11月25日(金)、都内にて、12月29日および12月31日に開催される『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND / Final ROUND』の追加対戦カードを発表した。
発表されたのは、宮田和幸vsアンディ・サワーと北岡悟vsダロン・クルックシャンクの2カード。会見には榊原信行RIZIN実行委員長と宮田、そして北岡の2選手が出席し、意気込みを述べた。
まず、昨年12月29日の大会以来、1年ぶりの参戦となる宮田。対戦相手のサワーは世界的なストライカーではあるが、総合格闘技はこれが3戦目。「ボクは長いことやっていて、総合格闘技の選手としては完成しています。アンディ・サワーは凄い選手だと思いますけど、ボクがやってきたのは総合格闘技ですから。まだボクらのレベルには達していない」とバッサリ。MMA歴の浅いサワーに対してプライドをにじませた。
宮田もすでに40歳。RIZINでは山本アーセンをはじめ若い選手たちの台頭が目立つものの、「若い選手とも練習していますけど、そこで負けるようなら引退してます。負けないうちは試合に出たいですね」と、若手に対して一歩も引くつもりはない。ベテランの意地に懸けて勝利をもぎ取り、いい正月を迎える腹づもりだ。
一方、10月2日のパンクラスのディファ有明大会で行なわれた試合で勝利し、MXテレビでの生中継中にも関わらず「フジテレビにも出たい」 とアピールした末に今大会への出場が決まった北岡。記者陣を異様な眼光でねめつけると、「思いっきりじゃなく、めちゃくちゃやりたいですね」とコメント。榊原実行委員長が「観ている人にスカッとしてもらえるような試合を任せられるベテランの精鋭2人です」と紹介したにも関わらず、「スカッとしたと言ってましたけど、グチャグチャなんだけどクセになるような、31日の放送で何回もリピートして流されるような試合をしたいです」と異様なテンションで語った。
さらに北岡は本日、大晦日のRIZIN中継の裏番組で行なわれる魔娑斗vs五味隆典が発表されたことにも触れ、「裏で格闘技っぽいのやるらしいですけど、ボクはそこに出てくるヤツの足首を捻ってるんで、ぜひそこに自分の試合をかぶせてもらいたい」と挑発的なコメントを発射。「そういうほうに向いているヤツの首根っこをひっ捕まえてこっちを振り向かせるチャンスをもらったと思います。日本中、世界中が俺を観ているというチャンスをもらったので爆発します」と鼻息荒く語った。
北岡が試合で見せたいもの。それは武士道精神やスポーツマンシップといった爽やかなものではなく、「執念だったり、怨念だったり」といったドロドロしたものだという。かつてPRIDE出場を願い、2007年4月に行なわれた『PRIDEライトヘビー級GP』出場者決定戦に勝利したものの、その後PRIDEが活動を停止し、参戦がかなわなかったという不運もあった。それでも「格闘技が何よりもおもしろいと信じているし、キング・オブ・スポーツだと思っている」と腐らずに続けてきた結果、ようやく自身が輝ける場所に辿り着いたという自負があるからだ。
また、対戦相手となるクルックシャンクは自身が希望していた相手であり、「トータルで力のある選手ですね。テコンドーとレスリングをミックスしたオリジナリティを持っている選手。自分にとっては最高の相手。勝つ気満々、やる気満々です」とモチベーションも高い。さらにクルックシャンクからの「キタオカの頭を蹴り落としにいくよ」というコメントが発表されると、「その前に相手の頭を4点ヒザで叩き割りますよ。」と完全勝利を宣言した。
なお、この日はこれまで発表されたカードが行なわれるそれぞれの日にちも発表された。29日には無差別級トーナメントの2回戦4試合、ワンマッチは本日発表された2カードプラス中井りんvs村田夏南子の一戦が行なわれる。そして、31日には無差別級トーナメントの準決勝2試合と決勝戦、ワンマッチは既報のチャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットvs木村“フィリップ”ミノル、川尻達也vsクロン・グレイシー、所英男vs山本アーセン、アンディ・ウィンvs山本美憂の4試合が行なわれることになった。また、今後も続々と追加対戦カードが発表されていく見込みとのことで、それぞれの大会10〜11試合ぐらいが組まれる予定だという。
【ダロン・クルックシャンクのコメント】
「侍の生まれた国、日本で再び試合ができることは光栄だ。ファイターの本質を理解、尊敬してくれる日本のファンの前で俺のブシドースピリットを披露できることは自分の誇りだ。ファンのエネルギーを取り入れてそれを最大限に活用し、キタオカの頭を蹴り落としに行くよ」
【アンディ・サワーのコメント】
「コンニチハ! シュートボクシングのアンディ・サワーです。前回のクルックシャンク戦で、自分がMMAではたった2戦目のグリーンボーイだということを思い知らされました。でもあれは非常に良いチャレンジで、MMAからのキツい洗礼を受けたことで多くを学んだし、何より私のハートにさらに大きな火が付きました。私は世界のどこよりも日本で試合をするのが一番好きです。その日本で、シュートボクサーとしてRIZINのチャンピオンになるために、今回の宮田戦にはパーフェクトな勝利を収めなければならないと思っています。日本の格闘技ファンの皆さん、進化したアンディ・サワーに期待してください。シュート!」
『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND』
■2016年12月29日(木) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ 試合開始/15:00
【追加対戦カード】
[RIZIN MMAルール:1R10分/2R5分/インターバル60秒 70.3kg契約]
宮田和幸 vs アンディ・サワー
[RIZIN MMAルール:1R10分/2R5分/インターバル60秒 70.3kg契約/肘あり]
北岡悟 vs ダロン・クルックシャンク
【既報対戦カード】
[RIZIN女子MMA特別ルール:5分3R/インターバル60秒 57.15kg契約]
中井りん vs 村田夏南子
[RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント二回戦①]
ミルコ・クロコップ vs ヴァンダレイ・シウバ
[RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント二回戦②]
高阪剛 vs バルト
[RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント二回戦③]
シェイン・カーウィン vs アミール・アリアックバリ
[RIZIN トーナメントルール:5分2R / インターバル60秒 / 延長5分1R / 無差別級トーナメント二回戦④]
ワレンティン・モルダフスキー vs シモン・バヨル
『Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント FinalROUND』
■2016年12月31日(土) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ 試合開始/15:00
【既報対戦カード】
[RIZIN MMA特別ルール:3分3R/インターバル60秒 67.0kg契約]
チャールズ“クレイジー・ホース”ベネット vs 木村“フィリップ”ミノル
[RIZIN MMA特別ルール:1R10分/2・3R5分/インターバル60秒 65.8kg契約]
川尻達也 vs クロン・グレイシー
[RIZIN MMA特別ルール:1R10分/2・3R5分/インターバル60秒 62.0kg契約]
所英男 vs 山本アーセン
[RIZIN女子MMA特別ルール:5分3R/インターバル60秒 49.0kg契約]
アンディ・ウィン vs 山本美憂
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