Ⅰ.試合
● 試合は主催者(RIZIN FF事務局)が認めたリングを使用する。
● 大会の体重制限はフライ級(56.7kg以下)、バンタム級(61.2kg以下)、フェザー級(65.8kg以下)、ライト級(70.3kg以下)、ウェルター級(77.1kg以下)、ミドル級(83.9kg以下)、ライトヘビー級(93kg以下)の階級制で行う。ただし、女子の場合はアトム級(47.6kg以下)、ストロー級(52.2kg以下)も設定する。ただし、このルールはアマチュアルールのため、大会の参加人数の都合上、上記階級で行なわれない場合もある。計量は大会当日に主催者の指定する時間に行う。パスしなかった選手は再計量を行うが最終計量は30分以内とする。
● 契約体重を時間内にパス出来なかった選手は失格となる。
● 試合は1ラウンド3分の2ラウンド制とし、ラウンド間のインターバルは1分間とする。なお、延長戦は行わない。
Ⅱ.服装と装備
● 選手は必ずマウスピース、ファールカップ(女子はアンダーガード)、ニーパッド(貸し出しあり)を着用する。
※ファールカップは金属製のものが望ましい。
● 選手は主催者の用意するオープンフィンガーグローブ、ヘッドギア、レガースを着用しなければならない。選手は試合当日、グローブを着用する前に必ず検査員によるバンテージチェックと、グローブを封印したテープにサインを受けなければならない。また、一度封印された後は、試合終了までグローブを外すことはできない。
● 男子は上半身は裸、下半身は膝までのショーツ、もしくはショートスパッツの着用を義務付ける。女子はスポーツブラ、ラッシュガード等体にフィットした胸部を覆うものの着用を義務付ける。
※コスチュームにおいてポケットの付いている物、紐の剝き出しになっている物、プラスチックや金属の金具が付いている物は認められない。
● アンクルサポーターは選手の任意で着用することができる。但し、必ずルールミーティングの際に着用する装備品を持参し、レフェリーのチェックを受けるものとする。
● バンテージ、テーピングの使用は選手の任意とするが、レフェリーのチェック及びサインを必要とする。ベルクロ(マジックテープ)や衝撃吸収材の使用、テーピング等で極端に拳を固めることは禁止とする。
● 顔、髪を含め身体のいかなる部分にも、オイル、ワセリン、グリース、痛み止めやマッサージ用のクリーム等を塗布してはならない。
● マウスピース、ファウルカップ、スパッツなどの装備品が破損して試合を続行できない場合は失格となるので、予備を準備しておくことが望ましい。
Ⅲ.勝敗
RIZIN FF アマチュアMMAオフィシャルルールにおいては、以下の状況下で勝敗を決定する。
● ギブアップ
マットか相手の体を2回以上叩くか、口頭でギブアップの意思表示をした場合。
● レフェリーストップ
レフェリーがこれ以上の試合続行は危険であると判断した場合。
● ドクターストップ
リングドクターが負傷した選手の試合続行を不可能と判断した場合
a. 負傷の原因が相手の正当な攻撃、または負傷した選手自身にある場合、負傷した選手を敗者とする。
b. 負傷の原因が相手の反則による場合、負傷した選手を反則勝ちにする。
※負傷した選手のドクターチェックは、ニュートラルコーナーでレフェリー立ち会いのもとで行われ、セコンドがこれに介入することはできない。診断の対象ではない選手は、反対側のニュートラルコーナーで待機する。
● 試合放棄
セコンドがタオルをリング内に投入した場合。
● 失格
反則はイエローカードが提示され、減点1となる。2度目の反則にはレッドカードの提示とともに「失格」とする。レフェリーは反則の回数に関わらず、悪質な反則行為には即失格とする権限を持つ。
● 装備品破損
マウスピース、ファウルカップ、スパッツなどのコスチュームが破損し、試合を続けられない場合は、失格となる。
● ノーコンテスト(無効試合)
a. 一方または双方に不正行為があった場合、もしくは第三者介入による不正行為が試合中に認められた場合、ノーコンテストとする。
b. 偶発的な事故等により試合続行が不可能となった場合、ノーコンテストとする。
● 判定
