6月24日(土)に真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて開催されたRIZIN.43の出場選手たちの試合後インタビューを公開!

試合後インタビュー 後編 / RIZIN.43(YouTube)

画像: 試合後インタビュー 後編 / RIZIN.43 youtu.be

試合後インタビュー 後編 / RIZIN.43

youtu.be

矢地祐介「とにかく外国人とどんどん戦いたい」

画像: 矢地祐介

矢地祐介

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

矢地 ひさびさに極めて、フィニッシュできたので、とても、とりあえず嬉しいです

ーー一本勝ちでしたが、作戦通り、戦略通りでしたか? 

矢地 そうですね、大まかなところはほぼほぼ作戦通りだったのかなと。もうちょっと打撃の交換はしたかったんですけど、まあまあ、あまり欲出してもしょうがないのでそれは次のお楽しみにとっておければと思っています。

ーーこの試合に向けて打撃も強化してきたけれども、そこは出さずに終わったということでしょうか? 

矢地 打撃の強化というか、そうですね、はい。自分の弱み、弱点を埋める作業をずっとしていて。それが、ああやって前に出て戦うほうが僕に合っているなという形に見えてきたので、それで前に出てって、結果組めたら、組んだで僕得意なので。大まかに言ったら作戦通り、やってきたことができました。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

矢地 そうですね。うーん、やっぱり映像見た通りかな。大味な感じで。逆にそれが普段接しないような動きだったりしたので、そこでちょっと多少、面食らった部分はありましたけど、大まかなところでほぼほぼ予定通りかなと思います。

ーー今回勝利しました、今後の目標・展望を教えていただけますか。 

矢地 ひとつひとつ外国人選手と戦って勝っていって。本当にBellatorの選手とも戦って鎬を削って、RIZINの強さを見せていけたらなと思っています。とにかく外国人とどんどん戦いたいです。

ーーリング上では「超RIZIN.2」の話もありました。自分としては具体的に行けると?

矢地 今回怪我もないですし、ああいう大きい大会は『お祭り男』としては出たいので、全然オファーさえあれば、準備はしておきます。

ーー時間が少なくても、強豪外国人選手との対戦のチャンスがあればそこも?

矢地 そうですね、はい。僕、減量もほとんどなくて、コンディションも常に戦える状況ですし、オファーがあれば是非出たいなと思っています。

ーー今回一本勝ちしましたが、北海道で食べたいものなど、このあと予定していることはありますか?

矢地 まずは応援来てくださっている方が、東京だったりとか北海道以外から来てくださっている方が多いので、そういう方達にご挨拶して、で、何スかね、あんまり僕ジンギスカンとか好きじゃないのですけど、本場なので食べてみたいです。

ーーあまり好きではないのですね。

矢地 ジビエとかは好きなのですけど、なんかジンギスカンの臭みとかはそんなに得意じゃなくて。嫌いじゃないんですけど。なので、おいしいジンギスカン食べてみたいです。

ザック・ゼイン「今回の試合の結果にはとても傷ついています」

画像: ザック・ゼイン

ザック・ゼイン

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

ゼイン 今回の試合の結果にはとても傷ついています。この試合のために本当に万全の準備をしたつもりですが、あとはもう少し打撃の展開になるかと思っていましたが、序盤から寝技の展開になりました。言い訳はしませんけど、ロックされている状態で後頭部に打撃が当たって効いてしまって、声をあげて。レフェリーがブレイクするか、試合を中断して回復させてもらえないかと思ったら、ロックされたままで止めてくれなかったのもあった。そういう意味でも今回の試合は後味の悪いものになってしまったしみんなもガッカリさせて意気消沈しています。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

ゼイン 先ほども言ったようにもう少し打撃の交換があると思っていました。武田光司戦を見て寝技でいくゲームプランにならったと思うので、そこは脱帽ですが。14年やってきてここまでなのかという気分ですが。ううん、どうだろう。じゃあキックボクシングでここに戻ってこれるか?なんて思ったり、わからないけど(苦笑)。みなさんやRIZINが今の自分をどう見ているかはわかりませんがやはり2連敗となると厳しいとは自分でもわかっています。自分は道を外さないでいれば、神様の予定のなかに、また日本で試合する予定があると思っていますし、日本が好きですしここで試合をするのが好きなのでまた来たいと思いますが、どうなるかわかりません。

ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。

ゼイン もちろん日本に戻ってきて試合ができたらいいと思いますね。もちろん、戻ってこれたらいいな。日本の人は素晴らしいですしこのイベントは素晴らしく、スタッフやここにいるみなさんを含めて、選手のためにこういう舞台をつくってくれるみなさんが素晴らしいです。これが日本で最後の試合でも謙虚に受け入れますし、ワンチャンスいただけるなら、全力で準備して、素晴らしいパフォーマンスを見せたいと思います。

関根“シュレック”秀樹「極真世界王者の打撃を存分に味わっちゃった」

画像: 関根“シュレック”秀樹

関根“シュレック”秀樹

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

関根 うーん。極真世界王者の打撃を存分に味わっちゃった。

ーーその打撃を受けての感想もぜひ教えてください。

関根 うーん……そうだねえ。速い!速かったですね。速かった。

ーーヘビー級のこれまで戦ってきたファイターよりもスピードが違いましたか。

関根 そうですね、おそらくだけど、コンビネーションですね。一発、一発ではなくて、まとめてくるというか、途切れがないというか。素晴らしいなと思って。ええ。

ーー試合後、上田選手とは何か言葉は交わしましたか。

関根 そうですね、ええ。

ーー内容を教えていただくことはできますか。 

関根 やー、今と一緒です。「素晴らしい」ということと、リング上でも終わった後に来てくれた時に、「参りました」「負けました」ということと「素晴らしい」。僕ら世代からするとね、極真チャンピオンというのは本当に雑誌とかで見るような人で、そんな人と戦えるという、RIZINというね、日本で一番いい舞台で戦えるということが、男として誉れですよね。やられちゃいましたけど。そしてね、先ほど上田選手が控え室に訪ねてきてくれて。年齢的に彼にリベンジというのは難しいかもしれない、また1から積み上げて彼のところに上がっていくのは難しいかもしれないけど、そうですね、彼と戦えたという、こんなね、もうすぐ50歳になる男が極真の世界チャンピオンと戦って彼の打撃を何発も受けることができたという、自分の歴史がね、悔しくもあり、嬉しくもあり。願わくばね、引退までにもう一回彼に挑戦できるように積み上げていくのがファイターとしての本懐なのかと思います。

上田幹雄「永くお待たせして申し訳ございません」

画像: 上田幹雄

上田幹雄

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

上田 ホッとしちゃった感じですね。1年間みなさんお待たせしたので。永くお待たせして申し訳ございません、この一言です。これからやっとスタート立てて、勝ててすごい嬉しいです。

ーーRIZIN前に別の試合で勝利していましたが、RIZINでの敗戦があり、RIZINで勝つということのプレッシャーがかなりあったのでしょうか。

上田 RIZINの舞台でまずは勝ちたかったっていうのが率直な気持ちなので、やっとちゃんと寝られるのかなっていうか。この1年間、本当にいろんなこと思いましたね。「空手だけしかセンスないんじゃないか」「なんで空手やめちゃったんだろ」とか正直いろんなマイナスの考えもあったのですけど、でもやっぱり自分自身の目標は、みなさんに恩返しして自分の強さを証明するということなので。本当に周りの皆さんがいたおかげでここまやってでくることができて、それで今回やっと勝利してスタート地点に立ったので、ほんっっとに嬉しいです、良かったです。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

やっぱり圧力であったりとか威圧感は予想以上のものがあって。ただセコンド陣であったり普段の稽古から、そういう稽古はしてきたので。イメージ通り戦えたなという印象です。ま、本当にここまで、試合前の会見でもすごく自分の極真空手の世界チャンピオンていうことを称えていただいたりして本当にありがたい気持ちです。そういうありがたい気持ちを逆にリスペクトの意味をこめておもいきりやってやろうという気持ちがありました。

ーー今回勝利しました。今後の展望・目標を教えてください。

上田 本当にやっとRIZINの大舞台で勝って、みなさんに少しは知っていただけたと思うので、もうこのままRIZINのヘビー級で戦い続けて、日本で一番ヘビー級で強いのは上田幹雄だと証明して、そこで認めていただいたうえで、世界で戦っていきたいと思います。

ーー今日の蹴りなんですけど、たとえば左の蹴りを着地してすぐに打ったり、相手のテイクダウンきって移動しての蹴りは、近い距離のフルコンタクト空手を見るようでした、今、MMAのなかで空手の動きを活かせるようになってきました。

