画像1: 2015年10月8日記者会見レポート

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2015年10月8日、総合格闘技の世界が新たに動き出した。東京ミッドタウン・キャノピースクエアの大型ビジョンには、「大晦日、格闘技、復活。」の文字。そして、約1,000人の格闘技ファンが集まる中、ステージにエメリヤーエンコ・ヒョードルが登場。彼の「出てこいや!」の呼び込みで、かつて世界最大の格闘技イベントを作った男・榊原信行が現れた。

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「2007年3月、私は格闘技界からの引退を宣言しました。まずは、当時全力で支えてくれた選手やファンのみなさんにお詫びを申し上げたい。この8年、格闘技以外のことで情熱をぶつけられるものはないかと探し続けましたが、やはり自分のすべてをかけてチャレンジできる舞台は格闘技しかありません。もう一度命がけで、日本の格闘技、世界の格闘技のために全力を尽くします」

そして、榊原からイベントの名称が伝えられる。「RIZIN FIGHTING FEDERATION」――日本人が失くしてはならない”大和魂”を表すこの名称には、「何のために戦うかを選手とファンが共有できる舞台」という理念を込めたという。

続いて、今度は榊原の「出てこいや!」の呼び込みで、当イベントの統括本部長に就任した高田延彦が登場。「榊原さんとは11年間PRIDEで一緒に走ってきた。苦楽を共にした舞台は、自分にとって唯一のホームグラウンド。8年ぶりにこの場に立って、武者震いしています。この8年は、爆発力をしっかり蓄積できた最高の8年だった」と語ると、そこで大きな雄叫びを披露。「(この雄叫びは、)栄光のPRIDEを応援してくださった全世界のみなさんへの、そして今回リングに上がるファイターへの宣言です。榊原さんと僕にとってRIZINは最後の場所。必ずやり遂げます」

続いて、榊原からイベントの概要が伝えられる。「これは単なる大会ではなく、世界に向けた格闘技の祭典。30日のファンフェスタではレジェンドファイターにも集まってもらい、ファンとの交流の場を提供します」と、今回のイベントが試合日2日(29日・31日)、ファンフェスタ1日(30日)の3DAYSで行われることがアナウンスされた。

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次に、JOC名誉会長・日本レスリング協会会長の福田富昭氏、そして当イベントのコンプライアンスを担当するサン綜合法律事務所の中村信雄弁護士が登壇。

「これまでレスリング界から多くの選手がMMAにチャレンジした。今後も変わらぬ支援をしていきたい。世界一のイベントになることを祈念します」(福田氏)

「コンプライアンスが重要な時代だからこそ呼ばれたのだと思っています。微力ではありますが、クリーンな大会として興行を成功させるために最大限努力します」(中村氏)

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続いて、榊原より放送概要に関するアナウンスがなされた。「もちろんライブで見ていただくのがいちばんですが、このイベントは日本中、世界中にいる格闘技ファンに届けたい。そのためにどうしても放送環境を整えたかった」と語り、フジテレビ(地上波)とスカイパーフェクTV、アメリカ地上波ではUFCの成功を築いたスパイクTVで放送されることを発表。さらにインターネット配信についても現在調整中であることが伝えられた。

この日はスパイクTVシニアバイスプレジデントのジョン・スロッサー氏と、ベラトール代表のスコット・コーカー氏も登壇。

「MMAの父である榊原さんと共にこのイベントに参加できてとても嬉しい。今の格闘技があるのは彼のおかげと言ってもいいでしょう。どの選手も素晴らしい試合を見せてくれるに違いない。我々も最高の製作チームを連れてくるつもりです。全力で取り組みます」(スロッサー氏)

「榊原さんが格闘技界に戻ってくると聞いたとき、この機会は絶対に逃してはいけないと思いました。彼は私が格闘技の団体を立ち上げたとき全力で助けてくれた。私はその恩を決して忘れていません。だから、彼が帰ってきたら必ず助けようと決めていた。そして、今日ついにその時が来たのです」(コーカー氏)

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ここで、榊原が当イベントのコンセプトを補足説明。「以前、格闘技界では選手の取り合いなどがありました。私はほかのプロモーターと凌ぎ合いはしたくないので、今回は世界のプロモーターたちとアライアンスを組んで、各大会のトップファイターがチャレンジする舞台を主催者として作りたいと思っています。そこには3つのコンセプトがあります。1つは終焉を迎えようとする選手がもう一度熱狂の中で試合をするための『完結』の舞台。2つ目は、新しい選手のチャレンジの場である『息吹』の舞台。3つ目は、世界中のファイターの誰もが一度は出たいと願う『未来』の舞台。つまり目指すのは、ウィンブルドン、ワールドカップ、オリンピックのような大会です」

加えて、リトアニアのBUSHIDO代表ドナタス・シマナイティス氏、ブラジルのJUNGLE FIGHT代表ヴァリッジ・イズマイウ氏、イギリスのBAMMA代表デイヴィッド・グリーン氏ら、3名のプロモーターが登壇。

「榊原さん、このようなイベントに呼んでいただき感謝しています。いよいよ格闘技のオリンピックが始まります。世界の格闘技が変わりますよ。みなさん、大晦日にお会いしましょう」(シマナイティス氏)

「今回、日本に戻って来られてとても嬉しいです。これは日本の格闘技における新しいチャプターの始まり。世界最高のファイターが見られます。素晴らしいショーに呼んでいただき感謝します。サムライの国のみなさんも、この新しいイベントの誕生をきっと誇りに思うでしょう」(イズマイウ氏)

「まず榊原さんに感謝します。BAMMAをこの素晴らしい旅にお誘いいただきありがとうございます。MMAファンの一人としても、そしてプロモーターとしてもワクワクしています。このイベントはMMAにとって必要なものであり、榊原さんはまさにそのイベントをやるのに最適の人物。プロモーターのみなさん、共に頑張りましょう」(グリーン氏)

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そして、いよいよ主役であるファイターたちが登壇。この日姿を見せたのは、桜庭和志、青木真也、RENA、ギャビ・ガルシア、そしてヒョードルの5選手。そして榊原より、「桜庭和志vs青木真也」(29日)の対戦カードが発表された。

「(桜庭選手に対し)最大のリスペクトを持っています。しかし、マットの上にあるのは現実。それを見せる試合をしたいと思います」(青木)

「いい試合ができるように頑張りますので応援よろしくお願い致します」(桜庭)

「大きな舞台で不安と怖さしかないけど、シュートボクシング世界王者として打撃の怖さ、打撃の技術で絶対に勝って、世界中の人にアピールしたいと思います」(RENA)

「世界に向けて、MMAで私が最高だということを証明します。女性の力を世界中に見せつけたい」(ガルシア)

「榊原さんがこの大会を提案してくれて、私は初めて復帰を考えました。日本に戻ってきてみなさんとまたこうして会えることを大変嬉しく思っています。みなさんの応援の力を借りて、いい試合を見せたいと思います」(ヒョードル)

会見は、格闘技の完全復活を熱望し続けたファンからの大きな拍手と歓声に包まれて終了。これからイベント本番に向けて、さらなるサプライズが発表されていく予定だ。大晦日まで、ひと時も目が離せない。

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