――昨年末の「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」(12月29・31日・さいたまスーパーアリーナ)で100kg級トーナメントに参戦されましたが、改めてどんな舞台でしたか?
とても素晴らしい大会でした。たくさんの経験を積むことができましたし、あの舞台に立てたこと、素晴らしい選手たちと闘えたことを、とても嬉しく思っています。
――試合を振り返っていただきたいのですが、一回戦は北京五輪柔道金メダリストの石井慧選手をわずか96秒でKOしました。どんな戦略があったのですか?
スタンドの状態をキープし、彼にプレッシャーをかけ続けるという作戦でした。
――準決勝戦はヒョードル選手が推薦するワジム・ネムコフ選手との対戦でした。タフな試合だったと思いますが、振り返ってみていかがですか?
ワジム・ネムコフは非常に高い技術を持っているとても良い選手だと思います。難しい試合になると予想はしておりました。私は、序盤は自分のペースを保って乗り切り、徐々にペースを上げていくつもりでした。そのまま最後までペースアップして攻め続けようと考えていたわけです。そして最終的に彼を破ることができました。
――決勝戦の相手はキング・モー選手でした。モー選手に対してはどんな印象を持っていましたか?
トーナメントの別ブロックの試合を観ていて、キング・モーはとてもフットワークが良く、高いボクシングの技術を持っていると思いました。
――タックルを警戒してか蹴りを多用して攻めていたように思いますが、最後はモー選手の右フックでKOされてしまいました。敗因は何だったと思いますか?
私が考えていた戦略は、できるだけ蹴りを多用し、決して焦っては攻めにいかないというものでした。ですが必要以上に前に出ると、完全に作戦を忘れてしまっていたのです。結果的にその作戦は役に立たず、私はモーのパンチに沈みました。フィニッシュを急いで前に出て攻めすぎたことが敗因だと思っています。
――2日間で3戦の過酷なトーナメントでした。精神力や体力は保つことができましたか?どのようにコントロールしたのですか?
はい、本当にとてもハードなトーナメントでした。ですが、コーチのおかげもあって意識的に平常心を保つことができ、冷静でいられたと思います。身体のコンディションを気にせず次の試合に集中するよう努力しましたね。
――宮本武蔵の「五輪書」を熟読されたとおっしゃっていましたが、「五輪書」からどんなことを学びましたか?
サムライの思想はいつも私の助けになっています。もう何度も「五輪書」を読んでいますが、読むたびに必ず何か新しい学びがあるのです。
――プロハースカ選手の佇まいや発言からは“サムライ”を連想させます。プロハースカ選手にとって“武士道精神”とはどんなものですか?
皆さんがそのように連想するとしたら、私がどんなに大変な状況にあっても自分の意思を強く持つことができるからだと思います。私にとって武士道精神とは、自分自身を改善したり知識を増やしたり試合を重ねる中で、ファイティングスピリッツを持ち続けることですね。
――入場曲にケヴィン・ルドルフの「In The City」を選んだ理由を聞かせてください。
理由は特にありません。数年前のデビュー戦から変わらずに使い続けている曲です。
――4月17日には愛知県・日本ガイシホールで「RIZIN.1」の開催が決定しています。大晦日の活躍を見て連続参戦を望む声は大きいと思いますが、いかがですか?
もちろんRIZINの舞台でまた試合できるのを楽しみにしています!それから、次に行った時にはアメージングな日本を発見したいと思っています。
――今後、ファイターとしてどのような闘いを見せていきたいですか?
とにかく動きが多くて早い展開の試合を、常にお見せしたいですね。
――プロハースカ選手の次戦を期待しているファンの方々にメッセージをお願いします。
日本の、そして世界中のファンの皆さん、改めてよろしくお願いいたします。次の試合が楽しみでとても待ち遠しいです。
チェコから敬意をこめて。
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