上田 そうですね、まだ自分のイメージとは程遠いですけど、逆にテイクダウン、タックルを切ってからの蹴りであったりは段々とイメージに近づいてきています。ただまだ100パーセントではないです。

ーー最後の上段蹴りは、相手が逃げる位置にというのは見えていたのですか。

上田 今回作戦が距離感だったので、相手がどれだけ効いても、距離を保ちながら戦う考えだったので、そのなかで言えば、冷静に相手のいるところが見えてそのなかの左ハイだったのです。

ーーヘビー級トップ、現状のRIZINで日本人ではスダリオ剛選手がトップかと思います。早い時期での対戦は希望されますか。 

上田 いつやるかは自分は正直RIZINから「やるか?」と言われた相手とやるだけだと思っているのですけど。いつやるかは自分のなかでは考えはないですけど、ただいずれやると思うので頂上決戦みたいな感じでやりたいなと自分は。でも自分は今回やっと勝っただけでやっとスタート地点に立っただけなので、まだまだ違うと思っているので、日本のトップ決めようじゃんって世間の人がなった時にやるのがおもしろいのかなっていうか、今は正直やっとスタート立ったのでここからどんどん強さを証明してきたいと言う感じなので。ただ世間のみなさんが「もうやれ」というならいつでもやりたいと言う感じです。

ーー空手の蹴りが有効。今後も空手中心にしていくのかそれともオールラウンドに寝技とかそういったところの技術もつけていくのか。

上田 いま現時点でオールラウンダーを目指してやっているので、そのなかで空手をどう活かせるかだと思っているので、空手に特化するというよりはオールラウンダーを目指しながら自然的に今日みたいな感じで空手の技が活かされていくと思うのでそういう考えでいきたいと思います。自分の技に慢心せず、寝ても勝てる人になるのがMMAの理想だと思うので、そこに近づいていきたいです。

鈴木博昭「試合前から盛り上がれるような相手とやれたら」

画像: 鈴木博昭

鈴木博昭

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

鈴木 めちゃめちゃ嬉しいです、めちゃめちゃ嬉しい。

ーー決め手となった左フックは跳び膝に合わせた高さでしたが狙っていたのですか。

鈴木 全く狙ってもないし想定もしてなかったし、ただ目の前の人間が動くものに対して、あ、動いた、反応した。じゃあ、目の前の人間を殴る。何か攻撃を出す。で、出たのがたまたま左のパンチです。

ーーでは反射的に出たものが当たったと。

鈴木 そうです、はい。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

鈴木 まあでも印象通りですよ。若い力をね、襲い掛かる若い力で、という感じだったかなと思います。

ーー今回見事なKO勝利でした。今後の展望・目標を教えてください。

鈴木 今、MMAを毎日向き合って練習して、本当にどうだろう。今後の展望って言われるとね、頂点は割愛しますけど、なんだろう。やっておもしろい相手。試合前から盛り上がれるような相手とやれたら一番いいなと思います。なので、観てる人たちが「やべ、めっちゃおもしろそうやん、これ」みたいな、そんなオファーを待ってます。

ーーご自身が思う、自分とやったらおもしろいタイプや、具体的な名前を挙げることはできますか?

鈴木 だれ?だれなんだろう?ちょっとSNSで公募したいですよね。「怪物君と次見たい相手だーれだ?」みたいなやつ。「おもれえヤツ」とやりたいです。

ーー試合前にも舌戦があり、前日計量でもバチバチとしていました。試合後、リング上で西谷選手に何か言葉はかけたのでしょうか。

鈴木 いやまあでも正直、彼と僕っていういろんな絶妙な立場とかあるじゃないですか。だから盛り上がったんだから、「ありがとう」と素直に伝えたし、そんなに難しいこともなく「悔しければまたやろうぜ」っていう。「やらねえよ」って言われましたけど。「やらんのかーい!」と叫んじゃいましたけど。うん。そんな感じ。試合前のバチバチといっても別に僕はバチバチしていたつもりはないんですけど。なんならね、顔見て笑顔で応えたはずだぞ?っていう。ニッてしてたらすごい睨んできたんで(笑)。まあいつもああなんですけど僕は。「やり合おうぜ」ってだけです。

ーー今回早期決着で、ダメージもないように見えますが、早く試合をしたいとかビジョンは?

