7月7日(金)、ジョシカクの祭典として毎年夏に開催されている歴史ある大会『Girls S-cup』(東京・TDCホール)が今年も開催された。RIZINにも参戦経験のあるジョシカクファイターたちが多数参戦した。
RIZINで4連勝中と負け知らずのギャビ・ガルシアは今回がSB初参戦。対戦相手は女子プロレス、MMAなど豊富な経験を持つ藪下めぐみ。
ギャビが入場すると会場からはどよめきが起きる。体格で上回るギャビが開始早々から強打を次々とヒットさせる。1ラウンド序盤、藪下が倒れたところにギャビの蹴りがたまたま入ってしまうというアクシデントが起こる。そのままうずくまる藪下。ここで試合がストップされ、レフェリーから「藪下選手の肩の脱臼の恐れがあり試合続行が不可能」というアナウンス。試合はノーコンテストという結果になった。残念な結果になってしまったギャビだが、7月30日、RIZINワンマッチでの出場が決まっている。
セミファイナルにはRENAの妹分・MIOが登場。RIZINのリングでRENAとの対戦経験もある強打の持ち主、ハンナ・タイソンとの対戦。
序盤から両者ともに一歩も引かない激しい打ち合いを見せる。2ラウンド、MIOがダウンを奪う。攻撃の手を休めないMIOはその後も強気に攻め続け、何度もハンナの顔面にパンチをヒットさせる。ハンナも逆転を狙い最後まで果敢に攻撃を仕掛け続けたが、終始落ち着いた試合運びでMIOが3R判定勝利を手にした。
緊張感漂う立ち上がりから、2ラウンド終了間際パンチをキャッチしたRENAはそのまま綺麗な一本背負いを決めシュートポイントを奪う。チャンスをうかがい果敢に重たいパンチを打ち込むヴァレンティーノだったが、女王・RENAが見事に試合をコントロール。RENAが3R判定勝利を飾った。
メインイベントにはいまや日本女子格闘技界の顔。女王・RENAが登場。TDCホールはこの日1番の盛り上がりを見せる。対戦相手はイタリア出身のイリアーナ・ヴァレンティーノ。両者は2015年12月31日『RIZIN』の舞台でMMAルールでの対戦を行なっている。その対戦では、飛びつき腕十字という意表をつく大技でRENAが勝利。今回、お互いが得意とする立ち技での再戦となった。
10月15日(日)、マリンメッセ福岡で開催される『RIZIN-秋の陣-』では女子のトーナメントも開催される。盛り上がりを見せるジョシカクから今後も目が離せない。
▼第8試合 メインイベント 50.0㎏契約
○RENA(シーザージム/SB世界女子フライ級王者)
vs
●イリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア/Kick And Punch/Gracie Fighter Dojo)
判定3-0 ※30-28×2.30-29
▼第7試合 セミファイナル 49.0㎏契約
○MIO(シーザージム/SB日本女子ミニマム級王者、Girls S-cup48kgアジアトーナメント2016王者)
vs
●ハンナ・タイソン(ポーランド/MT MILLENIUM RZESZOW)
判定3-0 ※30-27×3
▼第6試合 ヘビー級契約
-ギャビ・ガルシア(ブラジル/キングスMMA/チーム・アライアンス/女子ブラジリアン柔術世界王者)
vs
-薮下めぐみ(FIGHT CHIX/初代スマックガール無差別級王者)
ノーコンテスト ※アクシデントにより藪下が試合続行不可能
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