11月9日(水)、都内で12月29日(木)および12月31日(土)にさいたまスーパーアリーナで開催される『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/FinalROUND』の記者会見が行なわれ、注目の無差別級トーナメントの対戦カードが発表された。
会見には髙田延彦RIZIN統括本部長、榊原信行RIZIN実行委員長、髙阪剛、バルトが出席。
はじめに、榊原実行委員長無から「過去にもPRIDE、K-1含めていろいろなグランプリがありましたけれでもドラマが待ち受けているんですね。それによっていろんな運命の綾、まあ、格闘技の神様がいるとするならば神の悪戯も含めてですね、すべての力を手に入れたものが大みそかに無差別級の王者にたどりつきます。そんな中でひとり脱落者が出てしまいました」とコメントし、無差別級トーナメント1回戦を勝ち上がり、2回戦の出場が決まっていたイリー・プロハースカの欠場が発表された。
イリーは9月のトーナメント1回戦で負傷したケガが原因となり、練習中に左足の前十字靭帯断裂という大ケガを負ってしまった。「10月の半ばより練習を再開しましたが膝の違和感が抜けず、それでも夢のグランプリを断念することができなかったので練習を行なっていました。しかし、練習中に再び膝が抜けてしまい手術が必要となってしまいました。ヴァンダレイ・シウバが一夜明け会見で発言したように『試合にすべてを捧げろ。リングの中は戦士が集まる場所でリラックスする場所ではない』を体現していきたいと思います。いま私がすることはケガを治し心身ともに強くなり再びRIZINの舞台に帰ってくることです。こういった回り道も私が進むべき武士道だと捉えています」とイリーからはコメントが寄せられた。
イリーの欠場にともない新たな選手の参戦が決定。発表された選手は、昨年末RIZINの舞台で約10年ぶりに現役復帰を果たした、”世界のTK”こと髙阪剛。負傷したイリー・プロハースカに変わり無差別級トーナメント本線に出場することが決定した。気になる対戦相手はトーナメント1回戦で藤田和之から勝利したバルト。
本来であればイリー・プロハースカに1回戦で敗戦したマーク・タニオスが出場するのだが、「いまこのグランプリに出場しても自分は勝てない。またトレーニングを積んで再びRIZINの舞台に臨みたい」との意向があり出場を辞退していた。
髙阪とバルトの対戦について髙田統括本部長は、「これはグランプリの2回戦でも観れるし、ひとつのワンマッチとしても観れる。「これからの未来を背負う」「いや、まだ背負わせねぇぞ」というお互いのアイデンティティの闘いでもある。そういう意味でも非常に注目の一戦であると思っています」とコメントした。
髙阪との対戦が決まったバルトは「プロハースカ選手と対戦が決まっていて凄く楽しみにしていたんですがケガということで。私も相撲のときにケガとの闘いがありました。ケガはしょうがないですね。早く治して来年か、再来年またやりたいと思っています。この短い期間に日本の2人のレジェンドと試合をできることは本当に光栄です。一生懸命リングの中で自分の闘いを見せます」とコメント。
髙阪は「思えばですね、去年の同じくらいの時期に現役を復帰して、年末に試合を組んでいただきました。そして1年後、またこうしてRIZINのリングに戻ることができる。すべての人と物と事柄に感謝しています。当初はですね、昨年の試合のあとに、『もし可能であれば年末にまた試合がしたい。できればワンマッチで』ということを榊原さんにしていました。去年の現役復帰のときも、そしていまもそうなんですが自分にとって”闘い”というものは”自分自身との闘い”なんです。まずそこに打ち勝ってリングに上がる権利を得られるというふうに思っております。『格闘家とはそうあるべきだ』と常に思っております。今年の9月25日に藤田がバルト選手と闘って敗れました。藤田に関してはセコンドに付いていましたし、試合前からずっと一緒に特訓してきました。自分は藤田の『勝ちたいんです!』という強い想いを受け取って自分もリングに上がる気持ちでやってきました。結果は負けてしまいましたが、その時の藤田の無念さ、自分自身の無念さ、言葉にうまくできないんですが”何か”が起こったことを記憶しております。”何か”が変わった、”何か”が生まれたというか、46年間生きてきていままでに経験したことがない感情が生まれました。自問自答して出たひとつの答えがバルト選手と試合がしたいということでした」とコメント。
また、榊原実行委員長、翌週には追加カードの発表したいという意向を示していた。
Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND / Final ROUND
【無差別級トーナメント】
〈12月29日 2nd ROUND〉
RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント二回戦1
ミルコ・クロコップ vs ヴァンダレイ・シウバ
RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント二回戦2
高阪剛 vs バルト
RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント二回戦3
シェイン・カーウィン vs アミール・アリアックバリ
RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント二回戦4
ワレンティン・モルダフスキー vs シモン・バヨル
〈12月31日 Final ROUND〉
RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント準決勝1
二回戦1の勝者 vs. 二回戦2の勝者
RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント準決勝2
二回戦3の勝者 vs. 二回戦4の勝者
RIZIN トーナメントルール:5分3R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント決勝
準決勝戦1の勝者 vs. 準決勝戦2の勝者
【既報対戦カード】
[RIZIN MMA特別ルール:1R10分 / 2・3R5分 / インターバル60秒 65.8kg契約]
川尻達也 vs クロン・グレイシー
[RIZIN MMAルール:1R10分 / 2R5分 / インターバル 60秒 62.0kg契約]
所英男 vs 山本アーセン
[RIZIN 女子MMAルール:5分3R / インターバル 60秒 49.0kg契約]
アンディ・ウィン vs 山本美憂
[RIZIN MMA特別ルール:3分3R / インターバル60秒 67.0kg契約]
チャールズ“クレイジー・ホース”ベネット vs 木村“フィリップ”ミノル
【ワンマッチ出場選手】
RENA、村田夏南子、浅倉カンナ
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