鈴木 そうですね、まあオファーがありゃやるし、まあ僕もこう見えて一応ジムの代表なので、ちょっとウチの今後の選手たちのサポートにまわるのですけど、おもれえ相手のオファーがあったら、やりたいと思います。

西谷大成「ここを落とすのは僕の中では本当に痛い負け」

画像: 西谷大成

西谷大成

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

西谷 悔しいです(苦笑)。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

西谷 イメージは特に変わりなかったんですけど、まあでもね、あそこでやられた時のVTR見たのですけど、あそこで当てられたのは本当に予想外でしたね。(泣き出す)

ーーフィニッシュシーンは、西谷選手が狙っていた跳び膝に合わせられてしまったのでしょうか。

西谷 そうですね。頭下がるところがあったので当たると思ったので、自分が当てたと思ったら当てられてましたね。

ーーそういうところは鈴木選手の経験が豊富だったと思いますか。 

西谷 うーん、そうですね。持ってたんだと思います、鈴木選手が。

ーー今回、初参戦RIZINの舞台の印象はいかがでしたか。

西谷 すごいいい舞台で盛り上げてもらったんですけど、何も見せられなかったなというのが、一番強い気持ちですね。

ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。

西谷 ちょっとここ落とすのは僕の中では本当に痛い負けだと思ってます。ちょっとまた休んで、また(朝倉)未来さんとか色々相談しながらこれから決めていきたいと思います。まあでもね、諦めません。

ーー試合後、セコンドの朝倉未来選手が怒った表情を見せました。どんなところを怒られましたか? 

怒られたというか。狙いはよかったと思うのですけど、まあちょっと今日1日でKOとか一本が結構あったじゃないですか。そこで僕が色気づいたと自分でも思っていて。まだ色気づけるほどの実力がないにも関わらず色気づいたというのが、何も言われてないですけど自分の敗因だと思っているので、何も言われてないですけど、みんな思ったことかなと思います。

ーーマットに足がついた状態が西谷選手の強みだと思いますが、序盤にテイクダウンを切られたことで、あの技に走っていった、ということはありますか?

西谷 いえ、ぶっちゃけた話、すごい自信があったんですよね、組んだ時。すごい強化してて。いつでも取れっていうふうに僕、勘違いしちゃって。ああいう技が焦って出ちゃいましたね。あの時に出す予定はなかったんですけど。

ーー右脇差されてて立ち上がられた時はどんな気持ちでしたか。

西谷 いつでも倒せるであろうと思いました。立たれたというより立たせたというか。そんなに別に力を使う必要はないと思っていましたね。

ーー今涙されているのは、それだけこの試合に懸けてきたものが大きかったということの現れでしょうか。

西谷 そうですね、15分戦いたかったですね。

ーー色気づいたというのは、大舞台の経験のなさからもきたのでしょうか。

西谷 いや特に緊張とかはしていなかったですけど自分の悪い癖なんですよね。そういうのが。それを自分でわかっているにも関わらず、やっぱり「盛り上げてやろう」とかっていう気持ちもありましたし。勝ちが全てだとわかっているんですけどね、なかなか難しいです。

ーー技術的に、タックルに入れたりというのは自信になりましたか? 

西谷 そうですね、最近は特に練習でもテイクダウンも立ち技もすごい自信持てていて。、今回の相手や試合とかじゃなく、すごい自信があったので、もっとみんなに見て欲しかったなというのが心の中で……。

ーーSNSで「やっちゃった」という声もあったり「ここから見たい」という声も多い。ファンに向けて一言いただけますか。 

西谷 もっと、僕を見てほしいですね。未来さんの弟子かもしれないですけど、もっと僕できるんで。これからそれを証明しに戦っていきます。

梅野源治「跳び膝でKO負け?ちょっと梅野源治ヤバかったな」

画像: 梅野源治

梅野源治

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

梅野 うーん……、跳び膝でKO負け?ちょっと梅野源治ヤバかったなっていう、それがもう本当に率直な感想ですかね。

ーーあの跳び膝は見えなかったからもらってしまったのでしょうか? 

