2月25日(土)、都内・新宿FACEで女子総合格闘技の大会である『DEEP JEWELS 15』が開催された。
同大会には昨年末のRIZINにも出場した浅倉カンナをはじめ、杉山しずか、KINGレイナなど注目選手が多数出場。シュートボクシングのRENAや山本美憂、村田夏南子らの活躍で盛り上がりを見せているジョシカクだが、『DEEP JEWELS』は日本でも唯一の女子の総合格闘技の団体。まさに人材の宝庫とあって、榊原信行RIZIN実行委員長も視察に訪れ、その目を光らせていた。
第3試合には「日本の重量級で私の相手います?」とまで豪語するKINGレイナが登場。対戦相手となったのは元UFCファイターのシェイナ・ベイズラー。あのジョシュ・バーネットの弟子というバックボーンの持ち主だ。レイナは果敢に攻め込むも、ベイズラーもさすがは元UFCファイター。グラウンドになるとレイナのバックを奪い、足関節の奪い合いを演じるなど、一進一退の攻防を繰り広げる。しかし、レイナは2R終盤にチョークスリーパー、腕十字固めと仕掛け、結局判定となったが3-0で勝利を手にした。
試合後、レイナはマイクを持つと、「今日は一本じゃなかったけど、相手が元UFCファイターということで許してください」と挨拶。そして、「てことで、佐伯代表、次の試合、海外でやらせてください」と海外での試合をアピールした。さらにレイナは「RIZINでもいいんで、さっさとやってトップに立ちたいんで、よろしくお願いします」とぶっきらぼうなマイクアピール。RIZINへの参戦は実現となるのか? 元UFCファイターに勝利した女子重量級の新星の動向に注目だ。
続く第4試合には、浅倉カンナが登場。これが高校生としては最後の試合となる浅倉は、ゴングと同時に打撃で相手の下牧瀬菜月に攻め込むとグラウンドに持ち込んでパウンド連打から、チョークスリーパーへ。たまらず下牧瀬もタップし、1R2分29秒という短時間で鮮やかな一本勝ちを飾った。
試合後にマイクを握った浅倉は、「去年の年末にRIZINの試合では結果は出せなかったので、今回は絶対に勝つんだという気持ちで挑みました」とホッとした表情を見せた。そして「今日は榊原代表が来ていると思うんですけど、こうして今年一発目の試合に勝てたので、4月のRIZIN、チャンスをください! 次は絶対に勝つのでよろしくお願いします」と4・16『RIZIN 2017 in YOKOHAMA』への参戦をアピールした。
昨年末のRIZINではジョシュの愛弟子であるアリーシャ・ガルシアに敗れ、試合後には涙を見せていた浅倉。高校卒業後の社会人としての姿を横浜アリーナのリングで見ることはできるのか?
その他、セミファイナルではこれが約2年ぶりの復帰となる杉山しずかが登場。奈部ゆかり相手に苦戦を強いられ、判定2-1での辛勝となったが、試合後は子どもを抱えて「大切なものができても試合をやめることができません」と喜びを露わにしていた。
なお、メインイベントではJEWELSアトム級のタイトルマッチは王者・スギロックを挑戦者の黒部三奈が判定3-0で撃破。新王者誕生となった。
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