全ラウンド終了時点で勝敗が決しない場合は、ジャッジ3名による判定に委ねられる。
● ドロー裁定
判定の結果、両選手ともに2名以上の支持を得られなかった場合、引き分けとする。
Ⅳ.判定基準
● 採点はラウンド毎双方の選手の持ち点を10点としてラウンド毎に減点方式を採用しラウンド毎必ずどちらかの選手に優越を付ける。
ジャッジは以下の順位を判定基準として採点するものとする。
1. 効果的な攻撃(打撃と組技)
どちらが正当な攻撃によりノックアウトや一本に近付けていたのか。
※ラウンド毎にダメージ及び手数を総合的に比較した上で判断する。
2. 試合の支配(試合運び)
どちらが相手の攻撃を正当な技術により無効にしていたのか。
また、相手よりも有利なポジションを獲得していたか。
3. 勝利への積極性(アグレッシブネス)
どちらがノックアウトや一本を目的とした行動が取れていたか。
● 選手、セコンドがレフェリーの裁定に異義を申し立てる場合、試合終了後2週間以内に文書で提出すること。リング上を含め直接抗議することは禁止する。
Ⅴ.反則
● 以下の行為は全て反則とし、減点、失格の対象となる。
1. 噛みつき
2. 目つぶし、及び目をえぐる行為
3. 頭突き
4. 肘打ち
5. 金的攻撃
6. 肛門、口腔、鼻孔、眼球等の粘膜部に指を引っ掛ける行為
7. 手足の指に対する関節技
8. 膝による首から上への一切の攻撃
9. 両者、またはどちらか一方の選手がグラウンド状態となった場合、一切の打撃攻撃(パンチ・キック・膝)は禁止となる
※グラウンドの定義
足の裏以外の体の部位が、1点以上マットに着いた状態
(膝、片手、片膝、尻、背中など各1点でグラウンド)
10. 頭髪を掴む
11. 相手をリング外へ投げる、または押し出すこと
12. ロープを掴む、またはロープに手足を引っかける
13. リング外へ逃げる
14. 喉、または後頭部、延髄、脊髄への打撃攻撃
15. 喉を掴む攻撃
16. 自身または相手のグローブ、装備品、ショーツを掴んで攻防をすること
17. ヒールホールドの使用
18. バスターの禁止(頭から相手を叩きつける行為)
Ⅵ.レフェリーの指揮
● レフェリーの指示、裁定は絶対的なものであり、選手とセコンドは服従しなければならない。
● ロープ際の攻防で選手が落ちそうになったとき、またはロープが著しく攻防の妨げになっている場合、レフェリーはストップドントムーブを命じ、両者ロープが妨げにならない方向に転回後に試合を再開する。
● いかなるポジションの最中であっても、レフェリーが膠着状態であると判断した場合、ブレイクを命じ両者スタンド状態から試合を再開する。
● 試合進行上、ルールに明記されていない不足の事態に際しても、レフェリーの決定に従わなければならない。
Ⅶ.メディカル
● ドクターチェックは大会当日、試合前に必ず受けるものとする。
● 本試合より45日以内に、あらゆる試合においてKO、もしくはTKOをされている場合は、本試合に出場できないこととなる。
● 適切な医療従事者により、HIV、B型・C型肝炎の検査を受け、証明書を提出するもととする。(証明書は、1年以内のものであれば可)。但し、参加者証明書を提出できない選手は大会参加同意書が必要となる。
● 試合の前後24時間以内の飲酒は絶対厳守とする。
Ⅷ.セコンドとマナー
● 大会中に選手、セコンドがスポーツマンシップに反するような暴言や態度の場合は即刻退場とする。
● 控え室に入れるパスは選手1名に対しセコンド1名のみで、それ以外の方へのパスの発行は認めない。パスの無い者を控え室や関係者以外立ち入り禁止区域で見つけた場合は即刻退場とする。
● セコンドは1名までとし、試合中は自軍のコーナーから離れてはならない。また、試合中セコンドが選手に直接接触した場合、そのセコンドの退場を命じ選手に反則としてイエローカードの罰則を与える。
● 選手、セコンドがレフェリーの裁定に異義を申し立てる場合、試合終了後2週間以内に文書で提出すること。リング上を含め直接抗議することは禁止する。
以上
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