梅野 そうですね、やっぱり今回はどうしても肘で相手を倒す姿、切る姿、とにかく肘でインパクト残したいというので結構気持ちが前に前に出過ぎて、相手の攻撃をしっかりと見ていないなかでの肘を打っちゃったので、そこにピッタリ合わされちゃったかなっていう、そういう感じでしたね。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

梅野 うーん、まあでも、イメージ通りですかね。パンチとローキックで攻めてくるファイターだったのですけど、まあ、僕と対峙した時に多分下がるだろうなっていう、僕とやった場合は。肘も相当警戒していただろうし。だから予想外だったのは跳び膝ですかね。

ーー試合を終えたばかりですが今後の目標・展望を教えてください。

梅野 これはもうずっと言い続けているように、肘ありのルール、これはやっぱりRIZINの中でも根づかせていきたい、というか。ムエタイやっている選手の活躍の場を広げたいという気持ちはあるので、がんばっていくなかで僕の姿を見て、こうなんだろうな、今回負けましたけどそこからどう復活していくか、そういう復活劇を見せて、梅野源治から学ぶ、学ばせるっていうのをファンの方達に見せていきたいなという思いですかね。

ーー鈴木選手の瞼をカットした時点ではもう自分の勝ちは確信していましたか? 

梅野 1R終わったときからセコンドがペースも完全に握っているし、ここからギアあげていけばどんどん効いてくると。で、1Rめも2Rめも、試合中に声も聞こえていたのですけど「もうペースもポイントも取っているから何やっても勝てる」とは言われていて、ただ「行きすぎるな」とも言われていたので、ちょっと気持ちが前にいきすぎちゃったのかなって。

ーー気持ちが前に出たからこそ喰らってしまった?

梅野 ただ鈴木選手がパンチもうまいし、梅野源治と戦うにあたっていろんな対策をジムの方達と練ってきたのだろうし、あれは鈴木宙樹選手がヤヴァかったな、と。それが素直な思いです。合わされちゃったな、っていう。

ーー鈴木選手は「YAVAY」を自分のものにしたいと仰っていましたが、いかがでしょうか。

梅野 うん(苦笑)、まあそうですね、でも今回、よく俺「YAVAYだろ、YAVAYだろ」と言っていますけど今回は、【梅野源治 2R 飛び膝 倒れた】?これは、普通に「梅野源治YAVAYだろ」って自分は感じたので、まだそこは渡してはあげないぞという感じです。

ーーファンが沸いたのは入場シーンかとも思います。

梅野 これね、終始変わらないですよ。アイツらフザけすぎてる。人の入場でまたライブやって煽りVから、いいVTRなのか、コイツらおちょくっているVTRつくっているのか、わからないじゃないですか、あれ。だからなかなか試合前の心境としては、複雑な心境にアイツら持ってかせるなあって。生ライブやって。だからまあ佐藤大輔、RIZIN、hy4_4yh、それに加えて、今回まさかの身内から敵が出たと。なんでセコンドのジムのオーナーとトレーナーが踊ってんだよ、っていう。あれは、本当にアイツらもヤヴァかったなと。敵はここにいたかと。

ーー平本戦もエキシビションマッチとはいえダウンを取られ、今回もダウン取られてしまいダメージを心配する声もありますが、ご自身としてはその点はいかがですか。

梅野 ダメージは全然大丈夫です。今回肘ありルールということで僕が望んでいたルールなわけじゃないですか。ああいうYAVAY結果になってしまったので、僕は普段から「学ばせる」「学ばせる」とよく言っているので。今回こういう結果になってしまったなかで、梅野源治がどう復活していくかっていう、そういった梅野源治劇場っていうのを見せて、ベビ梅たちを学ばせていけたらなと、そういった思いがありますね。

ーーダメージの件で、車椅子で退場しているようでしたがそれほどのダメージが残っていたのですか。

梅野 ドクターとかRIZINサイドが車椅子で行ってほしいということだったので乗りましたけどダメージは大丈夫です、全然普通に歩けるし、全然大丈夫でした。

ーーあの時点では普通に歩けるくらいでした?やはり車椅子必要でした?

梅野 僕の認識としては大丈夫でしたけど、攻撃もらった本人と第三者の視点は違うので、僕の方が間違っているというか、第三者にしたら「危ない」と感じさせてしまったので。

**ーー入場のああいう演出は勝てばいい意味でYAVAYですが、負けてしまうと悪い意味でYAVAYとコロがあるように見えます。RIZINから押し付けられている状況かとは思いますが入場でお客さんを喜ばせたいでしょうか、今回のようなことがあると難しいのかな?という考えはありますか?

