじゃないですか?なんとかなりそうです。
──対戦相手のバーチャック選手ですが、対策はどうですか?
大塚 バーチャック用の対策はしてないです。いつもそんな感じです。自分のスタイルがあるので。誰が相手でも変わらな
いです。ただ、あのアメリカ人ごちゃごちゃうるせーなと思って(笑)。
──アメリカ人(笑)。試合でなんとか。
大塚 そうですね。あのバカをぶっとばしてやります。
──今回RIZINという、また違う舞台で闘うわけですが、見る方向が変わってくると思いますが、どうアピールしていきたいとかありますか?
大塚 試合してなんとなく勝って、っていうよりは、テレビとかも入ってくるしお客さんも多いので、自分の色を出したいなと。勝つことも大事ですけど、個性出したいなと。
──フィニッシュはイメージされてますか?
大塚 そうですね。なんかどんどんムカついてくるんで。ぶん殴るか、上から殴るか。
──とにかくムカつく?
大塚 そうですね。
──先ほどバーチャック選手は、自分のほうが打撃は上だと言ってましたが、それに対してはどうですか?
大塚 そう思ってるんだなと思って。こっちも殴ってやりますよ(笑)。
──DEEPの看板を背負っているっていう気持ちは強いですか?
大塚 そうですね。代表として。前回元谷くんが負けているのもあるし、負けたらDEEPの選手負けたって思われちゃうんで。
──対戦相手は決して楽な相手ではないですけど、タフな試合を想定していますか?
大塚 どうなるかわからないけど、タフな試合になることは想定しています。
──その中で自分の個性や強みを出してっていう感じですか?
大塚 そうですね。
──今回は日本の格闘技を引っ張っていくぐらいの気持ちで。
大塚 そうですね。やっぱり注目されたいし、目立ちたいし、RIZINという舞台のバンタム級に大塚という新しい選手が来たって思ってもらいたい。
RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA 大会関連情報
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