梅野 まず、僕の考え方としては、あの演出を聞いていない、RIZIN、hy4_4yh、セコンド、佐藤大輔に対して「お前らフザけんなよ」「やりすぎだぞ」というのはあるのですけど、メリットとしては、会場に見に来ていただいた方たちはおもしろいわけじゃないですか。という意味でお金を払ったひとを楽しませているという意味ではアイツら正解なのかなと。結局、勝った時はじゃあ反響が良く、負けたら反響が悪い、あんな演出をして、というのは結果勝てばいいだけ、僕がいくらでも変えていけることなので。それを、なんかアイツらを庇うのは腹立たしいですけど、RIZINのせいにも、hy4_4yhのせいにする気も、佐藤大輔のせいにする気もまったくないですし。ちょっとまあ、身内が敵になったのは腹立たしいですけど、今回の試合結果には関係ないですよね。一生懸命毎日トレーニングも付き合っていただいたので、そこに対しては感謝しています。

ーー(隣にいるセコンドの)久保(賢司)さんに伺いますが、セコンドの2人が踊っていて、久保さんにはオファーがなかったのですか?

久保 まったくなかったので、僕と梅野は驚いているというか。もうでもとにかく僕の仕事は梅野源治を試合に集中させることだったので、「後ろ向くな」「集中しろ」「相手だけ見ろ」と言っていました。

鈴木宙樹「YAVAYだろ!僕のキャッチフレーズにしちゃおうかな」

画像: 鈴木宙樹

鈴木宙樹

ーー試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 

宙樹 「YAVAYだろ!」ですねー。僕のキャッチフレーズにしちゃおうかなと今思ってるんですけど。本当にまあ、1Rめからカットを肘でされたり、ムエタイの怖さを思い知ったのですけど。やっぱりセコンドだったり仲間から、「最後の1秒まで諦めるな」と言われて、それを信じて相手の肘に合わせて膝を打って、たまたま当たって勝てましたけど、本当に当たらなかったら判定で僕が絶対負けてたと思うので、今回のを、また教訓にして1からまた頑張ろうと思っています。

ーー膝は「たまたま当たった」というお話でしたが作戦のなかであれを狙っていたというよりも、戦いの中で出した膝が当たったという感じなのでしょうか。

宙樹 いや、まあその石塚(勝久)トレーナーと、そこだけ「肘まっすぐ飛ばしてくるからそれに膝合わせろ」って必死にやっていたのですけど、それが運良く今回当たって、あともう会長が背中押してくるパワーで、そのタイミングをしっかり狙って出せたのかなと思っていますね。

ーー対策を練っていたものが試合のなかでちょうどいいタイミングで出て、それで倒せたということですか?

宙樹 そうっすね。ムエタイに跳び膝使って勝ちました。

ーー対戦相手の印象は試合前にイメージしていたものと戦った後では違うところはありましたか? 

宙樹 いや本当にもう対戦前と変わらずですけど、改めて思ったのは梅野選手の心の広さだったりひとつひとつの行動が優しいっていうか本当に気を遣ってくれると言うのですかね。トイレで会った時もドアを抑えてくれたりしましたけど、試合前に握手するのは断られるかと思いましたけど手を出したら快く受けてくれたりとか、試合後挨拶した時も「本当にありがとう」と言ってくれて。本当にやっぱり、僕は格闘技を愛している梅野選手が本当に漢として尊敬しますし、憧れる選手だって改めて思いますね。

ーー今回、初参戦RIZINの舞台の印象はいかがでしたか。

宙樹 本当に初めてこんな日本で大きい舞台に立てたのですけど、後楽園とかと違ってすごいお客さんからもプレッシャーありましたし会場が大きいというのでやっぱりいつもと違う雰囲気があったんですけど、その中で今回勝てて最高に気持ちいいなと思って。またこの舞台に立てるようこれで慢心せず、1からまた練習して、RIZINに立てるようがんばりたいですね。

ーー今回見事なKO勝利でした。今後の展望・目標を教えてください。

宙樹 木村ミノル選手がRIZINキックを盛り上げると言っているので、KNOCK OUTのベルトを獲ってKNOCK OUTの代表としてRIZINのエースになれるように弟に負けないようにがんばろうかなと思っているので、これからもお願いします。

RIZIN.43 試合後インタビュー

RIZIN.43 試合結果一覧

This article is a sponsored article by
''.